自主企画調査「便秘対策に関する意識」
便秘の原因だと思うのは、「運動不足」がトップで女性61.5%、男性54.2%
便秘対策として行なったこと、行ないたいことは「食物繊維」と「乳酸菌」の摂取
市販薬には確実な効果を期待
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:宮首 賢治)は、『便秘対策に関する意識』について調査を実施しました。本調査は、2013年1月30日~2月7日、インテージ・ネットモニター“キューモニター”のうち便秘経験のある20~69才の男女1,000人(全国・ウェイトバック集計後)を対象としてインターネット調査を行ないました。さらに、当社のパネル調査ヘルスケアトレンドパネル、キッチンダイアリーのデータよりその背景を分析し結果をまとめました。
分析者 : 古林 紀彦
(株式会社インテージ ヘルスケア事業本部 コンシューマー・ヘルスケア情報部)
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便秘対策に関する回答からは、普段の生活のなかで取り組めるものが上位にあがった。
便秘の原因は運動不足とする回答が最も多いものの、実際に行なっている対策としては、食品・飲料の摂取がトップとなり、特にヨーグルトの摂取率が高く、運動は約4割にとどまった。
ヨーグルトの摂取が高スコアとなっている背景には、トーストと相性が良く、朝食シーンにおいて定着していることが考えられる。
便秘のような疾患まではいかない「困った症状」への対策は、負担なく継続できることがポイントだと推察される。
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調査結果のポイント
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- 便秘を経験・気になったことがある人は約2割。5年間を比較しても一定の割合で存在
- 便秘の原因だと思うことは、男女とも「運動不足」がトップ
- 便秘対策として行なっていることは、「食品・飲料の摂取」が高い。原因として最も高い割合を占める「運動不足」への対策は約4割にとどまる。市販薬はお通じの間隔が長い人ほど使用率が高い
- 便秘対策に「乳酸菌を含む食品、飲料」をあげている人の86.3%はヨーグルトを摂取
- ヨーグルトの摂取が高いスコアを獲得する背景の一つに、朝食のメニューとして浸透していることが考えられる
- 今後も行ないたい対策としては食品系が高い支持
- 今後も行ないたい理由は、「好き」、「続けられる」といった回答が目立つ。一方、市販の薬については、即効性と確実な効果に期待する声が多い
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調査結果と考察
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1. 便秘を経験・気になったことがある人は約2割。5年間を比較しても一定の割合で存在
便秘を経験・気になった人の割合は、全体の約2割。2008年からの5年間を比較しても20.1%~21.8%の割合で存在し、季節による変動も見られない。男女の比率は3対7で女性が高い。
2. 便秘の原因だと思うことは、男女とも「運動不足」がトップ
自身の便秘の原因だと思うことを聴取すると、男女ともトップは「運動不足」をあげ、女性で61.5%、男性では54.2%となった。それ以外の理由では、女性は「体質」(40.7%)、「食物繊維不足」(40.6%)、「腹筋力がないこと」(36.8%)と続く。男性では「食物繊維不足」(40.8%)、「不規則な生活リズム」(34.6%)、「ストレス」(34.0%)となり、男性は総じて普段の生活に関連した項目の割合が高い。
3. 便秘対策として行なっていることは、「食品・飲料の摂取」が高い。原因として最も高い割合を占める「運動不足」への対策は約4割にとどまる。市販薬はお通じの間隔が長い人ほど使用率が高い
便秘対策で行なっていることで最も多いことは、男女とも「食物繊維の多い食品、飲料の摂取」(女性66.6%、男性52.6%)。次いで「乳酸菌を含む食品、飲料の摂取」(女性62.6%、男性51.4%)となった。 一方、便秘の原因としてトップにあげられた運動不足の対策「運動や体操、マッサージなど」に関しては、女性で45.4%、男性で36.2%にとどまった。女性の方が積極的に対策に取り組んでいる傾向が見られる。
お通じの回数別で見ると、「お通じの回数が5日に1回以下」の人の50.2%が「市販の便秘薬・浣腸、漢方薬」を使用。食品・飲料の摂取がほぼ一定であるのに対し、お通じの間隔が長い人ほど市販薬の使用率は高くなる傾向にある。
4. 便秘対策に「乳酸菌を含む食品、飲料」をあげている人の86.3%はヨーグルトを摂取
便秘対策に摂取したことがある食品の内容を具体的に聴取すると、「乳酸菌を含む食品・飲料」と回答した人ではヨーグルトが最も高く、女性の88.2%、男性でも80.8%と多くの人が摂取している。「食物繊維の多い食品、飲料」と回答した人では、野菜類(キャベツ、ごぼうなど)が最も高く、68.2%であった。
5. ヨーグルトの摂取が高いスコアを獲得する背景の一つに、朝食のメニューとして浸透していることが考えられる
便秘対策としてヨーグルトの摂取が高いスコアを占める背景をキッチンダイアリー(京浜)のデータからみると、朝食時にトーストが食卓にのぼる場合、その約半分はヨーグルトも並んでいることが分かった。男女ともにヨーグルトの摂取率が高いのは、朝食の定番であるトーストとの相性の良さが影響していると推測される。
6. 今後も行ないたい対策としては食品系が高い支持
今後行なってみたい便秘対策としても「食物繊維の多い食品、飲料の摂取」の支持は高く、女性は73.6%、男性で63.3%。次いで、「乳酸菌類を含む食品、飲料の摂取」は女性で68.3%となり、女性においては食品、飲料の摂取が約7割の支持を集めている。
7. 今後も行ないたい理由は、「好き」、「続けられる」といった回答が目立つ。一方、市販薬については、即効性と確実な効果に期待する声が多い
今後も行なってみたい理由をみると、乳酸菌を含む食品、飲料の摂取については、「好きだから」や「手軽」といった表現が目立つ。食物繊維の多い食品、飲料の摂取に対しては、「気軽に取り組めそう」や「体にいいから」などの回答が多かった。一方、市販薬の使用・服用については、「即効性」や「確実な効果」への期待がうかがえた。
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調査概要
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調査方法 : インターネット調査
調査地域 : 全国
調査対象者 : インテージ・ネットモニター“キューモニター” 20~69才男女
(ヘルスケアトレンドパネル2012年9月度調査で「最近半年以内に便秘を経験した・気になった」と回答した方)
サンプル構成 : ウェイトバック集計後
l l 20代 l 30代 l 40代 l 50代 l 60代 l
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TOTAL l 1000 l 190 l 230 l 220 l 170 l 190 l
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女性 l 710 l 150 l 170 l 150 l 120 l 120 l
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男性 l 290 l 40 l 60 l 70 l 50 l 70 l
※ 便秘経験率にてウェイトバック集計
(ヘルスケアトレンドパネル2012年9月度調査 最近半年以内に便秘を経験した・気になった割合より)
調査期間 : 2013年1月30日(水)~2月7日(木)
調査実施機関 : 株式会社インテージ
【ヘルスケアトレンドパネル】
20,000人の生活者に対して、気になった症状(約140)への対処とその方法を調査。
ボリュームとターゲットの詳細把握が可能。2008年より年2回(春、秋)実施。
スクリーニング対象者として100,000人からの抽出が可能。
【キッチンダイアリー】
京浜、京阪神地区450世帯のパネルモニターによる食卓実態動向のトラッキングサービス。
毎日の食卓で食材がどのように調理され、どんな家族に、どんなメニューで食べられているのかについてのデータ収集を継続的に行ない、京浜、京阪神地区での食卓実態動向を明らかにしている。
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会社概要
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【株式会社インテージ】 http://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(市場名:東証1部・4326、本社:東京都千代田区、設立年月日:1960年3月2日、代表取締役社長:宮首 賢治)は、インテージグループ各社とともに、リサーチノウハウ、データ解析力、システム化技術と、これらに基づく情報評価力をコア・コンピタンスとして、経営およびマーケティング上の意思決定に役立つ情報(Intelligence)を提供。国内マーケティングリサーチ最大手として、お客様のビジネスの成功に貢献してまいります。
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この件に関するお問い合わせ先
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株式会社インテージ 経営管理部 広報IRグループ
担当:佐藤(さとう)/小関(おぜき)
TEL :03-5294-6000 FAX :03-5294-8318
弊社サイト「お問い合わせフォーム」
http://www.intage.co.jp/contact/
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