犬猫のアレルギー性症状が増加傾向、約4割の獣医師が定期検診を推奨。
~ペット医療DXをおこなうTYL、犬猫の診察・病気に関する実態調査を実施。獣医師による健康管理へのアドバイスも!~
ペットの家族化推進をミッションとし、ペット医療DXをおこなう急成長ベンチャー企業の株式会社TYLは、47名を獣医師を対象に「犬猫の診察・病気に関する実態調査」をおこないました。
◼︎調査背景
TYLでは、首都圏にて4店舗の動物病院の運営および往診サービスを提供しております。さらに、全国の動物病院の採用や運営のサポートもおこなっており、ペット医療DXを推進しています。ペットが健康に暮らせる環境をつくり、ペットと飼い主ともに「幸せな生活」を送れるようにという想いのもと、獣医師を対象に犬猫の診察・病気に関する実態調査をしました。今回の調査は、犬や猫の飼い主に対して、飼っている犬や猫の健康維持のために注意したい病気や症状を知ってもらうことを目的としています。さらに、獣医師より犬や猫が特に気をつけたい疾病や自宅でできるケアについて解説しています。犬や猫にとっても、飼い主にとっても、お互いに健康で幸せな生活ができることを願っております。
■調査結果サマリー
・犬猫ともに診療で多かった病気・症状は「皮膚疾患(アレルギー含む)」、「消化器系の疾患」。犬は「歯周病・歯科疾患」、猫は「循環器系疾患」も多く見られた。
・犬猫ともに「アレルギー性の症状」、「肥満関連の症状」が増加傾向。犬は「歯科関連の症状」、猫は「関節・運動器の症状」も増加。
・獣医師の約半数が特に注意が必要だと感じる、ペットの健康管理のポイントは「定期的な健康診断の実施」。次いで「体重管理」、「歯科ケアの徹底」。
・4割の獣医師が、犬猫の飼い主から「フードの選び方について」の相談が増えたと回答。高齢ペットのケア、在宅でのケア方法にも関心が高まっている。
<基礎調査>
Q1:「獣医師としての経験年数を教えてください。」
A1:「11年以上20年未満」(31.9%)、「3年未満」(25.5%)、「6年以上10年未満」(21.3%)、「21年以上」(17.0%)、「3年以上5年未満」(4.3%)
Q2:「2024年に診察したペットについて、犬と猫の割合を教えてください。」
A2:「犬と猫が半々程度」(44.7%)、「犬が6~7割程度」(31.9%)、「犬が8割以上」(19.1%)、「猫が6~7割程度」(2.1%)、「猫が8割以上」(2.1%)
◇トピックス1
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犬猫ともに診療で多かった病気・症状は「皮膚疾患(アレルギー含む)」、「消化器系の疾患」。犬は「歯周病・歯科疾患」、猫は「循環器系疾患」も多く見られた。
獣医師47名に対し「昨年、犬の診療で最も多かった病気・症状を1つお選びください。」と質問したところ、「皮膚疾患(アレルギー含む)」(44.7%)が最も多く、次いで「消化器系の疾患」(34.0%)、「歯周病・歯科疾患」(10.6%)という結果になりました。
また、獣医師47名に対し「昨年、猫の診療で最も多かった病気・症状を1つお選びください。」と質問したところ、「消化器系の疾患」(40.4%)が最も多く、次いで「皮膚疾患(アレルギー含む)」(25.5%)、「循環器系疾患」(10.6%)という結果となりました。
◇トピックス2
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犬猫ともに「アレルギー性の症状」、「肥満関連の症状」が増加傾向。犬は「歯科関連の症状」、猫は「関節・運動器の症状」も増加。
獣医師47名に対し「直近1年間で増加したと感じる犬の症状を1つお選びください。」と質問したところ、1位「アレルギー性の症状」(42.6%)、2位「肥満関連の症状」(29.8%)、3位「歯科関連の症状」(14.9%)という結果となりました。
また、獣医師47名に対し「直近1年間で増加したと感じる猫の症状を1つお選びください。」と質問したところ、1位「肥満関連の症状」(31.9%)、2位「アレルギー性の症状」(29.8%)、3位「関節・運動器の症状」(21.3%)という結果となりました。
◇トピックス3
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獣医師の約半数が特に注意が必要だと感じる、ペットの健康管理のポイントは「定期的な健康診断の実施」。次いで「適切な体重管理」、「歯科ケアの徹底」。
獣医師47名に対し「特に注意が必要だと感じたペットの健康管理のポイントを教えてください。」と質問したところ、約半数の獣医師が「定期的な健康診断の実施」(46.8%)と回答しました。次に多かった回答は「適切な体重管理」(23.4%)、「歯科ケアの徹底」(14.9%)という結果になりました。
定期的に健康診断を受けることで様々な病気を予防・早期発見につながることから、大切なペットの健康のために多くの獣医師も定期診断の実施をおすすめしています。
◇トピックス4
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4割の獣医師が、犬猫の飼い主から「フードの選び方について」の相談が増えたと回答。高齢ペットのケア、在宅でのケア方法にも関心が高まっている。
獣医師47名に対し「昨年、飼い主の方から最も増えた質問やご相談の内容を1つお選びください。」と質問したところ、4割の獣医師が「フードの選び方について」(40.4%)と回答しました。次に多かった回答は「高齢ペットのケアについて」(19.1%)、「在宅ケアの方法について」(12.8%)という結果となりました。
大切なペットのための健康管理、犬猫の飼い主が知っておきたいこと
~TYL 取締役 兼 アニホック動物病院グループ 総獣医師長 藤野洋よりコメント~
(1)犬猫の健康管理について、自宅でできるチェックがあれば教えてください。
犬や猫の健康を守るためには、毎日のちょっとした変化を見逃さないことがとても大切です。普段と比べて元気がなかったり、ご飯をあまり食べなかったりする場合は、体調が悪いサインかもしれません。また、排泄の様子は目に見えやすい変化なので、健康チェックの重要なポイントになります。おしっこの色や量がいつもと違ったり、うんちがゆるかったり硬すぎたりしないかを確認しましょう。これらの異常が続く場合は病気の可能性もあるため、早めに動物病院で診てもらうことが安心です。
さらに、病気によってはゆっくりと進行するものもあり、その場合は変化が少しずつ現れるため気づきにくいことがあります。例えば、体重が少しずつ減っていたり、毛並みや毛ツヤが悪くなっていたりすることがあれば、何らかの異常が隠れている可能性があります。こうした変化も、毎日少しずつチェックすることで早く気づくことができます。もし気になることがあれば、迷わず動物病院に相談してください。大切な家族である犬や猫が元気に過ごせるよう、しっかり見守ってあげましょう。
(2)犬猫の健康診断は、どのような内容の検診をするのでしょうか。
健康診断は、犬や猫の体の状態を詳しく調べ、病気の早期発見や予防を目的としています。ただし、健康診断の内容は年齢や性別、これまでの病歴によって異なり、一般的には診察室でおこなう身体検査と検査機器を使っておこなう詳しい検査に分けられます。
診察室では、獣医師が体全体を触りながら健康状態を確認します。体重の変化がないか、皮膚や毛並みに異常がないか、リンパ節が腫れていないかをチェックします。また、耳や目、口の中も詳しく調べ、感染症や歯の病気の兆候がないかを確認します。さらに、聴診器を使って心臓や肺の音を聞き、異常な雑音がないかを診察します。特に、子犬や子猫の初回健康診断や、定期的な健康チェックでは、こうした基本的な診察が中心になります。
より詳しく調べる必要がある場合は、さまざまな検査機器を使った健康診断をおこないます。代表的な検査は血液検査です。血液検査では、肝臓や腎臓の機能、貧血の有無、炎症の兆候などを確認します。さらに、尿検査をおこなうことで、腎臓の健康状態や感染の有無を調べることができます。加えて、レントゲン検査では骨の異常や肺・心臓の状態を確認し、超音波検査では内臓の詳しい構造を調べることができます。これにより、腫瘍や結石などの異常を早期に発見することが可能になります。
健康診断は、病気を早く見つけるだけでなく、病気の予防にも役立ちます。犬や猫は体調が悪くても我慢してしまうことが多いため、飼い主が気づいたときにはすでに病気が進行していることもあります。定期的な検査を受けることで、大切な家族である犬や猫が健康に長く過ごせるようになります。もし、まだ健康診断を受けたことがなければ、一度動物病院に相談してみるとよいでしょう。
■調査概要
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調査テーマ:犬猫の診察・病気に関する実態調査
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調査方法 :Vet’s Surveyを利用したインターネットリサーチ
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調査対象者:獣医師47名
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調査実施日:2024年12月26日~2025年1月10日
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調査主体 :株式会社TYL
■TYL について
TYL は「ペットの家族化推進」をミッションとして掲げている急成長ベンチャーで、動物病院支援とペットの飼い主支援という両輪で全13のサービスを展開しており、ペットが健康に暮らせる環境を作り、ペットと飼い主ともに幸せな生活を送れるようにペットの医療DXを進めております。動物病院支援では、動物病院従事者向けの人材紹介事業や求人媒体等を運営、病院経営に関わる課題および事業承継のコンサルティング等をおこなっています。飼い主支援では、ペットのヘルスケアに係る往診事業や病院の運営等を提供しております。
コーポレートサイトURL:https://pet-tyl.co.jp/
■会社概要
名称:株式会社 TYL
代表取締役社長:金児 将平
設立:2017年8月1日
資本金:225,124,800 円 ※資本準備金含む
所在地:東京都港区芝 2-13-4 住友不動産芝ビル 4号館4階
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