【断熱に関する意識調査】断熱に関心がある人のうちコロナ禍で断熱を行った人は、なんと53%も!さらに71%は「断熱は地球にも優しい」と認識
~ 地球にも、お財布にも、健康にもやさしい断熱。光熱費の節約や快適性は知られているものの、健康被害を防ぐ効果は「断熱に関心がある人」にも知られていないという結果に~
国土交通省は2021年11月に「こどもみらい住宅支援事業」を創設しました。
これは子育て支援及び2050年のカーボンニュートラル実現の観点から創られたもので、子育て世帯や若年夫婦世帯に高い省エネ性能を有する住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して補助することにより、優良な住宅ストックの形成を図ることを目的としています。
住まいの省エネ機能を向上する方法として、経済産業省の資源エネルギー庁も「断熱」が有効であるとの情報の発信(※2)を積極的に行っています。
では、断熱について一般の方はどのように認識しているのでしょうか。リノベるでは、2020年の調査(https://renoveru.co.jp/news/4383/)に引き続き、一般の方の断熱に対する意識と、実際にどのような対策を行っているのか調査いたしました。
【調査サマリ】
Q1:断熱への関心
断熱に関心のある人は61.7%で昨年と同等(2021年同調査では(61.6%))
Q2:関心の変化(昨年比)
「断熱に関心あり」と答えた方の66.9%が昨年よりも関心が高まった
Q3:関心が高まったきっかけ
「家の中の寒さや暑さを不快に感じた」が60.9%と圧倒的1位
Q4:断熱による効果
「光熱費の節約」に繋がると66.9%が回答
「ヒートショックを防ぐ」、「風邪など病気にかかりにくい」など、健康被害を防ぐという認知は2割程度にとどまる
Q5:「断熱は地球にもやさしい」というイメージの有無
約半数の52.6%が「はい」と回答
Q6:住まいの断熱対策の実施・不実施
「断熱に関心のある方」の54.4%が断熱実施済み
Q7:断熱対策を行っているパーツ
上位3か所
窓(二重サッシ、断熱サッシ)(51.3%)
壁(50.3%)
床(46.5%)
Q8:断熱対策実施時期
2020年以降のコロナ禍で断熱を実施した人が53%
【調査結果】
Q1:断熱への関心
断熱に関心のある人は61.7%で昨年と同等(2021年同査では61.6%)
20代~50代の東京、神奈川、埼玉、千葉の持ち家にお住まいの557名に対して調査をしたところ、半数以上が断熱に関心がある、という結果となりました。これは、2020年の12月に同様の質問をした結果とほぼ同率(61.6%)で、一般的な断熱への関心は昨年度と比べて変化が薄いことがわかりました。
Q2:関心の変化(昨年比)
「断熱に関心あり」と答えた方の66.9%が昨年よりも関心が高まった
関心ありと答えた方の66.9%(「高まった」と「やや高まった」の合計)が昨年よりも関心が高まってるという結果となりました。
関心のある人の割合は変わっていないものの、関心のある人の”関心度合い”は高まっていることがわかりました。
Q3:関心が高まったきっかけ
「家の中の寒さや暑さを不快に感じた」が60.9%と圧倒的1位
家の中の寒さや暑さを不快に感じた(60.9%)
電気代が高くなった(37.0%)
メディアを通じて知った(33.9%)
環境について考えることが増えた(31.3%)
知り合いの家などで体感した(20.4%)
コロナ禍で自宅にいる時間が増え、今まで気づかなかった住まいの不満を感じる方も多かったのではないでしょうか。Q2で断熱に対する関心が「高まった」「やや高まった」と回答した方に対して関心が高まったきっかけを聞いたところ、「家の中で寒さや暑さを不快に感じた」が圧倒的1位となりました。同様に、自宅にいる時間が長くなり電気代が上がったことや、昨今の電気代高騰も影響し、費用の面からも断熱を意識し始めた方も多くいらっしゃいました。一方で、近年世界的な課題となっている「地球環境」と「断熱」を紐づけて考えた方は約3割に留まる結果となりました。
Q4:断熱による効果
「光熱費の節約」に繋がると66.9%が回答
「ヒートショックを防ぐ」「風邪など病気にかかりにくい」など、健康被害を防ぐという認知は2割程度にとどまる
光熱費の節約(66.8%)
住まい全体が寒くなくなる・暑くなくなる(47.8%)
部屋ごとの温度差が小さくなる(44.0%)
結露しにくい(37.7%)
ヒートショックを防ぐ(※)(26.4%)
カビ・ダニの発生低減(23.5%)
風邪など病気にかかりにくい(16.9%)
断熱といえば、費用対効果を思い浮かべる方が多いようです。
光熱費の節約につながると考えた方は実に約7割。断熱により住まい全体の温度差が小さくなり、エアコンを使う回数が減ることで光熱費の節約に繋がるというイメージを約半数の方は持っていると考えられます。
また、実は断熱は健康に対する直接的な効果もあります。部屋ごとの温度差が小さくなることで、ヒートショックを防ぎ、結露しにくくなることでカビやダニの発生低減が見込めるため、風邪などの病気にかかりにくいという結果も出ています。しかしながら、健康への影響についての認知は、断熱に関心のあると答えた人でも非常に低い結果となりました。
Q5:「断熱は地球にもやさしい」というイメージの有無
約半数の52.6%が「はい」と回答
はい(52.6%)
いいえ(16.9%)
どちらでもない(21.5%)
わからない(9.0%)
Q3で断熱が環境と紐づいてイメージしている方は3割に留まる結果となりましたが、「断熱は地球にやさしい」というイメージを持っている人はどの程度いるのでしょうか。
まずは557名全員に質問をしたところ、約半数の52.6%が断熱は地球にも優しいと回答しました。
一方で、断熱に関心のある方のうち71.6%が「断熱=地球に優しい」というイメージを持っていました。断熱の効果を知れば知るほど、「断熱」と「地球環境」がつながるという結果となりました。
Q6:住まいの断熱対策の実施・不実施
「断熱に関心のある人」の54.4%が断熱実施済み
はい(54.4%)
いいえ(36.0%)
どちらでもない(9.6%)
「断熱に関心のある人」の実に半数以上が断熱実施済みという結果となりました。断熱にもコストや手間はかかるため、効果に対する理解が高い方が実施に至るということが言えそうです。。断熱を実施する人を増やしていくためには、何よりも断熱の存在を認知してもらうことが必要ではないでしょうか。
Q7:断熱対策を行っているパーツ
上位3か所窓(二重サッシ、断熱サッシ)(51.3%)
壁(50.3%)
床(46.5%)
2020年の調査では、断熱と言えば「壁」をイメージする方が最多という結果となり、効果の高い「窓」の認知は3割と低い状況でした。
1年が経過して、断熱対策を実施した箇所を聞いたところ、僅差ではありますが「窓」が1位となりました。住まいへの関心が高まり、メーカーや様々な団体による「窓」の断熱効果や断熱方法に関する発信等が増えたことにより、認知が進んだと考えられそうです。2020年の調査(https://renoveru.co.jp/news/4383/)
Q8:断熱対策実施時期
2020年以降のコロナ禍で断熱を実施した人が53%
2021年~(38.5%)
2020年(14.4%)
2019年(9.1%)
2018年(1.1%)
2017年以前(24.1%)
覚えてない(12.8%)
現在断熱を行っている方に対して断熱対策の実施時期について聞いたところ、コロナ禍以降(2020年~)に断熱を実施した人が約半数の53%にも上りました。これはコロナ禍において在宅の時間が増え、以前より断熱に関心を持っていた方の家に対する関心がより高まり、実際に断熱を実施するに至ったと考えられます。
【総括】
2020年に続き、コロナ禍の影響で在宅の時間が増えた2021年。今回の調査では、「断熱に関心のある方」の関心がより一層高まり、2020年以降に断熱を行った方も多くいることが判明しました。これは在宅ワークや外出自粛で家にいる時間が増加し、住まいへの関心が昨年以上に高まったことが要因と考えられます。暮らしの中で、日常的な寒さや暑さを感じたことや、光熱費の高騰を受け、断熱実施に踏み切った方が増加するなど、コロナ禍が住まいに与えた影響を感じる結果となりました。
一方で、断熱に関心がある人にも断熱の効果がまだ伝わり切っていないようです。断熱は暑さや寒さを防ぐだけでなく、ヒートショックを防いだりアレルギーや風邪などにかかりにくくなるなど、健康にも良い影響を及ぼします。
さらに、断熱は地球にやさしい住まいの選択肢とも言えます。
断熱に関心のある人の7割が「断熱は地球に優しい」というイメージをすでに持っていますが、住まいの断熱が当たり前になることで、カーボンニュートラルな社会の実現にさらに繋がっていくのではないでしょうか。
「リノベる。」デザイナー 山神達彦 より
住まいの断熱は、光熱費を抑え、健康で快適な温熱環境をつくり、地球環境にも配慮できる、三方良しの取り組みと言えます。実際の住まいづくりの際には、イニシャルコストが敬遠されることもありますが、長いスパンで考えればその費用も回収できますし、何より、健康で快適な暮らしは何物にも代えがたいものです。室内の温度差が少ないことで風邪を引きにくくなったり、ヒートショック対策にも有効、そして結露を抑えることでカビやダニの発生も抑えます。寒かったり熱かったりで使わない部屋がなくなることで、住まい全体を広く開放的に使えるというのも利点です。
マンションは戸建てと比べると、外気に触れる窓や壁などが少ないため、少ない対策で高い効果が見込めます。まず、熱貫流率が高い窓の対策が有効で、インナーサッシの設置がおすすめです。次に、外壁に面した壁や天井、床などを対策します。インナーサッシは後からでも設置が出来ますが、床、壁、天井は、スケルトンにしてリノベーションをする際に行うと、費用も抑えられ、効率的です。
今後は住まいの性能や燃費の見える化も進んでいくため、断熱の有効性がもっと認知されていくと予想されます。
中古マンションを利活用するリノベーションは、建替え新築に比べCO2排出を抑える住宅取得の選択肢ですが、さらに断熱改修を加えることで消費エネルギーを抑えCO2排出量を削減することが可能です。そして、中古マンションの性能向上は、良質なストック形成、流通促進にもつながります。リノベるは、リノベるは、社会や顧客のニーズに合わせた提案を通して、、カーボンニュートラル社会の実現、循環型社会実現に寄与し、ミッションである「日本の暮らしを、世界で一番、かしこく素敵に。」の実現を目指してまいります。
調査方法:webアンケート方式
調査対象:
20代~59代の東京、神奈川、埼玉、千葉の持ち家にお住まいの方
有効サンプル数:557名
調査実施日:2022年1月4日(火)~2022年1月6日(金)
調査主体:リノベる株式会社※ 本リリース内容を掲載いただく際は、出典「リノベる調べ」と明記をお願いいたします。
※1 ワンストップ型リノベーション件数(リフォーム産業新聞社刊『マンションリフォーム売上ランキング2020』にて、ワンストップサービスを手掛ける事業者として首位)
※2 経済産業省 資源エネルギー庁 家庭向け省エネ関連情報 省エネ住宅とは
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/general/housing/
▼リノベる株式会社について
リノベるは、ミッション「日本の暮らしを、世界で一番、かしこく素敵に。」の実現に向け、3つのリノベーションプラットフォームを構築しています。
1つ目は、個人のお客様に住宅リノベーションを提供する「住宅リノベーションプラットフォーム」です。日本全国の不動産、設計事務所、工務店、インテリア、金融機関まで網羅するパートナーネットワークを拡充し、お客様と事業者の最適なマッチングを行います。国内No.1の実績を有する中古マンション探しとリノベーションのワンストップサービス「リノベる。」や都心のプレミアムワンストップサービス「ESTATH」等を提供し、自分らしい暮らしの実現をサポートしています。
2つ目は、法人向けにCRE推進や有効活用ソリューションを提供する「CREリノベーションプラットフォーム」です。法人が所有する不動産の有効活用を、事業企画から設計、施工、サブリース、運営まで、最適なマッチングによりワンストップでサポートします。一棟リノベーションやコンバージョン(用途変更)を通して、「まちの新しい価値」をつくる「都市創造事業」として展開し、法人様の事業価値の最大化とまちづくりにコミットします。
3つ目は、パートナー企業向けに提供する「リノベDXプラットフォーム」です。累計4,000戸超の実績を活かし、リノベーションに最適化されたノウハウやテクノロジーツールを日本全国のパートナーへ展開することで、リノベーションに関わる事業者のDX化を推進し、日本中のストックの流通や活用を後押しいたします。
リノベーションは、建替え新築に比べCO2排出量や廃棄物排出量を大幅に削減することが可能です(※2)。リノベるは、3つのプラットフォームを通してリノベーションを推進することで、循環型社会の実現、カーボンニュートラル社会の実現に寄与してまいります。
会社概要
会社名:リノべる株式会社
代表:代表取締役 山下 智弘
資本金:5,000万円
設立:2010年4月
所在地:本社 東京都港区南青山5丁目4‐35 たつむら青山ビル
事業内容:テクノロジーを活用したリノベーション・プラットフォーム事業、マンション・戸建てのリノベーション、一棟リノベーション・店舗・オフィス・商業施設の設計施工及びコンサルティング
コーポレートURL:https://renoveru.co.jp/
リノベる。URL: https://www.renoveru.jp/
都市創造事業URL: https://renoveru.co.jp/citycreate/
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