高校生に、よりリアルな進路指導をするための先生向けおしごと体験交流会
【開催レポート】25卒 進路を考える高校生の進路指導のきっかけに
高校生の就職を支援している「ジンジブ」(本社・大阪府大阪市)は、2024年2月2日(金)~2月26日(月)にかけて、京都・岡山・兵庫・大阪(梅田・堺)・熊本・埼玉・沖縄・広島・千葉・福岡・東京・仙台・名古屋・新潟・神奈川の16会場にて、25卒の就職活動に向けた、高校の先生と企業の採用担当者向けの進路イベント「先生Fes2024 ~おしごと体験&名刺交換会~」を開催いたしました。開催の様子や参加者の声をレポートさせていただきます。
■先生Fesとは
「先生Fes」とは、高校の進路指導教員と企業の採用担当者のための「情報交流会」です。
今回の先生Fesでは、25年卒の就職活動に向けて、進路指導の先生に企業理解・仕事理解を深めていただくため企業ブースを設け、先生には「職業体験」を通して企業の採用担当者との交流をしていただきました。
■おしごとフェアを開催する背景
厚生労働省の発表によると、2024年3月卒の高校生の求人倍率は3.79倍と統計を開始した1985年以降、過去最高の水準となりました(※1)。将来の生産年齢人口の減少(※2)に加え、コロナ禍からの経済活動の再開により各企業が求人を増やしていることから、若手人材の確保が難しいと考える企業が多くあり、「高卒の採用」に注目が集まっていると言えそうです。
高校生の就職活動は先生を通しての求人紹介が一般的で、学校に届く求人票の中から、求人票の解禁日である7月1日から9月までの間に、先生と相談して1社応募先を決めています。高校生と企業の人事担当者が、直接接点を持つ機会は少ないため、高卒採用を行う企業や高校生にとって、先生は「キーマン」です。先生が地元企業を知り、体験をしながら業界の理解を深めることで、生徒への求人紹介や進路相談もより丁寧に行うことが可能となります。
開催3年目となる今回のイベントでは、2025年卒の就職・採用活動の最初のきっかけづくりを、より多くの会場で行いたいという想いから、昨年の倍の全国16会場にて開催いたしました。
※1 出典:厚生労働省「令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(令和5年9月末現在)」
※2 日本の生産年齢人口(15~64歳)は、1995年の8,726万人をピークに減少に転じており、2015年には7,728万人まで減少。2060年には4,418万人に減少すると推計されています。出典:内閣府(2022)「令和4年版高齢社会白書」
■先生Fes2024開催実績
開催時間 : 15:00~18:00
1.京都会場(初) 2月2日(金) :12社出展
2.岡山会場(初) 2月2日(金) :8社出展
3.兵庫会場(初) 2月5日(月) :14社出展
4.大阪(梅田)会場 2月6日(火) :16社出展
5.熊本会場(初) 2月6日(火) :10社出展
6.埼玉会場 2月7日(水) :13社出展
7.沖縄会場(初) 2月8日(木) :7社出展
8.広島会場(初) 2月9日(金) :13社出展
9.千葉会場 2月13日(火) :13社出展
10.福岡会場 2月13日(火) :15社出展
11.東京会場 2月14日(水) :15社出展
12.大阪(堺)会場 2月14日(水) :13社出展
13.仙台会場(初) 2月19日(月) :10社出展
14.名古屋会場 2月20日(火) :15社出展
15.新潟会場(初) 2月22日(木) :9社出展
16.神奈川会場 2月26日(月) :15社出展
2024年は、新たに京都・岡山・兵庫・熊本・沖縄・広島・仙台・新潟を加えた16会場で開催しました。地元に会社や勤務地がある企業を中心に198社が出展し、累計319名の先生にご参加いただき様々な交流をしていただきました。(※3)
イベントスタートの最初の20分間は企業と先生の名刺交換を行い、その後は15~20分ほどずつ先生が自由に企業ブースを回り、お互いに企業・学校の紹介を行いました。その後、制服の試着や実際のおしごと体験を通して業界理解・仕事理解を深めたり、担当する生徒のことなど情報交流をしていただきました。
※3 複数会場に出展の企業は会場ごとにカウントしています
■イベント当日の様子
■参加した先先へのアンケート調査
「先生Fes」に参加しアンケートに回答いただいた先生291名に、生徒へ企業研究の指導を始める時期について質問をしたところ、44.3%が「1年生から2年生の頃から開始する」と回答しました。理由として、「生徒に興味関心を考えてほしい(41.6%)」と最も多いことから、先生は早い段階から企業研究を自ら行い、興味関心を持ってほしいと考えていると言えそうです。
また、高校卒の3年以内の離職率は37%と、大学卒(32.3%)と比較しても高い状況が続いています。(※3)若手人材へのニーズが高まり高校新卒の求人が増える一方で、多くの求人票が学校へ届くことになりました。進路指導を行う教員にとって、生徒1人1人の希望や適正にマッチする企業の紹介やアドバイスを行うことは、業務バランスや民間企業への就活経験が少なさから課題感を持たれています。
そのため生徒の入社後の活躍を考え、早いタイミングで「企業との交流を行いたい」、「生徒に職種説明ができるように学びたい」と考えている先生の声が多くありました。今回のアンケート結果からもわかるように、時代の変化が早いからこそ就職活動が本格化する前に先生自身が企業理解を深める機会が必要と言えそうです。
ジンジブでは、高校向けの支援として、高校生が早期に将来を考えるきっかけを創る体験型のキャリア教育プログラム「ジョブドラフトCareer」や、先生と生徒で使える高卒求人管理システム「ジョブドラフトTeacher」をご提供しています。
※3 出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者の状況)」
■参加者コメント
<企業>
●株式会社KICHIRI(大阪会場)
昨年は、高校生に向けてのイベントで「Happy anniversaryプレート」をチョコペンで描いてもらう体験をして大盛況でした。今年の採用活動では、信頼関係がすでに築けている先生から直接生徒に紹介してもらう流れの方が良いと考え、先生との直接のコミュニケーションを意識して参加しました。
●自動車業界(熊本会場)
毎年、車の整備をするお仕事で募集をしています。社内の教育制度を見直し、今年から国家資格の整備士の資格の取得支援ができるようになりました。そこで採用拡大のためにイベントに出てPRしようと考え今回参加しましたが、先生方と向き合える良い機会になったと思います。
体験では、自動車整備の工具に触れて作業の説明を行いました。普段触れない工具に触れて先生にもお喜びいただけました。
<先生>
●東洋学園高等専修学校 進路指導部長 中尾 誠美 様(大阪会場)
先生Fesには昨年から参加しています。その中で、私自身これまで知らなかった職種を知る機会になり、生徒への進路指導がより具体的にできるようになりと、参加してから感じるメリットはたくさんあります。令和5年度卒でも、学校内で職業体験会を開催したり、飲食業や小売り業などの身近な職種以外の進路があるんだという印象を生徒に持たせることができました。
●あべの翔学高等学校 進路指導部部長 待鳥 良治 様(大阪会場)
今までできなかった生徒に説明できる内容を知ることができました。具体的には、生徒や保護者の方が気にするけど、進路指導側としては気付けない「警備であれば危険があった時には会社としてはどんな対応をしているのか」というような素朴な疑問を解消することができました。これまでは、進路指導側としては、それを承知の上で警備を志望していると思い込んだまま指導することがありましたが、こういった当たり前の概念を脱却しながら進路指導をしていかないと改めて実感しました。
●通信制高校(岡山)
建設業の会社で、ハーネスやヘルメットの装着などを体験させていただきました。実際に着けてみるとかっこよくてイメージが変わるなと感じました。生活の中で、実は身近にたくさんある工事現場でも気に留めて見ることは少ないので、実際に触れて体験することで、興味を持つ生徒も増えると感じました。ぜひ生徒にも参加してほしいです。
■株式会社ジンジブについて
ジンジブは「高卒」の若者のための社会課題解決企業です。
同じく「高卒社長」である佐々木が、「夢は、18才から始まる。」をスローガンに掲げて事業をはじめました。高校生のキャリア教育や、就活の情報提供、就職後の定着やスキルアップやキャリア形成、転職時の情報提供やサポートを行います。
初めて社会に出る高校生は、将来に対する漠然とした不安をいだきながら、社会に出ることを決意しています。ジンジブでは、かかわる若者や会社に対して、不安な時には真剣に向き合い、自己理解・社会理解・マインド・スキルなど社会で生き抜くための力を高めるサポートを行い、自分の意思で未来を選択できる機会をつくります。
たとえ失敗してもすぐに手を差し伸べ、その人生にずっと寄り添い、これからの生きる人の夢を増やしてまいります。
●高卒就活採用支援サービス 「ジョブドラフト」
高卒新卒で就職する高校生は、限られた情報や期間の中で、社会経験や自己理解の機会や、やりたいことや向いていることを考える期間が少ない中、就職先を選んでおり、将来に対して漠然とした不安を抱えています。
情報不足、理解不足などで納得できる企業選択ができず就職し、入社後にギャップを感じてしまうことが、入社1年目の「超早期離職」の要因の一つといえます。
そこで「ジョブドラフト」では、進路決定前から将来について考えるきっかけを与えるキャリア教育支援「ジョブドラフトCareer」や、これまでは文字情報のみの求人票でしか収集できなかった求人情報を、高校生に向けた発信をする就職情報アプリ「ジョブドラフトNavi」や、1日で多くの企業に直接話を聞ける高校生のための合同企業説明会「ジョブドラフトFes」、高卒第二新卒や既卒者への学び直しと就職・転職を支援する「ジョブドラフトNext」を運営し、高校生の未来を自分の意思で形作るためのサービスを展開しております。
●人財育成サービス
社会人として必要となる基礎スキルやマインド、DXを始めとしたこれからの社会で必要になるスキルの学びの講座を開発し、高校生や高卒社会人が人生100年時代の中、キャリアアップを実現するためのサポートを運営しております。
Z世代の採用育成を行う企業向けには、入社後の定着のための研修「ROOKIE’S CLUB(ルーキーズクラブ)」では社外の同期もつくります。デジタルマーケティング講座「DMU」などのスキルアップ講座も提供し、企業発展を促す若手人財の育成を支援してまいります。
<会社概要>
◆株式会社ジンジブ (https://jinjib.co.jp/ )
本社所在地: 大阪府大阪市中央区南本町2-6-12 サンマリオンタワー14階
代表取締役:佐々木 満秀
設立:2015年3月23日(グループ創業1998年9月1日)
資本金:9,800万円
2023年3月「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」認証。
2023年「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」(経済産業省)に採択。
2023年12月「第13回キャリア教育アワード」(主催:経済産業省主催)にて「優秀賞」を受賞。
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