フルリモート勤務の希望を大調査。フルリモート勤務なら、給与どれくらい下がっても許容できる?
■調査内容
時間や場所にとらわれない、新しい働き方として浸透しつつあるリモート勤務。
通勤に時間をかける必要もありませんし、人間関係のストレスも軽減されるなどメリットも多いのですが、肝心の給与面がどうなっているのか気になります。
そこで今回は、フルリモート勤務と給与の関係について調査してみました!
一度でもテレワークを経験したことのあるワーカーのみなさんに、「現在のお仕事もお住まいも変えず、給料も変わらずに、フルリモート(100%在宅勤務)で勤務できるとしたら、フルリモートで働きたいですか?」と聞いた結果は下記の通りです。
フルリモートを希望しないという方が39.1%だったのに対し、フルリモートで働きたいという方は60.9%と、全体の過半数を占めています。
これまでと条件が同じなら、フルリモート勤務を希望する方は多いようです。
次に、男女別に分けて詳しく分析をしてみました。結果は下記の通り。
「フルリモート勤務を希望する」と回答した男性が58.3%なのに対し、女性は63.8%。
どうやら女性の方が、フルリモート勤務への希望が強いようです。
次に、年代別に分けて詳しく分析をしてみました。結果は下記の通り。
年代別に分けてみると、20代の方から、フルリモート勤務を希望する声が最も多く聞かれました。その割合はなんと73.1%! 4人中3人が「フルリモートで働きたい」と回答しています。
年代が上がるごとに「フルリモートで働きたい」と答えた方は減っていき、60代では48.6%まで減少。
世代によって、出社することに慣れている、慣れていないの差が出ているのかもしれませんね。
これまでのアンケートを踏まえた上で、給与との関係について聞いてみました。
「フルリモートで働きたいと答えた方にお聞きします。フルリモート勤務ができるとして、給与条件が変わるとしたら、どこまでなら妥協できますか?」というアンケートを男女別に実施した結果は下記の通りです。
全体では54.8%の方が、給与が下がったとしてもフルリモートで働きたいと答えています。
ただし「3%までなら下がってもいい」と答えた方が25.4%、「5%までなら下がってもいい」は13.9%と、当然ですが許容できる給与の下げ幅は決して大きくないようです。
ここで注目すべきなのは、2%の回答者が「30%以上下がってもいい」と答えていること。
一定数の方が、フルリモートで勤務することに強いメリットを感じていることがわかります。
もう一つ注目すべきポイントは男女の違い。
アンケートの1問目、「これまでと条件が変わらないならフルリモートを希望するか」という質問では、男性よりも女性の方が「希望する」と答えた割合が多かったのですが、給与が下がる場合は50.3%の女性が「希望しない」と答えています。
では、給与が下がってもいいと答えた方は、フルリモート勤務にどんなメリットを感じているのでしょうか?
「給与が下がってもいいと思う理由」についてお尋ねした結果は以下の通りです。
男性
1位:通勤時間がなくなり、その時間を自由に使えるから(57.5%)
2位:電車やバスでの混雑や遅延のストレスがなくなるから(40.9%)
3位:オフィス勤務という環境ストレスがなくなり、落ち着いた好きな空間で仕事ができるから(38.1%)
4位:家族やペットとより多くの時間が過ごせるから(32.0%)
5位:睡眠時間が増えるから(29.8%)
女性
1位:通勤時間がなくなり、その時間を自由に使えるから(73.2%)
2位:電車やバスでの混雑や遅延のストレスがなくなるから(58.2%)
3位:オフィス勤務という環境ストレスがなくなり、落ち着いた好きな空間で仕事ができるから(51.6%)
4位:睡眠時間が増えるから(37.9%)
5位:家族やペットとより多くの時間が過ごせるから(35.3%)
どうやら男女ともに、通勤時間に関するストレスは大きい様子。男女ともに、1位と2位は通勤に関する選択肢が選ばれました。
フルリモート勤務に感じるメリットに大きな男女差はないようですが、女性の場合、各選択肢の回答率が男性よりも高いという結果が出ています。また、「ランチ等を家で自炊できるから」と答えた割合は、男性よりも女性の方が10%以上も上回っていました。
女性はフルリモート勤務に対して、仕事だけではなく家庭で過ごす時間の充実など、より複合的なメリットを見出しているのかもしれません。
■総括
現在、多くの企業が様々な理由で出社回帰を促しています。
もちろんオフィスで働くことにもメリットはあるでしょう。ですが、給与などの条件が多少変わったとしても、過半数のワーキングパーソンがフルリモート勤務を希望しているのも確かな事実。
「給与が30%以上下がってもいい」と答えた方が一定数いるなど、働き手がフルリモート勤務に感じるメリットは大きいようです。
企業側もオフィス回帰の流れを絶対視するのではなく、希望者にはフルリモートを許可するなどの柔軟な対応が求められているのかもしれません。
オフィス勤務とフルリモート勤務、それぞれのメリットをしっかりと打ち出すことで、社員は自分に合った働き方を選ぶことができるようになります。
提示した条件によっては、企業側は低コストで優秀な人材を採用できるかもしれませんし、働き手は給与と働き方のバランスを自分で調整できるようになるなど、双方にとってのメリットとなるかもしれません。
テレリモ総研では、今後も継続して意識調査を行ってまいります。
※テレリモ総研サイト内でも調査結果を基にしたコラムを公開中です。
調査概要
調査期間:2024年4月26日~2024年4月30日
調査対象:全国20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女1001名
調査方法:インターネット調査
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テレリモ総研では、人々が場所によって仕事内容や職種、勤務条件を左右されることなく活躍できる世界を実現すべく、テレワーク・リモートワークが働き方の選択肢の一つとして一般化することを目指し、多様な働き方に注目した情報をお届けしてまいります。
以上
株式会社LASSIC(ラシック)について
2006年に鳥取県で創業、「リモート社会をリードし、ボーダレスワークの実現によって社会に貢献する。」を経営ビジョンに掲げ、完全在宅勤務の正社員求人情報や、フリーランス向けのJOBエージェント事業「Remogu(リモグ)」をはじめ、東京の仕事を日本全国の地方からリモートでシステム開発・運用・保守を行うIT事業など、地方に雇用を生み出す社会貢献活動を事業として手掛けています。
人々が心豊かに働ける環境を整えると同時に、社会に向けて新しい価値を発信し、日本全体の経済活動を盛り上げるべく、事業を推進しています。
■会社概要
東京本社: 〒108-0074 東京都港区高輪1-3-13 NBF高輪ビル 4F
鳥取本社: 〒680-0843 鳥取県鳥取市南吉方3-201-3
代 表 者 : 代表取締役社長 若山 幸司
設 立 : 2006 年 12 月 26 日
資 本 金 : 9,968万円
事業内容: Remogu(リモグ)事業(リモートワーク人材エージェント)、IT事業(システム運用・保守)、KnockMe!(ノックミー)、テレリモ総研、リ・ラシクなどのWeb・メディア運営
拠 点: 鳥取、東京、那岐
U R L : https://www.lassic.co.jp
Facebook: https://www.facebook.com/lassic.co.jp
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