麒麟山酒造がマッスルスーツを導入し、業務改善へ
30kg超の原料を扱う酒造現場の腰痛課題に
アシストスーツを製造・販売する、東京理科大学発スタートアップの株式会社イノフィス(東京都八王子市、代表取締役社長:乙川 直隆)は、新潟県東蒲原郡にある麒麟山酒造株式会社の製造場に、アシストスーツ「マッスルスーツSoft-Power」を2025年5月に納品しました。

■30kg超の重量物を扱う酒造の現場で、腰痛は深刻な課題に
全国の製造現場では、重量物の取り扱いや中腰姿勢での作業が日常的に発生しており、腰痛は業界全体に共通する深刻な労働課題です。特に酒造業では、米や酒粕など約30kgの資材を持ち運ぶ作業が多く、加えて手作業による仕込み工程が中心であることから、身体的な負担が非常に大きい現場といえます。繁忙期には、1日に数トンの原料をトラックから降ろし、洗浄・保管・仕込みといった工程を長時間にわたりこなす必要があるため、ぎっくり腰などで離脱する職員も少なくありません。こうした現場では、一人が抜けることで作業負担が一部に偏り、新たな体調不良を引き起こす悪循環が生まれやすくなります。さらに酒造業界では近年、人手不足や高齢化、若手人材の定着難といった課題も深刻化しており、一人ひとりの身体的負担を軽減するための抜本的かつ持続的な解決策の導入が急務となっています。
■麒麟山酒造 生産本部製造部 伊藤泰広様からのコメント
当社では、原料米や酒粕、梅酒の原料梅など、日常的に重量物を取り扱う作業が多く、少人数体制のなかで一人ひとりの業務負担が大きい点が課題となっていました。私自身もぎっくり腰を経験しており、繁忙期には腰を痛めてしまう職員が増える状況でした。こうした負担が、職員間の不公平感やモチベーション低下にもつながり、組織全体の活力や品質維持にも影響が出るのではという危機感がありました。
これまでは、腰に不安がある職員には作業を任せない、部署間で応援を出す、臨時雇用でしのぐなどの対応を行ってきましたが、コロナ禍を経て生産量が戻ってきたことで、それも限界に。以前にもアシストスーツの導入を検討したものの、価格面から導入には至らず、なかなか抜本的な対策が取れない状況が続いていました。
イノフィスのマッスルスーツは他の選択肢と比べてコスト面でのハードルが低く、「少しでも現場の負担を軽減できるなら」と導入を決めました。実際に使ってみると、効果も実感でき、肩のバックルで補助機能のON/OFFができる点や、スマートな設計で動きやすい点も、現場に非常にマッチしていると感じています。
今後は、麹室でのお米をほうきではく作業や、原料米の稲を持ち上げて機械にセットする農業分野での作業での活用も検討しています。
■マッスルスーツ Soft-Power (ソフトパワー)
電気不要。屋内外問わず、様々な作業シーンで活躍する、サポータータイプのマッスルスーツです。マッスルスーツシリーズで培った人工筋肉のアシスト技術をサポーターの背面部に組み込むことで、サポータータイプでは最強クラス※1の補助力を実現。腰の負担を35%※2軽減します。製造・物流倉庫での持ち上げ・持ち運び作業や、介護現場でのつらい姿勢維持、農作業の前傾姿勢など腰に負担のかかる作業で効果を発揮します。
製品名:マッスルスーツSoft-Power®
メーカー希望小売価格:59,400 円(税込)
サイズ:1サイズ(適用身長:150 ㎝~190 ㎝、ウエストサイズ:フリー)
ブランドサイト:https://musclesuit.co.jp/soft_power/
※1 当社比 ※2 当社実証実験により
○「マッスルスーツ」は株式会社イノフィスの登録商標です。

<製品ラインナップ>

<アシストスーツ体験ショールーム 体験者募集中>
イノフィスは、「マッスルスーツ」シリーズや他社のアシストスーツ、物流系ソリューションの体験・相談が可能なショールーム「神楽坂ショールーム」を、2025年5月に開設しました。
累計35,000台を超える出荷実績を持つ「マッスルスーツ」は、介護、農業、製造、物流、建設など多様な現場で導入が進んでいます。導入検討者や販売代理店候補、報道関係者の皆様に、実際の使用感をご体験いただくことが可能です。また、弊社が今後取り扱いを予定している物流系ソリューションの展示も、順次進めてまいります。

【ショールーム概要】
名 称:「神楽坂ショールーム」
所在地:〒102-0072 東京都千代田区飯田橋4丁目10−1 セントラルプラザ 2階
東京理科大学神楽坂キャンパス インキュベーション施設ルーム3
営業時間:平日火曜~金曜 10:00~17:00(完全予約制)
予約方法:下記URLに記載の予約フォームよりお申し込みください。

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