極端な糖質制限食は体に悪い!? 疫学研究やガイドラインをもとにした健康書の決定版『医師が教える 最善の健康法」が発売!

株式会社内外出版社(東京・上野/代表取締役社長:清田名人)は、2019年6月24日、内科医・名取宏氏の新刊書籍『医師が教える 最善の健康法』を発売しました。

 

 

『医師が教える 最善の健康法』
著者:名取宏
本体:1400円+税
https://amzn.to/2I71sfY

 
「炭水化物(糖質)を減らすほどいい」「がん検診はたくさん受けたほうがいい」など、よく聞く健康法はウソだらけ。多数の書籍や雑誌、キュレーションサイト、SNS等で不正確な情報が広まっていて、中には健康に悪いものもあります。

そこで、話題となった『新装版「ニセ医学」に騙されないために』(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000073.000021817.html)の著者でもある内科医・名取宏氏が、世界的に認められているガイドラインや疫学研究、特に日本人を対象とした研究を調べあげ、現在の医学で最も健康に長生きできる確率を高めると思われる方法――つまり根拠ある「最善の健康法」を面白くわかりやすくまとめました。巻末では、「エビデンスの見方」についてもわかりやすく解説。エッセイのようでわかりやすい文章を楽しく読み進めるうちに、自然と健康のリテラシーが身につく一冊です。

本書の発売を記念して、名取宏氏にインタビューしました。


――『最善の健康法』を書こうと思ったきっかけを教えてください。

様々なメディアによって「これをすれば健康になる」「この薬を飲んだら不健康になる」「この食品は食べていけない」などという根拠に乏しい健康情報が広まっていて、健康被害が出かねないからです。例えば、薬の場合、実際に病院を受診して「この薬は危険なのですか?」と聞いてくださる方ばかりなら、まだいいのですが、必要な薬をやめて受診をされなくなる方がいるかもしれません。また最初から病院に来られない方をなんとか助けたいと思っても、医師のほうからはアプローチできません。それで、できるだけ正確な健康法をまとめようと、この本を書きました。


――前著『「ニセ医学」に騙されないために』とは、また方向が違いますね。

前著では、医学ではないのに医学のフリをした危険な「ニセ医学」を批判しました。けれども、批判するだけではダメだろうとも思っていました。だからこそ今回は、現時点で最善と考えられる健康法を、できる限りわかりやすく、面白く伝えたいと思ったのです。


――なるほど。確かに内容も読み物としても楽しめるものになっていますよね。
また、タイトルがとても誠実だと思いました。


もしかしたら『内科医が教える 健康で長生きできる究極のエビデンス』といったタイトルにしたほうがより売れるかもしれません(笑)。でも、人間の健康や寿命というものは不確かなものですから、「健康で長生きできる」なんて言い切ったら、とても不誠実です。「現時点で最善とされる健康法」を集めたので、根拠も何もない健康法を行うより、本書に書かれている健康法を実践していただくといいと思いますが、絶対ということはありません。
 

 


――今回、どのような文献を参考にされているのでしょう?

基本的には、医学論文として発表された疫学研究や公的機関が定めたガイドラインを参考にしています。また人間の集団を対象とした研究だと、対象者や研究方法によって結果が違ってくるので、できる限り日本人のデータを、また検査数値などではなく死亡や病気の発症といった生存や生活の質を評価した研究を参照しました。

ふだんの臨床に加えて、そういった研究論文等を読みながら、1年かけて書き進めていったので、とても疲れましたが、「最善」を目指せたのではないかと思います(笑)。


――既に内科医として知っていることも改めて調べ直されたと思うのですが、
意外に思われたデータや論文はありましたか?


そうですね。たくさんの発見がありました。例えば、極端な低糖質食(炭水化物<糖質>を減らした食事)が健康に悪いことは知っていましたが、改めて調べ直しています。それに関連して、最も意外だったのは「精製された穀物は悪い」と言われているけれど、私が参照した全死亡を評価した系統的レビューで「よくも悪くもない」という結果だったことですね。精製された穀物では寿命は短くなっていない。

もちろん、系統的レビューであっても、どの研究を組み入れるかによって結果は違ってくるし、日本と外国では食事内容が違いますから、一概には言えません。また、精製された穀物と2型糖尿病のリスク増加が関連しているのは確かなようなので、慎重に解釈すべきです。けれども、「白米が必ずしも体に悪いわけではない」という程度は言えるかもしれません。
 


――今、低糖質ダイエットが定番になりつつありますし、玄米がいちばん体にいいと言われていますが、じつはそうとも言い切れないのですね?

食と健康の関係は複雑です。低糖質食については、極端でなければ問題なく、好みで少し糖質を減らすのは構いませんし、もちろん体重を減らすのにも効果的です。でも、あまりにも極端だと健康に悪いのは間違いありません。玄米は、体にいいとは思うのですが、ヒ素が多いという見方もできますし、そこまでのめり込まなくてもいい。

まあ、だいたい白米とかパスタとかパンとかお好み焼きとか……、精製された穀物って美味しいですよね。低糖質食や玄米食にしたら必ず健康になれるという強い根拠はありませんから、個人的にはあまり厳格に制限すると美味しいものを食べられなくて、人生において大損をするという感じがします。もちろん、これは個人の感想です。


――日本人の玄米食に関するデータが少ないというのが意外でした。

「玄米食が体にいい」という説は、主に欧米の別の全粒穀物(オートミールなど)が体によいという研究を根拠にしています。もともとの生活が違いますから、日本人全体はもちろん、子どもや妊婦さんにあてはめていいかどうかは慎重に考えるべきです。

たぶん昔は玄米を食べている人が少なかったでしょうし、現代において玄米を食べている人が増えているのは、一種の流行だと思います。味が好きで食べている人もいるでしょう。だから、日本人の集団における玄米食が健康に与える影響についての研究は、これから出てくるかもしれません。
 


――健康法を選ぶときに、大切なことを教えてください。

本の中で詳しく説明していますが、科学的根拠があるか、少なくとも害はないか、「代理指標(血圧や血糖値などの一時的な数値)」ではなく「生活の質の改善」と「生存期間の延長」に役立つかどうかということです。

これは健康法だけでなく、医療でも同じです。例えば、抗がん剤でがんが小さくなるだけでは意味がなく、寿命が延びて、生活の質がよくならないといけないのです。

もちろん、生活の質ということでいえば、健康法が手間や時間やお金がかかりすぎなくて「ラク」であることもポイントです。ラクがポイントになるのは、①ひどくつらい思いをして少しだけ健康になるのでは割に合わないから、②無理をしないほうが継続できるから、です。私たちはつい「苦労すれば報われるに違いない」「良薬は口に苦し」と思ってしまいますが、そうとは限りません。けれども「継続は力なり」です。


――なるほど。確かに「つい苦労すれば効果が得られる」というわけではないですね。
目からウロコでした。


私自身も年をとって疲れやすくなってきたのもあって、とにかく本の中にも書きましたが、ラクに続けられる健康法をしています。10年、20年先を考えて、少しずつ無理なくできることを、この本の中から多くの方が見つけてくれたらいいなと思います。巻末には、エビデンスの見方についても解説しています。健康や医療の情報を選択するときに、役立てていただけたら幸いです。


 

 


『医師が教える 最善の健康法』
著者:名取宏
本体:1400円+税
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