フードプロセスが外国人材管理に「GPASS」を業界初導入、月100時間の業務削減
~毎月100回対面で行っていた在留カードの情報収集や失効確認の業務がゼロに~
ELEMENTSグループの株式会社Liquid(本社:東京都中央区、代表取締役:長谷川 敬起、以下「Liquid」)は、この度、マグチグループで食品加工事業や人材派遣事業を展開するフードプロセス株式会社(本社:大阪市港区、代表取締役:浦崎 義弘、以下「フードプロセス」)へ、外国人労働者の就労資格を正確かつ効率的に検証できる外国人材管理システムとして「GPASS」を提供することをお知らせします。食品加工業界における「GPASS」導入は初となります。月平均100回程度対面で行ってきた在留カードの情報収集や、失効確認の業務を、デジタルでゼロにします。月平均100時間の業務削減につながり、確認精度のさらなる向上と運用体制の効率化につなげます。
GPASSのWebサイト: https://liquidinc.asia/gpass/

背景
外国人労働者の数は過去最高の230万人を超え※1、2040年には約688万人の労働力が必要と試算される※2など、外国人労働者の重要性はますます高まっています。一方で外国人労働者を雇用する企業は、法令にもとづいた適切な就労資格の確認が必要不可欠です。これを怠ると、重大な法令違反につながるリスクがあるだけでなく、企業の信頼を損なう恐れもあります。複雑な手続きが伴うため、企業単独での負担も大きくなっています。
このような課題を解決するため、Liquidでは外国人を雇用する、または就労に関わるあらゆる事業者向けに、不法就労助長を防止するための法要件を網羅した外国人材管理システムとして「GPASS」を提供しています。

※1 厚生労働省 「「外国人雇用状況」の届出状況まとめ(令和6年10月末時点)」
※2 独立行政法人 国際協力機構「2030/40 年の外国人との共生社会の実現に向けた調査研究ー外国人労働者受給予測更新版ー」
フードプロセスへの導入について
フードプロセスは、グループ全体として40年以上の経験と実績を持ち、食品加工事業を中心に展開しながら、人材派遣事業にも取り組む会社です。人員確保や繁閑差の調整、コスト管理など、業界内で一歩先を行く食品加工会社としての地位を確立しています。特に、繊細な作業が求められる食品加工の現場では、約1,000人の外国人労働者が在籍し、重要な役割を担っています。
フードプロセスは、これまでも就労資格の確認を徹底してきました。一方で、全国にある工場の各管理者が外国人労働者1人1人と対面で確認業務を行っており、双方にとって大きな負担となっていました。そこで、業務効率化を目的に「GPASS」の導入に至りました。今回の導入により、月平均100時間の業務削減につながります。
<期待される効果>
・毎月100回対面と手作業で行っていた在留カード情報収集業務がゼロに
フードプロセスではこれまで、1人1人の外国人労働者と対面で在留カードの現物確認を行い、その証跡を残し、最低限の情報を手入力し、管理してきました。その数は月平均100回を超え、管理者と外国人労働者双方の負担となっていました。「GPASS」導入により、事前の本人確認、在留カードの真贋確認、在留資格、就労制限の有無、有効期限など在留カードの情報確認が自動化されるため、管理者と外国人労働者の負担が大幅に軽減されます。
・在留カードの失効確認の業務がゼロに
フードプロセスではこれまで、外国人労働者から提示された在留カードの失効確認を、入管庁が提供するWebサイト「在留カード等番号失効情報照会」から手作業で行ってきました。「GPASS」導入により、これらの確認作業が代替されます。「GPASS」は、在留カードの失効情報照会を継続的に実施し、結果を提供します。
・顔認証によるなりすまし出勤の回避
「GPASS」の顔認証機能で、出勤する労働者が、事前に在留カードで身元確認した本人かを確認します。タブレットを使った運用で、管理者の立ち会いが不要で、なりすまし不正を防ぎます。
・不法就労の可能性がない確かな従業員の手配
フードプロセスが雇用する外国人材の資格確認が徹底される事で、その先の顧客へ派遣される場合においても不法就労や紛れ込みが発生し得ない、安心、安全な現場を実現します。

<フードプロセス 上席執行役員 木下 貴史さまコメント>
外国人雇用に関わる法令を遵守し、お客様へ確かなサービスを提供し続けるために、これまでも在留資格、就労資格の確認を徹底してきました。しかし、それには外国人労働者1人1人と管理者が対面して詳細な確認を行う必要があり、双方にとって大きな負担となっていました。今回「GPASS」の導入により、その確認がデジタル化され、更なる精度向上と運用体制の効率化が可能になるとともに、入れ替わりが激しい就労現場へも顔認証された確かな人材を配置する事ができます。この「GPASS」での管理によって、現場に関わる全ての従業員の雇用を守り、お客様への更なるサービス向上を実現して参ります。
■外国人向けデジタルIDウォレット「GPASS」について
「GPASS」は、外国人の方々が自分自身に関するあらゆる情報をスマートフォンで一元管理できるようにする外国人向けデジタルIDウォレットです。GPASSを利用して自らの情報を正確に整理、提示できるようにすることで社会活動の選択肢を狭めることなく、主体的かつスムーズに行動できる共生社会を作ることを目的に開発されました。 2024年8月より一般提供を開始し、既に登録数は30,000名を超えています。外国人本人の明確な意思の元、在留カード情報、所属組織、就学就労実績、資格、スキル、日本滞在歴やそれらに伴う与信などの情報を詳細かつ高精度に格納できるデータベースと、それを思いのままに提示できる仕組みを提供することで、外国人労働者と就労先企業との間、外国人消費者とサービス提供事業者との間のミスマッチを解消していきます。
Webサイト:https://liquidinc.asia/gpass/
■フードプロセス株式会社について
フードプロセス株式会社は、大手小売店様の畜産・水産・農産等の生鮮加工や総菜・米飯等の調理加工及び盛付、包装、値付、仕分け、検品など食品加工の工程に関わる様々な業務を一括で受託しています。オートメーション加工から、人の手を必要とする繊細な食品加工まで、長年蓄積された技術力を持ってあらゆるプロセス業務に対応。ISO規格と国際基準である衛生管理システム(HACCP)に沿った徹底した衛生・品質管理を行うことはもちろん、「食の安全」や「衛生」に対する社員教育も実施し、お客様に「信頼」と「安全」をお届けします。40年以上の経験と実績を活かし、単に作業を受注するだけでなく一歩進んだ食品加工会社として、人員確保、繁閑格差やコスト管理などお客様が抱える様々な課題についてサポートを行うことで、安心してコアビジネスに専念していただけます。
所在地:大阪市港区海岸通1-5-29
代表者:代表取締役 浦崎 義弘
設立:2004年9月
事業内容:生鮮食品(水産物・畜産物・農産物など)の加工業、物流事業、労働者派遣事業法に基づく労働者派遣事業、有料職業紹介事業、その他関連業務
Webサイト:https://www.maguchi.co.jp/group/mmh/
■株式会社Liquidについて
Liquidは、生体認証を活用し、認証を空気化することで、世界約80億人全ての人があるがままの状態であらゆるサービスを簡単・安全に使える、なめらかな社会の実現を目指しています。また、金融の取引時確認(犯罪収益移転防止法)、携帯電話契約(携帯電話不正利用防止法)、中古品買取(古物営業法)、不動産取引、CtoC取引などにおける本人確認のオンライン化の流れに合わせ、業界や導入事業者をまたがって横断的に不正検知を行う仕組みを提供し、利便性とセキュリティの両面を追求して参ります
所在地:東京都中央区日本橋本町3-8-3 日本橋ライフサイエンスビルディング3 5階
代表者:代表取締役 長谷川 敬起
設立:2018年12月
事業内容:生体情報、生体行動に特化した画像解析・ビッグデータ解析(LIQUID eKYC、LIQUID Auth等)
Webサイト: https://liquidinc.asia
サービスサイト:
身元確認サービス「LIQUID eKYC」https://liquidinc.asia/liquid-ekyc/
当人認証サービス「LIQUID Auth」https://liquidinc.asia/liquid-auth/
デジタルIDウォレット「PASS」 https://liquidinc.asia/smartcity/
外国人向けデジタルIDウォレット「GPASS」https://liquidinc.asia/gpass/
■株式会社ELEMENTSについて
所在地:東京都中央区日本橋本町3-8-3 日本橋ライフサイエンスビルディング3 5階
代表者:代表取締役会長 久田 康弘
代表取締役社長 長谷川 敬起
証券コード:東証グロース市場 5246
設立:2013年12月
事業内容:生体認証・画像解析・機械学習技術を活用した個人認証ソリューション、衣食住における個人最適化ソリューション、個人情報を管理するクラウドサービスの開発・提供
Webサイト: https://elementsinc.jp/
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