KIIが次世代ゲノム編集プラットフォームを開発する米One Genomicsに出資

遺伝子治療の実用化を加速する革新的技術の社会実装を加速

慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)は、九州大学発スタートアップであるOne Genomicsに対して出資をいたしました。One Genomicsは米国サンフランシスコをベースに、日本国内での開発を進めており、今回の増資によりSafeguard gRNA Technologyの研究開発ならびに顧客開拓を加速させて参ります。

慶應イノベーション・イニシアティブ(本社:東京都港区、代表取締役社長 山岸広太郎、以下 KII)は、弊社が運営するファンドより、九州大学発スタートアップであるOne Genomics, Inc.(本社:San Francisco、CEO Diana Luan)に対して出資をいたしました。

◆Safeguard gRNA Technologyにより安全な遺伝子治療の実現を目指す

One Genomicsはゲノム編集の効率や安全性を100倍以上に高めるだけでなく、新しい機能を追加するプラットフォーム技術Safeguard gRNA Technologyの研究・開発を進めています。CRISPR-Casは簡便なゲノム編集技術として広く使用されていますが、目的以外の遺伝子の変異や細胞毒性等の副作用の回避が課題となっています。特に医療分野では臨床試験で安全性の問題も報告されており、医療分野での実用化のための新しい技術開発が求められています。

同社が開発したSafeguard gRNA TechnologyはCas9システムのみならずBase editorなど様々なCRISPR編集ツールの機能を自在に制御し、iPS細胞などの編集効率や安全性を最大化することが可能です。同社はこの革新的な技術を今後のゲノム編集のゴールデンスタンダード技術として世界中に普及させるとともに、安全な遺伝子治療の実現を目指していきます。

■会社概要

会社名 :One Genomics, Inc.

代表者 :CEO Diana Luan

設立  :2023年2月

事業内容:Safeguard gRNA Technologyの提供ならびに治療薬開発

URL  :https://www.onegenomics.co/

Contact : contact@onegenomics.co

◆慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)について

KIIは、2015年12月に、主に慶應義塾大学の研究成果を活用したスタートアップを支援するため創設されました。また、2020年1月からは、「その研究が、その発明が、そのイノベーションが、社会を変えるまで。」をミッションに、シード・アーリーステージからのリード投資を中心とした、デジタル・テクノロジーによる社会の革新や、医療・健康などの課題解決に取組むすべてのアカデミア発スタートアップに対して、研究の社会実装と社会課題の解決を支援してきました。

2023年10月には、大学VC初のインパクトファンド「KII3号インパクトファンド」を設立し、「すべての人が、健康で、幸福な人生を達成出来る社会(生涯現役社会)の実現」を目指すと同時に、アカデミア発スタートアップにインパクト投資を行うことにより、金銭的なリターンと並行して、ポジティブで測定可能な社会的・環境的インパクトの創出を目指します。

<KIIの概要>

商号  :株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ(Keio Innovation Initiative, Inc.)

事業内容:大学発技術系ベンチャー企業の育成、ベンチャーキャピタルファンドの運営

資本金等:1億円(資本準備金5000万円を含む)

代表者 :代表取締役社長 山岸広太郎

URL  :https://www.keio-innovation.co.jp

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会社概要

URL
https://www.keio-innovation.co.jp
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル10F
電話番号
-
代表者名
山岸広太郎
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2015年12月