ZENKIGEN 研究員の岩本 慧悟が「2025年度組織学会研究発表大会」にて優秀発表者に選出
AIテックカンパニー 株式会社ZENKIGEN(本社:東京都港区、代表取締役CEO:野澤比日樹、以下ZENKIGEN)は、弊社の研究員である岩本 慧悟(いわもと けいご)が、2025年6月21日(土)・22日(日)に開催された「2025年度組織学会研究発表大会」において、優秀発表者に選出されたことをお知らせいたします。

2025年度組織学会研究発表大会について
組織学会研究発表大会は、組織論に関する多岐にわたる研究発表が行われる、日本における本分野で最も権威ある学会の一つです。2025年度大会は、九州大学を開催校として2025年6月21日(土)・22日(日)に開催され、大学院生セッションならびに研究発表セッションを中心とした自由論題による発表が行われました。
詳細はこちら:https://pub.confit.atlas.jp/ja/event/aaos2025kenkyu
発表研究の概要
<発表題目>
面接官の“面接観”は応募者評価にどのように影響するか?
-面接官信念尺度の開発と面接評価に与える影響の検討-
本研究では、1000名以上の面接官を対象とした調査を通じて、面接官が「面接」に対して抱く信念(捉え方)を測定するための心理尺度を開発しました。その結果、面接官の信念は「対人的な印象の重視」「知的優秀さの見極め」「適合性の見極め」など、12の因子で構成されることが明らかになりました。さらに、これらの信念が応募者の評価や評価におけるバイアスにどのように影響するのかを分析しました。
実践的な観点から本研究で注目すべき発見の一つは、応募者を「惹きつけたい」「良い情報を提供したい」という信念が強い面接官ほど、面接の早い段階で評価を決めてしまう「即時的判断」の傾向が強いことです。この傾向は、評価基準や質問内容が明確に定められた「構造化面接」において顕著に見られました。この結果は、面接官に「見極め」と「惹きつけ」という二つの役割を同時に求めることの難しさを浮き彫りにし、面接設計における新たな課題を提示しています。

株式会社ZENKIGEN 研究員
岩本 慧悟(いわもと けいご)コメント
多くの企業で採用に関わる中で、『ルールやマニュアルを整備しても、なぜか面接官によって評価がブレる』という課題を耳にしてきました。その背景には、一人ひとりの面接官が持つ、経験に裏打ちされた『面接はこうあるべきだ』『優秀な人材とはこういうものだ』という、ある種の“こだわり”や“信念”があるのではないかと考えたのが、この研究の出発点です。この研究が、全国の経営者や人事担当者の皆様にとって、自社の面接のあり方を見直すきっかけとなったり、面接官一人ひとりがご自身の『面接観』を客観的に振り返る一助となったりすれば、これほど嬉しいことはありません。今後は、どのような働きかけが面接官の望ましい信念形成に繋がり、より良い採用を実現できるのか、さらに研究を深めていきたいと考えています。
<プロフィール>
新卒で、ディップ株式会社にデータアナリストとして入社。ピープルアナリティクスの推進や、営業行動データ解析、マーケティング調査等を担当。その後、パーソル総合研究所やカオナビHRテクノロジー総研の研究員として人事領域での調査研究活動に従事。2021年から採用DXの「harutaka(ハルタカ)」を提供するZENKIGENの研究員として、採用面接や職場でのコミュニケーションに関する研究を行なっている。2025年7月から神戸大学大学院経営学研究科エントリー・マネジメント研究教育センター客員准教授。専門は、産業・組織心理学、社会心理学、組織行動論。
著書:『実践ピープルアナリティクス 人材と組織を理解するための道具箱』(共著、日本能率協会マネジメントセンター)、『日本的ジョブ型雇用』(分担執筆・日経BP)、『未来思考の心理学 予測・計画・達成する心のメカニズム』(分担翻訳・北大路出版)など。
エントリー・マネジメント研究教育センター(EMREC)について
岩本慧悟が所属する「エントリー・マネジメント研究教育センター(EMREC)」は、2025年5月にZENKIGENと神戸大学経営学研究科が連携して新たに設立した採用領域における研究教育拠点です。
本センターは、企業が行う採用からオンボーディングに至る「エントリーマネジメント」について、企業側・求職者側双方の視点を取り入れて研究を行い、同活動に関する研究的・実践的な知見を深めることを目的としています。最先端のテクノロジーと心理学、社会学などの知見を融合させ、人の潜在能力を最大限に引き出すための研究開発に取り組んでいます。
EMREC 公式Webサイト:https://b.kobe-u.ac.jp/center/emrec/
【関連情報】
本センターの設立を記念して、設立記念シンポジウム 「人材獲得競争時代に求められる採用戦略・採用研究」を2025年9月23日に開催いたします。当日はセンター員からの研究報告に加えて、本センターでの研究テーマに関する研究者と、人事実務に精通している人事パーソンによる講演を予定しています。
詳細・お申し込みはこちら:https://emrec2025.peatix.com/
■株式会社ZENKIGENについて
「テクノロジーを通じて人と企業が全機現できる社会の創出に貢献する」というビジョンのもと、2017年10月に創業。AIテックカンパニーとして、独自開発のAIモデルや生成AI・LLMの活用し、採用プロセス全体の最適化を実現する採用DXサービス「harutaka(ハルタカ)」を提供。採用の戦略立案から振り返りまでをトータルソリューションで提供し、700社以上の導入実績、約1,500万件(2025年5月時点)の動画データを保有する。また、「採用学」の先駆者である神戸大学 服部泰宏教授との共同研究を通じて、面接における定量・定性データを組み合わせ、抜本的な人事DXにも取り組む。
■会社概要
会社名:株式会社ZENKIGEN(ゼンキゲン)https://zenkigen.co.jp/
代表者:野澤比日樹
所在地:東京都港区虎ノ門4-3-1 城山トラストタワー 21F
設立:2017年10月
事業内容:
・採用DXサービス「harutaka(ハルタカ)」の企画・開発
・目標達成の個別指導型システム 「コレドウ目標設定」の企画・開発
・パートナーとの共同研究機関「ZENKIGEN Lab(ゼンキゲンラボ)」の運営
・人事コミュニティ「ZINZIEN(ジンジエン)」の運営
・人材紹介サービス「ZEN Career Partners(ゼンキャリアパートナーズ)」の運営
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