DATAFLUCT、『ValueClone(バリュークローン)』の実証実験を開始|パーソナルデータを活用したAIエージェントによる“ユーザーの価値観・趣味嗜好にあったレコメンド”を実現

ユーザーと新しい関係性を構築できるパーソナルデータ収集基盤

株式会社DATAFLUCT

データサイエンスで企業と社会の課題を解決する株式会社DATAFLUCT(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役:久米村 隼人)は、パーソナルデータを基に生成されたデジタルクローンを通じて、ユーザーが自分自身の判断でデータの提供先や提供範囲を選択できるAIエージェントサービス『ValueCloneApp/Agent [※1](バリュークローンアップ/エージェント)』と自社サイト内外でのレコメンドを実現する『ValueCloneInsight/Engagement [※2](バリュークローンインサイト/エンゲージメント)』の実証実験を4月上旬より開始します。

ユーザーは、本サービスを通じてパーソナルデータの利活用方法を選択できるようになり、サイトのレコメンドに対する納得性の低さやデータの提供に対する不安が解消され、価値のあるレコメンドを受け取れます。

 

企業は、今春の個人情報保護法の改正により個人情報の利用が一段と難しくなる中、ValueCloneを利用することで、レコメンドサービスに必要なユーザー情報のみを取得できます。そして、自社データとユーザー提供データの両方から抽出した価値観・趣味嗜好に基づいたレコメンドを、自社だけでなく、他のWebサイトでも実行できるようになります。

※1 ※2 特許出願中

 
  • 企業にとってパーソナルデータの利活用がさらに難しい時代に突入
これまでは、Webサイトを訪れたユーザーが新規ユーザーか既存ユーザーかについて、1st party Cookieを利用して判別し、Web接客を行っていました。また、Webサイトを離脱したユーザーに対しては、3rd party Cookieを使って外部サイトから自社サイトへのリターゲティングを行ってきました。

3rd party Cookieは2023年までに段階的に廃止され、これまで実行できていた新規ユーザーに対するWeb接客や、リターゲティング広告と組み合わせたWeb接客が難しくなります。

さらに、2022年4月1日の改正個人情報保護法の施行により、個人の権利保護が強化され、個人情報漏洩時の報告や通知の義務化、法令違反に対する罰則の強化など、個人情報を取り扱う企業はこれまで以上の準備や手間が必要になります。

今後は、利用する1st party Cookieを個人情報と突合して「個人データ」として取得する場合、ユーザーが提供する個人情報はデータの範囲ごとに同意取得管理が必要となります[※3]。そのため、従来通りの仕組みではユーザーからデータ提供の同意が得られず、新規ユーザーか既存ユーザーかを判別できなくなったり、より深い属性情報に合わせたレコメンドを実行できず、レコメンドの質がますます低下する恐れがあります。

※3「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」(個人情報保護委員会、3-7)
https://www.ppc.go.jp/personalinfo/legal/guidelines_tsusoku/#a3-7
 
  • 売り手都合のオンライン上での購買体験に対するユーザーの不信感
現在、ユーザーのオンライン上での購買体験は、売り手都合のケースが多く見られます。検索履歴や購買履歴を基にメディアを横断して繰り返し同じ内容が表示される追跡型広告、ユーザーの求める内容と合わない一方的で執拗なレコメンドが表示されるECサイトなどが、ユーザーに不信感や不安を与えるケースが多く見られます。

また、パーソナルデータがそれらの表示にいつ、どのように企業へ提供されているかがわかりづらい点も、ユーザーの不信感や不安につながっています。総務省の資料によると、78.3%のユーザーが企業等の提供するサービスやアプリケーションを利用する際に「パーソナルデータの提供に不安を感じている」と回答しています[※4]。

※4「データの流通環境等に関する消費者の意識に関する調査研究」(総務省、p.72)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/linkdata/r02_04_houkoku.pdf
 
  • ユーザー自身がパーソナルデータをどのように利活用するかを選択する時代
その一方で、パーソナルデータストアや情報銀行といったパーソナルデータを活用したサービスの利用意向はおよそ1.6倍になっているほか(2017年:19.2%→2020年:34.7%[※5])、パーソナルデータの匿名加工化に安心できると回答する人の割合も年々上昇しています(2017年:54.1%→2020年:56.9%[※6])。ユーザー自身がパーソナルデータをどのように利活用するかを選択できる時代が到来する中で、企業にはユーザーに役立つ情報をより安全・安心に提供する体制が求められています。

※5「データの流通環境等に関する消費者の意識に関する調査研究」(総務省、p.88)
https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/linkdata/r02_04_houkoku.pdf
※6 同上(総務省、p.85)
 
  • ユーザー/企業が抱える「パーソナルデータの利用」に関する課題を解決する『ValueClone
当社は、パーソナルデータの安全・安心な活用を通じた「受け取る/提供する理由と価値のあるレコメンドサービス」が必要と考え、AIエージェントサービス『ValueClone』を開発しました。

『ValueClone』では、ユーザーの判断で自身が保有するデータと企業保有のデータを部分的に分析し、複数のサイトドメインにまたがるパーソナルデータを統合します。これにより、自社サイト内外での購買履歴や行動履歴を活用したユーザー起点のレコメンドが可能になります。

<ユーザー向けサービス>
自分自身の興味・関心・嗜好性の分身を作成・管理できるWebアプリ『ValueCloneApp』

ユーザーはデータを基に自分自身のクローンを作成・管理できるWebアプリ『ValueCloneApp』に、Webの閲覧履歴や移動履歴、SNS、カード決済情報などの日常的な行動に関するデータを連携させたり、質問項目に回答したりすることでデータを蓄積します。データに情報の圧縮、特徴量の抽出、匿名加工といった本人を特定できない加工が施された後に、ユーザーの趣味・嗜好や価値観が数値化・顕在化されたデジタルクローンがアプリ上に生成されます。


自分のクローンに基づくAIエージェントからレコメンドを受けられる『ValueCloneAgent
『ValueCloneApp』がChrome(ブラウザ)の拡張機能『ValueCloneAgent』へ共有されると、ユーザーはECサイト内で自分の『ValueClone』の情報を基にしたレコメンドを受け取れます。このレコメンドは、これまでECサイト側から閲覧履歴や購買履歴だけで一方的に判断されてきたものよりも、ユーザーにとっては納得性が高く、「個人のデータは個人のもの」という当社の信念に基づき設計されています。


<企業向けサービス>
自社サイト内外のデータをもとにセグメントを抽出する『ValueCloneInsight
『ValueCloneInsight』は、企業(ECサイトなど)がユーザーシナリオの中で情報提供するのに重要な「セグメントの抽出」を管理するツールです。ユーザーが同意・提供したデータから、セグメントごとに「いつ」「どこで」「なぜそのような行動をとったのか」「どのような属性の人か」などを抽出し、ユーザーのインサイトを分析できます。


自社サイト内外でのレコメンドを実現する『ValueCloneEngagement
『ValueCloneEngagement』は、ユーザー起点のレコメンドシナリオを設計・管理する企業向けのサービスです。本サービスにより、『ValueCloneInsight』で抽出したセグメントに対して、自社サイト内外で「いつ」「どこで」「指定した行動を」「何回した時に」「どれくらいの頻度で」「指定したバナーを表示する」といった細かな配信設定が可能になり、ユーザーごとに最適なコミュニケーションを取れるようになります。


本プロダクトの利用によるユーザーおよび企業のメリットは、以下の通りです。

<ユーザーのメリット>
· 連携・蓄積するパーソナルデータを自分で選択できる。
· データの提供先を自分で選定できる。
· 納得のいくレコメンド情報を受け取れる。
· 自分の価値観や趣味・嗜好を客観的に認知できる。

<企業のメリット>
· パーソナルデータを取り扱う際の手間や負担を軽減できる。
· 自社データとユーザーデータを掛け合わせたクロスドメイントラッキングにより、価値ある情報を、最適なタイミングと頻度でユーザーに提供できる。
 
  • ValueClone』の活用領域
新たな顧客体験で、予約や問い合わせ、応募、購買行動などの促進を図れるようになる本サービスは、不動産・住宅、人材、金融・保険、小売・アパレル、旅行・運輸、食品、メディアなど、業種にかかわらず様々な企業のECサイトなどでご活用いただけます。
 
  • 活用イメージ
【ValueCloneApp/Agent】
『ValueCloneApp』でデジタルクローンを生成したユーザーが『ValueCloneAgent』を利用できるECサイトで商品を閲覧すると、ユーザーの価値観にあったレコメンドを表示します。


【ValueCloneInsight】
ユーザーの検索ワード/購買履歴と設定した目標コンバージョン率などをクロス集計し、セグメントを抽出。そのセグメントの持つ価値観を分析し、ユーザーにあった施策を登録/配信して効果を高めます。


【ValueCloneEngagement】
『ValueCloneInsight』で登録したセグメントに対して、自社サイト内外でのレコメンドを実現します。例えば、SNSやECサイトなどの外部サイト興味喚起を促すコンテンツを配信し、自社サイト内へ呼び込みます。自社サイト内では、ユーザーの価値観とユーザーファネルごとに適切なコンテンツを配信することで、購買行動を促進します。

 
  • 今後の展開
現在、美容業界の企業向けのクローズドベータ版をリリースしています。また、その他の業界での活用領域やユースケースの想定も進めております。さらに、「ValueCloneInsight/Engagement」は、利用頻度が高いと想定される複数のユーザーシナリオに限定して開発中です。

クローズドベータ版にご興味のある方、パーソナルデータの活用および取扱いに悩んでいる方、自社の事業領域でパーソナルデータを効果的に活用できるか知りたい方、ValueCloneの世界観を体験してみたい方は、info@datafluct.comからお問い合わせいただきますようお願い申し上げます。
 
  • 株式会社DATAFLUCTについて
2019年の設立以来「データを商いに」というビジョンのもと、活用されていないデータから新たなビジネスを創出し、企業と社会に価値を生み出しつづけるデータサイエンス・スタートアップスタジオです。衛星画像データから位置情報やPOSデータまで幅広い分析実績をもち、技術やデータにかかわらず業界をこえたアルゴリズム構築を得意としています。
食品流通から不動産分野まで多彩な自社サービスを開発する中で蓄積された知見を生かし、様々な企業のDX支援を行っています。またデータ活用によってSDGsに貢献することを目指し、ビジネスと社会貢献を両立させる新規事業開発にも積極的に取り組んでいます。2019年JAXAベンチャー※認定企業。
※宇宙航空研究開発機構(JAXA)の知的財産・業務での知見を利用して事業を行う、JAXA職員が出資・設立したベンチャー企業。

<企業概要>
本社所在地:東京都渋谷区道玄坂一丁目19番9号 第一暁ビル6階
代表者:代表取締役  久米村 隼人
設立:2019年1月29日
電話番号:03-6822-5590(代表)
資本金:4億4,712万円(資本準備金含む)
事業内容 :マルチモーダルデータ活用サービス(AI/機械学習/ビッグデータ解析)の提供、企業のDX支援
WEBサイト:https://datafluct.com/
Twitter:https://twitter.com/datafluct
Facebook:https://www.facebook.com/datafluct/
note:https://note.datafluct.jp/

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会社概要

株式会社DATAFLUCT

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URL
https://datafluct.com
業種
情報通信
本社所在地
東京都渋谷区桜丘町1-4 渋谷サクラステージ SHIBUYA サイド SHIBUYA タワー7階
電話番号
-
代表者名
久米村隼人
上場
未上場
資本金
14億9712万円
設立
2019年01月