ネスレ日本とT2、自動運転トラックによる輸送実証を開始 「ネスカフェ ゴールドブレンド」を届け続けるために、次世代の物流に挑戦
T2による関西初*¹ “無人/有人運転の「切替拠点」”の設置計画も公表
ネスレ日本株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役 社長 兼 CEO:深谷 龍彦、以下「ネスレ日本」)と株式会社T2(本社:東京都千代田区、代表取締役 CEO:熊部 雅友、以下「T2」)は、T2が開発した自動運転トラックを用いて、高速道路上で「ネスカフェ」を輸送する実証を、2025年12月10日(水)から開始します。
*¹ T2調べ(2025年12月時点)。日本国内で物流事業を営む企業として


ネスレ日本は、1967年に、日本で初めてフリーズドライ製法を採用したコーヒーとして「ネスカフェ ゴールドブレンド」を発売しました。1971年からは、ネスレ日本 姫路工場(兵庫県姫路市)での国内生産を開始し、日本で最も飲まれているソリュブルコーヒー*²として親しまれています。
これからも変わらず「ネスカフェ ゴールドブレンド」を皆様に届け続けるために、ネスレ日本は、自動運転による次世代物流に挑戦します。現在、ネスレ日本 姫路工場から各地への輸送においては、貨物鉄道や船舶といったトラック以外の活用を進める一方、関東地方への長距離帯の輸送は、トラックを使用しています。物流業界で進むドライバー不足に対応し、これからも皆様の「いつもの一杯」を届けるために、ネスレ日本は、2027年度に、「高速道路」という特定の条件下でドライバーの代わりにシステムがすべての運転操作に対応する「レベル4」*³自動運転トラックによる幹線輸送サービスの開始を目指す T2と共同で実証を開始します。
本実証は、ドライバーが乗車しつつ、ハンドルから手を放して運転する「レベル2」*⁴自動運転トラックを用いて、自動運転区間*⁵として高速道路上の約430~450kmを設定します。2025年12月10日(水)から2026年8月までの期間に計4回の実施を予定しており、ネスレ日本は、今回の実証結果を踏まえ、T2が2025年より国内で初めて事業化した「レベル2」自動運転トラックの商用運行に参画し、定期運行化を目指します。さらに将来的には、T2が2027年度からの開始を目指す「レベル4」自動運転トラックによる幹線輸送サービスへの参画も視野に入れていきます。
*² ネスレ日本調べ、ソリュブルコーヒー・インスタントコーヒーカテゴリーにおいて/2024 年 1-12 月/販売金額
*³ 特定の走行環境条件を満たす限定された領域において、自動運行装置が運転操作の全部を代替する状態
*⁴ ドライバーの監視のもとに行われる特定条件下での高機能自動運転
*⁵ 安全確保が必要な状況や料金所、工事区間などではドライバーが一時的に運転操作

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時期 |
2025年12月10日(水)から2026年8月までの計4回を予定 |
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積載物・区間 |
【関西~関東】 「ネスカフェ ゴールドブレンド」(瓶、つめかえパック) |
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【関東~関西】「ネスカフェ ドルチェ グスト」の専用カプセル
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役割 |
【ネスレ日本】 拠点・運行ルートの選定、実証貨物の手配 |
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検証内容 |
すべての実証はドライバーが乗車し、「レベル2」相当で実施します。 ・貨物を積載した幹線輸送における自動運転の走行ルートおよび走行リードタイム検証 |
T2による関西初*¹となる“無人/有人運転の「切替拠点」”の設置
T2は、上記の「レベル4」自動運転トラックによる幹線輸送サービスの開始に向けて、兵庫県神戸市の山陽自動車道・神戸西ICに近接する土地に、国内の物流事業者としては関西で初めて、高速道路における無人運転と、ICと顧客の物流拠点を結ぶ一般道での有人運転を切り替えるためにドライバーがトラックに乗り降りする拠点(以下「切替拠点」)を設置します。すでに着工済みの神奈川県綾瀬市の切替拠点とあわせて、ネスレ日本を含めた関西に地盤を置く企業の自動運転トラックの利用を想定した関東ー関西の幹線輸送体制の確立を図ります。

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着工 |
2025年11月 |
|---|---|
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完成 |
2026年2月(予定) |
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所在 |
兵庫県神戸市西区見津が丘 |
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総面積 |
約1,800m² |
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用途 |
自動運転トラックの無人/有人運転を切り替えるためのドライバーのトラックへの乗り降りおよび当該のオペレーションを検証するための実証など |
(参考)プレスリリース「関西初 神戸市に自動運転トラックの無人/有人運転を切り替える拠点を設置へ」:https://t2.auto/news/2025/1210_b.pdf

参考資料
【ネスレ日本について】
ネスレ日本は、スイスに本社を置く世界最大の総合食品飲料企業ネスレの日本法人で、1913年(大正2年)に創業しました。ネスレは、「食の持つ力で、現在そしてこれからの世代のすべての人々の生活の質を高めていきます」を存在意義(パーパス)として掲げ、安全で、美味しく、環境にも配慮された製品やサービスを皆さまにお届けできるよう、今後も努めていきます。
ネスレ日本について:https://www.nestle.co.jp/
【持続的な物流実現のための取り組み】
ネスレ日本はこれまでも、トラックから貨物鉄道や船舶などに輸送を切り替える「モーダルシフト」*⁶の長距離帯および中距離帯での推進、異業種との共同輸送やラウンド輸送の推進を行い、持続可能な物流の実現に向けて取り組みを進めてきました。
*⁶ トラックなどの車両輸送と比較して環境負荷が少なく、大量輸送が可能な貨物鉄道や船舶などに輸送を切り替えること
【ネスレ日本 姫路工場について】
ネスレ日本 姫路工場は、兵庫県姫路市に位置し、ソリュブルコーヒー「ネスカフェ ゴールドブレンド」をはじめとした飲料製品および菓子製品の製造を担う拠点です。1965年に完成し、1966年より操業を開始したネスレ日本 姫路工場は、2026年に60周年を迎えます。
【低炭素燃料の試験利用】
本実証では、▼廃食油や廃動植物油脂を主な原料とし、次世代の軽油代替燃料として期待される「リニューアブルディーゼル」を伊藤忠エネクス株式会社から、▼軽油にバイオディーゼル燃料を5%未満混ぜた「B5軽油」を株式会社宇佐美鉱油および三和エナジー株式会社から供給を受け、自動運転トラックの燃料としてそれぞれ試験利用します。
(参考)プレスリリース「石油業界 7 社と自動運転トラック向けにカーボンニュートラル燃料の利用拡大協力で合意」:https://t2.auto/news/2025/0807.pdf
会社概要
本社所在地:東京都千代田区内幸町二丁目2番3号 日比谷国際ビル 1階
代表者:代表取締役 CEO 熊部 雅友
設立日:2022年8月30日
事業内容:自動運転システムの開発、レベル 4 自動運転トラックによる幹線輸送サービス事業、幹線輸送に付随した関連サービス事業、その他関連サービス事業
企業サイト:https://t2.auto/
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