【23~26卒UIターン就活調査】コロナ禍きっかけにU・Iターン志向高まる。地方就職を選択肢に入れている学生は52.7% 「住み慣れた土地で働きたい」「地方での暮らしに魅力」
『23・24・25・26卒生対象 Uターン・Iターン就活志望状況調査』2022年7月実施 株式会社インタツアー
コロナ禍をきっかけに学生の就職活動の志向性にも変化が生まれています。その中でも特に大きな変化の一つが、地方就職を視野に入れる学生が増えたことです。出身地に戻るUターン(または出身地に近い都市部に就職するJターン)の他、出身地とは特に関係ない地方に就職するIターンも活発になっているといわれています。ウィズコロナの時代、新たな価値観をもって就活に臨む学生への対策が、企業としても必要となります。
当調査では23卒~26卒学生を対象として、地方就職を希望する学生の割合、地方就職を希望する理由、地方企業の面接を受ける際の行動などを聞き、データとしてまとめました。
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コロナ禍をきっかけに学生の就職活動の志向性にも変化が生まれています。その中でも特に大きな変化の一つが、地方就職を視野に入れる学生が増えたことです。出身地に戻るUターン(または出身地に近い都市部に就職するJターン)の他、出身地とは特に関係ない地方に就職するIターンも活発になっているといわれています。ウィズコロナの時代、新たな価値観をもって就活に臨む学生への対策が、企業としても必要となります。
当調査では23卒~26卒学生を対象として、地方就職を希望する学生の割合、地方就職を希望する理由、地方企業の面接を受ける際の行動などを聞き、データとしてまとめました。
- 調査結果のポイント
● 地方就職を選択肢に入れている学生は52.7% 「 Uターン・Iターンどちらも視野に入れている」学生が最多
● Uターン「住み慣れた土地で働きたい」「実家から通いたい」 Iターン「地方での暮らしに魅力」「実家を出て自立したい」
● 地方企業の面接は「オンライン希望」76.8% 対面の面接で「交通費支給」がなければ選考参加意欲にマイナス
● UIターンの情報収集方法「SNS」「就職情報サイトやセミナー」が上位
● 希望する地方企業は「地方大手やグループ企業、銀行」多数を占める
● Uターン・地元就職希望の学生は親の関与に否定的な傾向
●「 地域限定社員」は積極的に希望しないものの、消極的には選択肢になっている
- 調査概要
『23・24・25・26卒対象 Uターン・Iターン就活志望状況調査』
調査機関:株式会社インタツアー
調査対象者:23・24・25・26卒大学生
調査母数:13,724名(文系学生12,231名、理系学生1,493名)
回答数:913名(23卒270名、24卒432名、25卒159名、26卒52名)
調査方法:『インタツアー』マイページまたはSNS経由によるWebアンケート
調査機関:2022年7月11日~2022年7月18日
- 23・24・25・26卒生対象 Uターン・Iターン就活志望状況調査 設問構成
設問1 .出身地、大学について、自分に当てはまるものを選んでください。
設問2 .就職先として地方企業への就職を考えていますか?
設問3 .Uターン、Iターンのどちらを希望していますか?
設問4 .Uターンまたは地元での就職を希望する理由は何ですか?どこに魅力を感じていますか?(複数選択可能)
設問5 .Iターンを希望する理由は何ですか?どこに魅力を感じていますか?( 複数選択可能)
設問6 .地方企業の面接について教えてください。
設問7 .地方企業の選考で対面の面接がある場合、交通費の有無が選考に進むかどうかに影響しますか?
設問8 .出身地域やUIターン就職先を教えてください。(記述)
設問9 .Uターン就職の情報は何を使って得ていますか?(得ようと思っていますか?)(複数選択可能)
設問10.Iターン就職の情報は何を使って得ていますか?(得ようと思っていますか?)(複数選択可能)
設問11.地方のどのような企業への就職を希望していますか? (複数選択可能)
設問12.Uターンでの就職先は、親や家族の意向も聞きながら就職活動を行いますか?
設問13.地域限定職を希望しますか?
設問14.総合職/地域限定職などによる賃金格差は気になりますか?
設問15.最初は地域限定職として地元で働き、数年後から転勤のある仕事については、どう感じますか?
当調査は、学生の地方就職(UIターン)についての志望状況を調査するものです。
- 回答学生の属性は「地方出身者」55.8% 大学の地域は「都会の大学」62.9%
【設問1】では、学生の属性について確認しました。
出身地域を「都会」「地方」のいずれかとした上で、在学している大学の地域について、「都会か、地方か」「出身地か、出身地以外か」を組み合わせて選択肢を設定しています。(「都会」の定義については厳密にせず、学生の認識に委ねています)
今回の回答者は、都会出身で出身地の大学に在学している学生が29.5%と最多であり、次いで地方出身で都会の大学に在学している学生が23.1%と続きました。都会出身者は全体の44.2%、地方出身者は55.8%となり、地方出身者の割合が高くなっています。また、都会の大学に通う学生が62.9%、地方の大学に在学している学生が37.1%となっています。
- 地方就職を選択肢に入れている学生は52.7%
【設問2】では、地方企業への就職の意向について聞きました。
地方企業への就職を第一志望としている学生は14.5%、第一希望ではないが就職先の候補として検討している学生は38.2%、合計で52.7%の学生が何らかの形で地方企業への就職を考えていることが分かりました。
一方で、半数近い47.3%の学生は、「地方企業への就職は考えていない」と回答してします。
- 地方就職の選択肢「UターンIターンどちらも視野」42.0%
※【設問3】以降は、地方企業への就職を検討している52.7%(481名)を対象に質問しています。
【設問3】では、地方企業への就職を検討している学生に、「Uターン」「Iターン」「地元就職」の選択肢で希望を聞きました。
回答が最も多かったのは、「Uターン、Iターンのどちらも視野に入れている」42.0%、「Uターンを希望している」20.6%といった結果で、「Iターンを希望している」16.0%を上回りました。また、出身地域の大学に進学し、出身地域の企業に就職する「地元就職」を希望している学生は21.4%となりました。
地方就職の希望としては、出身地での就職を希望する学生が合計で84.0%に上る一方、出身地以外の地方就職を選択肢として考える学生が58.0%といった結果となり、出身地と関係ない地方での就職も少なからず志向していることが分かります。
- 出身地で就職する理由は「住み慣れた土地で働きたい」「実家から通いたい」
【設問4】では、Uターンまたは地元での就活を希望する学生に、その理由・魅力について複数選択で聞きました。
最多の回答は「住み慣れた土地で働きたい」60.4%、次いで「実家から通勤したい」33.7%が上位となりました。また、「友人が多い」25.5%、「子育てや介護など将来のことを考えて親の近くに住みたい」25.0%なども回答が多く、一方で「働きたい企業や就きたい職業が地元にある」は15.8%にとどまっています。
出身地での就職では、地域への愛着や家族・友人との関係性などの条件が優先で、企業や職業の選択は必ずしも重視されていないことが分かります。
- Iターンを希望する理由「地方での暮らしに魅力」「実家を出て自立したい」
【設問5】では、Iターンを希望する学生にその理由・魅力を聞きました。
「地方の住みやすさなど、暮らしに興味がある・魅力を感じる」51.3%、「都会にしか住んだことがないため、地方に住んでみたい」26.9%など、地方での生活自体に魅力を感じる回答が多数となりました。また、「実家を出て自立したい」48.0%も回答率が多くなりましたが、その回答者の8割以上は都会出身の学生が占めていました。
Uターン希望者と同じく、Iターン希望者も「どうしても働きたい企業や就きたい職業が地方にある」13.3%と回答した学生は少数となり、地方就職志向を考える上で企業や職業についての優先度は低いことが分かります。
- 地方企業の面接は「オンライン希望」76.8%と多数を占める
【設問6】では、地方企業の選考に参加する際のオンライン面接・対面での面接について聞きました。
オンライン面接が普及して以降、地方企業の面接をオンラインで受けやすくなったことから、地方企業への就職が以前よりも選択肢に入りやすくなったといわれています。
実際に、この設問の最も多い回答は、「オンライン、対面どちらでもよいがオンラインがいい」48.9%であり、「オンライン面接なら選考を受ける」27.9%を合わせると76.8%が地方企業の面接を受ける際にオンライン面接を希望していました。
- 地方企業の対面の面接で「交通費支給」なければ選考参加意欲にマイナス
【設問7】では、地方企業での対面の面接を受ける際、交通費支給が選考参加に影響するかどうかについて聞きました。
最多の回答は、「交通費が出ないなら優先順位を下げる」64.9%であり、「交通費が出ないなら面接は受けない」8.1%を合わせると、73.0%の学生が「移動交通費の支給が選考参加に影響する」と回答しています。
オンライン面接が主流となる中、地方企業が対面での選考を実施する際には、交通費などの支援策が有効であると考えられます。
- 地方就職のパターン Uターンは「首都圏の大学から地元に帰って就職」Iターンは「都会から地方企業へ就職」のパターンが多数
【設問8】では、UIターン希望学生に、出身地、大学の就学地、就職先の希望地について個別に聞きました。
Uターンは、首都圏の大学から地元に帰って就職するパターンが多くなりました。出身地域や都市規模による有意な差がなく、地方の都会(大都市)が特別に有利であるというわけではなさそうです。
一方で、Iターンは、「地方から地方」よりも「都会から地方」への移動パターンが比較的多く、地方での生活を重視した結果、「地方企業を選んでいる層が一定数いる」と考えられます。
また、23卒の回答には、「未定(配属先が決まらない)」が散見され、大企業の地方配属パターンが少なくないことが推測されます。
- Uターン就職の情報収集方法「SNS」40.3%が最多
【設問9】では、Uターン希望者に就活の情報源について聞きました。
最多の回答は、「SNS」40.3%であり、「全国規模の就職情報サイトやセミナー」36.4%を上回りました。就活の情報源としては、SNSの活用が増加傾向にありますが、Uターン就職でも多くの学生がSNSを活用していることが分かります。
また、他の就活情報源では、あまり目立たない「大学のキャリアセンターの求人」17.3%と回答した学生も多く、Uターン就活では、キャリアセンターやイベント等も存在感を持っていることが分かります。
- Iターン就職の情報収集方法「就職情報サイトやセミナー」「SNS」が上位
【設問10】では、Iターン就活の情報収集方法について聞きました。
こちらでは、「全国規模の就職情報サイトやセミナー」59.9%が最多となり、次いで「SNS」55.2%が多数となりました。Uターン就活と同様に、この2項目が上位を占めています。他の項目もおおむね同じ傾向となっていますが、地縁のない地域での就職ということから、「親」5.4%、「知人」1.4%と回答した学生は、Uターン就活と比較して少なくなりました。
Iターンでは、Uターンと比較して前提となる条件が少なく、選択肢が広がるため、「広告」26.9%を含め、WEB経由の情報収集の比率が高くなっており、より能動的に情報を集めている様子がうかがえます。
- 希望する地方企業は「地方大手やグループ企業、銀行」多数を占める
【設問11】では、地方企業に就職する際にどういった企業を中心に考えているかについて、聞きました。
最も多かった回答は、「地方でも名の知られている、大手企業やその支社、グループ企業、銀行など」69.0%となりました。続いて、「地元の中での有名企業」45.9%が多数となりました。コロナ禍を受け、学生の就職希望が大手・安定志向になっているといわれていますが、地方就職でも同様の傾向にあるといえます。また、「公務員」20.2%志望も多く、地方自治体への就職も選択肢に入っていることが分かります。
地縁や血縁のある地域での就職(Uターンの場合)が多いと見られる中でも、「親類、知人関連の企業」3.7%は少数で、いわゆる「コネ入社」については否定的であると見られます。
- Uターン・地元就職希望の学生は親の関与に否定的な傾向
【設問12】では、Uターン就職の場合に親や家族の意向がどの程度影響するかについて、聞きました。
最多の回答となったのは、「多少は気になるが、自分の意志で決める」60.9%、「親の意向を聞き入れる気はない」14.1%を含めて75.0%の学生が親の関与に否定的であることが分かりました。
一方で、「親や家族の意向も多少は聞き、応募はしてみる」21.8%、「親や家族が薦める企業を目指す」4.5%といった結果であり、26.2%の学生は親の意向を踏まえて就活を行うことに肯定的でした。
- 「地域限定社員」は積極的に希望しないものの、消極的には選択肢になっている
【設問13】では、大企業などで設定するケースが増えている「地域限定社員」について聞きました。 ※「地域限定社員」は、全国転勤を伴わない就業地固定の社員雇用形態
最多の回答は、「やむを得なければ地域限定職も希望する」32.0%であり、「希望しない」26.4%を合わせて58.4%といった結果で、積極的に希望しない学生が過半数となりました。
しかし、就業地を固定できるなら地域限定社員を受け入れる回答としては、「地域限定職を希望する」13.3%、「地域限定職を希望しているがその他条件の企業の選考も受ける」28.3%、「やむを得なければ地域限定職も希望する」32.0%といった結果となり、合計73.6%と見ることもでき、消極的でありながらも選択肢になり得ることが分かります。
- 地域限定職の賃金格差「気になる」学生が9割以上
【設問14】では、地域限定社員と総合職社員の間で設定されることの多い賃金格差について聞きました。
「賃金格差が気になる」62.6%と答えた学生が多数であり、「どちらかといえば賃金格差が気になる」27.9%を含め、合計90.4%が「賃金格差が気になる」と答えています。
地方で生活することを優先し、地域限定社員を選ぶか、賃金待遇を考えて総合職を選ぶかについては、学生にとって判断の分かれるポイントとなりそうです。
- 「慣れてきたら転勤あり」の働き方は支持と不支持が拮抗
【設問15】では、地域限定社員を合わせて設定されることが増えてきた「最初は地域限定、慣れてきたら転勤あり」という働き方について聞きました。
「転勤してもよい」26.4%、「どちらかといえば転勤してもよい」20.6%を合わせて、「転勤してもよい」学生は47.0%という結果になりました。
一方で、「どちらかといえば転勤したくない」36.2%、「転勤はしたくない」16.8%を合わせて「転勤したくない」学生は53.0%と、若干「転勤したくない」学生が優勢となりました。
地域限定社員から総合職への切り替え制度などは、本人の希望を酌む形であれば、地方就職の形として選択肢になり得ると考えられます。
同調査の詳しい結果は「インタツアー」サービスサイトからダウンロードいただけます。
UターンIターンの理由・情報収集・希望企業を徹底調査-資料ダウンロード
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- 会社概要
本社:東京都港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル南館16F
代表:代表取締役社長 作馬 誠大
事業内容:インタビューから始まるリレーションシップ採用プラットフォーム「インタツアー」を展開。学生と企業の新しいタイミングで新しいつながり方の採用マーケティング機能で新卒採用支援を行っている。
https://intetour.co.jp/
- このプレスリリースについてのお問い合わせ先
株式会社インタツアー
担当:作馬、安田
TEL:03-6731-4455 E-MAIL:gsinfo@gssc.co.jp
問い合わせフォーム:https://intetour.co.jp/contact/
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