【社会課題に光を当てるSIL】企業向けの多様性研修のプログラムとあわせて、「データで読む、多様性と人権の現在地 2025」の提供を開始。

QO株式会社

人と社会のために問いを探究するリサーチとプランニングのQO株式会社(代表取締役社長:恒藤優/本社:東京都中央区、以下「QO」)は、社会を知るきっかけを届けるSocial Issue Lab(以下「SIL」)の一環として、水天一碧株式会社と共同で、企業向けの多様性研修の体験型プログラムの提供を開始しました。合わせて、研修でも使用する、人権と多様性にまつわるFACT FULLNESSとして「データで読む、多様性と人権の現在地 2025」の提供を開始します。

◆ 取り組みの背景

SILでは、これまでジェンダーギャップやセクシュアルマイノリティの課題を中心に、独自のリサーチによるレポート発信や展示イベントを通じ、社会の多様性に関する問いを投げかけてまいりました。

12月10日の世界人権デーを迎えるにあたり、企業におけるDE&Iが浸透し根付いていくことを目指し、新たなアプローチを開始します。企業のDE&I推進においては、「概念としては理解していても、自分事として捉えにくい」「社内の共通言語となる客観的な指標が不足している」という課題が依然として存在しています。そこで、座学だけでは浸透しにくい多様性の概念を、頭だけでなく心と体で理解するために、水天一碧株式会社との協業を開始しました。同社の代表であり、LGBTQ+当事者でもある大嶋氏の知見を取り入れ、一方的な講義形式ではなく、対話と気づきを重視した「体験型ワークショッププログラム」を共同で提供します。

さらに、研修で得た個人の「主観的な気づき」を一過性のものにせず、組織全体に定着させるためには、論拠となる「客観的な事実」が必要です。本プログラムでは、SILが編纂した「データで読む、多様性と人権の現在地 2025」を合わせて提供し、データに基づくファクトの受け止めや咀嚼をセッション内でも取り扱うことで、感性と論理の両面からアプローチし、企業内における多様性理解の拠り所となる情報の普及を目指します。

◆ 研修プログラム概要

一人ひとりの自己理解からはじめるDE&I~対話と実践のワークショップ

本プログラムは、LGBTQ+当事者である大嶋氏がリードし、「多様性」というテーマを単なる他者への配慮としてではなく、自分自身のこととして捉え直すことからスタートします。DE&Iの推進には、まず従業員一人ひとりの自己理解や自己受容(自分自身を受け止めること)が不可欠であるという考えのもと、一方的な講義形式にとどまらず、参加者自身が考え、対話し、アウトプットするワークショップ形式を採用しています。

また、ワークを通じて得た主観的な気づきを裏付けるものとして、SILのリサーチに基づく客観的なファクトをセットで提供。感性と理性の両面から理解を深め、組織内での共通言語として機能することを目指しています。

企業をはじめ、自治体、教育機関、各種団体など、幅広い組織での研修実績に基づいた、実践的なカリキュラムをご提供します。

※研修ご案内資料はこちらより

◆ 「データで読む、多様性と人権の現在地 2025」レポート概要

FACT FULLNESS by SIL|データで読む、多様性と人権の現在地 2025

社会課題に関するファクトについては、信頼性あるデータやクオリティの高いレポートが各機関から提供されています。一方で、情報が溢れる中で膨大な情報量から取捨選択する負荷や、個別の事象として情報を捉えるのではなく、文脈を踏まえて情報を解釈する難しさがまだまだ存在しています。そこでSILでは、重要性と信頼性がともに高いファクトを選定した上で、「時代の変遷」「世界との比較」「実社会へのインパクト」といった文脈を踏まえた視点でファクトを捉えることができるよう再編集しました。研修プロフラムの中でも、個別のファクトをただ見つめるのではなく、全体の流れを踏まえた解釈やその受け止めを参加者が咀嚼できるように取り扱います。

<レポート作成にあたって>

失われた30年。ジェンダーギャップ指数、世界118位。幸福度の低迷。

日々流れてくるニュースを見ていると、私たちの社会は停滞し、あるいは後退しているようにさえ思えます。

しかし、それは事実のすべてでしょうか?

私たちは、人間の脳が陥りやすいネガティブ本能によって、静かに、しかし確実に起きているポジティブな変化を見逃しているかもしれません。

SILでは、12月10日の世界人権デーに合わせ、多様性と人権にまつわる100のデータを集めました。

ここにあるのは、過度な楽観でも悲観でもない、客観的なファクトです。

データを踏まえて世界を見渡せば、社会が直面する深刻な課題と同じくらい、私たちが積み上げてきた希望が見えてくるはず。

社会を知るきっかけとなることを願って、”FACT FULLNESS by SIL”をお届けします。

<レポート内容>

第1章:【The  Timeline】時系列で見る変化

「日本は変わらない」という嘆きは、実は思い込みに過ぎないかもしれません。

男性育休の急増や女性役員の増加など、過去10年で起きた劇的な構造変化をデータで追跡します。

停滞しているように見える社会の地中で、確実に起きている地殻変動を読み解きます。

            

第2章:【Global Ranking】意外な世界順位

世界の物差しで測ったとき、日本の「現在地」はどこにあるのでしょうか。

G7諸国やOECD平均との比較から見えてくるのは、日本が直視すべき深刻な弱点と、世界に誇れる強みです。

客観的な立ち位置を知ることが、課題解決への第一歩となります。

第3章:【The Numbers】数字で見るマイノリティ

マイノリティと呼ばれる人々は、ごく稀にしか出会わない存在なのでしょうか。

LGBTQ+や発達障がい、ヤングケアラーなどの割合を身近な数字に置き換えると、実は「クラスに数人はいる」当たり前の存在であることがわかります。

見過ごされてきた多様な隣人の姿を、数字で可視化します。

第4章:【Economic Impact】経済との相関

多様性や人権への配慮は、企業のコストではなく、成長を牽引する投資です。

ダイバーシティとイノベーション収益の相関や、メンタルヘルス不調による経済損失など、人権課題を「経済合理性」の視点から紐解きます。

きれいごとではない、ビジネスとしての生存戦略に繋がることを願って。

第5章:【Future Signals】未来への兆し

次の10年、私たちの社会はどう変わっていくのでしょうか。

Z世代の新しい価値観、フェムテック市場の拡大、選択的夫婦別姓への意識変化など、すでに芽吹き始めている希望の兆候を集めました。

データが指し示す未来へのベクトルは、私たちに行動する勇気を与えてくれます。

◆ プログラム共同提供者|水天一碧株式会社 代表取締役 大嶋氏より

<プロフィール>

大嶋 悠生

水天一碧株式会社 代表取締役

渋谷区観光協会観光フェロー

元なでしこリーグ女子サッカー選手であり、引退後、治療を経てトランスジェンダー男性として戸籍を変更。その後オーストラリアで、DE&I(多様性・公平性・包摂性)が日常に根づく社会に触れたことをきっかけに価値観が大きく変化した。  現在は、水天一碧株式会社を通じて“はざまから世界を見る”をテーマに、企業・自治体・教育機関・各種団体に向けて、研修・講演・監修・執筆・アートプロジェクトなどを通じ、幅広く対話を続けている。また、渋谷区観光協会観光フェローとして、渋谷という街の持つ多様な個性とカルチャーの魅力を発信している。

<メッセージ>

このたび、QO株式会社さまと共同で研修プログラムを提供できることを、大変嬉しく思います。

水天一碧株式会社の研修では、一人ひとりが自分自身を深く知ることを通じて、多様な価値観や背景と自然に共鳴し合える土台を、各自の中に育むことを大切にしてきました。そこに、QO株式会社さまの豊富なリサーチと社会を俯瞰するデータ力が加わることで、感性と客観性が融合し、学びの納得感や理解の深まりを高められると感じています。

一人でも多くの方が、改めて自分らしさを知り、受け止め、新しい自分とも出会ってほしい。

さらに、人との違いを発見し、楽しみながら、共に在る喜びを感じられる場を、QO株式会社さまとともに紡いでいければと思います。

【Social Issue Lab「SIL」】

SILは、調査の力で社会の声なき声を拾い、社会課題を知るきっかけを届ける研究機関です。QOが培ってきたリサーチの技術や知見を社会に届けることを目指して2023年より活動を開始し、これまでに「ジェンダーギャップ」や「震災支援」「防災・減災」「誹謗中傷」「環境問題への揺り戻し」「性の多様性」「平和」「認知症」などをテーマとした調査レポートやソーシャルレターを発信してまいりました。

URL:https://socialissuelab.com/

【水天一碧株式会社 会社概要】

「水(海)と天(空)が溶け合い、ひとつの碧色に見える美しい情景」という意味を持ちます。その名の通り、人と人、人と社会の間にある“見えない線引き”を溶かし、多様な個が響き合う世界を生み出していく会社です。企業・自治体・教育機関・各種団体に向けて、研修・講演・監修・執筆・アートプロジェクトなどを通じ、幅広く対話を続けています。

【QO株式会社 会社概要】

QO株式会社は、人と社会のために問いを探究する、リサーチとプランニングの会社です。

博報堂のストラテジックプラニングの知見と、マクロミルのデータアセットおよびリサーチケーパビリティを掛け合わせたJV 企業として、マーケティング機会の発見、戦略策定、コンセプト開発、施策実行のPDCA まで一連のマーケティング活動に伴走します。

代表取締役社長:恒藤優

本社:東京都中央区京橋2-7-19 京橋イーストビル9F

設立:1965年6月

事業内容:リサーチソリューション事業、マーケティングプランニング事業

URL:https://www.q4one.co.jp/

【本件に関するお問い合わせ先】

QO株式会社 広報室

MAIL:corporate.info@q4one.co.jp

SIL 多様性研修プログラム 事務局

MAIL:sil_dei_program@q4one.co.jp

以上

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ビジネスカテゴリ
マーケティング・リサーチ
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会社概要

QO株式会社

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URL
https://www.q4one.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区京橋2-7-19 京橋イーストビル
電話番号
03-5579-5911
代表者名
恒藤優
上場
未上場
資本金
3000万円
設立
1965年06月