群馬県在住の外国ルーツ高校生が、自らのインターン体験を語る報告会を10/15に開催
国人材が活躍できる環境づくりを推進してきた群馬県にて、外国ルーツ高校生へのキャリア支援を振り返る報告会を10月15日群馬県庁にて開催
学校中退率や非正規雇用就職率高。「学びの機会」に繋がりにくい外国ルーツの子どもたち
「外国にルーツをもつ子ども」とは、両親またはどちらか一方が、外国出身者である方々のことをいいます。在留外国人の割合は、総人口に対する2.2%(*1) で、2040年には6.5%と増加していくことが推測されています。(*2)
外国ルーツの子どもたちは約13万人とされ、約8000人以上の子どもが学齢期にも関わらず学校に通っていない可能性があるといわれています。(*3)加えて、日本語指導が必要な高校生は、公立高校に通う生徒と比べて中退率や非正規雇用就職率が高いといった課題に直面しています。
カタリバでは2019年から外国ルーツの子どもたちへの支援「Rootsプロジェクト」を開始。2022年には国籍や生い立ちに関係なく、日本にいるすべての人に「社会に居場所がある状態をつくる」ことを目指したキャリア支援「Rootsインターン」を立ち上げました。
Rootsインターンは、企業に赴いての1Day体験を軸に、約半年間のメンタリングと高校生自身が設定したキャリア実現への1歩「マイアクション」を考えられるようなプログラムで構成されています。
日本でのキャリアを描きづらい子どもたちへ、職業体験を通じて日本で働く期待を育む「Rootsインターン」
関東圏の工業地帯である群馬県は外国人労働者割合が高い地域です。群馬県では2021年4月に「多文化共生・共創推進条例」を制定・施行。外国人がいることで新しい市場を開拓、文化の醸成など、地域社会を豊かにする仲間として共に生きることを目指した取り組みを行っています。
2023年4月からカタリバと群馬県は、地域で暮らす外国にルーツをもつ高校生が、この先も群馬県で自己実現ができるとともに、外国人と共につくる企業があふれる未来を目指し連携を締結。
これまでに群馬県の地域企業3社で2日程に渡って「Rootsインターン」を開催しました。
※群馬県で実施したインターンの大まかな流れ
群馬県企業で実施した「Rootsインターン」報告会を10月15日群馬県庁にて開催
この度、群馬県の地域企業3社で2日程に渡って開催した「Rootsインターン」プログラムの報告会を開催する運びとなりました。
【地域の未来を次世代と共に創る〜多文化共創担い手育成事業 Rootsインターン報告会〜】
【日 時】2023年10月15日(日) 10:00-11:45
【場 所】群馬県庁 県民広場・32階NETSUGEN 本棚前スペース(前橋市大手町1丁目1-1)
【共 催】認定NPO法人カタリバ「Rootsプロジェクト」・群馬県「多文化共創担い手育成事業」
【申 込】https://www.katariba.or.jp/report/
※取材には事前申込が必要です。申込がない場合は当日の取材をお断りすることがございますので、予めご了承ください。
【申込締切】2023年10月11日(水)
※締切後のご連絡はご対応できませんので、ご了承ください。
【補 足】当日は関係者向けにZoom配信を行う他、後日群馬県のYouTubeにてアーカイブ動画公開を予定しています。遠方にて直接取材が難しい方はお申し出ください。
●報告会の流れ
※プログラムの内容は予告なく変更となる可能性があります。予めご了承ください。
■登壇者
・Rootsインターン参加高校生 4名
・共愛学園前橋国際大学 西舘 崇 氏
・インターンシップ受入先企業(石川建設株式会社、グローリーハイグレース有限会社、有限会社農園星丿環
■第1部:高校生によるRootsインターン報告
・伊勢崎工業高校定時制課程の外国にルーツを持つ高校生4名から、体験からの学びと未来への眼差しを発表
■第2部:大人も交えたふりかえり会
・今回インターンの受け入れにご協力いただいた「多文化共創カンパニー」のみなさまにもご登壇いただき、インターン参加者の報告から、今後の地域のあり方・事業展開に必要なことをディスカッション
・来場者も交えて、会場全体での意見交換
●取材イメージ
・報告会の様子
・群馬県「多文化共創担い手育成事業」担当者へのインタビュー
・カタリバ担当者へのインタビュー
・外国ルーツの高校生へのインタビュー
群馬県「多文化共創担い手育成事業」とは
「多文化共生・共創推進条例」を制定している群馬県では、その実現に向けて、ともに価値を創造する外国人材の確保が課題となっています。そこで、群馬県は、将来を担う若い世代の多文化共創への参画を推進するため、今年度から新たに「Rootsインターン」の取り組みを始めました。この取り組みにより、外国人県民を多文化共創社会の担い手として育んでいきます。
「Rootsプロジェクト」とは
Rootsプロジェクトは、国籍や生い立ちに関係なく、日本にいるすべての人に「社会に居場所がある状態をつくる」ことを目指し、学校内外での学習支援・キャリア支援に取り組む事業です。
Rootsインターンは、外国ルーツの高校生がキャリアを考える中で直面する言語・文化・価値観の違いで生まれる社会との壁を、職業体験を通じた対話を通して子どもと企業が双方に考える機会をつくっています。この取り組みは、彼らへの認知・理解や日本で働くことへの期待を育むことを目指しています。
公式note:https://note.com/kataribaroots
認定特定非営利活動法人カタリバとは
どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。
<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 : 東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 : 高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市)/家庭の事情で居場所を求めている子どもに対する支援(東京都足立区)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
URL: https://www.katariba.or.jp/
問い合わせ
取材に関するお問い合わせは下記フォームにご入力ください。
https://www.katariba.or.jp/report/(担当:カタリバ広報 阿部)
Rootsプロジェクト(外国ルーツの高校生支援)に関する問い合わせ
Mail:roots@katariba.net (担当:宮城)
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