【不適切保育のニュース、保護者はどう捉えている?】92.7%が、不適切保育のニュースをきっかけに、「保育現場の対応を以前よりも気にするようになった」と回答、2023年から7.4ポイント増加

<新年度開始>保育の質への関心が高まる中、保護者が求める「社会的水準」の変化が明らかに

株式会社 明日香

 株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、https://www.g-asuka.co.jp/index.htm)が運営する子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ(https://konnect-labo.jp/)」は、保育園に子ども(0歳から小学校入学前まで)を預けている親109名を対象に、【2025年版】不適切保育と社会的水準に関する定点調査を実施しましたので、お知らせいたします。

 なお、本調査では、2023年版の同内容調査(※1)と比較して発表いたします。

  • 01|保護者の90.8%が、子どもとの接し方で「社会的に求められる水準の高まり」を実感、

    特に「優しい口調の声掛け」が56.6%で最多、2023年比7.6ポイント増

  • 02|92.7%が、不適切保育のニュースをきっかけに、「保育現場の対応を以前よりも

    気にするようになった」と回答、2023年から7.4ポイント増加

  • 03|子ども一人ひとりの人格の尊重を求める理由、第1位「自尊感情や自信の向上に繋がる」、

    2023年から10.3ポイントアップ

本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/44BIH0j

■調査概要

  • 調査名称:【2025年版】不適切保育と社会的水準に関する定点調査

  • 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査

  • 調査期間:2025年4月23日〜同年4月24日

  • 有効回答:保育園に子ども(0歳から小学校入学前まで)を預けている親109名

※1|【2023年版】不適切保育と社会的水準に関する調査:2023年7月21日〜同年7月22日|

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000105.000043389.html

※2|合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。

≪利用条件≫

1 情報の出典元として「子ねくとラボ」の名前を明記してください。

2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。

URL:https://konnect-labo.jp/

■保護者の90.8%が、子どもとの接し方において「社会的に求められる水準の高まり」を実感、2023年より2.8ポイント減少

 「Q1.あなたは、子育てに際する子どもとの接し方において、社会的に求められている水準が高まっていると思いますか。」(n=109)と質問したところ、「非常にそう思う」が37.6%、「ややそう思う」が53.2%という回答となりました。

Q1.あなたは、子育てに際する子どもとの接し方において、社会的に求められている水準が高まっていると思いますか。

<2025年(n=109)>

  • 非常にそう思う:37.6%

  • ややそう思う:53.2%

  • あまりそう思わない:5.5%

  • 全くそう思わない:0.0%

  • わからない:3.7%

<2023年(n=109)>

  • 非常にそう思う:41.3%

  • ややそう思う:52.3%

  • あまりそう思わない:5.5%

  • 全くそう思わない:0.9%

  • わからない:0.0%

■社会的水準が高まっているポイント、「優しい口調の声掛け」が56.6%で最多、2023年から7.6ポイントアップ

 Q1で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q2.具体的にどのような部分で社会的水準が高まっていると思うか教えてください。(複数回答)」(n=99)と質問したところ、「優しい口調の声掛け」が56.6%、「子どもへの傾聴」が50.5%、「一人ひとりを尊重した声掛け」が

46.5%という回答となりました。

Q2.具体的にどのような部分で社会的水準が高まっていると思うか教えてください。(複数回答)

<2025年(n=99)>

  • 優しい口調の声掛け:56.6%

  • 子どもへの傾聴:50.5%

  • 一人ひとりを尊重した声掛け:46.5%

  • 肯定を心掛けた受け答え:39.4%

  • 自己表現を引き出せる質問:31.3%

  • 声掛けの頻度:28.3%

  • 自ら起こす意欲と挑戦する気持ちの尊重:22.2%

  • 「介入」ではなく「支援」の心がけと接し方:16.2%

  • その他:0.0%

  • わからない/答えられない:0.0%

<2023年(n=102)>

  • 自己表現を引き出せる質問:49.0%

  • 優しい口調の声掛け:49.0%

  • 子どもへの傾聴:47.1%

  • 一人ひとりを尊重した声掛け:43.1%

  • 肯定を心掛けた受け答え:40.2%

  • 声掛けの頻度:36.3%

  • 自ら起こす意欲と挑戦する気持ちの尊重:29.4%

  • 「介入」ではなく「支援」の心がけと接し方:26.5%

  • その他:2.0%

    ー安全重視、イジメに進まないよう、目を配る

  • わからない/答えられない:0.0%

■「一人にかけられる時間がふえた」や「子供の個性を認める教育が広まっている」などの理由も

 Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外に、社会的水準が高まっていると思う理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=99)と質問したところ、「一人にかけられる時間がふえたため」や「子供の個性を認める教育が広まっていると思う」など44の回答を得ることができました。

<2025年(n=99):自由回答・一部抜粋>

  • 選択肢が増えている。

  • 少子化、子への関心の高まり。

  • 最低賃金が上がってきている。

  • 一人にかけられる時間がふえたため。

  • 子供のことがよくニュースになるから。

  • 時代とともに求められることが増えていると感じます。

  • 子供の個性を認める教育が広まっていると思う。

<2023年(n=102):自由回答・一部抜粋>

  • しつけの仕方が昔と変わった。

  • 発達障害も多くなってきているし、保育士に求められることは多いと思う。

  • 全体的な保育の質が事件等をきっかけに上がっているような感触は感じられる。

  • スマホやタブレットなどで世界中の情報が瞬時に手に入る時代なので、情報の真偽など含めてしっかりした教育が必要だと感じるから。

  • 人数点呼など、当たり前の気配りが無い。自分の子供や孫を見ているつもりでいて欲しい。

  • 声かけを優しい言葉で返してくれるようになっている。

  • 不適切保育!という声が沢山あがっているから。

■92.7%が、不適切保育のニュースをきっかけに、「保育現場での対応を以前よりも気にするようになった」と回答、2023年比7.4ポイント増

 「Q4.あなたは、保育園で起きた事故・事件のニュースをきっかけに、子どもを預けている保育現場での対応に関して以前よりも気にする(注目する)ようになりましたか。」(n=109)と質問したところ、「非常に気にする(注目する)ようになった」が34.9%、「やや気にする(注目する)ように

なった」が57.8%という回答となりました。

Q4.あなたは、保育園で起きた事故・事件のニュースをきっかけに、子どもを預けている保育現場での対応に関して以前よりも気にする(注目する)ようになりましたか。

<2025年(n=109)>

  • 非常に気にする(注目する)ようになった:34.9%

  • やや気にする(注目する)ようになった:57.8%

  • あまり気にするように(注目する)ようにはなっていない:3.7%

  • 全く気にするように(注目する)ようにはなっていない:1.8%

  • あてはまるものはない:1.8%

<2023年(n=109)>

  • 非常に気にする(注目する)ようになった:41.3%

  • やや気にする(注目する)ようになった:44.0%

  • あまり気にするように(注目する)ようにはなっていない:11.0%

  • 全く気にするように(注目する)ようにはなっていない:2.8%

  • あてはまるものはない:0.9%

■保育現場の対応で気にするようになったこと、「子どもへの普段の接し方」が  69.3%にのぼる、2023年から17.7ポイント増加

 Q4で「非常に気にする(注目する)ようになった」「やや気にする(注目する)ようになった」と回答した方に、「Q5.子どもを預けている保育現場の対応で『気にするようになったこと』について、どのような変化があったのか教えてください。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「子どもへの普段の接し方を気にするようになった」が69.3%、「保育現場の雰囲気を気にするようになった」が45.5%、「保育士が子どもにどのような保育をしているのか気にするようになった」が41.6%という回答となりました。

Q5.子どもを預けている保育現場の対応で『気にするようになったこと』について、どのような変化があったのか教えてください。(複数回答)

<2025年(n=101)>

  • 子どもへの普段の接し方を気にするようになった:69.3%

  • 保育現場の雰囲気を気にするようになった:45.5%

  • 保育士が子どもにどのような保育をしているのか気にするようになった:41.6%

  • 保育士の子どもへの叱り方を気にするようになった:28.7%

  • 子どもが放置されていないか気にするようになった:27.7%

  • 保育士が強い口調になっていないか気にするようになった:23.8%

  • 保育士の労働環境(賃金・待遇など)を気にするようになった:20.8%

  • 保育士が疲弊していないか気にするようになった:19.8%

  • その他:0.0%

  • わからない/答えられない:1.0%

<2023年(n=93)>

  • 保育士の子どもへの叱り方を気にするようになった:52.7%

  • 子どもへの普段の接し方を気にするようになった:51.6%

  • 保育士が子どもにどのような保育をしているのか気にするようになった:50.5%

  • 保育現場の雰囲気を気にするようになった:48.4%

  • 子どもが放置されていないか気にするようになった:34.4%

  • 保育士が強い口調になっていないか気にするようになった:33.3%

  • 保育士が疲弊していないか気にするようになった:24.7%

  • 保育士の労働環境(賃金・待遇など)を気にするようになった:19.4%

  • その他:0.0%

  • わからない/答えられない:0.0%

■保育園(保育士)に対して、「子どもへの笑顔や優しさ」や「物事を強要しない配慮」を求める声

 「Q6.保育園(保育士)に対してどのようなことを求めているか教えてください。(複数回答)」(n=109)と質問したところ、「子どもへの笑顔や優しさ」が47.7%、「物事を強要しない配慮」が42.2%、「適度な声掛け」が39.4%という回答となりました。

Q6.保育園(保育士)に対してどのようなことを求めているか教えてください。(複数回答)

<2025年(n=109)>

  • 子どもへの笑顔や優しさ:47.7%

  • 物事を強要しない配慮:42.2%

  • 適度な声掛け:39.4%

  • 子どもの発達や家庭環境に関する配慮:38.5%

  • 子ども一人ひとりの人格の尊重:37.6%

  • 肯定的な声掛け:29.4%

  • 一人ひとりのペースに合わせた食事介助:28.4%

  • 小学校就学に向けた学問的教育要素:13.8%

  • 自身の仕事を妨げない預かり対応:13.8%

  • その他:0.0%

  • わからない/答えられない:3.7%

<2023年(n=109)>

  • 子ども一人ひとりの人格の尊重:48.6%

  • 物事を強要しない配慮:45.9%

  • 子どもの発達や家庭環境に関する配慮:45.9%

  • 子どもへの笑顔や優しさ:45.0%

  • 適度な声掛け:42.2%

  • 一人ひとりのペースに合わせた食事介助:36.7%

  • 肯定的な声掛け:36.7%

  • 小学校就学に向けた学問的教育要素:21.1%

  • 自身の仕事を妨げない預かり対応:13.8%

  • その他:0.0%

  • わからない/答えられない:1.8%

■「のびのびとした教育」や「子ども同士のケンカなどを親に共有して欲しい」 などを求める保護者も

 Q6で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q7.Q6で回答した以外に、求めていることがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=105)と質問したところ、「のびのびとした教育」や「子ども同士のケンカなどを親に共有して欲しい」など47の回答を得ることができました。

<2025年(n=105):自由回答・一部抜粋>

  • 子供が過ごしやすいか。

  • 安全、楽しさ。

  • のびのびとした教育。

  • 子供の躾をして欲しい。

  • しっかりとした丁寧な対応。

  • 子ども同士のケンカなどを親に共有して欲しい。

  • 保育士の方々の労働環境をより良くしてあげて欲しく常日頃思っています。

<2023年(n=107):自由回答・一部抜粋>

  • 叱ることも必要だと思う。

  • 体調への気づかい。

  • 苦手を補う生活補助。

  • 保育士を増やして給料を上げる。

  • 子供の個性を伸ばして欲しい。日本特有の軍隊のような教育はもうダメだと思う。

  • 子供がのびのびと過ごせるような環境があれば良いと思う。

  • 子供の目線で優しく接してほしい。

■子ども一人ひとりの人格の尊重を求める理由、第1位「自尊感情や自信の向上に繋がるから」、2023年から10.3ポイントアップ

 Q6で「子ども一人ひとりの人格の尊重」と回答した方に、「Q8.保育士に一人ひとりの人格の尊重を求めている理由を教えてください。(複数回答)」(n=41)と質問したところ、「自尊感情や自信の向上に繋がるから」が70.7%、「自主性が芽生えるきっかけになるから」が61.0%、「子どもの可能性を拡げられるから」が61.0%という回答となりました。

Q8.保育士に一人ひとりの人格の尊重を求めている理由を教えてください。(複数回答)

<2025年(n=41)>

  • 自尊感情や自信の向上に繋がるから:70.7%

  • 自主性が芽生えるきっかけになるから:61.0%

  • 子どもの可能性を拡げられるから:61.0%

  • 保育士と子どもの信頼関係が高まるから:56.1%

  • 子どもがより保育園を好きになれるから:41.5%

  • 個性が認められることで、他人への思いやりも芽生えるから:29.3%

  • その他:0.0%

  • わからない/答えられない:2.4%

<2023年(n=53)>

  • 自主性が芽生えるきっかけになるから:73.6%

  • 自尊感情や自信の向上に繋がるから:60.4%

  • 保育士と子どもの信頼関係が高まるから:52.8%

  • 子どもの可能性を拡げられるから:49.1%

  • 子どもがより保育園を好きになれるから:43.4%

  • 個性が認められることで、他人への思いやりも芽生えるから:41.5%

  • その他:0.0%

  • わからない/答えられない:0.0%

■まとめ

 今回は、保育園に子ども(0歳から小学校入学前まで)を預けている親109名を対象に、【2025年版】不適切保育と社会的水準に関する定点調査を実施しました。

 まず、保護者の90.8%(2023年比2.8ポイント減)が、子どもとの接し方で「社会的に求められる水準の高まり」を感じており、社会的水準が高まっているポイントとしては、「優しい口調の声掛け」が56.6%(2023年比7.6ポイント増)で最多となりました。また、92.7%が、不適切保育のニュースをきっかけに、「保育現場の対応を以前よりも気にするようになった」と回答しており、2023年から7.4ポイント増加しています。特に、69.3%から「子どもへの普段の接し方を気にするようになった」との声が寄せられ、2023年から17.7ポイントアップしました。さらに、保育園(保育士)に対して、「子ども一人ひとりの人格の尊重」を求める保護者に、その理由を尋ねたところ、「自尊感情や自信の向上に繋がるから」が70.7%で最も多く、2023年から10.3ポイント増加しました。

 昨今、保育の質に関わる深刻な事案が相次いで報道され、後を絶たない状況が続いています。こうした不適切保育に関する一連の報道をきっかけに、保育の質に対する保護者の意識が高水準で推移していることが今回の調査からも明らかになりました。中でも、保育者の日常的な関わり方への注目が一段と強まっています。こうした意識変化の背景には、子どもの権利尊重をめぐる社会的な価値観の広がりがあると考えられます。保護者のニーズは、単に「安全に預けられる場所」から、子ども一人ひとりの人格を尊重する質の高い保育へとシフトしています。保育者には専門性の向上と倫理観の醸成が求められる一方、行政による適切な監督体制の整備や、保護者と保育者の円滑なコミュニケーション環境の構築も不可欠です。事案発生後の対応ではなく、予防的アプローチとして、保育者のメンタルヘルスケアや労働環境の改善にも社会全体で取り組む必要があります。子どもたちの笑顔と健やかな成長を守るために、保育の質向上は社会全体の責任であることを、新年度のスタートにあたって改めて認識したいものです。

本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/44BIH0j


■「子ねくとラボ」について

「子ねくとラボ」は、「子ども+Nursery(保育)+Education(教育)・Entertainment(エンターテインメント)+Creation(創造)+Trend(トレンド)」の要素から構成された、子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクトです。子育てや保育に関する「調査レポート」や「ニュース/記事」、また「子ねくとラボ」が提供しているサービスについて発信しております。

事業名   :子ねくとラボ

事業責任者 :末廣 剛

URL   :https://konnect-labo.jp/

サービス内容:・選ばれる園づくりコンサルティングサービス

       ・保育施設向け研修&巡回サービス

       ・保育専門実証実験 コーディネートサービス

       ・スタートアップ支援サービス


■会社概要

会社名  :株式会社 明日香

設立   :1994年8月30日

代表取締役:萩野 吉俗

所在地  :東京都文京区小石川5丁目2番2号 明日香ビル3F

事業内容 :■保育室の設置・運営(院内保育室、企業内保育室、認可保育所)

      ■地方自治体と連携した子育て支援事業

      (児童館、放課後児童クラブ、子育て支援拠点、こども広場等の運営)

      ■保育に関わる人材の派遣・紹介

      (保育士・幼稚園教諭・看護師・栄養士など)

      ■訪問型子育て支援

      (ベビー・キッズシッターサービス、家事代行サービス、地方自治体の委託業務)

      ■保育施設向け研修・巡回支援

      ■新規保育事業の開発及びコンサルティング

URL   :https://www.g-asuka.co.jp/

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株式会社 明日香

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サービス業
本社所在地
東京都文京区小石川5丁目2番2号 わかさビル3F
電話番号
03-6912-0015
代表者名
萩野 吉俗
上場
未上場
資本金
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設立
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