メディカルアパレルブランド「クラシコ」10月で“産後パパ育休”創設から1年、医療従事者の働く環境について考え続けるために「医療現場での男性育休に関する調査」結果を公開
医療現場でも前向きな声「産後パパ育休」に賛成派92% 一方、半数以上が産後パパ育休を「取りにくい環境」と回答
2022年10月に「育児・介護休業法」改正の一環として、子の出生日から8週までの期間に取得できる「産後パパ育休(出生時育児休業)」が創設されました。日本社会全体で男女とも仕事と育児を両立しやすい社会作りを訴える中、今回の調査を通じて、大半の医療従事者が「産後パパ育休」の取得に肯定的であることが明らかになりました。一方で、医療現場では命の責任を伴う仕事柄よりも「業界的人手不足」がハードルとなっており、制度の整備や欠員を補う体制構築が追い付いておらず、男性の育児休業取得が進みづらいことが分かりました。
クラシコは「なぜかっこいい白衣がないのか?」という医師の一言から2008年にスタートし、約15年間医療従事者の方々と向き合い、働きやすさに繋がるような機能性・デザイン性に優れた白衣・スクラブを届けてきました。医療従事者の方々が自分のライフステージにあわせて適切な働き方を選択できるよう、医療現場の改善が続いていくことが必要だと考えています。今回の調査を通じて、医療現場においても「産後パパ育休」取得が議論され、環境を見直すきっかけになることを願っています。
調査結果サマリー
Point1:医療従事者の産後パパ育休(出生時育児休業)制度の認知率は8割強
一方で、産後パパ育休制度・規則が遵守されているのは約2割
Point2:「産後パパ育休を取りやすい環境」だと答えた人はわずか2割。
取りにくいと考える理由TOP3は「人手不足(代替要員の不足)」
「規則・制度化されていない」「男性が産休・育休を取りにくい職場風土」
Point3:「産後パパ育休」に賛成派は92%、反対派は8%。
時代の変化を受けて、前向きな声も。
調査名 :「医療現場での男性育休に関する調査」
調査期間:9月18日(月)~9月21日(木)
調査対象:医療従事者373名
調査方法:クラシコによるインターネット調査
Point1:医療従事者の産後パパ育休制度の認知率は8割強
一方で、産後パパ育休制度・規則が遵守されているのは約2割
産後パパ育休(出生時育児休業)という制度を知っているかどうか聞いたところ、「内容を知っている」(40.8%)、「名前だけは聞いたことがあるが内容は知らない」(41.0%)と、名前を認知している人は約8割に上りました。一方で、勤めている病院での産後パパ育休(出生時育児休業)を定めている制度や規則の有無について、「制度や規則があり、遵守されている」と回答した人は約2割(22.0%)にとどまりました。「制度や規則があるが遵守されていない」と、制度が上手く機能していない状況が17.7%、「制度や規則がない」が28.2%、「わからない」人も32.2%と、大半の医療機関では産後パパ育休が浸透していないことが見受けられます。
Point2:「産後パパ育休を取りやすい環境」だと答えた人はわずか2割。
取りにくいと考える理由TOP3は「人手不足(代替要員の不足)」
「規則・制度化されていない」「男性が産休・育休を取りにくい職場風土」
勤めている病院では産後パパ育休を取りやすい環境だと思うかどうかを聞いたところ、「そう思う」と答えた人はわずか2割(20.4%)にとどまり、半数以上が「産後パパ育休を取りにくい環境」だと考えていることが分かりました。
「取りにくい環境」だと考える理由を聞いたところ、最も多い理由として82.8%の人が「人手不足(代替要員の不足)」と回答しました。続いて、「規則・制度化されていない」(43.6%)、「男性が産休・育休を取りにくい職場風土」(40.2%)が挙がりました。特徴として、一般企業で懸念にあがるような「仕事復帰後のキャリアや復帰フローの不透明さ」や勤務の仕方に関係する「長時間労働」「不規則的な勤務時間」は少なく、医療業界の抱える組織的課題が浮かんできます。実際に、育休で穴を開けると「診療が回らない」「代診を任せられる医師が見つからない」などの実務的負担、「復職後に、報復人事の噂が絶えない」「形だけの制度であり申請しても理解がなく制度を利用できない」など職場風土への懸念の声が集まりました。規制・制度を設けるだけでなく、それが正しく誰もが使えるような構造的課題解決と意識改革が必要だと考えられます。
Point3:「産後パパ育休」に賛成派は92%、反対派は8%。
時代の変化を受けて、前向きな声も。
「医療従事者の男性が産後パパ育休(出生時育児休業)を取ることに対してどう思うか」と聞いたところ、賛成派は約92%、反対派は約8%に分かれました。賛成派からは「育児は夫婦で行うものだから」「一般企業と同等な制度を柔軟に採用する社会が必要」、経験者からは「自分自身が産後パパ育休を取得し、短い期間ではあったが妻と一緒に産前産後の育児に関わることができ、充実していた」と、時代の流れも後押しし、医療従事者であっても育児への参加すべき(したい)との意見が多く上がりました。一方で、反対派だけでなく賛成派であっても「仕事が回らなくなる」「他の人が忙しくなる」「医師が休むとクリニックも8週間休診になり、スタッフだけでなく患者さんに迷惑」などと、代わりの人材がいないことへの懸念が伺えました。
また、産後パパ育休を取りやすくするための具体的な打開策も多数寄せられました。命の責任を負う特殊な職種であるからこそ、現場と丁寧に対話しながら、育休制度の正解を探っていく必要があると考えられます。
<寄せられた打開策(一部抜粋)>
上司からどんどん休暇を取得する。
代わりの業務を負担する人たちの給料などの待遇を上げる。
期間は問わないが必ず取らなければいけない制度を作る。
育休取得時に同僚への負担が掛かりすぎないように一時的に人員を増やす。
人員が少なくなった時の対応を診療科だけに任せるのではなく、部署、病院全体で支援する体制を整える。
産休のフローを診療科トップが明確に掲示する。
医局内で育休を推奨する声かけやアナウンスをもっと行う。
結果を受けて
今回の調査結果より、医療従事者男性の育休取得にはまだ組織的な課題が多いことがわかりました。
クラシコでは「白衣は着心地が悪い」という既成概念を覆すような、医師や看護師をはじめとする医療従事者の
方々の仕事のモチベーション向上につながる、デザイン性と機能性を兼ね備えた白衣をはじめとする医療ウェアを提供しています。今回の調査をきっかけに、医療従事者の働き方を気遣う声や、男性の産後パパ育休の取得に対する理解の声が増え、少しずつ変革の輪が広がっていきますように。医療従事者が少しでも働きやすい世界になるよう、クラシコは今後もサポートしてまいります。
毎月14日(医師の日)の 特別企画について
日々懸命に患者様と向き合われている医療従事者の皆様へサポートの一環として、毎月14日(医師の日)に特別企画を店舗およびオンラインストアで展開しています。10月は、税込5,500円以上の商品を2点以上購入で10%
OFFに。人気商品はもちろん、秋の新作も対象です。
【実施期間】
10月13日(金)10:00〜10月14日(土)23:59 ※店舗は各店舗営業終了まで
【ご利用条件】
税込5,500円以上の商品を2点以上購入時
【対象店舗】
クラシコオンラインストア・クラシコ直営店(丸の内店・大阪店)・アミュプラザくまもとPOP UP STORE
会社概要
会社名:クラシコ株式会社
代表取締役社長:大和 新(おおわ あらた)
設立:2008年
本社所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂9-5-12 パークサイドシックス 2F/B1F
事業内容:メディカルアパレルの企画・開発・販売
MISSION:世界中の医療現場に、人間的で、感性的で、直感的な革新を生む。
「世界中の医療現場に、人間的で、感性的で、直感的な革新を生む。」をミッションに展開する
2008年設立のメディカルアパレルブランド。
「なぜかっこいい白衣がないのか?」という医師の一言からスタート。
イタリアンテーラード仕立てのスタイリッシュな白衣をはじめとする医療ウェア、
聴診器やシューズなど、メディカルアパレルの企画・開発・販売を行っている。
コーポレートサイトURL:https://classico.co.jp/
オンラインストアURL:https://www.clasic.jp/
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