【東南アジアの越境ECの2024年総括と2025年展望】8割以上が「2023年より売上が増加した」と回答 売上増加の要因と売れ筋商品とは?

〜2025年に向け重視したい要素も明らかに〜

 東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォーム、Shopeeの日本法人であるショッピージャパン株式会社(本社:東京都中央区、以下:ショッピージャパン)は、東南アジア向けの越境EC担当者518名を対象に、東南アジアの越境ECの2024年総括・2025年の展望調査を実施しましたので、お知らせいたします。


■調査サマリー

  • 01|2024年の東南アジアEC市場において、81.3%が売上が「増加した」と回答

  • 02|2024年に東南アジアで売上が好調だった商品カテゴリー、第1位「健康食品・サプリメント」(38.2%)、第2位「スキンケア・化粧品」(33.2%)

  • 03|2025年に東南アジアへ越境ECを実施する上で重視したい要素、4割以上が「環境に配慮した商品・物流の実現」と回答

■調査概要

  • 調査名称:東南アジアの越境ECの2024年総括・2025年の展望調査

  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査

  • 調査期間:2024年11月26日〜同年11月28日

  • 有効回答:東南アジア向けの越境EC担当者518名

※合計を100%とするため、一部の数値について端数の切り上げ処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。

≪利用条件≫

1 情報の出典元として「shopee」の名前を明記してください。

2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。

URL:https://shopee.jp/

■2024年東南アジアEC市場において、8割以上の企業が前年と比較し「売上増加」の実態

 「Q1.2024年の東南アジアEC市場において、お勤め先の売上は前年と比較してどのような結果でしたか。」(n=518)と質問したところ、「大きく増加した」が30.4%、「やや増加した」が50.8%という回答となりました。

Q1.2024年の東南アジアEC市場において、お勤め先の売上は前年と比較してどのような結果でしたか。

・大きく増加した:30.4%

・やや増加した:50.8%

・変わらない:14.9%

・やや減少した:2.3%

・大きく減少した:1.0%

・わからない/答えられない:0.6%


■売上増加の要因、「効果的なプロモーション」が57.5%で最多

 Q1で「大きく増加した」「やや増加した」と回答した方に、「Q2.売上増加の要因として当てはまるものを教えてください。(複数回答)」(n=421)と質問したところ、「効果的なプロモーション」が57.5%、「適切な価格設定」が40.6%、「在庫管理の最適化」が39.9%という回答となりました。

Q2.売上増加の要因として当てはまるものを教えてください。(複数回答)

・効果的なプロモーション:57.5%

・適切な価格設定:40.6%

・在庫管理の最適化:39.9%

・商品の品質の高さ:39.7%

・物流オペレーションの改善:38.0%

・現地消費者のニーズ把握:32.5%

・現地のニーズの把握:26.1%

・競合分析と差別化:25.2%

・顧客サポートの向上:19.5%

・キャンペーンシーズンの効果的な活用:17.6%

・売れ筋商品の品揃え強化:14.7%

・その他:0.7%

 ー現地の知人達の活躍

 ーコンサル対応

・わからない/答えられない:0.0%

■「新しいルート開拓」や「地域ごとに特化した商品の導入」などの成功要因も

 Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外に、売上増加の成功要因となるものがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=421)と質問したところ、「新しいルート開拓」や「地域ごとに特化した商品の導入」など208の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

  • 現地とのコミュニケーション。

  • 適切なサービスと独自の内容。

  • 旺盛な消費需要が良く働いた。

  • 国別の消費動向に応じてコンサルより価格設定や通関手続きその他のレクチャーを受けた。

  • 新しいルート開拓。

  • サービスの増加と顧客の満足。

  • 地域ごとに特化した商品の導入。


■2024年の売上好調国、「シンガポール」「マレーシア」などが上位に

 「Q4.2024年の東南アジアEC市場において、最も売上が好調だった国を教えてください。」(n=518)と質問したところ、「シンガポール」が24.9%、「マレーシア」が23.6%、「ベトナム」が21.0%という回答となりました。

Q4.2024年の東南アジアEC市場において、最も売上が好調だった国を教えてください。

・シンガポール:24.9%

・マレーシア:23.6%

・ベトナム:21.0%

・タイ:18.9%

・フィリピン:6.4%

・その他:3.1%

・わからない/答えられない:2.1%


■2024年売上好調カテゴリー、第1位「健康食品・サプリメント」、第2位「スキンケア・化粧品」

 「Q5.2024年に売上が好調だった商品カテゴリーを教えてください。(複数回答)」(n=518)と質問したところ、「健康食品・サプリメント」が38.2%、「スキンケア・化粧品」が33.2%、「菓子・食品」が31.9%という回答となりました。

Q5.2024年に売上が好調だった商品カテゴリーを教えてください。(複数回答)

・健康食品・サプリメント:38.2%

・スキンケア・化粧品:33.2%

・菓子・食品:31.9%

・家電製品:23.2%

・ベビー・マタニティー用品:22.8%

・ファッション・アパレル:22.8%

・生活雑貨:19.3%

・おもちゃ商品:13.7%

・スポーツ用品:12.2%

・文房具用品:11.6%

・ペット用品:6.4%

・その他:5.4%

 ー機械

 ーアート

 ーソフトウェア

 ー住宅関連用品

 ーFan付き空調服

 ー二輪用品

 ー医薬品

 ーファイナンス

 ー自動車

 ー木

 ーコンピュータ機器

 ー工業製品

 ー部品

 ー重火器類

 ー理化学機器

 ー蓄電池

 ーデバイス

・わからない/答えられない:2.9%


■2024年、最も効果が高かったマーケティング施策、「ECプラットフォーム内広告」や「SNS広告」など

 「Q6.2024年に実施したマーケティング施策のうち、最も効果が高かったものを教えてください。」(n=518)と質問したところ、「ECプラットフォーム内広告」が21.8%、「SNS広告」が21.6%、「インフルエンサーマーケティング」が14.3%という回答となりました。

Q6.2024年に実施したマーケティング施策のうち、最も効果が高かったものを教えてください。

・ECプラットフォーム内広告:21.8%

・SNS広告:21.6%

・インフルエンサーマーケティング:14.3%

・セール・キャンペーン:14.1%

・ライブコマース:10.2%

・商品レビュー施策:7.1%

・メール・チャットマーケティング:4.1%

・キャッシュバックの設定:1.0%

・バウチャーの配布:0.8%

・その他:0.2%

 ー直接営業

・特にない:3.1%

・わからない/答えられない:1.7%

■2025年に期待できる売上好調カテゴリー、2024年同様「健康食品・サプリメント」がトップ

 「Q7.2025年に東南アジアへ越境ECを実施する上で、特に売上の伸びが期待できる商品カテゴリーはどれだと考えていますか。(複数回答)」(n=518)と質問したところ、「健康食品・サプリメント」が42.1%、「菓子・食品」が34.2%、「スキンケア・化粧品」が32.6%という回答となりました。

Q7.2025年に東南アジアへ越境ECを実施する上で、特に売上の伸びが期待できる商品カテゴリーはどれだと考えていますか。(複数回答)

・健康食品・サプリメント:42.1%

・菓子・食品:34.2%

・スキンケア・化粧品:32.6%

・ベビー・マタニティー用品:25.9%

・家電製品:24.3%

・ファッション・アパレル:23.0%

・生活雑貨:17.2%

・おもちゃ商品:12.4%

・スポーツ用品:11.8%

・文房具用品:10.6%

・ペット用品:7.1%

・その他:2.3%

 ー2輪用品

 ー医薬品

 ーファイナンス

 ー木

 ーアニメ関連

 ー二輪用品

 ー重火器類

 ー理化学機器

 ー蓄電池

 ー金融商品

・特にない:3.5%

・わからない/答えられない:1.7%

■2025年に向けて、4割以上の企業が「環境に配慮した商品・物流の実現」を重視

 「Q8.2025年に東南アジアへ越境ECを実施する上で、特に重視したいと考える要素を教えてください。(複数回答)」(n=518)と質問したところ、「環境に配慮した商品・物流の実現」が41.3%、「AI・デジタル技術の積極活用」が40.2%、「物流・配送ネットワークの拡充」が38.0%という回答となりました。

Q8.2025年に東南アジアへ越境ECを実施する上で、特に重視したいと考える要素を教えてください。(複数回答)

・環境に配慮した商品・物流の実現:41.3%

・AI・デジタル技術の積極活用:40.2%

・物流・配送ネットワークの拡充:38.0%

・運営体制の構築:37.8%

・各国の規制強化への対応準備:35.9%

・現地の決済手段への対応強化:27.8%

・現地消費者との関係構築:25.1%

・ブランド価値の向上と保護:19.7%

・越境EC人材の育成:18.7%

・マーケティング戦略の強化:18.7%

・競合他社との差別化戦略:18.1%

・その他:0.6%

 ー現地の友人達のとのコネの活用

 ー現地雇用者との信頼関係

・特にない:0.8%

・わからない/答えられない:1.5%

■4割以上の企業が、2025年に向けて「配送コストの高騰」や「現地の言語・慣習への対応」に課題を実感

 「Q9.2025年に東南アジアへ越境ECを実施する上で、課題に感じているものについて教えてください。(複数回答)」(n=518)と質問したところ、「配送コストの高騰」が48.1%、「現地の言語・慣習への対応」が41.3%、「現地の規制・法律への対応」が37.5%という回答となりました。

Q9.2025年に東南アジアへ越境ECを実施する上で、課題に感じているものについて教えてください。(複数回答)

・配送コストの高騰:48.1%

・現地の言語・慣習への対応:41.3%

・現地の規制・法律への対応:37.5%

・返品・交換対応:33.2%

・模倣品・類似品の流通:29.7%

・在庫管理:26.4%

・越境EC人材の確保:25.7%

・競合との価格競争:20.3%

・現地消費者とのコミュニケーション:19.3%

・商品の品質保持:13.5%

・その他:0.4%

 ー税金関連

・特にない:1.4%

・わからない/答えられない:1.7%

■「現地ニーズへの素早い対応」や「現地バイヤーとの連携」などの課題も

 Q9で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q10.Q9で回答した以外に、2025年に東南アジアへ越境ECを実施する上で課題に感じているものがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=506)と質問したところ、「現地ニーズへの素早い対応」や「現地バイヤーとの連携」など236の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

  • 世界情勢の不安定がいつまで続くのか、注視して行く必要がある。

  • 現地ニーズへの素早い対応。

  • 魅力ある商品。

  • 現地バイヤーとの連携。

  • 文化の違いによるマーケティング戦略の違い。

  • 現地で優秀なスタッフを募集するのが難しい。

  • 現地の文化を知ること。

■まとめ

 今回は、東南アジア向けの越境EC担当者518名を対象に、東南アジアの越境ECの2024年総括・2025年の展望調査を実施しました。

 まず、2024年の東南アジア越境EC市場では、81.3%の企業が売上増加を報告し、特に「効果的なプロモーション」(57.5%)が成功要因として挙げられました。売上が好調だった国としては、「シンガポール」(24.9%)や「マレーシア」(23.6%)が上位を占め、商品カテゴリーでは「健康食品・サプリメント」(38.2%)と「スキンケア・化粧品」(33.2%)が主力であることが分かりました。また、マーケティング施策では「ECプラットフォーム内広告」や「SNS広告」が、高い効果を発揮したことがわかります。最後に、2025年を見据えた越境ECの取り組みとして、「環境に配慮した商品・物流の実現」(41.3%)や「AI・デジタル技術の積極活用」(40.2%)が重視される一方、配送コストの高騰(48.1%)や「現地の言語・文化への対応」(41.3%)といった課題も浮き彫りとなりました。 

 今回の調査では、東南アジアのEC市場が引き続き成長を遂げている一方で、配送コストの上昇や現地の言語・慣習への対応といった課題が明らかになりました。2025年に向けては、健康食品やスキンケア製品などの需要がさらに拡大することを予想している方が多く、企業が市場のニーズを的確に捉えることが、競争力の鍵となりそうです。持続的な成長を実現するためには、こうした課題を克服しつつ、新たな需要に応じた柔軟な戦略を策定することが求められるのではないでしょうか。


■ショッピージャパン株式会社 概要

Shopeeは東南アジア・台湾で最大規模のEコマースプラットフォームです。企業のデジタル化とオンラインプレゼンスの強化、多くの人々のデジタルサービスへのアクセス、更には現地社会の活性化を支援することで、多方面と繋がるデジタルエコシステムを実現しています。

Shopeeはシンプルかつ安全で魅力的なEコマースプラットフォームを世界中の消費者の方々に提供し、毎日何百万人もの人々がショッピング体験を楽しんでいます。また、Shopeeは現地のデジタル経済への重要な貢献者であることを目指しており、事業者がeコマースで成功するための支援に尽力しています。

Shopeeは世界をリードする消費者向けインターネット企業であるSea Limited(シンガポール本社、ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場)のグループ企業(子会社)です。 Shopeeに加えて、Seaの他のコアビジネス、デジタルエンターテインメント部門であるGarena、デジタル金融サービス部門であるSeaMoneyとテクノロジーを通じて消費者や事業者の生活を改善することを目指しています。

■ショッピージャパンによるサポート

ショッピージャパンのスタッフが日本語で出店及び売上向上のサポートをしております。ご質問はDM・メールにて承ります。

Shopee Japan 公式ウェブサイト

https://shopee.jp/

Shopee Japan 公式Twitter

https://twitter.com/ShopeeJP

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業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区丸の内2丁目5-1 丸の内2丁目ビル 7F
電話番号
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代表者名
Zhou Junjie
上場
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資本金
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設立
2020年07月