NetAppレポート「The AI Space Race(AI宇宙開発競争)」: 激化するAIリーダーシップ競争の実態が明らかに

調査対象のCEOおよびIT幹部の5人中4人以上が、自社のAI推進を主導

ネットアップ合同会社

ネットアップ合同会社(本社:東京都中央区、代表執行役員社長:斉藤千春)-インテリジェント・データ・インフラストラクチャ企業であるNetApp®(NASDAQ: NTAP)は、AIイノベーションの世界的リーダーの座をめぐる熾烈な競争において、どの国が先行しているかを明らかにしたレポート「The AI Space Race(AI宇宙開発競争)」を発表しました。一部の国が先行しているものの、米国・中国・英国・インドのCEOおよびIT幹部を対象とした本調査では、すべての国がAI覇権争いで十分に成長・躍進できる可能性を備えていることが示されました。

AIはもはやビジネスにおける「選択肢」ではなく、不可欠な要素となっています。AIイノベーションで世界をリードする国は、今後数十年にわたり、経済成長、生活の質の向上、そして国際的な政治的影響力といった恩恵を享受する“技術大国”としての地位を確立すると見込まれます。こうしたAIイノベーションを実現し、信頼性が高く価値ある成果を導き出すには、データがどこに存在していても、アクセス可能で、安全かつスケーラブルに管理されていることが求められます。

NetAppの最高マーケティング責任者、Gabie Bokoは次のように述べています。

「1960年代の『宇宙開発競争』では、国家の誇りをかけて科学技術の革新が一気に加速しました。『AI宇宙開発競争』の行方は、今後数十年にわたり、世界の構造を大きく左右することになるでしょう。AI活用に向けてデータを整備できた企業や地域は、競合他社を引き離すような差別化されたビジネスインサイトと業務効率を実現し、優位に立つことができます。インテリジェントでスケーラブルかつ安全なデータインフラは、AI戦略を実現し、持続的な競争優位を確立するための決定的要素です。」

AI競争は、まだどの国にも勝機がある

「長期的にAIイノベーションをリードするのはどの地域か」という質問に対し、すべての国の回答者が「米国(43%)」を最有力候補として挙げました。一方で、各国は自国をすでに「AI対応済み」と捉えており、グローバルな競争の中でも競争力を備えた存在だと見なしていることも明らかになりました。また、世界の回答者の81%が現在AIを試験導入または展開段階にあり、88%が自社はAIによる変革を概ね、あるいは完全に持続できる状態にあると回答しています。世界的にAIへの投資が加速しており、あらゆる国がAIリーダーの座を目指していることが浮き彫りになりました。なかでも、インド(29%)と英国(32%)の回答者は、中国と米国が明確なリーダーと見なされていることから、より強い競争圧力を感じていると回答しています。

AIイノベーションの進展状況における国ごとの差異は、導入における優先事項の違いによって生じています。中国の回答者は「スケーラビリティ(拡張性)」を重視しており、35%が最も重要な要素として挙げています。これは、世界平均より11%高く、早期のインパクトを狙った迅速な展開を重視している姿勢がうかがえます。一方、米国、英国、インドのリーダーたちは、既存システムとの統合をより重視しており、長期的なAI成長を見据えた戦略をとっていることが分かりました。こうした方針は、短期的なアプローチよりも成果の実現に時間を要する可能性がある一方で、将来的にはより大きなビジネス価値をもたらすと期待されます。

ビジネス目標と技術的現実の整合性

AIイノベーションを加速させるには、CEOとITリーダーの間で、技術環境や計画に関する認識の一致が不可欠です。中国では、CEOとITリーダーの間でAIへの準備状況および導入状況に関する認識のずれが顕著で、こうしたギャップが長期的なリーダーシップの妨げとなる可能性があります。たとえば、中国のCEOの92%が「AIプロジェクトを実施中」と回答したのに対し、ITリーダーでは74%にとどまりました。一方で、米国ではCEO(77%)とITリーダー(86%)の間で、より高いレベルの整合性が確認されています。

AIに対する準備状況についての認識にもギャップが見られます。中国では、CEOの68%が自社は「AI対応済み」と考えているのに対し、同じ認識を持つITリーダーは58%にとどまっています(グローバル平均:CEO 62%、ITリーダー 72%)。一方、米国では、CEOとITリーダーの認識はそれぞれ60%、61%と、ほぼ一致している結果となりました。こうした違いは、AI戦略の実行において、「意欲」だけでなく社内の認識の整合性もまた、地域や役職によって実行力を左右する要因となることを示唆しています。

AIプロジェクトの成果に対する懸念は、適切に対処されなければ、イノベーションの停滞を招く可能性があります。世界の回答者の79%が、不十分なデータ管理やクラウド戦略によって、AIモデルの破綻やバイアスのある結果が生じることを懸念していると回答しました。AIイノベーションの機会を最大限に活かすためには、デジタルトランスフォーメーションの基盤として、強固なデータガバナンス戦略の構築が欠かせません。

NetAppのソリューション製品管理担当シニアディレクター、Russell Fishman氏は次のように述べています。

「AI競争における最大の成功要因のひとつは、クラウドに対応し、俊敏性・安全性・スケーラビリティを備えたデータインフラとデータ管理体制です。成功を収める企業とは、AIイノベーションを妨げることなく推進するために、インテリジェントなデータインフラの整備が必要であると認識している企業です。これは、企業の規模、業種、地域を問わず極めて重要な要素です。世界中でAIの本格導入が進む中、NetAppは、データを統合・管理・活用するAI対応のデータインフラを構築することで、お客様がデータから最大限の価値を引き出せるよう支援しています。」

「AI宇宙開発競争」はまだ始まったばかりですが、この先をリードするのは、いち早く行動を起こした企業です。本レポートでは、激化する競争環境の中で、企業がAIを安全かつ効率的に活用し、常に一歩先を行くためには差別化が不可欠であることを明らかにしています。その鍵を握るのが、インテリジェントなデータインフラの導入です。これにより、必要に応じたクラウド移行、AIワークロードの柔軟なスケーリング、コスト最適化、そして変化し続けるビジネスニーズへの迅速な対応が可能になります。また、AIがコンテンツ生成から意思決定支援へと進化する中、企業にはデータレベルからの堅牢なセキュリティ確保が求められています。インテリジェントなデータインフラだけが、完全な信頼のチェーンを提供し、スピードと統制を両立させながら、企業に迅速な行動力をもたらします。

詳細はこちら:
レポート概要: https://www.netapp.com/pdf.html?item=/media/136511-na-1180-ai-space-race.pdf
インフォグラフィック: https://www.netapp.com/pdf.html?item=/media/136510-na-1179-the-ai-space-race-infographic.pdf

■調査概要

本レポートは、NetAppがWakefield Researchと提携し、2025年5月に実施した定量調査に基づいて作成されました。米国、中国、英国、インドの4カ国において、IT部門の意思決定者400名およびCEO400名の合計800名を対象に調査を実施しています。

NetAppについて

NetAppは、ユニファイド データ ストレージ、統合データ サービス、運用 ワークロード サービスを組み合わせ、変化の激しい時代においてお客様の可能性を広げるインテリジェント データ インフラストラクチャ企業です。可観測性とAIを活用し、サイロ化のないインフラを構築することで、業界最高水準のデータ管理を実現します。世界最大のクラウドにネイティブ統合された唯一のエンタープライズ グレードのストレージ サービスを提供し、シームレスな柔軟性を実現します。さらに、当社のデータサービスは、優れたサイバー耐性、ガバナンス、アプリケーションの俊敏性を通じてデータの優位性を生み出します。運用 ワークロード サービスでは、可観測性とAIを活用し、インフラとワークロードのパフォーマンスと効率を継続的に最適化します。データの種類、ワークロード、環境を問わず、NetAppはお客様のデータ インフラを変革し、ビジネスの可能性を最大限に引き出します。詳細については、https://www.netapp.com/ja/をご覧ください。NetApp合同会社はNetAppの日本法人です。またXLinkedInFacebookInstagramでNetAppをフォローしてください。

              
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設立
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