iBow、南江堂の「今日の治療薬WEB」と連携に向けた共同研究開始
訪問看護師に高付加価値の薬剤情報を提供し、質の高い看護提供に貢献します
在宅医療の質向上と効率化をDXで推進する株式会社eWeLL(イーウェル 証券コード:5038 本社:大阪市中央区)は、訪問看護専用電子カルテ「iBow(アイボウ)」の付帯機能として、株式会社南江堂(代表:小立 健太 本社:東京都文京区)の提供する「今日の治療薬WEB」と連携し、全国6万人以上の訪問看護師等に薬剤情報を提供するための共同研究を2025年2月より開始いたしました。

■利用者からの「この薬なんだっけ?」
訪問看護の実施中、渡された錠剤。
「この薬なんだっけ?」
こうした質問を受ける訪問看護師は少なくありません。
訪問頻度が多く、在宅で利用者(療養者)との関係性を築く医療サービスである訪問看護では、「療養上のお世話」と「診療の補助」を通じて、その人らしい生活が実現できるよう支援する中で、お薬に関する質問や相談を受ける機会も日常的に多くあります。
一方で、薬剤管理は本来は薬剤師の業務であり、すべての看護師が薬剤の知識が豊富ということではありません。
こうした情報を、訪問中に速やかに確認できることで、より質の高い看護が提供でき、利用者やご家族の安心につながるとのお声を伺っています。
■在宅医療における薬剤情報の重要性は増していく
eWeLLは、こうした現場ニーズに加えて、訪問看護専用電子カルテ「iBow」において薬剤情報を提供することは、これからの在宅医療を取り巻く環境を踏まえて、「質の高い地域医療提供」の為に重要性が増していくと考え検討を開始しました。
在宅医療における薬剤管理の重要性は、制度面での「法規制の整備」と、療養の質を向上させる「ケア現場での活用」の両面で必要ととらえています。
1. 制度的背景:多職種連携の要として適切な服薬のために
令和8年度の診療報酬改定の方向性が示されるなかで、在宅医療における残薬対策の推進と適切な服薬指導の徹底を図る観点から、訪問看護における服薬状況の管理体制が大幅に強化される見込みです。
運営基準の改正により、訪問看護師は利用者の病歴や心身の状況に加えて、残薬(飲み残しや飲み忘れ)を含む服薬実態を正確に把握することが義務化されるとともに、得られた情報を主治医へ提供し、適切な医学管理に繋げることが求められています。
多職種連携の要として、訪問看護師は必要に応じて保険薬局の薬剤師とも情報を共有し、ポリファーマシー対策や残薬整理を共同で進める体制を構築すること、およびそのプロセスを訪問看護記録書へ適切に反映させることが、令和8年度診療報酬改定における「運営基準(指定訪問看護の事業の人員及び運営に関する基準)」の改正事項に明記されました。
これにより、訪問看護師には、在宅療養の現場に頻回に訪問する立場として、これまで以上に能動的に服薬状況管理に寄与する役割が期待されています。
2. 現場での実践:副作用の早期発見と安心の提供
看護師が薬剤情報を正確に把握することは、日々の療養生活をまもる上で大きな意義があります。
副作用の早期発見: 在宅療養者のそばにいるため、異変にいち早く気付き、医師や薬剤師へ相談・連携ができます。
適切な服薬支援: 薬剤師と連携して残薬確認や指導を行うことで、正しく薬を使えるようになります。
ご家族の負担軽減: 薬の管理や受け取りを専門職が支援することで、介護されるご家族の心身の負担を和らげます。
こうした背景から、薬剤師の専門的知見と、看護師による現場での観察力を合わせることで、「高度なチーム医療」が実現するため、訪問看護における質の高い薬剤情報を提供することはこれからの訪問看護にとってますます重要性が増すと考えます。

■質の高い薬剤情報を提供したい
薬剤情報を提供するためには、「質が高い」「わかりやすい」「最新の情報」である薬剤情報の提供が不可欠でした。
こうした中で、1977年の初版以来、臨床現場での実践で多く活用されてきた「今日の治療薬」の情報が最も現場に適しているとeWeLLは考えました。商品名と薬の一般名や分類、適応や用量、特徴といった情報を最新の情報に基づいて提供され、「今日の治療薬WEB」サービスを開始されており、電子カルテとの連携が容易にできることが決め手でした。
また、「今日の治療薬」を見慣れた方なら、イメージが付きやすいよう特徴的なアイコンを活用して、薬剤の特徴などを一覧性高く表示することを目指しています。
■今日の治療薬WEBとiBowの連携に向けて
2026年中の連携を目指して、両社間で研究を開始しています。
両社の社長からの当研究に対するコメントです。

株式会社南江堂 代表取締役社長 小立 健太
在宅医療は、患者さま一人ひとりが自宅で安心して療養できる社会の実現に不可欠な役割を果たしており、その質の向上と持続可能性は社会全体の重要な課題です。訪問看護専用電子カルテ『iBow』を通じて、訪問看護ステーションの業務効率化・生産性向上に寄与するとともに在宅医療のDXを牽引されている株式会社eWeLL様の取り組みには、常に未来を見据えた視点と現場の声を大切にする姿勢が色濃く反映されています。私ども南江堂も、そうした想いに深く共感しております。
『今日の治療薬WEB』は、長年多くの医療従事者に信頼されてきた薬剤情報を、いつでも正確に・わかりやすく参照できるサービスとして進化させてきました。訪問看護の現場では、薬剤に関する疑問や確認がケアの質や安心につながる重要な場面であり、その情報を速やかに活用できることが、看護師の業務の安心感と利用者・ご家族の信頼にもつながると考えております。
今回の『今日の治療薬WEB』と『iBow』との連携は、薬剤情報という専門性の高いコンテンツと、訪問看護ステーションの日常業務を支えるDXプラットフォームが融合することで、現場に新たな価値を生み出すものです。
利用者の療養生活を支えるために日々尽力される看護師の皆さまが、これまで以上に安心してケアに集中できる環境を提供できるよう、本連携が在宅医療全体の質の向上に寄与することを心より期待しております。
株式会社eWeLL 代表取締役社長 中野 剛人
訪問看護の現場では、日々多様なケアへの対応が求められています。iBowをご利用の皆様が、業務の中でよりスムーズに、安心して情報を活用できる環境を作りたい。それが今回の連携の出発点です。
長年医療現場で親しまれている『今日の治療薬』の知見とiBowがつながることで、日々の業務がさらに快適になり、在宅療養者様へのケアの質向上にも貢献できると確信しています。
私たちは、ミッションである「ひとを幸せにする」を実現するため、常に現場の声に耳を傾け、進化を続けています。今後もDXを通じて在宅医療を支え、関わるすべての方々を幸せにできるよう、全社一丸となって取り組んでまいります。

■南江堂について
1879(明治12)年の創業以来、医療を中心とする専門出版社として、医学知識の普及と医療現場の発展に貢献してまいりました。基礎医学から臨床現場向け書籍まで幅広い出版活動を手がけ、特に医師・看護師・薬剤師・リハビリ専門職など多くの医療従事者から信頼をいただいております。
代表的刊行物である『今日の治療薬』は1977年の初版以来、臨床現場で必要な薬剤情報を網羅的かつ実践的にまとめた書籍として高く評価され、2026年には第48版を発行しました。その信頼性をベースに、近年は「今日の治療薬WEB」などデジタルサービスにも領域を拡大し、医療DX時代に対応した情報提供を進めています。
社名 :株式会社南江堂
代表者 :代表取締役社長 小立健太
本社 :東京都文京区本郷3丁目42番6号
設立 :創立1879年(明治12年)
事業内容 :創業以来140年以上にわたり、医学・薬学・看護学など幅広い医療分野に関する専門書籍や学術誌を刊行する老舗出版社。医療従事者や研究者に向けた確かな情報の提供を使命とし、近年ではデジタルコンテンツやオンラインサービスにも展開を広げ、医療の発展と教育・研究活動を支援。
URL :https://www.nankodo.co.jp/

■eWeLLについて
「ひとを幸せにする」をミッションに掲げ、DXで在宅医療の業務支援を推進し、医療従事者の業務効率化と患者QOLの向上を実現するサービスを提供しています。
訪問看護向け電子カルテ「iBow」、地域全体の医療リソースを最適化し病院の退院支援を効率化するマッチングプラットフォーム「けあログっと」等を展開し、全国47都道府県で6万3千人以上の看護師等(※1)の業務で日々利用され、延べ92万人以上の在宅患者(※2)の療養を支えています。

社名 :株式会社eWeLL
上場市場 :東京証券取引所グロース市場(証券コード:5038)
代表者 :代表取締役社長 中野 剛人(ナカノ ノリト)
本社 :大阪市中央区久太郎町4-1-3 大阪御堂筋ビル13F
設立 :2012年6月11日
事業内容 :在宅医療分野における業務支援事業(訪問看護ステーション向けSaaS型業務支援ツール(電子カルテシステム「iBow」)等を提供する事業、診療報酬請求業務を代行する「iBow 事務管理代行サービス」など)
URL:eWeLL公式サイト https://ewell.co.jp
eWeLL IR情報 https://ewell.co.jp/ir
iBow公式サイト https://ewellibow.jp
けあログっと公式 https://carelogood.jp
受賞歴:
2021年『第16回ニッポン新事業創出大賞 経済産業大臣賞 最優秀賞』
2022年『第21回Japan Venture Awards 中小機構理事長賞』
2023年『EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2023 ジャパン』
2024年『KANSAI DX AWARD 2024 近畿総合通信局長賞(総務省)』
2025年『経済産業省 DXセレクション2025 優良事例賞』
同年 『看護DXアワード2025 home nursing賞』
同年 『ポーター賞 2025』
※1 2024年12月末時点におけるiBow上で稼働中職員の看護師、准看護師、専門看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、精神保健福祉士、看護助手等の総数。
※2 2024年12月末時点における発行されたiBow上の訪問看護指示書の延べ対象患者数。
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