回答者の8割以上がMSC「海のエコラベル」に関する取り組みに共感 ―V会員に調査を実施―
持続可能な漁業の普及に取り組む国際的な非営利団体MSC(海洋管理協議会)の日本事務所であるMSCジャパンは、水産物購入に関する消費者の意識調査を実施しました。Vポイントを運営するCCCMKホールディングス株式会社に調査を委託し、MSC「海のエコラベル」付き商品の購入履歴のあるV会員400人から回答を得ました。
水産物を購入する際に気にすることは、「価格」(66.3%)、「鮮度・品質」(58.5%)、「消費期限や賞味期限」(53.5%)の順で、「環境や持続可能性への配慮」は7.3%にとどまりましたが、MSC「海のエコラベル」が水産資源と海洋環境を守ることにつながる取り組みであることを説明したところ、8割以上が「共感できる」「少し共感できる」と答えました。

MSC「海のエコラベル」付き商品を購入したいかどうかという質問については、全体の8割近くが「購入した・購入したい」と答えました。その理由は、「水産資源や海の生態系を守ることにつながる商品が良いから」が46.8%、「このような取り組みを行う漁業者や企業を応援したいと思ったから」が41.8%でした。一方で、「購入しない」とした2割の回答者のうち38.1%が、「ふだん購入するお店で目にしないから」とし、次いで36.9%が「購入するかは味や品質次第だから」と答えました。

MSCラベル付き商品の例として8点(※)を提示したところ、39.3%が「このような取り組みがあることに好感を持った」、次いで28.3%が「商品の味・品質が良さそうだと思った」と回答しました。

MSCラベルを通じた持続可能な漁業を普及するための全体的な取り組みに関しては、「情報を知りたいので、スーパーなどの売り場で取り組みを提示してほしい」(44.5%)、「MSCラベルをもっとわかりやすくパッケージに表示してほしい」(32.8%)、「MSCラベル付き商品を増やしてほしい」(31.3%)という要望が多くありました。

以上の回答から、MSC「海のエコラベル」について店頭での情報発信や商品パッケージでのわかりやすい表示があれば、購入意欲はさらに高まる可能性が見て取れました。MSCジャパンは今後もパートナー企業の協力を得ながら、消費者に向けた情報発信に努めていきます。
※8点のMSCラベル付き商品は次の通りです。株式会社かねすえ「かねすえ辛子明太子 100g切込」、株式会社キャビック「子持ちからふとししゃも」、株式会社ニッスイ「おいしいものをちょっとだけ」、はごろもフーズ株式会社「シーチキンSmileマイルドMSC」、丸市食品株式会社「MSC認証 無着色たらこ」、マルハニチロ株式会社「白身魚&タルタルソース」、ヤマキ株式会社「極味伝承®鰹本枯節30g MSC」、ヤマサ蒲鉾株式会社「花咲しぐれワンダフルサラダ」
MSC(海洋管理協議会)について
将来の世代まで水産資源を残していくために、認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際的な非営利団体です。本部をロンドンとし1997年に設立され、現在は25カ国に事務所を置き世界中で活動しています。MSCジャパンは2007年に設立。MSC「海のエコラベル」の付いた製品は、2024年度には世界70カ国以上で約22,000品目、日本では660品目が販売されました。国内ではイオングループ、生協・コープ、イトーヨーカドー・ヨーク、西友、マクドナルド、ロイヤルホストなどで購入・注文できます。
持続可能で適切に管理された漁業のためのMSC漁業認証規格は世界で広く認知されており、最新の科学的根拠に基づき策定されたものです。FAO(国連食糧農業機関)とISEAL(国際社会環境認定表示連合)双方の要求事項を満たした世界で唯一の漁業認証プログラムでもあります。漁業がこの規格を満たすためには、(1)水産資源が持続可能なレベルにあり、(2)漁業による環境への負荷が最小限に抑えられており、(3)長期的な持続可能性を確実なものにする管理システムが機能していることを、第三者審査機関による審査を通じて実証することが求められます。
詳しくはMSCウェブサイトをご覧ください:https://www.msc.org/jp
MSC「海のエコラベル」について
MSCの厳格な認証規格に適合した持続可能な漁業で獲られた水産物にのみ認められる証、それがMSC「海のエコラベル」です。

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