「食と健康」に関わるグローバル市場は中長期的には「世界三極」へー6つの未来予測を発表

グローバルの事業機会を捉えるには、単純に健康食品を提供するにとどまらず、注力すべき地域と事業ドメインを広い視野で再定義することが必要

ローランド・ベルガー

欧州最大級の経営戦略コンサルティングファームである株式会社ローランド・ベルガー(以下、ローランド・ベルガー)は、本日、食と健康の多様化にどう向き合うべきか国別の消費者データを分析し、6つの未来予測と企業への提言を示唆したレポート「グローバル各国の『食と健康』~未来予測と事業機会~」を発表しました。

食と健康というテーマにおいて、メタボリックドミノの序盤に位置づけられる肥満は、様々な疾患の一因であるだけでなく、特に先進国経済においては医療費抑制の鍵としても注目されています。ローランド・ベルガーが世界の肥満について消費者動向を分析をしたところ「肥満率」と「健康自認率」は逆相関の関係にあることが分かりました。さらに、国別に見ると、政策や医療インフラ、食文化等によって現状は様々なセグメントが表れていますが、ローランド・ベルガーでは、中長期では3極化すると予想しています。

一方、食産業においても複数の新しい動向が見られますが、ローランド・ベルガーでは、日本企業にとっては商機となり得ると分析しています。食糧供給を見てみると、2030年を境に世界の肉類受給バランスの破綻が予想されており、他のタンパク源への切り替えを迫られる人々が大量に発生すると考えられています。これに対し、例えば日本では、世界有数の水産資源と加工市場を背景に、水産資源の育成、有効活用のための先進的な技術が日々生み出されています。また、文化の輸出という面では、従来、移民、大使館等による公的イベント、外食・小売産業の進出等による接触機会の増加に委ねられてきましたが、新たにソフトコンテンツによる発信の役割が増大しています。コンテンツ分野は日本が強みをもつ領域です。

ローランド・ベルガー パートナー 食産業・小売り・流通業界 松本渉

ローランド・ベルガーのパートナーで、食産業・小売り・流通業界に精通する松本渉は、次のように述べています。

「『食と健康』に関わるグローバル市場は中長期的には『世界三極』に収斂していきます。このような動向は、グローバル市場を日本市場の延長線上で見ていても、分からないものです。企業が事業機会を見極めるにあたり、始めからグローバルの食市場を見て探索する必要が出てきています。」

本レポートでは、各地域において食と健康に関する以下6つの将来変化を予測し、企業への提言を紹介しています。

1.健康食品・フィットネス市場が縮小に転じる

2.中東マネーが健康分野に集まる

3.南米は健康のトータルレコメンドサービスのリープフロッグとなる

4.健康先進国がグローバルのプレゼンスを増す

5.魚食文化が拡大・浸透し、水産資源育成のための技術イノベーションが加速する

6.異業種がグローバルの食文化・健康輸出の武器になる

ローランド・ベルガーの最新のレポート「グローバル各国の『食と健康』~未来予測と事業機会~」はこちらのサイトからダウンロードしてご覧いただけます。

ローランド・ベルガーについて

ローランド・ベルガーは、1967 年に設立されたドイツのミュンヘンに本社を置く世界有数の経営戦略コンサルティングファームです。世界50以上の主要都市にてビジネスを展開し、Entrepreneurship(起業家精神)、 Excellence(卓越性)、Empathy(共感)という価値観を原動力とし、現在および未来の重大な課題に対応するための最高水準の専門知識及びサービスを提供しています。

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会社概要

URL
https://www.rolandberger.com/ja/Japan.html
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区虎ノ門2-6-1 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 35階
電話番号
03-4564-6660
代表者名
大橋譲
上場
未上場
資本金
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設立
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