ストレスチェック、小規模企業の6割以上が「未実施」の実態 義務化への対応について、約半数が「特に何も考えていない」と回答、支援体制の整備が急務に
〜人材・コスト不足が準備の壁に〜
企業内売店・食堂運営をメインに、福利厚生支援サービスを展開する心幸グループの「健康経営」に特化した事業会社である心幸ウェルネス株式会社(本社:兵庫県尼崎市、代表取締役:山﨑 忠)は、小規模事業所(従業員50人未満)の経営者・人事担当者106名を対象に、小規模事業所のストレスチェック対応に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。
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01|小規模事業所の63.2%が、「ストレスチェックを実施したことがない」実態
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02|ストレスチェック義務化への対応について、約半数が「まだ特に何も考えられていない」と
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回答
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03|外部サービスに期待する機能として、「小規模企業でも導入しやすい料金設定」が、約5割でトップ
本調査のダウンロードはこちら:https://www.shinko-jp.com/dl-202501stresscheck02/
■調査概要
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調査名称:小規模事業所のストレスチェック対応に関する実態調査
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調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
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調査期間:2024年11月20日〜同年11月21日
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有効回答:小規模事業所(従業員50人未満)の経営者・人事担当者106名
※ 合計を100%とするため、一部の数値について端数の切り上げ処理を行っております。そのため、
実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「心幸ホールディングス株式会社」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
■63.2%の小規模事業所が、「ストレスチェックを実施したことがない」実態
「Q1.あなたの会社では、現在ストレスチェックを実施していますか。」(n=106)と質問した
ところ、「まだ実施したことがない」が63.2%、「年に1回など定期的に実施している」が22.6%という回答となりました。
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年に1回など定期的に実施している:22.6%
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必要に応じて不定期で実施している:6.6%
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以前に1~2回実施したことがある:5.7%
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まだ実施したことがない:63.2%
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わからない/答えられない:1.9%
■ストレスチェック実施企業の約4割が、「紙のアンケート」を採用
Q1で「年に1回など定期的に実施している」「必要に応じて不定期で実施している」と回答した方に、「Q2.ストレスチェックをどのような方法で実施していますか。当てはまるものを一つお選びください。」(n=31)と質問したところ、「紙のアンケートで実施している」が35.5%、「社内で用意したシステムを使用している」が22.6%、「外部の専門業者のシステムを利用している」が19.4%と
いう回答となりました。
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紙のアンケートで実施している:35.5%
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社内で用意したシステムを使用している:22.6%
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外部の専門業者のシステムを利用している:19.4%
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健康保険組合が提供するサービスを使っている:9.7%
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産業医の先生に依頼して実施している:6.5%
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メンタルヘルスの専門機関に委託している:6.5%
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わからない/答えられない:0.0%
■ストレスチェック実施理由、第1位「従業員の心と体の健康管理を大切にしたいから」、第2位「メンタル不調の予防対策として必要だと感じたから」
Q1で「年に1回など定期的に実施している」「必要に応じて不定期で実施している」と回答した方に、「Q3.実施理由を教えてください。(複数回答)」(n=31)と質問したところ、「従業員の心と体の健康管理を大切にしたいから」が51.6%、「メンタル不調の予防対策として必要だと感じたから」が48.4%、「働き方改革の取り組みの一環として導入したから」が45.2%という回答となりました。
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従業員の心と体の健康管理を大切にしたいから:51.6%
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メンタル不調の予防対策として必要だと感じたから:48.4%
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働き方改革の取り組みの一環として導入したから:45.2%
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健康経営優良法人の認定取得を目指しているから:6.5%
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産業医の先生からアドバイスをいただいたから:3.2%
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将来の義務化に備えて早めに導入したかったから:3.2%
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その他:3.2%
ー健康経営に取り組んでいるから
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わからない/答えられない:3.2%
■「職場環境の把握のため」や「意識改善に向けて」などの声も
Q3で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q4.Q3で回答した以外に、ストレスチェックを実施している理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=30)と質問したところ、「職場環境の把握のため」や「意識改善に向けて」など13の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
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職場環境の把握のため
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事前に事柄を把握することは問題解決に先回りできるから
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意識改善に向けて
■ストレスチェック実施における課題、「フォロー体制を十分に整えられない」が34.9%で最多
「Q5.あなたの会社では、ストレスチェックの実施において、どのような課題を感じていますか。(複数回答)」(n=106)と質問したところ、「フォロー体制を十分に整えられない」が34.9%、「結果を具体的にどう活用していけばよいかわからない」が28.3%、「小規模企業には必要性を感じにくい」が23.6%という回答となりました。
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フォロー体制を十分に整えられない:34.9%
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結果を具体的にどう活用していけばよいかわからない:28.3%
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小規模企業には必要性を感じにくい:23.6%
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メンタルヘルスの専門家と連携する方法がわからない:17.9%
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費用負担が会社の規模に比べて大きい:17.0%
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従業員の理解や協力を得るのが難しい:15.1%
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具体的な実施手順がイメージできない:15.1%
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その他:0.9%
ー社員数が少なく対応しにくい
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特にない:19.8%
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わからない/答えられない:5.7%
■「プライバシーの保護」や「やる時間がない」などの課題も
Q5で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.Q5で回答した以外に、ストレスチェックの実施における課題があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=100)と質問したところ、「プライバシーの保護」や「やる時間がない」など40の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
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プライバシーの保護。
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やる時間がない。
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会社にその気がない。
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実施したところで問題があっても病院や専門機関に当人が行かないことが予想される。
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結果を知られると思うと正直に答えていないのでは?と思う。
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10名程度の零細企業にはそもそも、経営者に対してのストレスチェックが必要なのでは。
■義務化への対応、約半数が「まだ特に何も考えられていない」と回答
「Q7.ストレスチェックが義務化される予定ですが、どのような対応を検討していますか。」(n=106)と質問したところ、「まだ特に何も考えられていない」が48.1%、「どのように対応するか検討している段階」が14.2%、「これから準備を始めようと考えている」が8.5%という回答となりました。
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すでに実施している:12.2%
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具体的な準備を始めている:6.6%
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これから準備を始めようと考えている:8.5%
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どのように対応するか検討している段階:14.2%
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まだ特に何も考えられていない:48.1%
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わからない/答えられない:10.4%
■外部サービスに期待する機能、「小規模企業でも導入しやすい料金設定」や「結果を踏まえたフォロー体制のサポート」など
「Q8.ストレスチェックの実施にあたって、外部サービスに期待する機能を教えてください。(複数回答)」(n=106)と質問したところ、「小規模企業でも導入しやすい料金設定」が50.9%、「結果を踏まえたフォロー体制のサポート」が34.9%、「従業員が安心して回答できる仕組み」が32.1%という回答となりました。
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小規模企業でも導入しやすい料金設定:50.9%
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結果を踏まえたフォロー体制のサポート:34.9%
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従業員が安心して回答できる仕組み:32.1%
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結果が自動で集計・分析される機能:28.3%
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専門知識がなくても簡単に使える操作性:27.4%
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案内メールなど実施時の手間を減らせる機能:17.9%
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自社の状況に合わせて質問を調整できる機能:13.2%
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その他:0.9%
ー外部サービスを活用する気はない
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特にない:17.9%
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わからない/答えられない:5.7%
■「導入しやすさ」や「PDCAサイクルのような、フォローまで整った物を期待する」などの声も
Q8で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q9.Q8で回答した以外に、外部サービスに期待する機能があれば、自由に教えてください。」(n=100)と質問したところ、「導入しやすさ」や「PDCAサイクルのような、フォローまで整った物を期待する」など33の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
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プライバシーの保護。
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社労士さんも紹介して欲しい。
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専門分野を得意とするものに対策を進めてもらいたい。
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導入しやすさ。
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低料金なら嬉しい。
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PDCAサイクルのような、フォローまで整った物を期待する。
■まとめ
今回は、小規模事業所(従業員50人未満)の経営者・人事担当者106名を対象に、小規模事業所のストレスチェック対応に関する実態調査を実施しました。
まず、ストレスチェックの実施状況について、「定期的に実施している企業」は22.6%いる一方、「まだ実施したことがない」と回答した企業が63.2%を占める結果になりました。実施理由については、「従業員の心と体の健康管理を大切にしたいから」が51.6%で最も多く、次いで「メンタル不調の予防対策として必要だと感じたから」が48.4%となりました。また、ストレスチェックの課題では、34.9%が「フォロー体制を十分に整えられない」と回答しています。さらに、義務化への対応状況については、「まだ特に何も考えられていない」が48.1%と、具体的な準備が進んでいない企業が多い実態が浮き彫りとなっています。最後に、外部サービスに期待する機能として、「小規模企業でも導入しやすい料金設定」が50.9%で最も高い結果となりました。
今回の調査では、小規模事業所において、人材・コスト面での課題から、ストレスチェック対応の準備が進んでいない実態が浮き彫りとなりました。厚生労働省は、これまで努力義務だった従業員数50人未満の小規模企業もストレスチェック義務化の対象に加えることを発表※しており、対象企業においては、ストレスチェックを進める体制構築が求められています。義務化以降のスムーズな実施に向け、小規模企業でも導入しやすい価格設定と、ストレスチェック実施後のフォロー体制を含めた包括的なサポートの提供が求められています。
※日本経済新聞「ストレスチェック、全企業で義務に 零細も対象」:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1132D0R11C24A0000000/
本調査のダウンロードはこちら:https://www.shinko-jp.com/dl-202501stresscheck02/
■ストレスチェックもアプリで簡単!「オフけん健康管理アプリ」について
「オフけん健康管理アプリ」は、厚生労働省推奨項目を網羅した「ストレスチェック」及び、厚生労働省が推進している「健診結果のデータ化」ができるアプリです。さらに、経済産業省が実施する「健康経営優良法人」の認定条件を満たすための豊富なコンテンツを備え、アプリを導入するだけで健康経営に必要な多くの要件を満たすことができます。
詳しくはこちら:https://offken.com/kenkoukanri_app/
■会社概要
会社名 :心幸ウェルネス株式会社
創業 :1949年3月
代表者 :代表取締役 山﨑 忠
所在地 :〒661-0976 兵庫県尼崎市潮江1-2-6 JRE尼崎フロントビル2階
事業内容:社内売店・無人コンビニ運営
企業内食堂運営・PB商品開発
健康経営サポート
総合商品卸売
店舗運営システム開発
資本金 :7,043万円(連結)
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