カンコー×BRING™の制服・体操服循環型プロジェクト 中学校、高等学校3校で導入開始 豊田大谷高等学校の事例を紹介

~多様性配慮から循環型社会までを考える~ 

カンコー学生服

子どもたちと学校を取り巻くさまざまな社会課題を解決するスクールソリューションカンパニーの菅公学生服株式会社 (本社:岡山市北区駅元町、代表取締役社長:尾崎 茂 以下:カンコー学生服)は、 「服から服をつくるⓇ」サーキュラーエコノミーを社会に実装するブランド「BRING™」を運営する株式会社JEPLAN(代表取締役 執行役員社長:髙尾 正樹 以下:JEPLAN)と協働して、循環型社会を学び実践する「制服・体操服の循環型プロジェクト」を全国の学校・直営店で展開を進めています。
この度、中学校、高等学校3校で導入を開始いたしました。その1校でもある、学校法人尾張学園豊田大谷高等学校(所在:愛知県豊田市、校長:加藤 聡 以下:豊田大谷高校)での運用を紹介します。

カンコー学生服は、 学校制服・体操服に代表される「ものづくり」と、子どもたちが未来を生きるために必要な力を育む「ひとづくり」を通じて、持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています。特に近年は、リデュースやリユースなどのトライアルも行っておりますが、最終的には多くの制服・体操服が廃棄されることに課題を感じておりました。

そこで2023年11月、資源循環の技術や仕組みを持つJEPLANが運営する「服から服をつくるⓇ」サーキュラーエコノミーを社会に実装するブランド「BRING™」と協働して「制服・体操服の循環型プロジェクト」を開始し、環境配慮への取り組みを深めています。制服・体操服を捨てることなく循環していくための回収からスタートし、循環型商品の開発も進めています。

このプロジェクトに賛同いただいた豊田大谷高校では、2024年3月11日より、制服・体操服の回収ボックスを設置し、運用を開始いたしました。

豊田大谷高校は2019年より多様性に配慮したアイテムである、女子スラックス※1やオリジナルパーカー、セーター2種類を導入し、生徒自身が制服を選べる選択肢を先駆的に増やしてきました。

制服のアイテムを増やすことで生徒の多様性には配慮できますが、使用後の制服・体操服の廃棄の問題は増えてしまいます。そういった課題を解決し、生徒自身が循環型社会を学ぶ機会になればということで、「制服・体操服の循環型プロジェクト」に参画いただくことになりました。


※1女子スラックス…女子の体型の特徴に合わせて設計したスラックス


  • 豊田大谷高等学校 教頭 山本真司先生コメント

従来より、制服をカンコー学生服で納めてもらっていました。2019年には、多様性に配慮し、生徒が自分らしく着こなせることを目的に「制服の選択制」を導入しました。約5年が経過し、在校生はもちろん、卒業生もさまざまな着こなしでのびのびと学校生活を送っていました。

しかしながら、アイテムを増やすということは、それだけ廃棄などの量が増えるということです。我が校でもSDGsに貢献できるように、制服の余り布でマスクを作成し老人ホームへ寄贈するなどの活動は行ってきましたが、もっと根本的な解決ができないかと思っていました。そんな時、「制服・体操服の循環型プロジェクト」を知り、ぜひ本校でも取り組みたいとすぐにボックスを設置しました。

卒業生にも呼びかけを行うと、設置数日で3箱いっぱいの制服・体操服が集まりました。

本来自宅にずっと保管されるか、捨てることになる制服・体操服を回収し、また制服・体操服に蘇ることで、ごみを減らす取り組みになります。こういった経験を高校生時分から学び、経験することで、生徒たち自身が便利に物を使用した後のことも考え続ける資質・能力を育んでいけること期待しています。


  • 豊田大谷高等学校 生徒代表 3年生(3月時点) 高瀬晴日さんコメント

服のリユースなどは最近よく見聞きするので知っていましたが、回収された制服・体操服がまた繊維になって布になって、制服・体操服になることは全く知らなかったので、「そんなことができるんだ」と最初はとても驚きました。

私たちの学校の制服は、いろいろな着こなしが楽しめて、アイテムが多いので他校の友だちに羨ましいと言われることもあります。でも、楽しむだけではなく、使用した後のことを考えたり、大切に使用して次の人に使ってもらえたりすることを考えていかなければならないと思いました。

制服は愛着があるので、なかなか手放すのは難しいと思いますが、次の世代へつなぐバトンのように思い出は心に残しつつ、取り組みに参加しました。


  • 豊田大谷高等学校の制服

ベーシックな黒を基本としたシンプルな正装スタイルは知的で落ち着いた雰囲気を与えます。スクールカラーの赤を取り入れたアイテムは選択可能なアイテムで、豊田大谷高校らしさや明るく活発な学校の雰囲気にぴったりです。

生徒は自由にアイテムを選び着用することができ、自分らしさの表現や、体温調節などもしやすく、心も身体も快適に過ごすことができます。パーカーやカーディガンなど珍しいアイテムも先駆的に導入しています。


  • 学校法人尾張学園 豊田大谷高等学校 

豊田大谷高等学校は、「宗祖 親鸞聖人のみ教えに基づき、いのちを大切にし、真実に生きる人間形成を目指す。」という建学の精神のもと、「人と生まれたことの意味をたずねていこう」をスローガンに掲げています。生徒自身が本校に通っている目的や意義を主体的に考え、実践していくような教育活動に力を入れ、6つのコースでは、生徒たちの自立性、自主性を尊重しながら一人ひとりに合わせたきめ細かな指導を行い、希望する進路実現へと導きます。そして、未来を生きていくために必要な、自分を高める力、考え抜く力、皆で協力し合う心を育んでいます。

所在地:愛知県豊田市保見町南山1

校長:加藤 聡

設立:1984年

https://toyotaotani.owari.ac.jp/


  • 株式会社JEPLAN

「あらゆるものを循環させる」を理念に掲げ、広くサプライチェーンに携わりながら、独自のPETケミカルリサイクル技術を用いたものづくり、事業開発や技術ライセンスの展開を推進することで、限りある資源の循環を実現し、CO₂の排出量削減に寄与しています。 独自のケミカルリサイクル技術と資源循環の仕組みづくりにより、不要な衣類を回収し「服から服をつくるⓇ」サーキュラーエコノミーを社会に実装するブランド「BRING」の運営や、自治体や企業との連携 によりペットボトルを何度でも繰り返しリサイクルを実現する資源循環の事業に取り組んでいます。資源循環を社会に実装するため、PET ケミカルリサイクルのプラントを北九州響灘と川崎(グループ会社:ペットリファインテクノロジー株式会社)の2拠点で運営しています。

所在地 :神奈川県川崎市川崎区扇町12-2

代表者 :代表取締役 執行役員社長 髙尾 正樹

設立 :2007年1月

主な事業内容:PET ケミカルリサイクル技術関連事業(対象:PET ボトル・ポリエステル)など

https://www.jeplan.co.jp/


  • 「BRING™」について 

「服から服をつくる™」サーキュラーエコノミーを社会に実装するブランド「BRING」(運営:株式会社JEPLAN)は、様々なアパレルブランドと協力して使われなくなった服の回収をおこなっています。BRINGが回収した服は、リユースまたは素材ごとにリサイクルされます。そのうちポリエステル繊維100%の服についてはJEPLAN独自のPETケミカルリサイクル技術「BRING Technology™」により100%繊維由来の再⽣ポリエステル「BRING Material™」にリサイクルされ、新たな服等の原料や服として⽣まれ変わります。

https://bring.org/


  • 菅公学生服株式会社 

1854年(安政元年)創業。学校制服・体操服を通じて、子どもたちと学生生活を支えるすべての人々に寄り添い、さまざまな社会課題を解決するスクールソリューションカンパニーです。

所在地:岡山県岡山市北区駅元町15番1号 岡山リットシティビル5階

代表者:尾崎 茂

創業:1854年(設立:1929年)

https://kanko-gakuseifuku.co.jp/

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会社概要

菅公学生服株式会社

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URL
https://kanko-gakuseifuku.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
岡山県岡山市北区駅元町15-1 岡山リットシティビル5F
電話番号
086-898-2500
代表者名
尾﨑茂
上場
未上場
資本金
1億円
設立
1929年02月