【IM働き方改革に関する調査レポートvol.2】新型コロナウイルスによるリモートワーク・時差出勤の導入などの働き方の変化を調査
~時差出勤への取り組みは進んでいる傾向にあるものの、GW明けは全国的に企業IPアクセス数の割合が増え、外出自粛の機運とともにリモートワーク推進が薄まっている傾向に~
4月21日(火)に発表した第一弾の調査レポート(※4)では、2月25日(火)から新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づいて緊急事態宣言が発令された4月7日(火)までの期間における「医療・福祉業」「宿泊・飲食業」「教育・学習支援」「情報通信業」のWindowsブラウザ数の推移を調査しました。
このたびの第二弾では、5月12日(火)まで期間を広げ、緊急事態宣言中のリモートワークの実態を調査します。対象業界は、前回同様、「医療・福祉業」「宿泊・飲食業」「教育・学習支援」「情報通信業」の4業界で、2月25日(火)のアクセス数を100%とした場合のWindowsブラウザ数の変動を計測し、分析しています。(地域別調査のみ、3/3(火)を100%としています)
なお、5月5日(火)はゴールデンウィークのため祝日と見なし比較対象から省いております。
(※1) https://dmp.intimatemerger.com/service/materials/ (※2) https://dmp.intimatemerger.com/service/select-dmp/
(※3) https://www.landscape.co.jp/service/lbc/ (※4) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000009210.html
【調査結果まとめ】
全地域・全業界において、ゴールデンウィークを境に企業IPアクセス数は増加傾向にあり、出社率は高まっているが、同時にAM6時・7時台の出勤率も増加しており、リモートワークではなく時差出勤に切り替えている企業が多い様子がうかがえます。
<業界別>
「教育・学習支援業」「宿泊・飲食業」は、4月よりも5月の方が企業IPアクセス数は減少していてリモートワークが推進されている様子が受け取れるが、「医療・福祉業」「情報通信業」は増えており、出勤傾向が高いことが分かる。さらに、4業界の企業IPアクセス数はゴールデンウィークを境に一律して平均6%増加しており、全体的に出勤率が高くなっていることが読み取れる。 |
4月と5月の月初めの平日である4月7日(火)と5月12日(火)を比較。2月25日(火)を100%としたときの4月7日時点の推移は、「医療・福祉業」15%減、「教育・学習支援業」22%減、「宿泊・飲食業」24%減、「情報通信業」26%減であるのに対し、5月12日時点は「医療・福祉業」13%減(+2%)、「教育・学習支援業」39%減(-17%)、「宿泊・飲食業」28%減(-4%)、「情報通信業」16%減(+10%)と、「医療・福祉業」「情報通信業」は増えています。
また、ゴールデンウィーク前後の4月28日(火)と5月12日(火)を比較すると、「医療・福祉業」8%増加、「教育・学習支援業」8%増加、「宿泊・飲食業」2%増加、「情報通信業」6%増加と微増ながら一律で平均6%増えています。緊急事態宣言発令から1か月が経過したゴールデンウィーク明けは、出勤禁止の企業が減ったのか、外出自粛疲れによる気の緩みからなのか、通勤する人が増えていることが読み取れます。
<時間別>
緊急事態宣言が発令されてから2週間後の4月21日(火)からAM6時、7時に出社する人の割合が増えている。特にAM6時台に出社する人の割合は2月25日(火)と5月12日(火)を比較すると52%も高まっており、企業の時差出勤への取り組みが推進されていることが読み取れる。 |
東京都に所在している企業を対象に、AM6時~AM11時までの企業IPアクセス数を比較。緊急事態宣言が発令されてから2週間後の4月21日(火)から特に時差出勤の傾向が強まっていることがグラフから見て取れます。2月25日(火)を100%としたときの4月21日(火)時点と5月12日(火)を比較すると、AM6時台:41%増、AM7時台:24%増、AM8時台:12%増、AM9時台: 11%増、AM10時台: 10%増、AM11時台: 12%増。特に情報通信業で働く人の出勤時間に大きな変化が見られ、AM6時に出社する人の割合が増加しました。
<地域別>
最も外出自粛傾向が強いのは大阪府、最も低いのは茨城県という結果に。ゴールデンウィーク前後の出社率は埼玉県を除いて、調査対象の全12都道府県で増加しており、外出自粛の緩みが見て取れます。 |
北海道、東京都含む関東1都6県、愛知県、大阪府、兵庫県、福岡県を対象に、3月3日(火)を100%とした場合のWindowsブラウザ数の変動を計測し、分析。5月12日(火)時点の各都道府県の推移は以下の通りで、感染者数が比較的多い関東圏と福岡県のパーセンテージが多く、それ以外の北海道、東海、近畿地方は比較的、外出自粛の傾向が読み取れます。ゴールデンウィーク前後の同じ曜日を比較すると、全体的に増加しており、ゴールデンウィークが明けた平日に出社する人の割合が増え外出自粛の緩みが見て取れます。
■5月12日(火)時点の企業IPアクセス数(数値の大きい順)
茨城県112%、埼玉県104%、群馬県94%、栃県木93%、福岡県93%、千葉県90%、東京都89%、兵庫県89%、愛県知87%、北海道83%、神奈川81%、大阪府79%
■4月28日(火)と5月12日(火)時点の企業IPアクセス数(数値の大きい順)
岡県11%増、兵庫県9%増、神奈川県8%増、東京都6%増、栃木県5%増、千葉県5%増、大阪府5%増、愛知県4%増、北海道3%増、群馬県3%増、茨城県2%増、埼玉県1%減
【調査概要】
◆調査対象:「Select DMP」が保有する約4万社のユニークWindowsブラウザ数
◆調査方法:約4.7億のオーディエンスデータ「IM-DMP」と「Select DMP」保有のIPアドレスと企業名をかけわせて算出
◆実施日時:2020年2月25日(火)~5月12日(火)
◆対象企業数:「Select DMP」が保有する約4万社
◆「IM働き方改革に関する調査レポート」特設サイト:https://sites.google.com/intimatemerger.com/ipcom/
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