豊田市×教育と探求社、高校生の起業家精神を育む「アントレプレナーシップ教育事業」を実施しました。

株式会社教育と探求社

“自分らしく、生きる。” 力を育む中高生向け探究学習プログラムや教員向け研修を開発・提供する、株式会社教育と探求社(本社:東京都千代田区、代表取締役:宮地 勘司、以下「教育と探求社」)は、昨年に引き続き2025年度も愛知県豊田市から委託を受け、市内の高校生を対象に「アントレプレナーシップ教育事業」を実施しました。

本事業は、体験型ワークショップや起業家との交流などを通じて地域にあるビジネスの種を発見し「心から欲しい」新商品を開発する取り組みで、高校生のアントレプレナーシップ(※1)の醸成を目指します。

※1 アントレプレナーシップ(起業家精神)とは、失敗を恐れずに試行錯誤を繰り返しながら新たな価値を創造する力です。起業を目指す人だけに限らず、どんなキャリアを歩む上でも必要なマインドとされています。

前半は、学校への出張授業、後半は、希望する生徒を対象に教育と探求社の「スモールスタート」という起業家プログラムを活用した連続講座を提供しました。

■アントレプレナーシップ教育体験出前授業(出前授業タイプ)について

昨年度より学校数を拡充して、市内4校の高等学校・高等専門学校にて、「学校を題材としたビジネスアイデアを考えるワークショップ」を計4回実施。1000名を超える生徒・学生が受講しました。

<尾張学園 豊田大谷高等学校>(保見町南山1)

2025年6月19日 (木)午後2時15分~3時5分(対象:2年生 213名)

<国立高等専門学校機構 豊田工業高等専門学校>(栄生町2-1)

2025年6月25日 (水)午後3時15分~4時15分(対象:2年生 230名)

<愛知県立豊田工科高等学校>(竹元町南細畔3)

2025年6月26日(木)午後2時40分~3時30分(対象:1年生 240名)

<愛知県立豊田南高等学校>(若林東町中外根1−1)

2025年6月30日(月曜日)午後3時25分~4時15分(対象:1年生 359名)

6月19日に行われた豊田大谷高等学校での授業については、豊田市政番組「とよたNOW」で放映されました。

▶アントレプレナーシップ教育体験出前授業の紹介動画(とよたNOW):https://stream.himawari.co.jp/chroot/vod/toyotanow/news_250624_1.mp4

■アントレプレナーシップ教育プログラム講座「SMALL START」(公募タイプ)について

市内在住・在学の高校生を対象に募集を行い、6校から計12名の生徒・学生が参加しました。探究学習プログラム「SMALL START(スモールスタート)」(※2)を活用し、低コストでユーザーの声を聞きながら短期間に商品開発するリーンスタートアップの考え方をベースに、商品開発に取り組みました。

※2  SMALL START(スモールスタート)は、教育と探求社が開発した探究学習プログラムの起業家コースです。生徒自らが日常生活の気づきの中からビジネスの種を発見し、最先端の起業メソッドを用いて、生徒同士で協力しながら起業につながる新商品開発に取り組む教育プログラムです。

▶アントレプレナーシップ教育プログラム「スモールスタート」紹介ページ(教育と探求社公式サイト):https://quest.eduq.jp/smallstart/

<プログラム内容>

日時・場所

内容

DAY 1

2025年8月26日(火)
13:30 〜 19:00

ものづくり創造拠点

SENTAN(センタン)

<新商品を考えてみる>

・豊田市の「同世代の日常のあるある」から新商品のアイディアを考えます。

<企画を磨く>・自分たちが考えた新商品の企画をさらに磨き込み、試作品を作ります。

DAY 2

2025年8月27日(水)
13:30 〜 19:00

ものづくり創造拠点

SENTAN(センタン)

<企画を発表する>

・新商品について簡単なプレゼンを行い、フィードバックをもらいます。

<調査に取り組む>

・新商品をより良くするために、顧客調査、競合調査に取り組みます。

DAY 3

2025年8月30日(土)
10:00 〜 17:00

ものづくり創造拠点

SENTAN(センタン)

<企画を形にする>

・調査を元に企画を革新し、「人に欲しがられる新商品」を他の人が体験できる形に作り上げます。

<最終発表と振り返り>

・ピッチ(短いプレゼン)にまとめ、最終発表に取り組みます。

<交流会>

・起業家をはじめ様々な課題に挑戦する大人たちと、新たな価値を生み出す楽しさについて対話します。

DAY1では、豊田市ゆかりの起業家、鬼木 利恵さんが登壇し、ご自身の経験をもとに、「心から欲しい」と思うサービスを立ち上げたきっかけや試行錯誤を重ねたプロセスについて講演いただきました。参加者からは「“好き”を仕事にするのは素敵」「心が動いた」という声があがっていました。

DAY3に行われた新商品の最終ピッチには、アントレプレナーシップ教育の研究と実践をされている大学の教授、鵜飼 宏成さんや、民間企業で新規事業の立ち上げに携わっている落合 伸廣さん、そして、DAY1でも講演いただいた鬼木 利恵さんがサポーターとして参加。生徒たちが考案した新商品のアイデアに対し、温かいコメントや激励のエールを送っていただきました。


<サポーター>

鵜飼 宏成(うかい ひろなり)

名古屋市立大学 高等教育院 教授

(兼務)名古屋市立大学大学院経済学研究科 教授

2019年度より名古屋市立大学大学院経済学研究科教授。22・23年度、学長補佐(スタートアップ・アントレプレナーシップ教育担当)、25年度より高等教育院に移籍。専門は、アントレプレナーシップ教育の研究と実践、起業家論。

メッセージ:「多様性と向き合い、不安と挑戦を楽しもう。」


落合 伸廣(おちあい のぶひろ)

株式会社メニコン みる未来事業部所属

入社以来16年間、農業、畜産業を中心にした新規事業の立ち上げ、開発に携わる。開発、営業、製造をこなし、未来を切り拓く挑戦を続けている。

メッセージ:「迷ったら、おもしろそうを選べ!」

鬼木 利恵(おにき りえ)
株式会社eight 代表取締役

株式会社リクルート(東京・名古屋)にて人材採用に関する営業、営業チーフ、人事採用を経験。2011年独立。娘3人を育てながら、夫の転勤や転職とともに働き方を変え、働くことが楽しみな社会をつくりたいと奔走中。

メッセージ:「愛と勇気を胸に、楽しんでください!」


<講座の様子>

<受講生徒に行ったアンケートの結果(有効回答数10名)>

(1)難しいと思うことへの挑戦について(本講座後)

「難しいことでも、失敗を恐れずに挑戦してみたいと思いましたか。」

スモールステップを取り入れた講座のプログラム内容により、小さな成功体験を持ち続けるとともに達成に近づくプロセスを楽しむ講座の雰囲気が醸成されたことが、本結果の一助になったと考えています。

(2)ゼロから何かを生み出すことについて

「ゼロから何か生み出すことについてどのように感じていますか。」

講座の前後で同じ質問をしたところ、講座に参加する中で、ゼロから何か生み出すことへの「自己効力感」が高まっていることが分かります。実際に企画を考え、最終成果物を作成し、発表できたことや、企画の実現可能性についてサポーターの方々と議論できたことなどが、本結果の一助になったと考えられます。


(3)これからに向けた挑戦について

(本講座後)「講座や交流会を通してなにか挑戦してみたいことができましたか。」

講座・交流会の終了後、9割の生徒・学生が挑戦することへの意欲が増していることが分かります。参加者からは「本講座で企画したアプリの開発に実際に挑戦してみたい」といった声や、「好きなもの、今まで無理だと諦めていたことなどに挑戦したい」というコメントも寄せられ、アントレプレナーシップの醸成に寄与できたと言えます。

<参加者の声>

※実施後に行ったアンケート調査より抜粋

▼コミュニケーションについて

・今回参加して自分の意見を言えるようになったので、自分が成長出来て嬉しかったし、自信に繋がりました。

▼ゼロから1を生み出すことについて

・本当に僕はこの時間を味わえて良かったと心からそう思います!このまま生きてたら絶対にやらなかったことが今形になり始めてると僕は思います。

・自分たちが0から考えたものを、プレゼンして褒めてもらった時が魅力が伝わったんだと嬉しい気持ちになったと同時に、新たな視点の意見ももらえて、まだまだだなと感じました。実際に新しい商品などを作るにはこだわりすぎてしまうとコストが高くなりすぎてしまうので、いい塩梅をとるのが難しいにもかかわらず、実現してる方もいて凄いなあと尊敬しました。

▼将来について

・大人と話す機会がないので興味深く、まだ聞いていたいなと思いました。お話をした後、自分の価値観や考え方が変わりました。世界は広いなと思いました。起業をしたら自分がやりたいことができるわけではなく、会社に入った方ができる場合もあるので、自分がやりたいことをまず整理して、吟味したいです。

■探究学習プログラム 「クエストエデュケーション」概要

2005年から教育と探求社が開発・提供している本プログラムは、5コース14プログラムで構成され、実在する企業からのミッションや社会の課題、ゼロからの商品開発など、学校の教室にいながら社会とつながるテーマを探求します。

好奇心を刺激する様々な問いと出会い、夢中で考える歓びを体感することで、毎日の授業やいつもの日常を新たな問いに出会える刺激的な場へと変化させます。

▶クエストエデュケーションとは(教育と探求社公式ホームページ):https://eduq.jp/for-school/quest/

■教育と探求社について

所在地 : 〒102-0081 東京都千代田区四番町4-9 東越伯鷹ビル 6F
設立  : 平成16年11月26日
資本金 : 1億6,338万円
事業内容: 「クエストエデュケーション」など探究学習プログラムの企画開発・制作販売、教育支援業
役員  : 代表取締役社長:宮地 勘司
取締役 : 米倉 誠一郎(一橋大学名誉教授)
取締役 : 杉浦 治
取締役 : 土屋 恵子
URL   : https://eduq.jp/

■本件に関するお問い合わせ

株式会社教育と探求社 中部エリア自治体案件担当
Email:chubu@eduq.jp
Tel : 03-6674-1234

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会社概要

株式会社教育と探求社

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URL
http://eduq.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都千代田区四番町4-9 東越伯鷹ビル 6F
電話番号
-
代表者名
宮地 勘司
上場
未上場
資本金
1億6338万円
設立
2004年11月