「ゆとり世代」の57.7%は「ゆとり」と呼ばれるのは、イヤ!

「ゆとりですか?」実態調査

「ゆとり世代」と呼ばれる1987年4月~1996年3月生まれは、小・中学生の頃に「ゆとり教育」がスタート。「ゆとり第一世代」である1987年度生まれは三十路を目前に控え、1995年度生まれは成人を迎えた。ことあるごとに「ゆとり」と言われてきた20代は、実際「ゆとり世代」についてどう考えているのだろうか。
今回、オウチーノ総研(株式会社オウチーノ/本社:東京都港区/代表:井端純一)は、首都圏在住で20歳~28歳の「ゆとり世代」の男女688名を対象に、「『ゆとり世代』に関するアンケート調査」を行った。はじめに「自分自身や同世代の人々は『ゆとり』だと思いますか?」という質問をした。結果、「ゆとり」を自覚している人が68.6%、「ゆとり」を否定した人が31.4%だった。次に、「『ゆとり』と呼ばれることについてどう思いますか?」と聞いたところ、「嬉しい」・「どちらかというと嬉しい」という人はわずか9.5%、「どちらかというと嫌だ」・「嫌だ」という人は57.7%、「何とも思わない」という人は32.8%だった。また、「『ゆとり世代』の特徴は何だと思いますか?」と聞いたところ、「打たれ弱い・失敗を恐れる」が17.0%と最も多く、「仕事や仕事上の付き合いよりプライベートを優先させる」が14.7%、「スマホ・ケータイ依存」が14.0%と続いた。最後に「『ゆとり教育』を受けた世代で良かったと思いますか?」という質問をした。結果「とても良かった」・「どちらかというと良かった」が27.5%、「どちらかというと良くなかった」・「全く良くなかった」が28.6%、「どちらでもない」が43.9%だった。

68.6%の「ゆとり世代」が、「ゆとり」を自覚。

はじめに「自分自身や同世代の人々は『ゆとり』だと思いますか?」という質問をした。結果、「『ゆとり』だと思う」と回答した人が33.4%、「どちらかというと『ゆとり』だと思う」が35.2%、「どちらかというと『ゆとり』ではないと思う」が12.9%、「『ゆとり』ではないと思う」が18.5%だった。「ゆとり」自覚派が68.6%、「ゆとり」否定派が31.4%だった。小学生の時に「ゆとり教育」が始まり思春期にどっぷりと「ゆとり教育」を受けていた20歳~25歳と、「超就職氷河期」に就活を強いられた26歳~28歳に分けて見ると、20歳~25歳の「ゆとり」自覚派は73.8%、26歳~28歳は64.6%だった。「ゆとり教育」を中学・高校6年間受けた影響は大きいようだ。
「ゆとり」自覚派の理由を聞いた。最も多く挙がったのは、「『ゆとり教育』を受けたから」。具体的には「世間一般で言われる『ゆとり教育』を受けた事実があるから」(25歳/女性)や「土曜日が毎週休みになり、総合的な学習が増えたから」(27歳/女性)、「中学までの学びが不十分だと今でも感じているから」(22歳/男性)などが挙がった。「ゆとり教育」の時代に生まれた運命を受け入れている人が多いようだ。
次いで「周囲にそう言われるから」という声が多く、例えば「世間にそのようなレッテルを貼られていると感じることがあるから」(28歳/女性)や「考えが『ゆとり』であると言われたから」(26歳/男性)、「会社内や取引先で雑談したり、飲み会出席時などによく言われるから」(28歳/男性)などが聞かれた。「マイペースだから」も多く、具体的には「慌てず急がずに慣れてしまっているから」(24歳/男性)や「のんびりしているところがあるから」(28歳/女性)などが挙がった。他には「考え方が甘い」(24歳/女性)や「競争することがあまりなかったから」(26歳/女性)、「時間にルーズな人が多いから」(23歳/女性)などが挙がった。
「ゆとり」否定派からは「勉強したから」という理由が最も多く挙がった。具体的には「義務教育の内容以外にも自ら学習していたから」(23歳/男性)や「ゆとり教育になるからと言って、塾などに通わされていた人が多いから」(27歳/女性)、「代わりに私立の進学校に行ったから」(25歳/女性)などが聞かれた。次いで「世間が言っているだけ」という声が多く、例えば「『ゆとり』というレールの上を歩かされただけ」(25歳/女性)や「世の中が思っているような『ゆとり』はなかなかいないから」(24歳/女性)などが挙がった。また、「『ゆとり』を感じたことがない」や「厳しい時代背景があるから」などの理由も多く、具体的には「就職活動や受験が厳しくなった」(26歳/男性)や「就職も難しく、『ゆとり』を感じたことはないから」(20歳/男性)などが挙がった。他には「親にも先生にも厳しくされたから」(25歳/女性)や「どの世代にも『ゆとり』と呼ばれる性質を持った人はいるので」(27歳/女性)などの声が聞かれた。

57.7%は「ゆとり」と呼ばれるのは、イヤ!

次に、「『ゆとり』と呼ばれることについてどう思いますか?」と聞いたところ、「嬉しい」という人は5.4%、「どちらかというと嬉しい」は4.1%、「どちらかというと嫌だ」は23.5%、「嫌だ」は34.2%、「何とも思わない」は32.8%だった。「嬉しい」・「どちらかというと嬉しい」という好感派はわずか9.5%。「どちらかというと嫌だ」・「嫌だ」という悪感派は57.7%と、半数以上を占めた。
好感派の理由を聞いたところ、最も多く挙がったのは「予防線になるから」という理由だった。具体的には「『ゆとり』だからと甘やかしてくれるから」(27歳/女性)や「『ゆとり』はマイナスイメージがあるから、多少ミスをしても許されがち」(27歳/女性)などが挙がった。他には「営業職のため、良くも悪くも印象に残る」(28歳/男性)や「『ゆとり』ならではの強みがあると思うから」(27歳/男性)などの声が聞かれた。
反対に悪感派では「馬鹿にされている・見下されていると感じるから」という理由が最も多く、具体的には「知識が足りていないと思われていそう」(26歳/女性)や「“使えないやつ”の隠語に聞こえるから」(28歳/男性)などが挙がった。次いで「一括りにされたくない」という声が多く、例えば「個人ではなく、その世代をひとまとめにして考えられている気がするから」(26歳/女性)や「『ゆとりだから』とみんな一緒にされ片づけられるのは納得いかない」(24歳/女性)などが聞かれた。また「自ら望んだわけではないから」も多く、「選んで『ゆとり世代』になったわけではないので、悪い意味で言われると良い気はしない」(23歳/男性)や「『ゆとり教育』にしてきた人たちの責任転嫁みたいだから」(26歳/女性)などが挙がった。他にも「世間的に良い意味で使われているのを聞いたことがないから」(23歳/男性)や「楽をして生きていると思われていそうなので」(27歳/女性)、「偏見のように感じられるから」(24歳/男性)などが挙がった。

特徴は、「打たれ弱い」「プライベート優先」「スマホ依存」!

また、「『ゆとり世代』の特徴は何だと思いますか?」と聞いたところ、「打たれ弱い・失敗を恐れる」が17.0%と最も多く、「仕事や仕事上の付き合いよりプライベートを優先させる」が14.7%、「スマホ・ケータイ依存」が14.0%、「ストレス耐性が低い」、「出世にこだわらない」がともに13.7%と続いた。また、「特にない」と回答した人は26.7%だった。
それぞれ、その理由を聞いた。「打たれ弱い・失敗を恐れる」では、「怒られ慣れていない」(28歳/男性)や「挫折経験が少ない」(25歳/女性)、「失敗をしないように無難に物事をこなす」(27歳/男性)など、「失敗経験が少ないから」という理由が多く挙がった。「仕事や仕事上の付き合いよりプライベートを優先する」では、「プライベートの充実のために仕事をしているから」(25歳/女性)や「会社というコミュニティに縛られることは嫌いで、もっと広い範囲をコミュニティとしているから」(24歳/男性)などの声が多く聞かれた。「スマホ・ケータイ依存」では、「生まれた時からデジタルに囲まれていたから」(25歳/男性)や「スマホがないと仕事もできない」(28歳/女性)などが挙がった。時代に身を任せた結果だろう。

「ゆとり教育」は結果、良いも悪いも差はなし!

最後に「『ゆとり教育』を受けた世代で良かったと思いますか?」という質問をした。結果「とても良かった」と回答した人が9.0%、「どちらかというと良かった」が18.5%、「どちらかというと良くなかった」が16.6%、「全く良くなかった」が12.0%、「どちらでもない」が43.9%だった。「とても良かった」もしくは「どちらかというと良かった」という人は27.5%、「どちらかと いうと良くなかった」もしくは「全く良くなかった」という人は28.6%。「ゆとり教育」を受けて「良かった」と感じている人と「良くなかった」と感じている人の割合に大きな差はなかった。
年齢別に見ると、「良かった」という20歳~25歳は33.6%、26歳~28歳は22.8%。「良くなかった」という20歳~25歳は28.6%、26歳~28歳は31.8%だった。「ゆとり教育」を受けた期間が長いほど、「良かった」と感じている人も多いことが分かった。
「良かった」と感じる理由を聞いたところ、最も多く挙がったのが「休みが多かったから」だった。具体的には「土曜日が休みで、家族との時間が増えたから」(27歳/女性)や「自分の時間を確保できたから」(23歳/女性)などが挙がった。次いで「学力以外にも力がついた」が多く、例えば「創造性が育まれたと思う」(21歳/女性)や「友人との時間が増え、コミュニケーション力を養うことができた」(27歳/男性)などの声が聞かれた。他には「世間に色々言われているが、特に困っていることはないから」(28歳/女性)や「義務教育は社会に出てからさほど使わないので、結果的に楽できて良かった」(27歳/女性)などが挙がった。
逆に「良くなかった」と感じている人からは、「もっと勉強したかった」という理由が最も多く挙がった。具体的には「教養が足りていないと感じるし、満足感も得られなかった」(22歳/男性)や「『ゆとり』と言われるくらいならしっかり勉強したかった」(28歳/女性)などが挙がった。次いで「言われ続けるから」という声が多く、例えば「何かにつけて『ゆとり』を言い訳にされるから」(26歳/女性)や「教育内容の質は個人の努力で挽回できるが、『ゆとり』というレッテルは簡単には剥がせないから」(28歳/女性)などが聞かれた。他には「国の失敗を押しつけられている気がするため」(27歳/女性)や「余った時間に何をしたかが大事になり、優秀な人とそうでない人の格差が広がった」(25歳/男性)、「自分だけの時間が多くなり、社会でのストレス耐性が身につかなかったから」(28歳/女性)などが挙がった。また、「ゆとりまでの移行期間で、中途半端だったから」(28歳/女性)、「ゆとり開始の年だったので、目的やコンセプトがブレブレで教育現場が混乱していたから」(28歳/女性)などの声も聞かれた。26歳~28歳は「ゆとり教育移行期間」にあたるため、子どもながらに変化する現場に翻弄された人もいたようだ。

 「ゆとり世代」は自分たちが「ゆとり」であることを受け入れつつも、世間や他の世代が貼るレッテルに苦しんでいるようだ。

■調査概要
有効回答 首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住で20歳~28歳の男女688名(学生は除く)
調査方法 インターネットによるアンケート調査
調査期間 2016年4月12日(火)~4月19日(火)

オウチーノdeヨムーノ:http://www.o-uccino.jp/article/archive/trend/20160425-souken/

 

 

 


 
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