世界最大級の翻訳・ローカライゼーションの国際会議「LocWorld54」に八楽のCOOが登壇
AI×人の協働でドキドキ感が伝わる翻訳に。スピードと「魅力的品質」を両立したスポーツ翻訳の事例を紹介
生成AIを搭載した翻訳支援ツール(CATツール)「ヤラク翻訳」を提供する八楽株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:坂西優、以下八楽)は、2025年10月14日〜16日にアメリカ・カリフォルニア州モントレーで開催される翻訳・ローカライゼーション業界最大級の国際会議「LocWorld54 Monterey 2025 (主催:MultiLingual Media, LLC/The Localization Institute, Inc.)」に登壇・出展します。
世界的なIT企業が並ぶ登壇者リストに名を連ね、日本発の翻訳×生成AIの活用事例として、スポーツの翻訳における最新の取り組みを発信します。

※CATツール=翻訳作業を効率化し、品質を向上させるためのソフトウェア。人間の翻訳者が作業する際に、機械翻訳(MT)や翻訳メモリ(TM)、用語集管理などを活用し、人とAIの協働によって効率的かつ高品質な翻訳を実現します。
スピードと「魅力的品質」を両立する新しい翻訳のかたち
セッションでは、スポーツ参加団体の公式ブログの翻訳を対象に「スピードと魅力的品質(Attractive Quality)の両立」をテーマとした事例を紹介します。
競技終了から数時間以内という超短納期のなか、正確に訳すことを超越し、スポーツが生み出すドキドキ感を“ファンに伝わるような翻訳”を目指し、生成AI(ChatGPT)のカスタマイズと専門知識を持つ翻訳者チームの協働による新しい翻訳体制を構築しました。
カスタムGPTと人の共進化による翻訳体制
このプロジェクトでは、以下の3つのステップを通じてAIをスポーツ結果の翻訳に最適化しました。
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カテゴリ別のカスタムGPT(MyGPT)を構築し、各競技の文体・用語・ファン文化を反映
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過去の優良翻訳をFew-shotで学習させ、スタイルと用語の一貫性を確保
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翻訳者との継続的なフィードバックループにより、AIと人の双方を週単位で改善
この仕組みにより、スピードと品質を両立し、翻訳現場におけるAI活用の新しい可能性を示しました。
コスト削減とファン満足度の両立、“翻訳耐久レース”も成功
また、従来の100%人手による翻訳体制と比べ、約50%のコスト削減を実現したと同時に、ファンとクライアント双方の満足度を向上させる成果を上げています。
特に、長時間に渡る競技では、2時間ごとに配信されるレポートをリアルタイムで翻訳し続ける“翻訳耐久レース”を成功させ、スピードと魅力的品質を両立するモデルケースとなりました。
翻訳を「読む」から「感じる」へ。新たな翻訳体験の創出へ
今後は、スポーツにとどまらず、ライブイベント、インフルエンサーコンテンツなど、リアルタイム性とファン体験が重視される領域へと展開していきます。
八楽は、翻訳を単なる情報伝達手段から、感情や臨場感を届ける体験へと進化させていきます。
LocWorldについて
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開催日程:2025年10月14日〜16日
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開催場所:アメリカ合衆国、 カリフォルニア州モントレー
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公式ウェブサイト:https://locworld.com/events/locworld54-monterey-2025/
LocWorld(Localization World)は、翻訳・ローカライゼーション業界における世界最大級の国際会議であり、2003年から北米・欧州・アジアを巡回して開催されています。
毎回500〜800名の業界関係者が参加し、世界中の主要翻訳会社やグローバル企業のローカライゼーション部門、大手ツールベンダーが集結します。
数十社におよぶ展示ブースや多様なセッションを通じて、最新技術と業界の未来について議論が行われる場として知られています。
なお、本大会の公式サイトでは「Features speakers from such companies as …」として、Amazon、Google、Adobe など世界的企業と並び、八楽(Yaraku, Inc.)がスピーカー企業として紹介されています。

八楽がLocWorldに登壇・出展する意義
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日本企業として希少な存在
翻訳・ローカライゼーション業界の国際会議において、日本企業の登壇は極めて稀であり、今回、八楽は「日本発の翻訳テクノロジー企業」として唯一スピーカーに名を連ねています。 -
世界市場での認知拡大
Amazon・Google・Adobe といった世界的企業と同列に紹介されることで、グローバル市場における存在感と信頼性を大きく高めることができます。 -
業界をリードする存在としての発信
登壇を通じて、単なるツール提供にとどまらず「業界の未来を提言するリーダー」としての立場を示すことができます。
八楽はこれまでも国内外の企業・自治体・教育機関に「ヤラク翻訳」を提供してきました。今回のLocWorld登壇・出展を通じ、より多くのグローバルパートナーと共に「グローバルコミュニケーションを楽しく。」というミッションを実現してまいります。
人+AIの進化型CATツールで実現する社会的インパクト
八楽は「人とAIの協働」によって翻訳の効率と品質を両立させることを目指しています。単なる自動翻訳ではなく、人の判断とAIのスピードを組み合わせた進化型CATツールを通じて、企業や自治体の多言語DXを推進しています。
しかし、私たちが提供する価値はDXの効率化にとどまりません。言語の壁を越えた グローバルコミュニケーションの促進によって、多様な人々がつながり、理解し合える社会を実現することを目指しています。翻訳をAIが支援することで、人はより創造的で付加価値の高い活動に集中でき、その成果は企業活動を超えて 社会全体の共生と持続的な成長 に貢献していきます。
坂西優のコメント

世界の業界関係者が集まるLocWorldという舞台で、日本発の翻訳テクノロジーを発信できることを大変光栄に思います。生成AIと人の協働による翻訳は、単なる効率化にとどまらず、ファンや読者に“伝わる翻訳”を生み出します。今後も私たちは、翻訳を通じて世界中の人々のコミュニケーションを豊かにする挑戦を続けていきます。
【会社概要】

八楽株式会社
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-27-5リンクスクエア新宿16階
代表取締役:坂西 優
事業内容:生成AIを活用した翻訳支援ツール「ヤラク翻訳」の開発・提供
公式サイト:https://www.yaraku.com
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