糖尿病治療医を対象とした「2型糖尿病の治療に関するアンケート」
HbA1c値測定は、ほぼすべての患者に行われているが
その他の合併症の検査は専門医と非専門医で実施状況に差がある
非専門医の68.4%が患者さんの治療を第一に考えた薬剤の説明をMRに期待
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株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃)は、2型糖尿病治療を行っている医師を対象に「2型糖尿病の治療に関するアンケート」調査を実施しました。本調査は、2014年1月31日~2月6日、インテージグループで医療分野専門の株式会社アンテリオが保有するドクターウェブパネルモニターのうち、糖尿病の専門医86名と非専門医114を対象としてインターネット調査を行い、結果をまとめました。
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調査結果のまとめ
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【薬物治療をしていて感じること】
専門医と非専門医の回答に最も差があったのは、「新しい作用機序の薬剤を早く使ってみたい」で専門医は45.3%、非専門医では18.4%であった。次いで「糖尿病治療の際には、合併症のコントロールがより重要である」(専門医:65.1%、非専門医:40.4%)、「患者さんの状態に合わせた薬剤選択が的確にできているか不安になることがある」(専門医:20.9%、非専門医:44.7%)となった。
【合併症に関する検査の実施状況】
『ほぼすべての患者さんに実施』している検査としては、HbA1c値の測定は専門医で100%、非専門医では96.5%とほとんどの医師が実施していた。一方その他の検査項目に関しては、尿中アルブミン値の測定(専門医:41.9%、非専門医:21.1%)、眼底検査(専門医:51.2%、非専門医:16.7%)、アキレス腱反射・振動覚の検査(専門医:25.6%、非専門医:2.6%)で検査実施状況に違いがあった。
【MRの説明に対する非専門医の期待と評価】
非専門医の68.4%が薬剤に関して「患者さんの治療を第一に考えた説明」を期待していた。一方そのような説明を受けていると答えた医師はわずか7.9%で、期待と評価のギャップがみられた。
当社では、OPD*(患者起点での薬剤情報の提供)をコンセプトにMR活動支援ツールを提供しています。今回の調査を受け、今後も患者起点の情報提供をすることにより、多くの患者を抱え日々の診療に不安を感じている医師をサポートし、結果として患者の治療に貢献できるシステムソリューションの開発を進めてまいります。
*OPD=One Patient Detailing
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調査概要
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調査方法 : インターネット調査 (株式会社アンテリオが実施する簡易版アドホック調査“TenQuick”利用)
調査地域 : 全国
調査対象者 : ドクターウェブパネルモニターのうち19床以下の糖尿病専門医および非専門医で、
最近1ヵ月間に、2型糖尿病患者を30人以上薬物治療している医師200名
・専門医:糖尿病専門(主診療科不問)あるいは主診療科が糖尿病・代謝・内分泌
・非専門医:主診療科が一般内科かつ糖尿病を標榜していない
サンプル構成: セグメント別・糖尿病患者数別回収数
l TOTAL l 30~49人 l 50~99人 l 100~199人 l 200人以上 l
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全体 l 200 l 30 l 65 l 49 l 56 l
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専門医 l 86 l 8 l 13 l 21 l 44 l
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非専門医 l 114 l 22 l 52 l 28 l 12 l
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調査期間 : 2014年1月31日(金)~2014年2月4日(火)
調査実施機関: 株式会社インテージ
※ドクターウェブパネルとは
アンテリオのさまざまな手法の調査にご協力いただいている医師モニターのうち、インターネット調査に協力を得ている約42,000人の医師モニターパネル。
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調査結果
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1. 薬物治療をしていて感じること
専門医と非専門医の回答に最も差があったのは、「新しい作用機序の薬剤を早く使ってみたい」で専門医では45.3%、非専門医では18.4%。
糖尿病の合併症コントロールの重要性を認識している医師は、専門医では65.1%だが、非専門医では40.4%に留まった。(複数回答)
2. 合併症に関する検査の実施状況
合併症の検査実施状況を聴取したところ、『ほぼ全ての患者さんに実施』している検査としてはHbA1c値の測定は専門医で100%、非専門医では96.5%とほとんどの医師が実施していた。一方その他の検査では、尿中アルブミン値の測定(専門医:41.9%、非専門医:21.1%)、眼底検査(専門医:51.2%、非専門医:16.7%)、アキレス腱反射・振動覚の検査(専門医:25.6%、非専門医:2.6%)となり、専門医と非専門医で検査実施状況に違いがあった。(単数回答)
3. MRの説明に対する非専門医の期待と評価
製薬会社MRの説明に対して聴取した項目のうち、非専門医において期待と評価に最もギャップがあった項目は、『患者さんの治療を第一に考えた説明』で、<してほしい>という期待が「そう思う+非常にそう思う」68.4%と最も高いのに対し、<出来ている>という評価「そう思う」は7.9%と低い結果となった。(単数回答)
【株式会社インテージ】 http://www.intage.co.jp/
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:石塚 純晃)は、インテージグループ各社とともに、リサーチノウハウ、データ解析力、システム化技術と、これらに基づく情報評価力をコア・コンピタンスとして、経営およびマーケティング上の意思決定に役立つ情報(Intelligence)を提供。生活者とお客様を「情報」でつなぎ、お客様のビジネスの成功に貢献することによって、その先の生活者の暮らしを豊かにすることを目指します。
【株式会社アンテリオ】 http://www.anterio.co.jp/
株式会社アンテリオ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:仁司 与志矢)は、調査、企画、分析における高度なスキルと医療分野における豊富な経験・知識をコア・コンピタンスとし、ヘルスケア領域のマーケティングリサーチに精通したトップカンパニー。インテージグループの一員として、顧客ニーズの変化に対応した自主企画調査による商品開発を行っています。(2010年10月に、ティー・エム マーケティング株式会社より社名を変更しました。)
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この件に関するお問い合わせ先
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■株式会社インテージ 広報担当
担当:佐藤(さとう)/小関(おぜき)
TEL:03-5294-6000 FAX: 03-5294-8318
「お問い合わせフォーム」 http://www.intage.co.jp/contact/
※本ニュースリリースは、厚生労働記者会、厚生日比谷クラブ、本町記者会へ配布しております。
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