【調査レポート】就活生の61.7%がLINEオープンチャットを「危険」と認識|うち就活生の30.2%がLINEオープンチャットを利用
〜利用目的は「情報共有」「仲間づくり」「相談」が中心〜
新卒大学生を対象とした就活調査レポートサイト「就活総合研究所」および就活情報メディア「就活の教科書」を運営する、株式会社Synergy Career(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:岡本 恵典)は、26卒と27卒の就活生を対象に、就活のLINEオープンチャットに関する調査を実施いたしました。集計した162名の回答をもとにアンケート結果を報告します。
本プレスリリースの内容を転載・引用される場合は、情報の正確性を保つため、(https://reashu.com/research/line-openchat/)のURL明記をお願いします。

1、就活生の30.2%がLINEオープンチャットを利用した経験あり
「利用したことがある」と回答した就活生は30.2%でした。一方で「存在は知っているが利用したことはない」が24.0%、「存在を知らない」が45.6%となり、約半数の就活生がオープンチャットの存在をまだ認知していないことが明らかになりました。
2、就活生の61.7%がLINEオープンチャットを「危険」と認識
就活生の61.7%がLINEオープンチャットを「危険」と回答し、安全だと感じている38.3%を大きく上回りました。リスクへの警戒感が強く、就活生の間で慎重な姿勢が見られます。
3、利用目的は「情報共有」「仲間づくり」「相談」が中心
利用者の主な目的は「就活イベント・選考情報の共有」(36.4%)、「仲間づくり」(33.0%)、「就活の相談」(31.8%)でした。情報収集だけでなく、仲間との交流やメンタル面の支えとして利用されている様子が伺えます。
4、就活生の57.1%が公式よりLINEオープンチャットを参考にする
「非常に参考にする」「やや参考にする」と回答した就活生は合わせて57.1%となりました。危険性を感じている一方で、リアルタイム性や体験ベースの情報に一定の価値を見出している実態が浮かび上がりました。
◆就活のLINEオープンチャットに関する調査に至った背景・調査概要
近年、就活生の間でLINEオープンチャットを利用した情報共有が広がりつつあり、就活の相談をする場として活用する人も増えています。一方で、匿名性が高いことから誤情報の拡散や個人情報漏えいのリスクも指摘されており、その実態は十分に把握されていません。
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そこで今回、26卒・27卒の就活生を対象に、オープンチャットの認知度・利用状況・安全性の認識・情報の有用性について調査を実施しました。本調査では、就活生がどのようにLINEオープンチャットを捉え、どの程度活用しているのかを明らかにすることを目的としています。
【就活のLINEオープンチャットに関する調査】アンケート内容
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就活のLINEオープンチャットの存在を知っていますか?また利用したことがありますか?
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就活のLINEオープンチャットは安全だと思いますか?危険だと思いますか?
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就活のLINEオープンチャットが「危険」だと思う理由はなんですか?
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就活のLINEオープンチャットの使用目的として、当てはまるものはどれですか?
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LINEオープンチャットで得られる情報は、就活に役立つと感じますか?
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企業や公式の就活情報よりも、オープンチャットの情報を参考にすることはありますか?
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今後も就活においてLINEオープンチャットを活用したいと思いますか?または、利用してみたいと思いますか?
【アンケート概要】
調査対象:26卒・27卒で就活中・就活を終えた学生
調査期間:2025年11月12日 ~ 2025年11月15日
調査方法:インターネット上でのアンケート調査
有効回答数:162人(男性65人:女性97人)
◆アンケート結果
(Q1)就活のLINEオープンチャットに関する調査:利用している割合

就活のLINEオープンチャットについて、「利用したことがある」(30.3%)と「存在は知っているが、利用したことはない」(24.1%)と答えた就活生はあわせて54.3%でした。半数以上の就活生がオープンチャットの存在を認知しており、そのうち一定数が実際に利用していることから、情報収集や交流の場として一定の浸透が進んでいることがわかります。
一方で、「存在を知らない」(45.7%)と回答した学生も約半数にのぼり、未認知層が依然として大きい状況です。認知度の向上や利用メリットの明確化が、今後の利用拡大につながる可能性があります。
(Q2)就活のLINEオープンチャットに関する調査:就活のLINEオープンチャットに対するイメージ

就活のLINEオープンチャットに対するイメージについて、「危険だと思う」と答えた就活生は6割以上でした。匿名性や情報の信頼性などに不安を持つ学生が多いことがうかがえます。
一方で、「安全だと思う」と評価した学生も4割近く存在しており、使い方によっては有用な情報交換の場として受け止められている側面も見られます。安全な利用方法の普及やリテラシー向上が、安心して使える環境づくりにつながると考えられます。
(Q3)就活のLINEオープンチャットに関する調査:「危険」だと思う理由

就活のLINEオープンチャットが「危険」だと思う理由としては、「誤った情報や噂が広まりやすいから」(47人)と「個人情報や企業名などの漏えいリスクがあるから」(42人)が特に多く挙げられました。情報の正確性やプライバシー保護に対する強い不安が、危険視される主な背景となっています。
一方で、「誹謗中傷やマウントなどの人間関係トラブルが起きやすいから」(31人)、「企業の人事など関係者がいる可能性があるから」(26人)といった、コミュニティ特有のリスクを懸念する声も目立ちました。
(Q4)就活のLINEオープンチャットに関する調査:使用目的

就活のLINEオープンチャットの使用目的として最も多かったのは、「就活イベント・選考情報の共有」(32人)でした。次いで「仲間づくり」(29人)、「就活の相談」(28人)、「選考進捗状況の共有」(27人)、「モチベーションの維持」(26人)と続き、多くの就活生が情報収集だけでなく、精神的な支えや横のつながりを求めて利用していることがわかります。
また、「ES・面接対策の共同練習」(23人)といった実践的な使い方も一定数見られ、オープンチャットが準備段階のサポートとしても活用されている様子がうかがえます。
(Q5)就活のLINEオープンチャットに関する調査:得られる情報は就活に役立つと思う割合

LINEオープンチャットで得られる情報が就活に役立つかについて、「非常に役立つと感じる」(7.4%)と「やや感じる」(27.2%)と答えた就活生はあわせて34.6%でした。約3割の学生が一定の有用性を感じており、オープンチャットが情報収集ツールとして一定の価値を持っていることがわかります。
一方で、「どちらともいえない」(37.7%)が最も多く、情報の質や信頼性に対して判断がつかないと感じる学生が多い状況です。また、「あまり感じない」(19.1%)、「全く感じない」(8.6%)と回答した学生も27.7%存在しており、情報の信頼性や有効性に課題があることも示されました。
(Q6)活のLINEオープンチャットに関する調査:企業や公式の就活情報よりも参考にする割合

企業や公式の就活情報よりもオープンチャットの情報を参考にするかについて、「非常に参考にすることが多い」(12.2%)と「やや参考にすることがある」(44.9%)と答えた就活生はあわせて57.1%でした。半数以上の学生が、公式情報だけでなくオープンチャットの“生の声”を就活の判断材料として取り入れていることがわかります。
一方で、「どちらともいえない」(22.5%)と回答した層も一定数存在し、情報の扱いに慎重な姿勢が見られます。また、「あまり参考にしない」(12.2%)、「全く参考にしない」(8.2%)と答えた学生は20.4%にとどまり、オープンチャット情報を主な判断材料としない層は比較的少数派であることが明らかになりました。
(Q7)就活のLINEオープンチャットに関する調査:今後、就活のLINEオープンチャットを利用したいと思う割合

今後、就活のLINEオープンチャットを利用したいかについて、「非常に活用したい」(8.0%)と「やや活用したい」(22.8%)と答えた就活生はあわせて30.8%でした。全体の約3割が前向きな利用意向を示しており、情報交換の場として一定の期待が寄せられていることがわかります。
一方で、「どちらともいえない」(32.7%)が最も多く、今後の利用について判断を決めかねている学生が多い状況です。また、「あまり活用したくない」(22.2%)、「全く活用したくない」(14.2%)と回答した学生は36.4%にのぼり、慎重または消極的な姿勢を持つ層が過半に近い割合で存在していることも明らかになりました。
◆総評
今回の調査から、LINEオープンチャットは就活生にとって「認知は広がりつつあるが、利用には慎重」という特徴を持つことが明らかになりました。半数以上が存在を知り、3割が利用経験を持つなど一定の浸透が見られる一方、6割以上が危険性を感じており、安全面への不安が大きく影響しています。
特に「誤情報の拡散」や「個人情報漏えい」への懸念が多く挙がっており、情報の信頼性を慎重に見極める姿勢が強いことがうかがえます。一方で、利用者からは「情報共有」「相談」「仲間づくり」などポジティブな用途も多く、就活中の不安を支えるコミュニティとして機能している側面も確認されました。
また、公式情報より参考にすることがある学生が半数を超えており、リアルで即時性のある情報に価値を見出す傾向も見られます。ただし、情報の質に対する評価は分かれ、利用意向も賛否が大きく分かれる結果となりました。
総じて、LINEオープンチャットは就活支援ツールとして一定の有用性があるものの、安全性や信頼性の課題が利用拡大の壁となっています。安心して活用できる環境づくりやリテラシー向上が、今後の普及に向けて重要な鍵となるでしょう。
◆就活総合研究所とは
就活生のリアルな声や意識の変化、最新の就職活動事情を把握するために、独自のアンケート調査・データ分析を行い、調査レポートとして発信している。
就活総合研究所URL:https://reashu.com/research/
就活の教科書:https://reashu.com/
コーポレートサイト: https://synergy-career.co.jp
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