花火大会は飲食店の出店を後押しするのか?大阪2大花火大会周辺593件の開業データを分析
イベントだけでなく、地域ごとの商業特性が出店時期に影響している可能性が明らかに
8月1日の「花火の日」を前にし、全国各地で花火大会などの夏のイベントシーズンが本格化しています。花火大会は地域に多くの人を呼び込み、周辺の飲食店にとっても大きな商機となることから、「イベント開催地では飲食店の開業も増えるのではないか」と考える人も少なくありません。
では実際に、イベントは飲食店の開業タイミングにどのような影響を与えているのでしょうか。
株式会社Review(リビュー/大阪市中央区/代表取締役:藤本茂夫)は、7月28日の「なにわの日」にちなみ、大阪を代表する「天神祭奉納花火」と「なにわ淀川花火大会」の主要最寄駅周辺半径1kmを対象に、2023年から2025年までの飲食店開業データ593件を分析しました。
その結果、同じ大阪を代表する花火大会の開催地であっても、開業時期や出店傾向には違いが見られ、「花火大会前だから開業が増える」という単純な傾向ではないことが分かりました。
また、開業する飲食店のジャンルにも違いが見られ、イベントだけでなく、その街の日常的な需要や商業特性が出店判断に影響している可能性がうかがえる結果となりました。

※なにわ淀川花火大会は2025年のみ開催時期が異なるため、各年の開催月を基準に「開催3か月前」「開催2か月前」「開催1か月前」「開催月」「開催1か月後」を集計しています。
花火大会前より、"街の特徴"が開業時期を左右していた
花火大会には多くの人が訪れ、周辺エリアの飲食店にとっても大きな集客の機会となります。
そのため、「花火大会前には飲食店の開業も増えるのではないか」というイメージを持つ人も少なくありません。
そこで今回、2023年から2025年までの花火大会開催前後の開業数を比較しました。

なにわ淀川花火大会の最寄駅である十三駅周辺半径1kmでは、開催3か月前が19件、開催2か月前が21件、開催1か月前が26件、開催月が18件、開催1か月後が15件となりました。
最も多かったのは開催1か月前の26件です。
一方、天神祭奉納花火の最寄駅である桜ノ宮駅周辺半径1kmでは、開催3か月前が39件、開催2か月前が27件、開催1か月前が28件、開催月が34件、開催1か月後が29件でした。
最も多かったのは開催3か月前の39件で、開催月も34件と比較的多い結果となりました。
同じ大阪市内を代表する花火大会でも、開業が最も多い時期は一致していません。
今回の結果からは、「花火大会直前になると開業が集中する」という共通した傾向は確認できませんでした。
飲食店の開業には準備期間が必要なため、イベント当日の集客だけでなく、その街の日常的な需要や商業環境も考慮して出店時期を決めていることがうかがえます。
同じイベント開催地でも、選ばれる業態は違った
開業時期だけでなく、開業する飲食店のジャンルにも地域ごとの特徴が見られました。

2023年から2025年までに開業した飲食店をジャンル別に見ると、十三駅周辺では、3年間で205件の飲食店が開業しています。
最も多かったのは飲み屋・居酒屋の32件で、バー19件、カフェ・喫茶店14件、中華料理とラーメンがそれぞれ9件と続きました。
一方、桜ノ宮駅周辺では、3年間で388件の飲食店が開業しています。
飲み屋・居酒屋が89件で最も多く、バー32件、各国料理24件、カフェ・喫茶店22件、焼肉18件と続きました。
どちらのエリアでも、飲み屋・居酒屋が最も多い点は共通しています。
しかし、桜ノ宮駅周辺では各国料理やカフェ・喫茶店など幅広いジャンルが上位に入り、十三駅周辺よりも多様な飲食店が開業していました。
同じ花火大会の最寄駅周辺であっても、開業する飲食店の特徴は同じではありませんでした。
こうした違いからは、出店する事業者がイベント当日の人出だけではなく、普段その街を利用する人や地域の飲食需要も考えながら出店している可能性がうかがえます。
「花火大会」だけが理由ではなかった
花火大会周辺で見られた開業の動きが、イベントによる影響なのか、それとも大阪府全体の開業傾向によるものなのかを確認するため、大阪府全体の開業データとも比較しました。
その結果、なにわ淀川花火大会を基準に見ると、大阪府全体でも開催1か月前にあたる時期の開業数が最も多くなっていました。
また、天神祭奉納花火を基準に見ても、開催月と開催3か月前に開業数が多く、桜ノ宮駅周辺と近い傾向が見られました。
このことから、花火大会周辺の開業数にはイベントによる影響だけでなく、大阪府全体の季節的な開業傾向も重なっていると考えられます。
今回の調査からは、「花火大会があるから開業が増える」と単純に結論づけるのではなく、市場全体の動きとあわせて分析することで、より実態に近い出店傾向が見えてくることが分かりました。
データが映し出す、地域の商業特性
花火大会は地域を盛り上げる大切なイベントですが、今回の調査では、その影響だけで飲食店の開業時期が決まるわけではなく、地域によって開業時期や開業ジャンルに違いがあることが分かりました。

イベントだけでなく、その街の日常的な需要や商業環境も出店判断に影響している可能性があります。開業データを分析することで、イベントだけでは見えてこない地域ごとの商業特性や市場の動きを読み解くことができます。
株式会社Reviewでは、全国の店舗・法人データを活用し、営業活動や市場調査、商圏分析に役立つデータを提供するとともに、市場の変化を可視化する情報発信を行っています。
今後もデータ分析を通じて、地域や業界の動向を分かりやすく伝え、新たな気づきにつながる情報を発信してまいります。
<調査概要>
調査対象データ:2023年〜2025年
対象地域:桜ノ宮駅から半径1km以内 / 十三駅から半径1km以内
対象業態:飲食店
調査件数:593件
調査方法:全国の行政機関が公開する開業情報をもとに、株式会社Reviewが独自にクレンジング・集計したデータから算出
データについて:行政機関ごとに公開形式や取得方法が異なるため、紙・PDF・Excel等の情報を独自にデータベース化。重複データや表記ゆれ等を除外し、開業データとして集計しています。
分析実施日:2026年7月15日に分析・集計を実施完了いたしました。
◾️YOROZU DATAについて
本リリースで使用しているデータは、株式会社Reviewが運営するデータプラットフォーム「YOROZU DATA(ヨロズデータ)」にて提供しております。

YOROZU DATAは、全国の飲食店や美容室、薬局などの店舗情報や法人情報を検索できるデータベースサービスです。営業リストの作成やマーケティング、市場調査、出店戦略の立案などに活用されており、本リリースで使用している飲食店開業データもYOROZU DATAで提供しています。
アカウント登録は無料で、必要なデータを必要なタイミングで利用できる仕組みを提供しています。
「ビジネスをラクに、生活を楽に」
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【株式会社Reviewについて】
<商号> 株式会社Review(リビュー)
<代表者> 代表取締役CEO 藤本 茂夫
<所在地> 〒541-0048 大阪市中央区瓦町4-4-7おおきに御堂筋瓦町ビル8F
<設立> 2016年3月
<資本金> 112,620,000円(準備金 100,620,000円)
<事業内容> データプラットフォーム「YOROZU DATA」の運営・企画・開発
IT×人によるオリジナルクレンジング技術の提供
<受賞> オール大阪企業家支援プロジェクト StartUP 第11回ビジネスプランコンテスト 特別大賞
<HP> https://re-view.jp/
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担当:五味川 / 髙石
Email:gomikawa@re-view.co.jp / takaishi@re-view.co.jp
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