デイブレイクと玉子屋、革新的な「冷凍おにぎり」を共同開発

～特殊冷凍技術と企業向けデリバリーの知見を融合、10月15日(火)より実験販売開始～

デイブレイク株式会社

2024年10月7日 13時00分

特殊冷凍テクノロジーの製品企画・開発と高品質冷凍商品のプラットフォームを運営するデイブレイク株式会社（本社：東京都品川区、代表取締役：木下昌之）は、企業向けデリバリー弁当を手掛ける株式会社玉子屋（本社：東京都大田区／代表取締役社長：菅原勇一郎、以下玉子屋）と共同で、冷凍保存で長寿命化、自然解凍で提供できる革新的な「冷凍おにぎり」を開発しました。
本商品は玉子屋の一部有人店舗で、2024年10月15日(火)より実験販売いたします。

■ 背景

企業向けにデリバリー弁当の製造・販売を行う玉子屋では、「時間がないので手軽に食べられるメニューがほしい」「昼食は軽めにしたい」といった顧客のニーズに応えるべく、新しいメニュー開発を検討してきました。
また同社は、廃棄ロス率0.1％未満という業界トップクラスの実績を持っており、食品ロス削減にむけたさらなる改善を目指しています。
そこで、食品の長寿命化につながる「冷凍」に関する技術を持つデイブレイクと共同で新メニュー「冷凍おにぎり」を開発しました。

■ 「冷凍おにぎり」の特徴

①米の品質を保った冷凍を実現

従来、米は冷凍すると水分を失い、蝋のようにポロポロと崩れる白蝋化がおこります。デイブレイクのもつ冷凍の知見をもとに、商品レシピや調理工程、冷凍方法を調整し、冷凍しても炊き立てのような食感を保持することが可能になりました。

②自然解凍が可能に

冷凍の米を自然解凍すると、冷凍時に破壊された細胞からより水分が失われ、さらに白蝋化が進んだり、周囲に付着した水分で表面がべっちゃりとした状態になってしまったりという問題点がありました。当社の特殊冷凍テクノロジーと食材研究のノウハウを掛け合わせることで、自然解凍が可能になりました。
これにより、解凍のために加熱調理をする手間が省け、提供までの調理工程がより簡単に、誰でも行えるようになっています。

③冷凍による長寿命化

商品を冷凍で製造し、必要な分だけ解凍することができる商品のため、食品ロスを最小限に抑えることが可能になります。
また、製造ラインのアイドルタイムで調理できるため、忙しい時間帯を逼迫させることなく、新メニューの追加ができる点もメリットの一つです。

■ 本取り組みのメリット

デイブレイクでは、
① 特殊冷凍テクノロジーを用いた新たな事業分野の開拓
② 企業向けデリバリー市場への本格参入の足がかり
③「Freezing as a Service®」コンセプトの実証

玉子屋では、
① 製品ラインナップの拡充による顧客満足度の向上
② 食品ロスのさらなる削減による経営効率の改善
③ 技術革新を取り入れた先進的な企業イメージの構築
を目指しています。

■ 今後の展望

本共同開発を通じて、両社は特殊冷凍技術を活用した食品流通の新たな可能性を追求してまいります。
また、この取り組みを足がかりに、さらなる製品開発や市場拡大を目指します。

■ 実験販売について

●開始日：2024年10月15日(火)
●拠点：都内近郊10拠点
●期間：18日間（10月15日～11月8日までの平日）
●販売予定価格：180円（税込）

■デイブレイクの特殊冷凍とは

急速冷凍に凍結媒体ごとの特殊な技術を踏襲することで、さらに高品質な冷凍を実現する技術です。
一般的な冷凍の場合、細胞内の水分が氷に変わる温度帯（氷結晶生成温度帯：0°C～-5°C）の通過時に、氷結晶が大きく歪になることで細胞が損傷。一方急速冷凍は、急速かつ均一に冷却することで氷結晶が小さく生成され、細胞の損傷を極少化でき、うまみ成分の流出を防ぎます。さらに特殊冷凍では、冷風の湿度や冷風の当て方などの特殊技術が加わり、形状維持や調理済みのあたたかい食品の急速冷凍を実現。これまで困難とされていた食材の急速冷凍を可能にするとともに、従来を上回る高品質な冷凍食材を生み出します。

■特殊冷凍機「アートロックフリーザー」について

特殊冷凍機「アートロックフリーザー」は、デイブレイクが9年にわたり研究した食材データと顧客の声を全面踏襲し、独自に開発した特殊冷凍機です。2021年10月に発売を開始し、2年で700社以上に導入いただいております。2022年8月には日本食糧新聞社が主催する令和4年度「第26回業務用加工食品ヒット賞／外食産業貢献賞」（後援＝農林水産省）を受賞するなど、多くの食品事業者に支持されています。

■デイブレイク株式会社について

「作り手から食べ手までのより良い未来を創造する」をミッションとして掲げ、特殊冷凍機に特化した国内唯一の専門会社として2013年創業。食品事業者（飲食店や食品メーカー、生産者など）への特殊冷凍機の販売および導入支援、特殊冷凍食材「アートロックフード」の流通事業など、特殊冷凍テクノロジーを活用した「Freezing as a Service®（FaaS®）」を展開。2021年10月には、自社開発の特殊冷凍機「アートロックフリーザー」を発売し、2年で700社以上に導入されています。
デイブレイクは、これからも特殊冷凍のパイオニアとして、食品流通のあらゆる課題を解決する事業を展開・推進してまいります。

※「特殊冷凍」「アートロック™ ®」「アートロックフード」「™ Freezing as a Service®」「FaaS®」は、デイブレイク株式会社が商標登録または商標登録出願中です。