アプライド マテリアルズとアリゾナ州立大学、Materials-to-Fabセンターの開所式を開催
アプライド マテリアルズ(Applied Materials, Inc., Nasdaq:AMAT、本社:米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼 CEO ゲイリー・E・ディッカーソン)と米アリゾナ州立大学は10月9日(現地時間)、Materials-to-Fabセンター(以下MTFセンター)の開所式を執り行いました。このセンターは両者が2億7,000万ドルを投じて共同設立した世界トップクラスの研究・開発・プロトタイピング施設で、アリゾナ州テンピのアリゾナ州立大学リサーチパークにあるMacroTechnology Works内に設けられています。開所式には、フェニックスで開催中のSEMICON Westに集まった世界中の半導体業界リーダーも多数出席しました。
テープカットには、アプライド マテリアルズのプラブー・ラジャ(セミコンダクタ プロダクトグループ プレジデント)をはじめとする役員陣、アリゾナ州立大学のMichael Crow学長、さらにアリゾナ州のKatie Hobbs知事や州・市のリーダーらが出席し、MTFセンターがアリゾナ州および半導体産業全体にもたらす大きな意義を印象付けました。
アリゾナ州立大学のMichael Crow学長は次のように述べています。「新たな発見を促して米半導体製造産業を発展させることは、経済競争力と国家安全保障の観点からもきわめて重要です。グローバルな業界リーダーであるアプライド マテリアルズとトップクラスの研究大学であるアリゾナ州立大学が提携してMTFセンターで取り組む活動は、各種のブレークスルーや開発の加速をもたらし、現在および将来の重要なテクノロジー開発において米国の半導体メーカーが世界をリードする一助となるでしょう。」
アプライド マテリアルズの最先端半導体製造装置を大学、業界パートナー、スタートアップ企業、政府関連団体、その他学術機関が協業するMTFセンターに導入することで、アイデア生成からファブプロトタイプへの移行を加速させ、イノベーションを促進します。
アプライド マテリアルズのセミコンダクタ プロダクトグループ プレジデント、プラブー・ラジャは次のように述べています。「大学は、米国に半導体イノベーションをもたらすパイプラインの根幹をなしています。アリゾナ州立大学の世界トップクラスのエンジニアリングチームと、当社の技術者およびエコシステムパートナーが集結するこのMTFセンターに、当社は大きな期待を寄せています。コラボレーションの狙いは、米国がAIやハイパフォーマンス コンピューティングなど未来を形成するメガトレンドをリードできるよう、それに不可欠な新しいチップテクノロジーの開発を加速することです。」
アプライド マテリアルズは米国最大の半導体製造装置メーカーで、その装置は世界中でほぼあらゆる半導体チップの新規生産に利用されています。米国ではテキサス、マサチューセッツ、モンタナに主要製造施設を擁するほか、アリゾナ州チャンドラーにも新施設を建設中です。研究開発活動の拠点となるのは、シリコンバレーにあるEPICセンターです。2026年に開設予定の同センターは、半導体プロセス技術と製造装置に関するコラボレーティブな研究開発を扱う世界最大かつ最先端の施設となります。
アリゾナ州立大学は、米国でマイクロエレクトロニクス分野の未来形成を担う主要大学の1つとして、近年注目を集めています。州、連邦政府、および民間のステークホルダーから数件の大型投資を受け、前工程イノベーションから先進的パッケージングや量産に至るマイクロエレクトロニクスのエコシステム全体を対象に活動を行っています。同大学の工学部は学生数約33,000人と米国最大の規模を誇り、労働力や人材の開発にも大きく貢献しています。
アリゾナ州のKatie Hobbs知事は、次のように述べています。「MTFセンターはまさにアリゾナ州のために生まれた連携で、地域全体に大きな利益をもたらすでしょう。アプライド マテリアルズは業界リーダーとして以前から州内で事業を展開しており、その顧客の多くは州内で成長中のエコシステムに投資しています。アリゾナ州立大学は業界の未来を担う人材開発と、進歩を具体化するアイデアの創出に絶大な力を発揮しています。この事業に助力したアリゾナ商業公社(Arizona Commerce Authority、ACA)にも感謝します。こうした動きが実を結び、私たちの経済に貢献をもたらすことをうれしく思います。」
MTFセンターは、アプライド マテリアルズが従来からアリゾナ州立大学のMacroTechnology Works内に設置している拠点と、同社の出資の下に同大学の教職員・学生が行っている既存の研究活動を母体とするものです。同センターはすでに、アリゾナ州立大学の複数のプロジェクトに「CHIPSおよび科学法」に基づく寄付を行っています。この中には、国防目的へのテクノロジー転用を促進するSouthwest Advanced Prototyping (SWAP) Hubと、先進的パッケージング技術に注力するSHIELD USAプロジェクトが含まれます。
アリゾナ商業公社のSandra Watson社長兼CEOは、次のように話しています。「MTFセンターの開設によって、新しいプロセスやテクノロジーを検証し、洗練し、加速することができる唯一無二のプラットフォームがイノベーターたちに提供され、米国の半導体イノベーションは新たな時代を迎えます。アプライド マテリアルズとアリゾナ州立大学によるこの先進的なコラボレーションは、半導体研究開発におけるアリゾナ州の地位を全米トップレベルに押し上げるものであり、私たちはこの変革的な取り組みを支援できることを誇りに思います。」
アリゾナ州立大学の研究活動を牽引するASU Knowledge Enterpriseのエグゼクティブ バイスプレジデント、Sally Morton氏は次のように語っています。「供与される物理的スペースと、アプライド マテリアルズが提携を通じて提供する装置は、MTFセンターの重要な構成要素です。さらにここは、この分野のエキスパートやアリゾナ州立大学の教職員、業界リーダーなどが集まってアイデアを共有する場でもあります。アプライド マテリアルズが顧客の声を持ち寄り、アリゾナ州立大学がこれに学生たちの好奇心や創造力をプラスすると何が起こるか、とても楽しみです。」
アリゾナはマイクロエレクトロニクス分野で米国有数の拠点に数えられ、米国を代表する半導体メーカーやサプライヤー、大手防衛関連企業、世界トップクラスの大学と研究機関、活発なスタートアップ企業コミュニティなどが本拠を構えています。MTFセンターは、州内はもちろん米南西部の大小の企業にもメリットをもたらし、研究・製造分野への継続的な投資を引き付ける重要な役割を担います。
アリゾナ州立大学について
アリゾナ州立大学は米国における研究大学の新たなモデルを構築し、アクセス、エクセレンス、インパクトを重視する組織を創り上げました。自己評価の基準としては、排外性ではなく包摂性を掲げています。新しい米国大学のプロトタイプを目指し、公益に資する研究を追求するほか、地域コミュニティの経済、社会、文化活動に対しても大きな役割を担っています。アリゾナ州立大学の詳細情報は、こちらをご覧ください。
アプライド マテリアルズ(Nasdaq: AMAT)は、材料工学のソリューションを提供するリーダーとして、世界中のほぼ全ての半導体チップや先進ディスプレイの製造を支えています。アプライドが生み出すテクノロジーは、AIの進化を促進し、次世代チップの市場展開を加速するために必要不可欠なものです。私たちは材料科学と工学の限界に挑み、マテリアル イノベーションで世界を変えていきます。
詳しい情報はホームページwww.appliedmaterials.com でもご覧いただけます。
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このリリースは10月9日、米国においてアプライド マテリアルズが行った英文プレスリリースをアプライド マテリアルズ ジャパン株式会社が翻訳の上、発表するものです。
アプライド マテリアルズ ジャパン株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:中尾 均)は1979年10月に設立。大阪支店、川崎オフィスのほか全国各地にサービスセンターを置き、日本の顧客へのサポート体制を整えています。
このリリースに関するお問い合わせは下記へメールにてご連絡をお願いいたします。
アプライド マテリアルズ ジャパン株式会社 広報宛メール Applied_Materials_Japan@amat.com
ホームページ: www.appliedmaterials.com/ja
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