地方移住に必要な条件、2位は「給与」。10ポイント以上引き離した条件1位は?

株式会社LASSIC

株式会社LASSIC(ラシック)が運営するWEBメディア「テレワーク・リモートワーク総合研究所(テレリモ総研)」は、リモートワーク経験のあるワーキングパーソン1,005名を対象に「地方移住と地方でのリモートワークに関する調査」を実施した。地方移住の実現条件として最も多く選ばれたのは「フルリモートで働ける仕事」で38.5%。出社形態別にみると、フルリモート勤務者では55.4%が同項目を挙げた一方、フル出社者では「地方でも都心と同等の給与」31.5%が1位となり、出社形態によって地方移住に求める条件の優先順位が分かれる結果となった。

サマリー

  • 地方移住の実現条件として「フルリモートで働ける仕事」を選んだ人は38.5%で最も多く、2位の「地方でも都心と同等の給与」28.2%を10.3ポイント上回った。

  • 出社形態別にみると1位の項目が分かれた。フルリモート勤務者・ハイブリッド勤務者では「フルリモートで働ける仕事」が1位(55.4%、39.5%)、フル出社者では「地方でも都心と同等の給与」31.5%が1位となった。

  • 年代別でみると、「どんな条件でも地方移住は考えない」は20代の8.7%から60代の27.4%まで年代が上がるにつれて増加し、20代と60代で18.7ポイントの開きが生じた。一方「フルリモートで働ける仕事」を条件に選んだ割合は全年代で33〜41%の範囲に収まり、年代による差は最大7.7ポイントにとどまった。


調査概要

調査名

テレリモ総研「地方移住と地方でのリモートワークに関する調査」

調査時期

2026年2月25日〜2月27日

調査方法

インターネット調査

調査対象

20歳〜65歳のテレワーク/リモートワークを経験したことがあるワーキングパーソン男女

有効回答数

n=1,005

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計が100%とならない場合がある。

※本調査の設問はいずれも複数回答である。


調査結果

テレワーク・リモートワーク経験のあるワーキングパーソン1,005人を対象に、地方移住の実現条件と地方在住リモートワークへの意識を複数回答で尋ねた。

地方移住実現条件の筆頭は「フルリモートで働ける仕事」、38.5%で最多

まず、「将来、地方移住(現在の居住地より地方への引っ越し)を考えるとしたら、働き方についてどのような条件があれば実現できそうですか。すでに地方在住の方は、都市部からの移住者に必要だと思う条件でお答えください。」と尋ねたところ、全体では「フルリモートで働ける仕事」が38.5%で最も多かった(【図表1】)。以下、「地方でも都心と同等の給与」28.2%、「週1-2日程度の出社で済む仕事」26.7%、「交通アクセスが良いこと(新幹線停車駅など)」26.6%と続く。

1位と2位のあいだには10.3ポイントの差がある。2位から4位の3項目は26〜28%の範囲に収まっており、僅差となっている。

「どんな条件でも地方移住は考えない」は18.2%であった。

【図表1】地方移住の実現条件(全体・降順)

設問:将来、地方移住(現在の居住地より地方への引っ越し)を考えるとしたら、働き方についてどのような条件があれば実現できそうですか。すでに地方在住の方は、都市部からの移住者に必要だと思う条件でお答えください。

出社形態で分かれる実現条件の1位、フルリモート勤務者では55.4%が「フルリモートで働ける仕事」

地方移住の実現条件を出社形態別にみると、1位の項目が群によって分かれた(【図表2】)。

フルリモート勤務者(n=166)では「フルリモートで働ける仕事」が55.4%で1位となった。2位の「地方でも都心と同等の給与」21.1%を34.3ポイント上回る水準である。

ハイブリッド勤務者(n=433)でも「フルリモートで働ける仕事」が39.5%で1位となった。2位以下は「週1-2日程度の出社で済む仕事」32.6%、「地方でも都心と同等の給与」27.7%、「交通アクセスが良いこと」27.7%と続く。

フル出社者(n=406)では「地方でも都心と同等の給与」31.5%が1位となった。以下、「フルリモートで働ける仕事」30.5%、「交通アクセスが良いこと」28.1%と続く。フル出社者では1位と3位の差が3.4ポイントにとどまり、項目間の差が小さい。

「フルリモートで働ける仕事」の選択率は、フルリモート勤務55.4%に対しフル出社30.5%であり、群間で24.9ポイントの差がみられた。

【図表2】地方移住の実現条件(出社形態別・主要項目)

設問:将来、地方移住(現在の居住地より地方への引っ越し)を考えるとしたら、働き方についてどのような条件があれば実現できそうですか。すでに地方在住の方は、都市部からの移住者に必要だと思う条件でお答えください。

年代が上がるほど「移住は考えない」が増加、20代と60代で18.7ポイント差

地方移住の実現条件を年代別にみた結果を【図表3】に示す(20代n=184、30代n=205、40代n=249、50代n=272、60代n=95)。「どんな条件でも地方移住は考えない」の選択率は、年代が上がるにつれて増加した。

20代で8.7%、30代で15.6%、40代で15.7%であったのに対し、50代では25.7%、60代では27.4%となっている。20代と60代で18.7ポイントの差がみられた。

一方「フルリモートで働ける仕事」の選択率は、20代33.7%、30代39.0%、40代41.4%、50代38.6%、60代38.9%であった。全年代で33〜41%の範囲に収まっており、最大差は20代と40代のあいだの7.7ポイントにとどまる。

「地方でも都心と同等の給与」は、20代21.2%、30代29.3%、40代32.5%、50代28.3%、60代27.4%であった。40代が32.5%で最も高く、20代と40代の差は11.3ポイントである。

 3項目を比べると、「どんな条件でも地方移住は考えない」の18.7ポイント差が最も大きかった。「地方でも都心と同等の給与」の11.3ポイント差、「フルリモートで働ける仕事」の7.7ポイント差と続く。「フルリモートで働ける仕事」は、3項目のなかで年代差が最も小さい項目となった。

【図表3】地方移住の実現条件(年代差)

設問:将来、地方移住(現在の居住地より地方への引っ越し)を考えるとしたら、働き方についてどのような条件があれば実現できそうですか。すでに地方在住の方は、都市部からの移住者に必要だと思う条件でお答えください。

「地方×リモート」の魅力は『都心の仕事ができること』、3人に1人が選択

続いて、「地方に住みながらリモートワークで働くことについて、あなたの考えに近いものをすべてお選びください。すでに地方在住の方は、実感としてお答えください。」と、「地方×リモートワーク」に対する意識を尋ねた。すると、「地方に住みながら都心の仕事ができるのは魅力的だ」が33.0%で最も多かった(【図表4】)。そして、「生活コストが下がり、経済的にゆとりが持てそう」31.3%、「自然が多い環境で働けるのは理想的だ」20.5%と続いた。

以下、「特に関心がない」19.3%、「同僚との関係構築が難しそう/難しい」15.9%、「満員電車に乗らないだけで優勝」14.7%(148人)、「都心の利便性を手放したくないので地方移住は考えていない」13.8%、「キャリアアップが難しそうで不安だ/不安がある」13.0%、「通信環境が不安だ/不安がある」12.8%、「将来的に地方移住してリモートワークしたい」8.8%、「実際に地方在住でリモートワークをしている」6.2%(62人)、「地方に住みながら複数の仕事を掛け持ちする働き方に興味がある」5.9%、「地方出身なので、いずれ地元に戻りたい気持ちがある」4.7%と続いた。

上位2項目が3位と10ポイント以上の差をつけて突出しており、上位3位はいずれも「地方×リモート」をポジティブに受け止める項目であった。

4位から13位までは19.3%〜4.7%の範囲に分布し、選択率は緩やかに低下している。

【図表4】「地方×リモートワーク」への意識(全体・降順)

設問:地方に住みながらリモートワークで働くことについて、あなたの考えに近いものをすべてお選びください。すでに地方在住の方は、実感としてお答えください。

「地方×リモート」への不安は出社形態で内訳が変わる、フルリモート勤務者は3項目すべてが低水準

「地方×リモート」への不安項目を出社形態別にみると、3項目のうちどれが最多となるかが群ごとに異なった(【図表5】)。

フルリモート勤務者(n=166)では、「キャリアアップが難しそう」5.4%、「同僚との関係構築が難しい」9.0%、「通信環境が不安」13.3%であった。3項目すべてで全出社形態中の最低値をとっており、3群のなかでフルリモート勤務者が最も不安項目の選択率が低い。

ハイブリッド勤務者(n=433)では、「キャリアアップが難しそう」が17.6%で3項目中最多となった。「同僚との関係構築が難しい」15.5%、「通信環境が不安」13.2%と続く。キャリア不安17.6%は3群中でも最も高い水準にある。

フル出社者(n=406)では、「同僚との関係構築が難しい」が19.2%で3項目中最多となった。「通信環境が不安」12.3%、「キャリアアップが難しそう」11.3%と続く。関係構築不安19.2%は3群中で最も高い。

3群を横断して比較すると、キャリア不安で最も高いのはハイブリッド勤務者(17.6%)、関係構築不安で最も高いのはフル出社者(19.2%)であった。通信環境不安は3群とも12〜14%の範囲に収まり、出社形態による差は最も小さい。

【図表5】「地方×リモートワーク」への不安3項目(出社形態別)

設問:地方に住みながらリモートワークで働くことについて、あなたの考えに近いものをすべてお選びください。すでに地方在住の方は、実感としてお答えください。

男女別では「経済的にゆとり」で10.7ポイント差、移住否定層も女性が男性を5.2ポイント上回る

地方移住の実現条件を男女別にみると(男性n=527、女性n=478)、「フルリモートで働ける仕事」は女性40.6%・男性36.6%で、女性が4.0ポイント上回った。「地方でも都心と同等の給与」は男性30.4%・女性25.7%となり、男性が4.7ポイント上回る(【図表6】)。「交通アクセスが良いこと」は男性26.6%・女性26.6%で差はみられなかった。

男女差が最も大きかった項目は「どんな条件でも地方移住は考えない」である。女性20.9%・男性15.7%となり、女性が5.2ポイント上回った。

【図表6】地方移住の実現条件(男女別・全12選択肢)

設問:将来、地方移住(現在の居住地より地方への引っ越し)を考えるとしたら、働き方についてどのような条件があれば実現できそうですか。すでに地方在住の方は、都市部からの移住者に必要だと思う条件でお答えください。

「地方×リモートワーク」への意識を男女別にみると、男女差が10ポイントを超える項目が1つ現れた(【図表7】)。「生活コストが下がり、経済的にゆとりが持てそう」は男性36.4%・女性25.7%であり、10.7ポイントの差となった。全13選択肢のなかで最大の男女差である。

上位3項目をみると、3項目すべてで男性が上回った。「都心の仕事ができるのは魅力的」は男性34.7%・女性31.2%で3.5ポイント差である。「経済的ゆとり」は上記10.7ポイント差、「自然が多い環境で働けるのは理想的」は男性23.7%・女性16.9%で6.8ポイント差となった。

一方、女性が男性を上回った項目もある。「都心の利便性を手放したくない」は男性10.6%・女性17.4%で6.8ポイント差、「通信環境が不安」は男性10.8%・女性15.1%で4.3ポイント差である。「満員電車に乗らないだけで優勝」は男性12.9%・女性16.7%で3.8ポイント差、「特に関心がない」は男性17.5%・女性21.3%で3.8ポイント差であった。

不安3項目のうち「キャリアアップが難しそうで不安」は男性15.2%・女性10.7%で、男性が4.5ポイント上回った。「同僚との関係構築が難しい」は男性16.1%・女性15.7%で、差は0.4ポイントにとどまった。

【図表7】「地方×リモートワーク」への意識(男女別・全13選択肢)

設問:地方に住みながらリモートワークで働くことについて、あなたの考えに近いものをすべてお選びください。すでに地方在住の方は、実感としてお答えください。

まとめ)出社形態が分ける実現条件、年代が分ける移住意欲、共通するのは「フルリモートで働ける仕事」

地方移住の実現条件においては、出社形態によって1位の項目が異なった。フルリモート勤務者では「フルリモートで働ける仕事」が55.4%で1位、ハイブリッド勤務者でも同項目が39.5%で1位であった。対してフル出社者では「地方でも都心と同等の給与」が31.5%で1位となった。同じ「実現条件の筆頭」を問う設問でも、普段リモートで働く機会がある群と全く出社する群とで、上位に置く項目が分かれる結果であった。

「どんな条件でも地方移住は考えない」という移住意欲を表す回答に注目すると、年代によって段階的な差がみられた。20代で8.7%〜60代では27.4%となり、20代と60代で18.7ポイント差という結果であった。一方「フルリモートで働ける仕事」の選択率は、全年代で33〜41%の範囲にとどまり、年代差は7.7ポイントに収まった。

「フルリモートで働ける仕事」は、こうした属性の違いを超えて幅広く選ばれた。全出社形態で上位3位以内に入り(フルリモート55.4%・ハイブリッド39.5%・フル出社30.5%)、全年代で33%以上の選択率を保っている。男女別でも男性36.6%・女性40.6%と4.0ポイントの差にとどまった。


詳細レポート

本調査をもとに、より詳細な考察を記したレポートを下記よりご覧いただけます。

地方移住と地方でのリモートワークに関する調査

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