【医療現場のDX実態を調査】医療関係者の半数が、医薬品の在庫管理にWMS等「在庫管理システム」を導入 「在庫状況のリアルタイム把握」「使用期限の厳密な管理」などが目的
〜一方、「デジタル化にかかる費用が高い」との理由で、在庫管理をデジタル化できない現場も〜
クラウド型在庫・倉庫管理システム「W3 SIRIUS」を提供する株式会社ダイアログ(本社:東京都品川区、代表取締役:方志嘉孝)は、医薬品管理経験のある医療関係者108名を対象に、医療現場でのWMS活用に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。
■調査概要
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調査名称:医療現場でのWMS活用に関する実態調査
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調査方法:IDEATECHが提供するリサーチPR「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
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調査期間:2024年4月30日〜同年5月8日
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有効回答:医薬品管理経験のある医療関係者108名
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100とはなりません。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「株式会社ダイアログ」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
■医薬品の在庫管理の方法、50.0%が「デジタルでの管理」、43.5%が「アナログ・人力での管理」を採用
「Q1.あなたのお勤め先での医薬品の在庫管理の方法を教えてください。」(n=108)と質問したところ、「在庫管理システム(WMS)等、デジタルでの管理」が50.0%、「紙・エクセル等、アナログ・人力での管理」が43.5%という回答となりました。
・在庫管理システム(WMS)等、デジタルでの管理:50.0%
・紙・エクセル等、アナログ・人力での管理:43.5%
・わからない/答えられない:6.5%
■デジタルでの在庫管理を導入した目的、第1位「医薬品の在庫状況をリアルタイムに把握できるようにしたかったため」
Q1で「在庫管理システム(WMS)等、デジタルでの管理」と回答した方に、「Q2.あなたのお勤め先で、在庫管理システム(WMS)等、デジタルでの在庫管理を導入した目的を教えてください。(複数回答)」(n=54)と質問したところ、「医薬品の在庫状況をリアルタイムに把握できるようにしたかったため」が63.0%、「データベースを活用して、医薬品の使用期限管理を厳密に行いたかったため」が53.7%、「在庫管理等、本来の医療業務以外にかかるタスクの最適化をしたかったため」が48.1%という回答となりました。
・医薬品の在庫状況をリアルタイムに把握できるようにしたかったため:63.0%
・データベースを活用して、医薬品の使用期限管理を厳密に行いたかったため:53.7%
・在庫管理等、本来の医療業務以外にかかるタスクの最適化をしたかったため:48.1%
・医薬品の安全管理を強化し、誤配・誤投薬を防ぎたかったため:40.7%
・他の業務にあわせ、ペーパーレス化を推進したかったため:13.0%
・その他:3.7%
ー49歳:外部委託
ー36歳:人件費削減
・わからない/答えられない:3.7%
■「出荷ミスによりデータと実在庫との間での相違が頻繁に発生した為」や「デジタルに強いスタッフが多かったから」などのきっかけも
Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外に、在庫管理システム(WMS)等、デジタルでの在庫管理を導入したきっかけがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=52)と質問したところ、「出荷ミスによりデータと実在庫との間での相違が頻繁に発生した為」や「デジタルに強いスタッフが多かったから」など33の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
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34歳:紙での管理では担当者以外が見た際に不明点が生じることがあり、デジタル化によって誰でも管理しやすくなるよう導入しました。
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37歳:デジタルに強いスタッフが多かったから。
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53歳:系列店舗の在庫も把握できるように。
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30歳:業務効率化。
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44歳:みんなで共有しやすくするため。
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40歳:リアルタイムで在庫が反映されるので、患者様からの問い合わせに対し理論在庫と実在庫をすぐに確認でき、クレーム処理に役立っている。
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48歳:DXを進めているため。
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52歳:在庫商品のロス(滅菌切れ等)が多く、廃棄による損失を少なくするため。
■デジタル管理の医療現場において在庫管理にかかる時間、1日あたり「15分~30分未満」が35.2%で最多
Q1で「在庫管理システム(WMS)等、デジタルでの管理」と回答した方に、「Q4.あなたのお勤め先で、1日あたりの在庫管理にかかる時間を教えてください。」(n=54)と質問したところ、「15分~30分未満」が35.2%、「5分~15分未満」が27.8%、「30分~1時間未満」が24.1%という回答となりました。
・5分未満:7.4%
・5分~15分未満:27.8%
・15分~30分未満:35.2%
・30分~1時間未満:24.1%
・1時間以上:1.9%
・わからない/答えられない:3.7%
■アナログ・人力による在庫管理方法として、約6割が「Excel等表計算ソフト」を利用
Q1で「紙・エクセル等、アナログ・人力での管理」と回答した方に、「Q5.あなたのお勤め先での在庫管理方法を教えてください。(複数回答)」(n=47)と質問したところ、「Excel等表計算ソフト」が57.4%、「紙面での記録」が46.8%、「手作業での棚卸し」が44.7%という回答となりました。
・Excel等表計算ソフト:57.4%
・紙面での記録:46.8%
・手作業での棚卸し:44.7%
・メール・チャットツールでの記録・管理:17.0%
・壁掛けやホワイトボードによる記録・管理:12.8%
・在庫管理に関する記録をしていない:4.3%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
■医薬品の在庫管理をデジタル化しない理由、34.0%が「デジタル化にかかる費用が高いため」と回答
Q1で「紙・エクセル等、アナログ・人力での管理」と回答した方に、「Q6.あなたのお勤め先で、医薬品の在庫管理をデジタル化しない理由を教えてください。(複数回答)」(n=47)と質問したところ、「デジタル化にかかる費用が高いため」が34.0%、「デジタル化に関して、どこから始めればいいのかわからないため」が25.5%、「既存のルール・システムで十分だと感じているため」が25.5%という回答となりました。
・デジタル化にかかる費用が高いため:34.0%
・デジタル化に関して、どこから始めればいいのかわからないため:25.5%
・既存のルール・システムで十分だと感じているため:25.5%
・デジタル化に対応できる人材が不足しているため:21.3%
・デジタル化にかける時間・作業リソースが不足しているため:8.5%
・デジタル化に伴うセキュリティリスクへの懸念があるため:2.1%
・その他:4.3%
ー54歳:数が少ないので人力でも足りる
ー32歳:どこに依頼していいかわからない
・わからない/答えられない:8.5%
■「デジタル化を否定する人が多いため」や「在庫が少ないためエクセル管理で十分」などの声も
Q6で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q7.Q6で回答した以外に、あなたのお勤め先で、医薬品の在庫管理をデジタル化しない理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=43)と質問したところ、「デジタル化を否定する人が多いため」や「在庫が少ないためエクセル管理で十分」など29の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
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49歳:予算の制限がある。
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49歳:デジタルが苦手。
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31歳:詳しい人がいない。
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51歳:在庫が少ないためエクセル管理で十分。
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32歳:デジタル化を否定する人が多いため。
■アナログ・人力で管理する医療現場において在庫管理にかかる時間、1日あたり「5分~15分未満」「30分~1時間未満」がともに25.5%で最多、2極化する結果に
Q1で「紙・エクセル等、アナログ・人力での管理」と回答した方に、「Q8.あなたのお勤め先で、1日あたりの在庫管理にかかる時間を教えてください。」(n=47)と質問したところ、「5分~15分未満」が25.5%、「30分~1時間未満」が25.5%、「5分未満」が19.1%という回答となりました。
・5分未満:19.1%
・5分~15分未満:25.5%
・15分~30分未満:14.9%
・30分~1時間未満:25.5%
・1時間以上:10.6%
・わからない/答えられない:4.3%
■人力による在庫管理の課題、「使用期限切れの医薬品の発見が遅れる」「リアルタイムでの医薬品の在庫管理が困難」など
「Q9.医薬品の在庫管理に関して、在庫管理を人力で行う際に発生する問題・課題を教えてください。(複数回答)」(n=108)と質問したところ、「使用期限切れの医薬品の発見が遅れる」が47.2%、「リアルタイムでの医薬品の在庫管理が困難」が33.3%、「在庫データの誤りが生じやすく、患者の治療に影響が出る可能性がある」が32.4%という回答となりました。
・使用期限切れの医薬品の発見が遅れる:47.2%
・リアルタイムでの医薬品の在庫管理が困難:33.3%
・在庫データの誤りが生じやすく、患者の治療に影響が出る可能性がある:32.4%
・在庫管理業務に追われ、医療業務に専念できない:23.1%
・医薬品の不動在庫が大量に発生する可能性がある:18.5%
・その他:5.6%
ー27歳:注文しても入らない場合があるためその手配
・わからない/答えられない:8.3%
■医薬品の在庫管理をデジタルで行う場合、在庫管理システム(WMS)に求める機能、約4割が「在庫管理」と回答
「Q10.今後、あなたが医薬品の在庫管理をデジタルで行う場合、在庫管理システム(WMS)に最も求める機能を教えてください。」(n=108)と質問したところ、「在庫管理」が38.0%、「出荷管理」が13.0%、「受領・入庫管理」が10.2%という回答となりました。
・在庫管理:38.0%
・出荷管理:13.0%
・受領・入庫管理:10.2%
・ピッキング管理:8.3%
・データの予測分析:7.4%
・バーコード・RFID対応:6.5%
・作業者パフォーマンス追跡:2.8%
・その他:0.9%
ー49歳:経費
・特にない:11.1%
・わからない/答えられない:1.9%
■まとめ
今回は、医薬品管理経験のある医療関係者108名を対象に、医療現場でのWMS活用に関する実態調査を実施しました。
まず、医薬品の在庫管理方法として、50.0%が「在庫管理システム(WMS)等、デジタルでの管理」、43.5%が「紙・エクセル等、アナログ・人力での管理」を採用していることが分かりました。デジタル管理している医療現場では、「医薬品の在庫状況をリアルタイムに把握できるようにしたかったため」(63.0%)、「データベースを活用して、医薬品の使用期限管理を厳密に行いたかったため」(53.7%)などの目的でデジタル管理を導入しており、在庫管理にかかる時間としては、1日あたり「15分~30分未満」が35.2%で最多となっています。一方で、アナログ・人力で管理している医療現場の約6割が「Excel等表計算ソフト」を利用しており、在庫管理をデジタル化しない理由として、34.0%が「デジタル化にかかる費用が高いため」と回答しています。また、アナログ・人力での在庫管理にかかる時間では、1日あたり「5分~15分未満」「30分~1時間未満」がともに25.5%で最も多く、2極化する結果となりました。さらに、人力による在庫管理の課題としては、「使用期限切れの医薬品の発見が遅れる」(47.2%)、「リアルタイムでの医薬品の在庫管理が困難」(33.3%)などが挙げられています。
今回の調査では、医療現場における医薬品の在庫管理の実態が明らかになりました。デジタルでの在庫管理は、医薬品の安全性を高め、効率的な業務運営を可能にしますが、導入が進んでいない現場では高いコストが大きな障壁となっています。デジタル化が著しく進む中、医療現場においてもこの流れは避けられません。コストを抑えつつ効率的に在庫管理できるシステムを導入することは、医療業界のデジタルトランスフォーメーションを支える一助となるのではないでしょうか。
■会社概要
会社名 :株式会社ダイアログ
設立 :2013年11月8日
代表取締役:方志嘉孝
所在地 :〒141‐0031 東京都品川区西五反田2-12-3 第一誠実ビル8F
事業内容 :WEBアプリケーションシステム企画・開発
スマートフォンアプリ企画・開発
物流・販売等業務基幹システム導入・コンサルティング
業務システム用機器選定/販売
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