カタリバ、今秋オープン予定の子ども・若者の居場所運営支援で妙高市・みらいずworksと連携協定締結
〜居場所のオープンに先駆け、4月16日に居場所づくりリーダー募集説明会をオンライン開催〜
認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)が運営する「ユースセンター起業塾」は、新潟県妙高市および特定非営利活動法人みらいずworks(本部:新潟県新潟市、代表理事:小見まいこ、以下みらいずworks)と三者協定を締結し、妙高市に新たにオープンする子ども・若者の居場所の運営支援を開始します。
本協定に伴い、子ども・若者の居場所の運営を担うリーダーを募集するため、妙高市主催の元、説明会を4月16日(水)に開催することとなりましたのでお知らせいたします。

■「こども・若者の居場所」重要性が高まる一方、地方ではリソース不足の懸念も
2023年4月、こども家庭庁が発足しました。施策の一つには子どもの居場所づくりが掲げられており、学校や家以外の居場所の重要性が認識され始めています。その一方で居場所の現状と課題の調査(*1)では、「地域の中に居場所を充足させていく役割を担う人材、居場所の運営や経営を支援する人材等が不足している」ことや「人材確保・雇用の安定化、居場所を運営する人材への精神面などのケアの不足」などが指摘されており、子どもたちの居場所を増やし継続的に運営するための課題が山積しています。特に地方都市では高齢化や人口減少の影響もあり、居場所づくりの主体者・担い手不足は都心より深刻です。
これらの対応策として「地域の居場所をコーディネートする人材確保、育成への支援」「官民の役割分担(共助・公助の組み合わせ)」などが挙げられており、官民が連携しながら居場所をつくる人材を確保・育成し、居場所を運営していくことが求められています。
*1:こども家庭庁 こどもの居場所づくりに関する調査研究 報告書概要
■自治体・NPOと連携で子ども・若者の居場所開設支援を開始。カタリバ・妙高市・みらいずworksの三者協働プロジェクト
ユースセンター起業塾は、カタリバがこれまでの居場所運営で培ったノウハウを活かし、特定非営利活動法人エティックと協働して、全国で子ども・若者の居場所支援を行う団体の立ち上げを支援してきました。資金提供に加え、運営ノウハウの提供やスタッフ育成、自治体との連携など、多角的な支援を行っています。
新潟県妙高市は、人口約3万人の地方自治体です。市内には大学がなく、雇用機会も限られているため、進学や就職を機に若者が市外へ転出する傾向が強く、「若者の転出超過」が課題となっています。
この課題を解決し、若者が地域に愛着を持ち続けられる環境をつくるため、妙高市では「第4次妙高市総合計画」のリーディングプロジェクト(*2)の一環として、子ども・若者の声を反映した成長できる環境づくりや、多世代交流を通じた地域のつながりの強化を推進しています。
こうした背景から、新潟県を中心にファシリテーションを軸としたキャリア教育や学校と地域の協働支援を行う「みらいずworks」、そして地方自治体と連携しながら居場所づくりを進めてきた「カタリバ」が妙高市と連携し、子ども・若者の成長・交流・つながりをつくりだす居場所の運営支援に取り組むこととなりました。
今後、令和7年秋にオープン予定の新図書館等複合施設 「まちなか+(プラス)」 や、新井駅の自主学習室など、高校生が自然に集まれる場を「みんなの寄り道BASE」として運営します。この拠点は、多世代との交流を促し、若者が自由に選択し、自発的に活動できる「サードプレイス」として機能することを目指します。
*2:妙高市 第4次妙高市総合計画(案)
■連携協定内容
本協定により、妙高市で活動する人材の採用・育成を進めるとともに、子ども・若者に向けた支援の新たなモデルを確立し、地域の子どもたちが安心して過ごし、学び、成長できる環境を整えていきます。
〇次代を担う「こども・若者」の成長・交流・つながりの場に関連すること
【想定される主な連携項目】

居場所に関する情報共有 |
全国のユースセンターとの連携事業 |
事業計画に関する支援 |
ユースワーカ―(協力隊)スキルアップ |
連携プロジェクトの実施 |
居場所に関する機運醸成・理解促進 |
ユースワーカ―(協力隊)人材確保・育成 |
教育機関との連携事業 |
その他、上記に限らず進捗に応じた助言等 |
■まちと共に居場所づくりを担うリーダーを発掘!説明会開催
今回の高校生が自然に集まれる場を「みんなの寄り道BASE」として運営していくにあたり、妙高市では、地域おこし協力隊として居場所の立ち上げ・企画・運営を担うプロジェクトリーダー(地域おこし協力隊)を募集することになりました。これに伴い説明会を実施します。

【説明会概要】
・日 時:2025年4月16日(水) 19:00〜20:30
・場 所:オンライン(申し込み後、zoomURLをご案内をします)
・対 象:ユースセンター・居場所づくりに関心のある方、地方移住を考えている方
・内 容:概要説明、市長や高校生からのメッセージ、質疑応答など(予定)
・参加費:無料
・主 催:新潟県妙高市
・協 力:認定NPO法人カタリバ
≪申込フォーム≫
https://forms.gle/642iUTYq1fMxeBYMA
申込締切:2025年4月15日(火) 23:59まで
▼採用に関する詳細はこちら
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000094656.html
新たに開設する子ども・若者の居場所の立ち上げや、地域おこし協力隊・地域の教育に関心のある方の参加をお待ちしています。
■特定非営利活動法人みらいずworksとは
みらいずworksは、希望が持てない子ども・若者に対し、身近な家族や友達との人間関係を深め、地域や社会と関わりながら社会参画意識や課題を探究し学び続ける力を育てることで「自分から自分らしくみんなとともに、社会をつくる人を育てる」教育支援団体です。新潟県を中心に、ファシリテーションを軸とした学校教育や社会教育、家庭教育への支援事業を行っています。
■ユースセンター起業塾とは

10代の居場所であるユースセンターを広げるために個人・団体・自治体への経営支援・起業支援を通して、全国各地へユースセンターを広げていくためのインキュベーション事業です。カタリバだけでは届けることができない場所にも、10代のための居場所が生まれる仕組みをつくっています。2021年から約30の個人・団体・自治体の起業・経営支援を行っています。
■認定特定非営利活動法人カタリバとは

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。
<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地 :東京都中野区中野5-15‐2 カタリバ中野事務所
事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(岩手県大槌町・福島県広野町)/災害緊急支援(全国)/地域に密着した教育支援(東京都文京区)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区・全国)/外国ルーツの高校生支援(東京都)/不登校児童・生徒に対する支援(島根県雲南市・全国)/子どもの居場所立ち上げ支援(全国)
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像