医師の対話力・人材育成力を底上げ 誰もが活躍できる医療現場へ 株式会社Mentor For「メディカルメンター養成講座」を開発、提供開始

〜人材不足が続く医療界において必要な若手・女性医師の定着と活躍を支える対話スキルを2.5時間で取得〜

Mentor For

「人生とキャリアの先ゆく先輩=メンター」を軸に、女性リーダー育成と組織のD&I推進に中長期で伴走する株式会社Mentor For(本社:東京都品川区、代表取締役CEO:池原真佐子)は、医師・医療従事者向けの人材育成力・対話スキル強化プログラム「メディカルメンター養成講座」を開発し、2025年11月より提供を開始いたします。

本講座は、(一社)日本リーダーシップ・ウエルビーイング医学会代表理事・赤嶺陽子医師・医学博士の監修のもと、診療科偏在や人手不足、若手・女性医師の定着率低下といった医療現場の課題に対応するために設計されました。医師としての専門性に加え、「対話力」と「人材育成力」を備えた新たな医療人材像の確立を目指します。また、病院・クリニック向け経営支援・eラーニング教材を提供する「Waculba」(運営:株式会社日本経営)と連携し、日本全国の医療法人・クリニック・医療現場に本講座を届けます。受講方法は月1回程度のzoom開催講座(2.5時間/演習付)または、Waculba内のe-learning形式(全2時間/演習無)の2種類で、多忙な医師でも現場ですぐに生かせるスキルが実践的に学べる構成です。

不可逆的に進む少子高齢化がもたらす、医師不足と人材育成の停滞

少子高齢化が急速に進むなかで、医療ニーズの増大とともに深刻な医師不足が続いています。医療現場では、DX(デジタルトランスフォーメーション)による業務効率化などの対策が進められていますが、新たなシステム導入や患者とのコミュニケーション機会の増加により、医師の業務はむしろ複雑化・多様化しています。結果として、医師1人あたりの業務負担が増し、人手不足に拍車をかけているのが現状です。特に消化器外科医の数は、20年前と比較して既に約2割減少しており、2040年には現状の医療提供体制の維持が困難になると指摘されています(※1)。その他の診療科においても、診療科別の偏在と人手不足が深刻です。その背景には、長時間労働や緊急対応の多さから若手医師が避ける傾向にあることにあることがあげられています。

若手だけではなく、医師のジェンダーギャップ問題も深刻です。女性医師の数は年々増加しているものの、管理職や指導的立場に就く女性は依然として少数にとどまっています。厚生労働省の「令和4(2022)年 医師・歯科医師・薬剤師統計」によると、医師全体に閉める女性比率は23.6%(※2)。、出産・育児などのライフイベントとキャリア形成期が重なることにより、両立支援の不足が女性医師の離職につながるケースも多く報告されています。離職に至らずとも、希望する診療科での専門性の追求を諦めたり、リーダーシップを発揮する職位を諦めるケースも少なくありません。
 また、女性や若手に限らず、医師の離職や燃え尽きに関する報告も相次ぎ、「医師を育てる人材」が不足している現場構造が浮き彫りになっています。医師は、高い診療スキルや専門知識に加え、チーム医療や組織運営・部下育成でも中心的な役割を担っています。一方で、「部下との対話」「後輩のキャリア支援」「適切なフィードバック」などのコミュニケーションスキルやリーダーシップについては、医師養成課程や研修医制度などの中で十分に教育されていないケースが多いと指摘されています。

その結果、若手医師や女性医師が職場で孤立したり、キャリア形成に悩み離職してしまうなど、人材定着と育成の両面で課題が生じています。こうした背景から、医療現場においても「対話を通じて人を育てるスキル」を体系的に学ぶ機会の重要性が高まっています。

(※1)一般社団法人日本消化器外科学会:https://www.jsgs.or.jp/news/citizen/1914/?utm_source=chatgpt.com

(※2)厚生労働省「令和4(2022)年 医師・歯科医師・薬剤師統計」https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/22/dl/R04_2houdou.pdf?utm_source=chatgpt.com

医療の質を高める“対話の力”と“人材育成力”

本講座の目的は以下2点です。

  1. 医師としての専門性だけでなく、後進育成に必要なメンタリング力を体系的に学び、職場内での人材育成力・対話力・多様性理解を深める

  2. 医学教育・臨床現場・キャリア支援の場面において支えるコミュニケーション力を身につける

また、本講座では、「部下や後輩との対話」「チーム運営におけるフィードバック」「キャリア形成支援」など、医師が現場で直面するコミュニケーション課題に焦点を当てています。修了者には「メディカルメンター」認定証を発行予定で、指導医・管理職層がチームマネジメントや後進育成に活かすことを想定しています。

  • 医師のキャリア支援に必要な視点とメンタリングの意義を理解する

  • 対話・傾聴・内省支援を通じてメンティ(メンタリングを受ける人)の可能性を引き出すスキルを学ぶ

  • 影響力のある立場としての近くを持ち、個人に任せず、倫理的かつ構造的に支える視点を養う

講座は赤嶺陽子医師が監修し、延べ1万時間以上のメンタリングセッション実績を持つMentor Forが開発・提供を担当します。

【講座概要】

  • 講座名:「メディカルメンター養成講座」

  • 対象:医師、医療従事者、クリニック経営者、教育担当者

  • 提供形態:オンライン・月1回(2.5時間) / 「Waculba」e-learning(運営:株式会社日本経営)

  • 修了特典:修了証発行(PDF)

  • 監修:赤嶺陽子医師・医学博士

  • 主催:株式会社Mentor For

無料オンライン記念セミナーを開催:2025年10月31日(金)20:00〜21:00

本講座の開発・提供開始を記念し、「なぜ医師・医療従事者に、メンターが必要か?」をテーマにとした無料オンラインセミナーを開催します。登壇者はMentor For代表の池原真佐子氏、赤嶺陽子医師に加え、株式会社日本経営より竹谷隆司氏が登壇予定。医療界の“人”の課題をどう解決するかをテーマに、講座の背景や意義について語ります。

▶ 詳細・申込:https://nkgr.smktg.jp/public/seminar/view/33529

今後もMentor Forは、メンタリングを通じて医療現場における人材育成と多様なキャリア支援の仕組みづくりに取り組み、より多くの医師が安心して学び合い、活躍できる土壌の実現を目指してまいります。

医療現場から“メンター文化”を育み、多様な医師が成長し続けられる環境へ
株式会社Mentor For 代表 池原 真佐子(※ご取材可能)

Mentor Forではこれまで、女性や多様な部下・後輩の育成において「メンターの存在が人を育てる」という理念のもと、社外メンターマッチングや社内メンター育成を推進してきました。2018年からビジネス界を中心に展開してきましたが、医療業界にも女性医師や若手医師の定着・育成という深刻な課題があると感じています。企業における女性リーダー育成が日本産業全体の課題であるように、医療は社会の根幹を支える領域です。本講座を通じ、多様な属性・背景を持つ医師・医療従事者が、安心して成長できるメンター文化を現場から広げていきたいと考えています。


(一社)日本リーダーシップ・ウエルビーイング医学会代表理事 赤嶺 陽子氏(※ご取材可能)

本講座を監修する立場として、将来責任ある立場に立つ女性医師を増やし、激動する変化に柔軟に対応できる次世代リーダーの育成をしたいと考えています。効果的なメンタリングの基盤には、相手を評価せずに聴く「アクティブ・リスニング」の実践があります。医師は診療場面でも1分以内に患者の話を遮るとされ、この傾向は後輩医師の育成にも影響します。今の日本の医療界では、メンターは自らが運転席に座る傾向が強いと感じています。本来メンターは、メンティーが運転席に座りハンドルを握り、進んでいくのを支える「助手席の伴走者」であるべきです。本講座を通じて、聴く力と育てる力を備えた指導医が増えることを願っています。

株式会社日本経営 Waculba事業部企画開発 竹谷 隆司氏

医療現場では長時間労働や人材不足、多様化する価値観により、若手の定着やチーム力の維持が大きな課題となっています。本セミナーでは、赤嶺先生・池原氏とともに「メディカルメンター」の意義や、現場で役立つ対話・コミュニケーションの実践について議論します。Waculbaで培った教育と組織づくりの視点も交え、臨床と経営の両面から人材育成に役立つ具体的なヒントをお届けします。多様な人材を活かす組織づくりに関心のある方のご参加を心よりお待ちしております。

◆株式会社Mentor For(メンターフォー)

Mentor Forでは、社会・組織のDE&Iを推進し、人と組織の成長に伴走することをミッションとしており、ロールモデル人材を「社外メンター」として自社育成、女性を始めとした多様な管理職・候補にマッチングするサービスを提供しています。

また、社内リソース・知見の活用を踏まえた社内メンター育成・制度運用、DE&Iコンサルテーションなどをワンストップで支援。大手企業や行政・政治分野含む経営・リーダー層・管理職に向けたDE&I講演・研修・ワークショップの実施実績も多数実施しています。

  • 設立 :2014年9月(メンター事業は2018年から)

  • 代表取締役CEO:池原  真佐子

  • 住所:〒141-0001 東京都品川区北品川5丁目5−15 大崎ブライトコア411

  • 事業内容:
    メンター育成、社外メンターマッチング、社内メンター制度構築支援
    組織のDE&I推進コンサルティング、研修・講演

  • HP:https://mentorfor.jp/

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会社概要

株式会社Mentor For

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URL
https://mentorfor.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都品川区北品川五丁目5番15号 大崎ブライトコア411
電話番号
-
代表者名
池原 真佐子
上場
未上場
資本金
700万円
設立
2014年09月