ピーコック魔法瓶が、SDGsネイティブの現役大学生と挑む“マイボトル普及"の壁!大学生が持ち歩くためのマイボトル「uniボトル」発売~約2年半に及ぶ学生との対話から見えた本質的な課題と解決策~

 ピーコック魔法瓶工業株式会社(本社:大阪市、社長:山中 千佳)は、同志社大学 経済学部 新関ゼミ(京都市今出川、主宰:新関 三希代教授)の学生有志メンバーとの産学連携プロジェクトにより、大学生が持ち歩きやすいマイボトル「uni(ユニ)ボトル」を共同開発しました。2025年秋から発売いたします。

               プロジェクトキックオフ時の集合写真

プロジェクト 概要 

 本プロジェクトは、若者世代のマイボトル普及率の低さを課題として捉えるピーコック魔法瓶と、SDGsネイティブである現役大学生の社会貢献への想いが合致し、2023年から本格的に始動しました。
 若者世代の「なかなか進まない使い捨てペットボトルのリダクション」という課題に、企業と学生が正面から向き合った約2年半の取り組みです。

「uniボトル」製品情報

POINT1 環境配慮への取り組み
本体には環境にやさしいリサイクル素材「Tritan™ Renew」、パッケージには「FSC認証*」素材を採用。
売上の一部を環境団体に寄付予定。
* FSC認証:適正に管理された森林から算出した木材を使用している素材照明のこと             

POINT2 使いやすさ抜群のコンパクト設計
給水機でも注ぎやすい本体広口設計と、携帯しやすくリフィルに最適な400mlのコンパクトサイズ。

POINT3 クリアボディ&ステンレス飲み口
ガラスのような透明感のある本体と、衛生的で耐久性にすぐれるステンレス製飲み口。

              「uniボトル」商品ページ:https://x.gd/fbscC

開発の背景

■「若年層の水筒離れ」という課題に着目
 2020年1月に実施した「マイボトルに関する意識調査」(株式会社プラネット)によると、20代の若者世代の半数以上が日常的に水筒を携帯していない実態が明らかになりました。この調査結果を受け、ボトルメーカーとしてその課題を深掘りし、解決策をプロダクト開発に反映することで、新たな市場を創出しマイボトルの推進を図りたいと考えました。
 そこで、彼らの課題とニーズを把握するため、ターゲット世代である大学生(同志社大学 経済学部 新関ゼミ生)にコンタクトし、共創プロジェクトを立ち上げました。

■学生との共創で見えた本質的な課題
 約2年半にわたる延べ389人の大学生への意識調査の結果、6割以上が「面倒くさい」を理由にボトルを持ち歩かないことが判明。具体的には「大きくて入らない」「重くて面倒」といった物理的課題が見えました。また経済的課題としては、ボトルに1,500〜3,500円出せる層が大半を占める一方で、目の前で得られる小さな利益を優先してしまう心理的傾向を把握しました。

学生との共創プロジェクト

 プロジェクトでは、ワークショップやディスカッションを重ね、学生たちが主体的に課題の根本的要因を探り、アンケート調査を実施。さらに、ボトルの特徴やデザインをチームで出し合うことを通じて創造的プロセスを体験しました。企業と共にゼロから商品開発に携わったことは、学生にとって貴重な経験となりました。

■SDGs世代が考えた解決策

学生たちの提案から3つの「持続可能な社会を目指すボトルコンセプト」が生まれました。

 ①持ち運びやすい、軽量かつコンパクトなサイズ感

 ②携帯したくなるシンプルなデザインかつ中身が見えるクリア感

 ③リフィル(補充)で使える耐久性と清潔感

これらのアイデアをもとに、環境にやさしいリサイクル素材「Tritan™ Renew」を採用するなど、環境負荷軽減にも焦点を当てて開発に取り組みました。

「uniボトル」製品特徴

■"uni"に込めた想い

 uniボトルの「uni」は、university(大学)、universal(普遍的)、unique(唯一無二)の3つの意味を持ちます。環境問題への意識が高い現役大学生が企画した、身近なマイボトルから始まる普遍的なSDGs。このボトルが誰にとっても唯一無二の存在となり、世代や立場を超えて一つになって持続可能な社会の実現に貢献したい、そんな想いが込められています。ロゴマークは「u」「n」「i」の文字をモチーフに、人と人が手を取り合う姿を表現しています。

■4つのSDGsゴールに貢献
 このボトルの普及により、Goal12(廃棄物の削減)、Goal13(気候変動への対処)、Goal14(海洋資源の保全)、Goal15(陸上生態系の保全)の達成に貢献します。さらに売上金の一部を環境団体に寄付することで、購買者も一体となって環境保護への貢献意識を高めます。
 

 ピーコック魔法瓶は、このボトルを通じて若者世代におけるペットボトルなどの利用を減らし、使い捨てプラスチックごみそのものを生み出さないリデュース活動を推進していきたいと考えます。なお、このボトルの普及には、オフィスや公共施設におけるウォーターサーバーの設置拡充など、社会インフラの整備も重要な前提条件となります。

開発の携わった学生の声

●マイボトルを所持した際の、環境負荷の軽減度合いの分析などをデータを用いて行いました。企業の方と実際に1から商品開発を行えたことは、貴重な経験となりました。同じ学生、学生とのコラボ開発ということを受けて「自分もマイボトルを使おう」と考える学生が少しでも増えてほしいです。

●なぜボトルを持ち歩かないかのボトルネックを探るべく、アンケート調査をし、統計学・行動経済学を活かした内容を発表しました。また、ボトルの特徴やデザインをチームで出し合うことを通じてクリエイティビティの一端を体験しました。学生や社会人など、無意識に毎日ペットボトルを購入している人に届いてほしいです。

●「こんな商品があったらいいな」をそのまま商品化することの難しさを学びました。uniボトルが、まずは学生に、加えてオフィスで働く社会人にも届いてほしいです。ウォーターサーバーも普及してきているので、このボトルをきっかけにマイボトルを持ち歩く習慣をつけてほしいです。

                      uniボトルの使用イメージ

新関 三希代教授 コメント

uniボトルの開発に取り組んだ同志社大学 経済学部 新関ゼミの主宰、新関 三希代教授からのコメントをご紹介します。

 お話をいただいたとき、大学全体でウォーターサーバーの設置が議論されていました。環境問題が叫ばれる中で、まずは大学からペットボトル飲料からウォーターサーバーへの転換ができないか、よりよい学生サービスとして『いつでも安心してフリーに飲める飲料の提供』という考えからです。そんな中でこのご提案をいただき、大学で推し進めた企画と適合すると感じたため、参加を決断しました。私のゼミではファイナンスの実証分析、企業分析を行っています。近年では、ESG投資やSDGs関連の課題が多く、ゼミ生が取り組むべき課題として適切であると思いました。また、『0から1を生み出す』商品開発にも魅力を感じました。

 そして、完成した製品は、シンプルで可愛いものだと思いました。軽くて洗いやすく、大学に設置したウォーターサーバーで水が汲みやすいようなサイズになっています。また、中高大学生、特に高校生に持ってもらえたらうれしいと思います。私たちの『uniボトル』をきっかけとして、全国の高校にも浄水器、ウォーターサーバーが設置されたらうれしいなと思う部分もあります。水という日本が誇る資源への再認識や環境問題の解決に自分たちが率先して取り組んでいるという実感を、若いうちから認識してもらい、彼らが大学生や社会人になったときに、ペットボトルではなく、自分だけの『uniボトル』を持つのが当たり前になる社会に貢献できたらと考えています。

製品詳細

(w)ホワイト   (P)ピンク   (AK)ネイビー

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会社概要

URL
https://www.the-peacock.co.jp/company.php
業種
製造業
本社所在地
大阪市福島区鷺洲5丁目12番20号
電話番号
-
代表者名
山中 千佳
上場
未上場
資本金
-
設立
1950年09月