公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)とプライドハウス東京が包括協定を締結!LGBTQ+に関する課題に対してスポーツ界から協働して取り組みを実施。

JOCがスポーツ界のLGBTQ+の課題解決に向けて、プライドハウス東京の取り組みに包括的に協力。競技団体へのLGBTQ+研修やスポーツの試合を通じた情報発信、アライアスリートの育成などの取り組みも。

 


任意団体「プライドハウス東京」コンソーシアムは、大会のビジョンの一つに「多様性と調和」を掲げていた東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以降「東京2020大会」)を契機として、2018年にスタートしました。設立以降、日本のLGBTQ+などの性的マイノリティ(以降、LGBTQ+)の抱える課題や理解の促進に向けて「レガシーを残したい」という思いを強く持ち、活動してきました。現在は、NPO・専門家・企業・大使館などがセクターを超えて参画し、個別のテーマに基づき八つのチームに分かれて、連携しながら企画・運営を行なっています。

6月13日、プライドハウス東京はJapan Sport Olympic Squareで、公益財団法人日本オリンピック委員会(以降「JOC」)とスポーツにおけるLGBTQ+の課題に向けて協働していくための、4年間の包括協定を締結いたしました。東京2020大会のスローガンの一つである「多様性と調和」を大会レガシーとして、国内のLGBTQ+の課題にスポーツ界から取り組みます。

署名式は、JOC山下泰裕会長とプライドハウス東京松中権代表にて執り行われました。また、JOC初のトランスジェンダーを公表する理事であり、元フェンシング女子日本代表の経験を持つ杉山文野さんも出席しました。

東京2020⼤会は、オリンピックの歴史上で最多の211⼈のLGBTQ +をオープンにするアスリートが⼤会に参加し、トランスジェンダーを公表するアスリートが⾃⾝の⾃認する性別カテゴリーで⼤会に出場した初めての⼤会となりました。しかしながら、LGBTQ+をオープンにしている代表レベルの⽇本⼈アスリートはまだ少なく、LGBTQ +当事者が安全に安⼼して、⾃分らしく競技に打ち込む環境を国内でも整えていくことが急務です。

日本初の常設の大型LGBTQ+総合センターを持ち、LGBTQ+の課題に対して包括的な支援を実施するプライドハウス東京と日本のスポーツ界に多大な影響力を持つJOCが連携することで、日本のスポーツ界を性別、性自認、性的指向、性別表現に関わらず、誰もが安全に安心して、平等に自分らしくスポーツに参加できる環境をつくること、また、その社会づくりにスポーツやアスリートの力を最大限活用して貢献することを目指します。

2022年度の具体的なアクションとして、JOC役員、職員向けのLGBTQ+研修を実施する他、各競技団体に向けてプライドハウス東京が実施するLGBTQ+研修の告知や周知にご協力いただきます。また、プライドハウス東京が実施するアライ(※1)アスリート育成研修にもご協力頂く予定です。尚、2022年度は、プライドハウス東京(アスリート発信チーム企画・運営:一般社団法人S.C.P. Japan)が、公益財団法人日本財団より助成を頂き実施している事業をJOCにもご協力いただきながら進めていきます。

 ※1 アライ
LGBTQ+の人々に共感し、サポートする人々。異性愛者やシスジェンダーのアライもいれば、LGBTQ+の当事者でお互いにサポートしあう人々のことも指します。

 
  • 包括協定の協力内容
ースポーツ関係者へのLGBTQ+に関する知識の普及・啓発
ースポーツ大会や試合でのLGBTQ+に関する啓発・情報発信
(例:プライドマッチの開催やLGBTQ+に関する啓発ブースの設置)
ーアスリートと連携したLGBTQ+に関する啓発・情報発信
(例:メッセージ動画やイベントへの出演)
ースポーツ現場に見られるLGBTQ+に関する調査研究 等
 
  • 日本財団からの助成事業
事業金額:事業予算の16,220,000円の内、12,970,000円
プライドハウス東京アスリート発信チーム(企画・運営:一般社団法人S.C.P. Japan)は、日本財団から助成を受け、誰も排除されないLGBTQ+インクルーシブな「スポーツ環境」を目指すと同時に、スポーツやアスリートの力を活用して誰も排除されないLGBTQ+インクルーシブな「社会」の実現のための活動を推進しています。具体的には、①競技団体をはじめとするスポーツ団体向けLGBTQ+研修、②全国規模のスポーツ大会やプロスポーツクラブのホーム戦の場を活用したアウトリーチ事業(プライドマッチなど)、③LGBTQ+当事者が直面する課題に対して共に声を上げるアスリートを増やす、アライ・アスリート育成研修、④LGBTQ+当事者ユースのスポーツ環境に関する調査事業を実施しています。本事業によって、スポーツ界から声を上げ、LGBTQ+に関する課題意識を醸成していくためのネットワーク基盤を形成します。
 

  

 

  • 登壇者及び関係者からのコメント
公益財団法人日本オリンピック委員会会長 山下泰裕
「本協定は、東京2020大会を契機に、誰もが自分らしく生きられる共生社会の実現に向けた「東京2020 D&Iアクション」において、JOCが示した目標のうち「性別、性的指向、性自認」の分野における具体的なアクションを進める第一歩として締結されました。JOCにおいては、昨年、役員選考の在り方を見直し、多様性のある役員構成となっています。
昨年の東京2020大会は、新型コロナウイルス感染症により社会の分断が深まる中、⼤会に参画する多様な個性のある多くの⼈が、⾃分らしさを発揮して、違いを認め合い、違いを活かしながら協⼒することのすばらしさを改めて認識する場となりました。また、LGBTQ+を公表したアスリートの参加数も過去最多となった大会でもあります。こうした経験をしっかりと引き継ぎ、レガシーとして残していくために、まずはスポーツ界がしっかりとLGBTQ+について理解を深めていくことが重要であり、この協定締結を機に、JOC自身はもちろんのこと、加盟団体も巻き込みながらこの課題に向き合っていくことが重要と考えております。
誰もが⾃分らしく⽣きられる共⽣社会を⽬指し、私たちの社会と未来に向けてできることは何か、JOCとしてもプライドハウス東京様のお力添えをいただきながら、考え、実践していきたいと思います」

プライドハウス東京代表 松中権(認定NPO法人グッド・エイジングエールズ代表)
「プライドハウスは、LGBTQ+に対する差別や偏見が非常に強いとされるスポーツ界を変えていくことを目指し、2010年のバンクーバーオリンピックの時に始まりました。LGBTQ+当事者のアスリート、関係者、ファンの方々が安心安全に集うことができる場を提供し、性の多様性についての情報を発信するための期間限定の施設として、大きな国際スポーツ大会にあわせて、各地で設置されてきました。そんな世界の動きを受けて、2018年にキックオフしたプライドハウス東京は、東京2020大会をきっかけに、スポーツ界に留まらず、誰もが自分らしく生きることのできる社会づくりを目指しています。NPO、専門家、企業、大使館などが、セクターを超えて連帯し、協働して、さまざまなプロジェクトを実施しています。まさに、コレクティブ・インパクトと呼ばれる取り組みです。この5年間で、8つのチームでプロジェクトが展開され、新宿御苑前に日本初の常設の大型総合LGBTQ+センター『プライドハウス東京レガシー』を設置することができました。
これだけ多様な人や団体が繋がり、共通の目的のために協働し、日本初の常設の大型LGBTQ+センターを創り出すことができたのは、まさにスポーツの持つ力が、その中心にあったからだと確信しています。プライドハウス東京の始まりは「スポーツ」です。しかし、スポーツ界はLGBTQ+の最後のフロンティアと称されるほど、向き合わなければならない課題もたくさんあります。
この度JOCと協力してスポーツ界にアクションできること、大変心強いです。JOCと手を取り合い、LGBTQ+当事者を含むすべての人が、安全安心にスポーツを楽しめる環境づくりと、社会づくりを、より多くの方々の思いと力を集めて、進めていきたいと思います。」

公益財団法人日本オリピック委員会理事(兼)プライドハウス東京理事 杉山文野(NPO法人東京レインボープライド共同代表理事)
「まずは今日この日を迎えるにあたりご理解とご尽力をいただきました皆さまに感謝申し上げたいと思います。
私は10歳から25歳までフェンシングの選手として競技生活を送りました。その当時、自分らしくありたい、つまり、男性らしくありたいと思えば競技者としての人生はなく、競技を続けたいと思えば自分らしくはいられませんでした。『自分らしく競技をする』ということを諦め、カミングアウトもできないまま逃げるようにフェンシングをやめてしまったトランスジェンダーのいちアスリートとしては、今日のような日を迎えられたことは非常に感慨深く、また大変嬉しく思っております。
日本でカミングアウトしている選手がほぼいない、これはネガティブな側面だけではなく、むしろポジティブな話だと思っています。それだけ発揮されていないポテンシャルが眠っているということだと思うからです。LGBTQ+の理解を進めることで、アスリートやコーチをはじめ関わる方々の心理的安全性が高まることで、個人としてもチームジャパンとしてももっと力を発揮できると思っています。
今回の協定が『スポーツで社会課題を解決する』というJOCのビジョンの具体的な良い事例となれるよう、尽力したいと思います。そして、LGBTQ+に限らず、多様な誰もが自分らしく活躍できるスポーツ界、そして、そんな社会に貢献できるようJOCの理事として、プライドハウスの理事として中と外からしっかりと進めていきたいと思います」

プライドハウス東京理事 野口亜弥(一般社団法人S.C.P. Japan共同代表)
「JOCさんからの力強いバックアップの下、スポーツ界からLGBTQ+の課題に対して事業を推進できること、大変嬉しく思っています。日本財団さんとも、2024年パリオリンピック・パラリンピック競技大会に、東京2020大会のレガシーを繋げていきたいと相談させていただいています。そのためには、スポーツ界との協力は必要不可欠です。日本のスポーツ統括団体の一つであるJOCさんとの連携は、パリ大会にレガシーを繋げる3年間に向けた大きな後押しであり、大変嬉しく思います。そして、この動きがハイパフォーマンススポーツに留まることなく、子どもや若者世代のスポーツ現場や、生涯スポーツの現場にもきちんと届けられるように、JOCさんや日本財団さんからアドバイスやサポートをいただきながら、事業を進めて参ります。
スポーツに関わる人や団体が、日本社会のLGBTQ+の課題に対して力を最大限発揮できるよう、プライドハウス東京がブリッジとなり、積極的に連携していきたいと思っています」

日本財団子どもサポートチーム兼HEROsチーム チームリーダー 金子知史
「日本財団では、一人ひとりの違いを認め、誰もが活躍できるD&I社会を実現すべく、アスリートとともに様々な活動を行ってきました。スポーツの根源はどんな理屈より楽しいと感じること、アスリートが全力で楽しんでいるからこそ、ファンも楽しみ、応援の輪が広がっていきます。誰もが楽しむ、そのためにどうしたらいいかをともに考え、行動を起こしていく。その積み重ねが社会を着実に変えていくと信じています。ともに一歩を踏み出しましょう」
 
  • プライドハウス東京のこれまでのスポーツ関連事業
<アスリートと連携したメッセージ動画の作成>
■応援メッセージ・ムービー "Pridehouse Tokyo" Support Messages Video
https://www.youtube.com/watch?v=3BbtQFWjzPc&t=23s

■アスリートメッセージ・ムービー 第2弾〜カミングアウトされたときに返したい言葉〜
https://www.youtube.com/watch?v=hfnFT5u2TNI&t=33s

■アスリートメッセージ・ムービー2021「あらゆる人が、スポーツを楽しめる日本へ。」
https://www.youtube.com/watch?v=yKr6gXX435A&t=3s

<スポーツとLGBTQ+に関するガイドブックの発行>
■Sports for Everyone
https://pridehouse.jp/assets/img/handbook/pdf/sports_for_everyone_v2.pdf

■Sport for Everyone スポーツ組織でできるLGBTQ+インクルーシブな環境づくり
https://pridehouse.jp/assets/img/handbook/pdf/SPORTSforEVERYONE_2106.pdf

■東京2020オリンピック・パラリンピック大会におけるLGBTQ+アスリートメディアガイドライン
https://pridehouse.jp/assets/img/handbook/pdf/mediaguideline_jp_v1.pdf

<プライドマッチ>
■4月のレインボーウィークと6月のプライドマンスにサッカー界と連携して5試合のプライドマッチを開催しました!
https://pridehouse.jp/news/1389/
 
  • 「プライドハウス東京」とは
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を契機として、LGBTQ+に関する理解を広げることを目指し立ち上がったプロジェクトで、現在はLGBTQ+やソーシャル関連の活動を行うNPOや個人とともに、「教育・多様性発信」「文化・歴史・アーカイブ」「ウェルネス・サポート」「アスリート発信」「祝祭・スポーツイベント・ボランティア」「居場所づくり」「仕組みづくり」「レガシー運営チーム」という個別テーマを掲げた8つのチームにわかれ、協働プログラムを企画・実施しています。2020年10月11日に新宿御苑駅近くに「プライドハウス東京レガシー」という日本初の常設の大型総合LGBTQ+センターを開設し、運営しています。
公式ホームページ:https://pridehouse.jp
 
  • 「プライドハウス東京レガシー」とは
「プライドハウス東京レガシー」では、いかなる性のあり方の人も尊重する安心・安全な居場所づくりをコンセプトに、運営を行なっております。誰もが自分らしく暮らせる社会を目指します。
公式ホームページ:https://pridehouse.jp/legacy/
 
  • 「プライドハウス東京」コンソーシアムとは
「プライドハウス東京」は、LGBTQ+やソーシャル関連の活動を行うNPOや個人とともに、「教育・多様性発信」「文化・歴史・アーカイブ」「ウェルネス・サポート」「アスリート発信」「祝祭・スポーツイベント・ボランティア」「居場所づくり」「仕組みづくり」「レガシー運営チーム」という個別テーマを掲げた8つのチームにわかれ、協働プログラムを企画・実施しています。

 (※五十音順 / 2022年4月時点)
■団体/個人(計:団体25/個人6)
◎NPO法人 akta
◎一般社団法人 S.C.P. Japan
◎NPO法人 エティック
◎NPO法人 カラフルチェンジラボ
◎認定NPO法人 グッド・エイジング・エールズ
◎NPO法人 グリーンバード
◎サウザンブックスPRIDE叢書
◎NPO法人 GEWEL(ジュエル)
◎任意団体 手話フレンズ
◎一般財団法人スポーツ&ライフ振興財団
◎NPO法人 東京レインボープライド
◎任意団体 読書サロン
◎任意団体 にじいろかぞく
◎NPO法人 日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス(JaNP+)
◎NPO法人 ハートをつなごう学校
◎任意団体 Proud Futures
◎一般社団法人 フルーツ・イン・スーツ日本
◎認定NPO法人 ぷれいす東京
◎任意団体 虫めがねの会
◎任意団体 University Diversity Alliance
◎認定NPO法人 ReBit(リビット)
◎NPO法人レインボーコミュニティcoLLabo
◎NPO法人Rainbow Soup
◎任意団体 Rainbow Tokyo 北区
◎NPO法人 レインボー・リール東京
◎浅沼智也
◎荒木順
◎小吹文紀
◎田口周平
◎野老朝雄
◎山縣真矢


■企業(計:21)
〈レインボー〉
◎アクセンチュア株式会社
◎野村ホールディングス株式会社

〈ダイヤモンド〉
◎EY Japan
◎NTTグループ
◎大日本印刷株式会社
◎DAZN Japan Investment合同会社
◎日本オラクル株式会社
◎日本コカ・コーラ株式会社
◎パナソニック オペレーショナルエクセレンス株式会
◎P&Gジャパン合同会社
◎ビザ・ワールドワイド
◎日の丸交通株式会社
◎富士通株式会社
◎株式会社みずほフィナンシャルグループ
◎株式会社明治

〈ゴールド〉
◎アサヒグループジャパン株式会社
◎株式会社アシックス
◎大和ハウス工業株式会社
◎東京海上日動火災保険株式会社
◎日本生命保険相互会社
◎ホダカ株式会社


■大使館(計:20)
〈後援〉
◎駐日アイスランド大使館
◎駐日アイルランド大使館
◎在日アメリカ大使館
◎駐日イスラエル大使館
◎在日オーストラリア大使館
◎在日オーストリア大使館
◎駐日欧州連合代表部
◎駐日オランダ王国大使館
◎在日カナダ大使館
◎在日スイス大使館
◎駐日スウェーデン大使館
◎駐日スペイン大使館
◎駐日デンマーク大使館
◎駐日ドイツ連邦共和国大使館
◎駐日ニュージーランド大使館
◎駐日ノルウェー大使館
◎駐日フィンランド大使館
◎在日フランス大使館
◎駐日ベルギー王国大使館
◎在日メキシコ大使館
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