【調査レポート】7人に1人がヒヤリハットの報告をしていない!?現場におけるヒヤリハットの実態調査を公開

製造業を対象としたWebメディア「現場改善ラボ」にて、現場業務におけるヒヤリハットの実態調査を実施

Tebiki株式会社

Tebiki株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:貴山敬 / 以下、Tebiki)が運営するWebメディア「現場改善ラボ」において、現場業務に従事する方を対象に「ヒヤリハットに関する実態調査」を実施しました。

現場におけるヒヤリハットの実態調査を公開

厚生労働省の発表によると、令和4年から令和5年にかけて労働災害による休業4日以上の死傷者数は3,016人の増加(2.3%増)となっており、製造業に限定しても500人の増加(1.9%増)と、労働災害の発生件数は増加傾向を示しています。

本調査の結果、現場で発生するヒヤリハット(事故やケガには至らなかったものの、あと一歩でそうなりかけた危険な状況)について、7人に1人(約15%)が報告していない可能性があることが明らかになりました。このような報告されないヒヤリハットは現場の安全管理面からも、重大な事故につながる可能性のある隠れたリスクとして見過ごせません。

またヒヤリハット発生後の対策の効果として、回答者の約30%が「再発防止につながっていない」と感じていることからも、単に報告を促すだけでなく、現場で実施されている対策そのものの有効性にも課題がある可能性を示唆しています。

厚生労働省『令和5年 労働災害発生状況』より

■ 調査概要

調査対象 :現場改善ラボに登録している会員の方

回答者属性:製造・食品・物流・建設・介護など現場産業に従事されている方

調査期間 :2025年3月4日(火) 〜 3月11日(火)

調査方法 :メールおよびアンケートフォームによる調査

有効回答数:225名

■ 本リリース内容を引用/参照する場合の要項

調査レポートの数値データや画像など、内容を引用/参照していただく場合は以下の要項に基づいてご使用ください。

1.出典元の明記とリンク設定

・出典元:現場改善ラボ「現場産業におけるヒヤリハットの実態調査」

・リンク設定:https://tebiki.jp/genba/useful/near-miss-accident/

2.運営元の明記とリンク設定

・運営元:Tebiki株式会社(現場改善ラボ)

・リンク設定:https://tebiki.jp/

■ 調査結果のまとめ

  • 発生しやすいヒヤリハットの種類は「転倒」、次いで「切れ・こすれ」「挟まれ・巻き込まれ」

  • ヒヤリハットが発生する最も多い原因は「作業環境や設備」の不具合

  • ヒヤリハットの対策を講じているものの、約30%が再発防止につながっていないと回答

  • ヒヤリハットの発生を報告していない人は全体の約15%

■ 調査結果の詳細

現場で発生頻度が多いヒヤリハットは「転倒」

現場で発生頻度が多いヒヤリハットは「転倒」

調査結果によると、現場で発生しやすいヒヤリハットの種類は「転倒」が最も多く、全体の約60%を占めています。次いで、「切れ・こすれ」「挟まれ・巻き込まれ」が発生頻度の多いことがわかりました。

ヒヤリハットが発生する最も多い原因は「作業環境や設備」の不具合

ヒヤリハットが発生する最も多い原因は「作業環境や設備」の不具合

ヒヤリハットが発生する原因に関する設問で最も多かったのは、「作業環境や設備の問題」で、全体の約36%にのぼります。

「作業環境・設備の問題」では、環境や設備の劣化が要因の1つではあるものの、作業場が整理/整頓されていないことで部品や資材が散乱していたり、清掃が不十分で床が滑りやすかったりなどの要因も考えられます。この結果から、5Sの徹底は欠かせない要素と言えるでしょう。

対策を講じているものの、約30%が再発防止につながっていないと回答

対策を講じているものの、約30%が再発防止につながっていないと回答

現場で行っているヒヤリハットの対策での効果を伺ったところ、「あまり再発防止できていない」「全く再発防止できていない」と回答した企業が約30%にのぼります。実施している対策で効果を得られていない企業が一定数存在していることを踏まえると、様々な角度からのアプローチが重要と考えられます。

ヒヤリハットの発生を報告していない人は全体の約15%

ヒヤリハットの発生を報告していない人は全体の約15%

ヒヤリハットが発生した場合、基本的には発生場所や事象、対策などを記載して報告書を作成します。しかし、今回の調査では、全体の15%(7人に1人)が発生したヒヤリハットを報告していないことがわかりました。

「報告しない」と回答した理由は以下のとおりです。

約60%以上が、「報告書の作成が面倒」「報告する意味を感じられない」と回答

「報告書の作成が面倒」「報告する意味を感じられない」が全体の60%を占めています。このことから、「報告書の作成=現場全体の安全意識の向上」の認識が薄れていることが実態として伺えます。

ヒヤリハットの原因を把握し、適切な対策を講じるためにも全ての従業員が報告書を作成する環境づくりに努める必要があると考えられます。

本調査の詳しい内容については、調査結果を交えてヒヤリハットを網羅的に理解できる記事にまとめました。以下からご覧ください。

ヒヤリハットについての詳しい調査結果はこちら

https://tebiki.jp/genba/useful/near-miss-accident/

■ 現場改善ラボについて

Tebiki株式会社が運営するWebメディア「現場改善ラボ」は、主に現場での業務に従事する方に向けたWebメディアです。

専門家によるオンラインセミナーや現場改善に役立つコラムなど、現場改善に関する情報を発信しています。また、現場産業におけるDX推進やAI・データ活用をテーマにしたビジネスカンファレンス「IMPROVE」を定期的に開催するなど、オンライン/オフラインのイベントも主催しています。

メディアページ:https://tebiki.jp/genba/

■ Tebiki株式会社について

「現場の未来を切り拓く」をミッションに掲げ、デスクレスワーカー向けの現場支援システムを開発・提供しています。

簡単に動画マニュアルが作成でき、閲覧データや習熟度を可視化できる動画教育システム「tebiki現場教育」や、現場帳票の雛形作成から蓄まったデータの可視化・分析まで可能な電子帳票システム「tebiki現場分析」を提供しており、現場における安全・品質・効率といった現場KPIの改善に貢献しています。

代表者名  :貴山 敬

事業内容  :デスクレスワーカー向け現場支援システム tebiki の開発・提供

企業サイト :https://tebiki.co.jp/

採用ページ :https://tebiki.co.jp/recruit.html

※ 本リリースに記載されている会社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。

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会社概要

Tebiki株式会社

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URL
https://tebiki.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区西新宿3-2-4 JRE西新宿テラス6F
電話番号
-
代表者名
貴山 敬
上場
未上場
資本金
4億9998万円
設立
2018年03月