【子ども用車いすのことを知って欲しい】これがないと移動できない子どもたちがいます
千葉大学発医療スタートアップ企業である株式会社Smart119(本社:千葉県千葉市、代表取締役社長/CEO:中田孝明)は、何かと誤解を受けやすい「子ども用車いす」について解説したイラストレーションを、本日一般公開しました。「子ども用車いす」は、障がいや病気などが理由で、「自力では移動ができない子ども」が使用する車いすです。車いすそのものの重量に加え、医療機器を搭載している場合があるため重く、折りたたむことも簡単ではありません。また、社会的認知度が低く、ベビーカーと酷似しているため誤解を受けやすい状況も生まれています。救急集中治療医と小児科医の見地から、子ども用車いすとベビーカーの違いを、親しみやすいマンガで解説します。本資料は学校、企業、公共機関、町内会等で自由に配布・利用していただくことが可能です。
病気や障がいなど様々な理由により自力での移動が困難な子どもは、「子ども用車いす」を使用します。しかし「車いす」としての認知度が低く、外観がベビーカーと変わらないことから、公共交通機関や街中で「邪魔だからベビーカーを折りたたんで」「そんなに大きい子をベビーカーに乗せて…」などと誤解や非難を受けやすく、必要なサポートを得られないという厳しい現実があります。
子ども用車いすは、軽いものでも6〜7kgの重量があります。人工呼吸器などの医療機器とそれを動かすためのバッテリーを搭載できよう頑丈につくられていることもあり、手軽に折りたたむことができません。たとえ折りたためたとしても、。片手で車いすを持ちながら、別の手で障がいを持つ子どもを抱くことは難しく、それなりに体重が重い3〜4歳の子どもとなると片手で抱くことはほとんど不可能となります。
障がいや病気に苦しむ子どもにとって、子ども用車いすは欠かせないものですが、購入には車いす選定のための専門知識を有する医師の診察が必要です。医師の指示に基づいて、義肢装具士が子どもの状態に合わせた車いすを選定します。こうした手続きを経て、子ども用車いすはようやく日常生活で用いられます。
子ども用車いすには、車いすであることを周囲に知らせるために『子ども車いす』『子ども用車いす』などと表示したメッセージマークがついています。このマークを見かけたら、車いすであること、これがないと移動できない子どもが使用していることを理解してください。病気や障がいで苦しんでいる子ども、それを介助する親御さんの気持ちを思いやり、温かい配慮をお願いします。
◆テーマ
「『子ども用車いす』を知っていますか」
◆解説者
中田孝明
株式会社Smart119 代表取締役
千葉大学大学院医学研究院 救急集中治療医学 教授
https://twitter.com/Nakada119
谷口昌志
堺市立総合医療センター集中医療科医長
◆印刷用資料ダウンロードリンク
https://smart119.biz/manga/000537.html
◆子ども用車いすの特徴
- ベビーカーと区別しにくい
- 折りたたむことができない
- 重量がある。軽いものでも6〜7kg
- 医療機器、また機器への電力供給用のバッテリーを乗せることができる
- リクライニング機能がある
- バギーとも呼ばれる
◆公共交通機関や街中で、ベビーカーと誤認される
- 「ベビーカーをたたんで!」「大きい子をまだベビーカーに乗せているの」と非難を受ける
- 障がい者用駐車場の利用を断られることがある
- 必要なサポートが受けられない
◆子ども用車いすを利用するには、様々な手続きが必要
- 専門知識を持った医師の診察
- 症状に合わせた医療機器の搭載
- 子どもの体格に合わせる
- 上記などの細かい指示を医師から受けた義肢装具士によって選定される
◆知っておいてほしいこと
- 認知度が低いためベビーカーと誤認される
- 電車などの公共交通機関を利用する際、折りたたんで乗車することができない
- 病気や障がいに苦しむ子どもが使用している
- 『こども車いす』『介助用車いす』のマークがついている
◆お願いしたいこと
- 子ども用車いすへの理解
- 見かけたら、温かく見守る。必要に応じてサポートする
◆参考資料
・国土交通省
https://www.mlit.go.jp/common/001296506.pdf
・一般社団法人mina family
https://jammin.co.jp/charity_list/180521-mina-family/
◆医療情報イラストレーション・シリーズ ホームページ
https://smart119.biz/manga/
※画像など当コンテンツを報道にて引用いただく場合は、「(株)Smart119 提供」と記載ください。また、その際はpress@smart119.bizまでご一報いただけますと幸いです。
<株式会社Smart119について>
株式会社Smart119は「現役救急医が設立した、千葉大学発スタートアップ」です。
『今の「119」を変える』ため、音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」を開発・運用。
千葉市において、日本医療研究開発機構 (AMED) の救急医療に関する研究開発事業を実施。
緊急時医師集合要請システム「ACES」、医療事業継続支援システム「respon:sum」の開発・運用を行っています。Smart119は「安心できる未来医療を創造する」を目指します。
【株式会社Smart119概要】
会社名: 株式会社Smart119
住所: 千葉県千葉市中央区中央2丁目5-1千葉中央ツインビル2号館 7階
設立: 2018年5月
代表者: 中田 孝明
事業内容:
音声認識とAIを活用した救急医療支援システム「Smart119」の開発・運用
緊急時医師集合要請システム「ACES」の開発・運用
医療事業継続支援システム「respon:sum」の開発・運用
URL: https://smart119.biz
Twitter: https://twitter.com/Smart119_jpメールアドレス: press@smart119.biz (担当:中村)
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