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独立行政法人国立高等専門学校機構
会社概要

大分高専が地元企業のAI活用人材を育成する実践的体験セミナーを開催!

〜 ディープラーニングの入門から画像識別への応用までを3日間の演習で完全習得 〜

独立行政法人国立高等専門学校機構

大分工業高等専門学校(大分県大分市、校長・山口利幸、以下「大分高専」)は、ディープラーニングの入門から画像識別への応用までを演習形式で行う「AI活用人材育成セミナー」を開催し、電気電子工学科の木本智幸教授が講師を務めました。
【URL】https://www.oita-ct.ac.jp/blog/2021/09/27/20210913_aiseminar/

AIセミナーを実施している様子。受講者がPCで演習を行いながらAIプログラムの作成を進めています。AIセミナーを実施している様子。受講者がPCで演習を行いながらAIプログラムの作成を進めています。

【実施概要】
イベント名:大分県DX推進人材育成事業 AI活用人材育成セミナー
開催日:2021年9月13日(月)~15日(水) 全日9:00~16:00
会場名:大分高専
講師:大分高専 電気電子工学科教授 木本智幸
主催:大分県庁商工観光労働部DX推進課


実施した内容
 AI(人工知能)を活用したい大分県の企業技術者を集め、基礎的AIモデルを用いた画像識別への適用法を学び、最終的には実用性能を引き出す大規模なAIモデルの利用法までのセミナーを実施しました。本セミナーは、大分県内企業のAI人材を育成することを目的とし、大分県庁(商工観光労働部DX推進課)と大分高専が協力して2021年9月13日(月)~15日(水)の3日間の日程で実施したもので、今年で4年目となります。大分県庁に加え、大分県内企業の産業活力の向上を目ざして設立された企業連合団体である「大分県LSIクラスター形成推進会議」 や 「公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所」にも協力を頂いており、大分県内における幅広いチームワークの中で大分高専がセミナーの企画と実施を行っています。
 本セミナーの特徴は、実践的な技術力を身に着けてもらうために、受け身の座学形式ではなく、初日から一貫して演習形式で行っていることです。AI、ディープラーニング(※)、機械学習、こうした技術を使うと自社の問題解決に使えるかもしれないが、利用法が分からないだけでなく、そもそもAIとはどういったものかも分からないという技術者は案外多いものです。そこで、AIとは何か?ディープラーニングとは何かという初歩から初めて、AIの開発環境の構築法を学び、セミナー最終日の3日目には花の画像から、その種類の識別や、人の顔写真から個人識別、性別、年齢識別もできるようになるところまで力を付ける実践的な演習を行いました。単なるツールとして使えるようになるだけでなく、ディープラーニングの数学的理論や、識別性能を向上させるためのチューニング手法も学び、自社での発展的展開も可能になるところまで演習を行いました。毎年多くの参加申し込みがあり、1社1名に限定していますが今年も定員20名を超える申し込みがあり、抽選となりました。受講した県内企業の参加者は、AI利活用のスキルを身に付けるべく真剣に研修会に取り組んでいました。これまでに受講生が自社製品の開発・販売を行った実績もあり、実践度の高いセミナーとなっています。
 演習形式であるため行き詰まったり遅れたりする受講生もいますが、講師である木本教授の研究室の学生たちが補助を行い、誰一人として置いていかないようサポートにあたりました。そうしたサポートもあり、セミナー後のアンケートでは、受講生20名全員が満足と回答しており、「DX(※)推進や自社製品付加価値化において、県内企業が自在にAI案件を取り扱うための"スタート"として、最適な研修会だと思います。」「デジタル技術は日々進化する一方で、その技術を使いこなせる技術者は、なかなか中小企業に集まらないのが現状です。そういった中で、県の主催でこのような勉強会を県内の企業に提供して下さることは本当にありがたい。」「AIに対する理解が受講前と比べて遥かに上がりました。」「わかりやすい説明とテキストで、またAIの初期ステップから実演を通して、徐々にレベルアップする研修となっており、非常に分かりやすくためになりました。」「楽しみながら実践できる内容だったため、研修を終えた後も自分で学習し、理解を深めたいと思えた。」との感想も頂いております。セミナーで作成したAIプログラムを企業に持ち帰って水平展開してもらうことで、大分県のAI人材の底上げを狙っており、大分県庁からは、来年度以降も本セミナーを継続的に実施して欲しいと依頼されています。

※ディープラーニング:AI(人工知能)には様々な種類がありますが、その中でも生体が持つ脳の情報処理機能をまねたもので、AIの中でも最も性能を出しており近年注目されている技術。

※DX:Digital Transformationの略語で、企業が自前のデータとデジタル技術を活用して、製品やサービスを高度化し競争力を増すこと。

AIはどうやって物体を識別しているのかを講義していますAIはどうやって物体を識別しているのかを講義しています

AIを製品開発に応用する手法やAIの性能を引き出す手法について受講者から質問を受けていますAIを製品開発に応用する手法やAIの性能を引き出す手法について受講者から質問を受けています

受講者がAIによる物体識別プログラムを作成しています受講者がAIによる物体識別プログラムを作成しています

大分高専の講師である木本智幸教授が作成した200ページを超える本セミナーのために作った冊子です。分かりやすいと好評をいただいています。大分高専の講師である木本智幸教授が作成した200ページを超える本セミナーのために作った冊子です。分かりやすいと好評をいただいています。


実施目的
 大分高専は、大分県庁と協力してAI人材を育てるために力を入れており、DX推進人材育成事業を進めています。自社保有のデータをAIとタイアップさせることで、大きなビジネスチャンスにつながることが多々ありますが、大分県を始め、地方都市の中小企業ではAIに関する情報を取得したり導入スキルを身に着けたりする機会が乏しく、自社が持つデータを有効活用できていないのが実状です。その結果、自社製品を開発できるビジネスチャンスを形にできないだけでなく、AIによる開発を外注する場合でも適切な仕様書を書けずに希望するシステムが納品されなかったり、適切な積算ができずに高額な費用を支払ったりすることがあります。そこで大分高専は、大分県庁や関連団体と協力して、自社開発スキルを持つ人材を育てることを4年前から開始しました。中小企業が参加しやすいように、参加費無料とし、AIスキルがない技術者でも3日間の受講後にはAIの基礎が身について自社開発のキックオフができるように、徹底した演習形式で行うセミナーは、都市部も含めて全国的にも珍しい取り組みとなっています。

プログラム
9/13(月) 【1日目】AIフレームワーク(Tensorflow2)による開発環境の構築。
         ディープラーニングによる手書き文字や自然画像の識別プログラムのプログラミング演習。
9/14(火) 【2日目】 識別率向上のための学習チューニング手法のプログラミング演習。
         大規模AIモデルによる花の写真からの種別識別のプログラミング演習。
9/15(水) 【3日目】 顔画像から人物の個体識別、性別識別、年齢識別のプログラミング演習。
         ディープラーニングの数理に関する講義。
                                自社データの展開のためのAIを用いた様々な応用事例の紹介。

講師プロフィール
 講師の大分高専 木本智幸教授は、大学在学中からAIの基礎研究から応用研究まで幅広く行っています。近年では地中レーダ(※)とAIを組み合わせた社会インフラの劣化診断システムの構築や、AIによる工業製品の外観検査装置の研究に取り組んでおり、2020年人工知能学会全国大会で優秀賞 「地中レーダによる埋設物識別においてラベルの無いレーダ画像を有効利⽤した識別性能の改善」を受賞し、同年に公益財団法人発明協会から九州地方発明表彰大分県知事賞 「AI画像検査装置(特許第6630912号)」 を受賞しています。

地中レーダで地面の中の状態を調べている木本智幸教授。ここで得られたレーダ画像をAIで識別させる。地中レーダで地面の中の状態を調べている木本智幸教授。ここで得られたレーダ画像をAIで識別させる。



地中レーダ(※):道路など地下の状況を電波を使って調べるもので、近年の社会インフラの劣化状況を道路を掘らずに調べるのに使われる。


大分工業高等専門学校について
 機械工学科、電気電子工学科、情報工学科、都市・環境工学科の4つの学科及び機械・環境システム工学専攻、電気電子情報工学専攻の2専攻からなる専攻科を有しており、「人間性に溢れ国際感覚を備え、探求心、創造性、表現能力を有する技術者の養成」を教育目的としています。


【学校概要】
学校名: 独立行政法人国立高等専門学校機構 大分工業高等専門学校(大分高専)
所在地: 大分県大分市大字牧1666番地
代表者: 校長 山口 利幸
設立: 1963年4月
URL: https://www.oita-ct.ac.jp/
事業内容: 高等教育機関(高専)

【お問い合わせ先】
大分工業高等専門学校 総務課総務係
TEL:097-552-6075(受付時間:平日9:00~17:00)
e-mail: somu@oita-ct.ac.jp

 

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URL
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業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都八王子市東浅川町 701-2
電話番号
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代表者名
谷口 功
上場
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資本金
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設立
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