【業界初】スポットワークの労務管理と人材データ活用に関する2件の特許を取得

〜複数サービスをまたぐ就業情報の一元管理と、事業者間のスポットワーカー共有システムを開発~

株式会社Matchbox Technologies

 株式会社Matchbox Technologies(所在地:新潟県新潟市、代表取締役:佐藤 洋彰、以下当社)は、2025年10月にスポットワーク運用に関する特許を新たに2件取得しました。内容は、①複数のスポットワークサービスを利用する就業者の就業情報を取得・集約し、就業者ごとに割増賃金・所得税区分・有給休暇の付与条件などを判定する技術、②連携する事業者同士でスポットワーカーを共有して活用するシステムに関する特許です。

 当社は、企業や自治体が簡単に独自のスポットワークプラットフォームを構築し、1日・数時間単位での柔軟な働き方を実現するクラウド型システム「matchbox(マッチボックス)」を提供しています。

 このたび、当社の主要サービス「マッチボックス」の基盤技術に関する特許を2件取得し、当社の保有特許は計18件となりました(※1)。これにより、慢性化する人手不足に加え、複数サービスの併用が拡大することで複雑化する労務管理の課題へ対応するための技術基盤整備を、より一層加速してまいります。

※1 当社の取得済み特許および独自技術について、以下より詳細をご確認いただけます。

特許による機能の強み(独自技術の紹介):https://business.matchbox.jp/patent

社会課題の解決に注力するために(知財について):https://www.matchboxtech.co.jp/patent

■特許取得の背景 ー 利用サービスの選択肢が増え、労務管理の複雑化が課題に

 近年、多くの業界でスポットワークの利用は拡大し、就業者が仕事を掛け持ちするために複数のサービスを併用するケースも増えています。1人の就業者が複数のスポットワークサービスや複数の事業者で働くようになることで、事業者では以下のような課題が顕在化しています。

・労働時間や就業日数の全体像が把握しづらい

・割増賃金の支払い条件や有給休暇の付与条件への該当可否が分かりにくい

・所得税の計算区分など、税務上の取り扱いが複雑化

 また、慢性的な人手不足が続く中で、グループ企業や同一エリアの事業者同士が、信頼できるスポットワーカーを柔軟に共有・活用できる仕組みへのニーズも高まっています。

■適正な労務管理と人手不足解消を効率化するために必要不可欠な独自技術

 当社は、上述のような事業者の課題やニーズに対応すべく、複数サービスや事業者にまたがる就業者情報を活用し、企業と働き手が安心してスポットワークを活用できる仕組みづくりを進めており、その一つとして、このたび2件の特許を取得いたしました。

求人管理の一元化(ATS/情報の集約と労務管理)に関する特許(特許番号:7773756)

【特許の概要】

 本特許は、就業者の複数のスポットワークサービスでの就業情報を取得・集約し、就業者ごとに労務上の各種条件への該当有無を判定するプログラムに関するものです。主な機能は以下のとおりです。

①複数サービスからの就業情報の取得および集約

 事業者からの求人情報を受け付け、スポットワーク情報を提供する複数のサービスにおいて、就業者が実際に就業した際の就業情報(勤務日・勤務時間・勤務先等)を取得し、取得した情報を、サービス横断で就業者ごとに集約します。

②労務上の所定条件への該当有無の判定

 集約した就業情報から、就業者が以下のいずれかまたは複数の条件に該当するか否かを判定します。

・割増賃金の支払い条件

・所得税の計算区分の変更条件

・有給休暇の付与条件

【期待される効果】

 本特許技術により、以下のような効果が期待できます。

事業者側

・就業者が複数のスポットワークサービスを利用している場合でも、サービス横断での就業実績に基づき、割増賃金や有給休暇などを適切に付与しやすくなり、労務コンプライアンスの強化につながる。

・個別のExcel管理や手作業によるチェックを減らし、労務管理業務の負荷を軽減する。

就業者側

・自分の就業実績と権利を確認でき、割増賃金の未払いや有給の見落としを防ぐ。

事業者同士のスポットワーカー共有システムに関する特許(特許番号:7773751)

【特許の概要】

 本特許は、連携設定を行った複数の事業者間で、スポットワーカーとして登録されている人材データを共有し、各事業者専用のデータベースに複製するプログラムに関するものです。システム上で、主に以下のような機能を実行します。

①事業者ごとの人材データベースの管理

 事業者ごとに登録者データを保存する専用の人材データベースを保持し、各事業者から受け付けた求人を登録者へ提示します。また、登録者からの応募を受け付け、当該事業者へ提示します。

②事業者間の連携設定の受け付け

 ある事業者(第1事業者)から、別の事業者(第2事業者)と人材データを共有したいという連携設定を受け付けます。

③登録者データの共有(連携先事業者への紐付け)

 第1事業者に登録されている人材データを複製し、第2事業者のデータベースに紐づけます。

【期待される効果】

 本特許技術により、以下のような効果が期待できます。

事業者側

・グループ企業や同一商業施設内・同一エリア内の複数店舗など、連携する事業者同士でスポットワーカーを共有し、繁閑に応じて有効活用することで、人材不足を補うことが可能となる。

・実績のあるワーカーを紹介・共有することで、採用や教育にかかるコストを削減できる。

就業者側

・一度の登録により、連携先の事業者からも求人の案内を受けることができ、働き方の選択肢が広がる。

・評価や実績が次の事業者での就業につながりやすくなり、働く機会の拡大につながる。

■ATS(採用管理システム)の基盤特許を起点に、スポットワークサービスとの連携を推進

 当社は2025年5月に、「ATS(採用管理システム)」に関する特許を取得しています(※2)。この特許は、事業者が基幹システム上で作成した求人を、掲載したい複数のスポットワークサービスに向けて一括で掲載し、求人および応募情報を一元管理できる機能の基盤特許になります。今回取得した「求人管理の一元化(ATS/情報の集約と労務管理)」の土台となる特許です。

 当社では、業界全体の課題解決に向け、この「ATS(採用管理システム)」に関する特許を活用したスポットワークサービス各社との連携を積極的に推進しています。連携企業にとっては、「当社がシステムを提供する9府県58市町村の就業プラットフォームを活用することによる、地方での求人掲載の拡大」「当社の労働者保護・コンプライアンス特許を活用することによる自社サービスの品質と安全性の向上」といったメリットがあります。今回の特許取得を機に、こうした連携をさらに推進してまいります。

※2 「ATS(採用管理システム)」に関する特許について、以下より詳細をご確認いただけます。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000126.000068701.html

 私たちマッチボックステクノロジーズは、デジタル技術を活用し、「誰もが柔軟に働ける社会」の実現をめざしています。今後も、特許技術を活用することで、労働者保護と事業者の法令遵守支援の両立を徹底し、労働者・事業者ともに安心してご利用いただけるサービス運営に努めてまいります。                                                      

                             

                                            以上

お問い合わせについて

課題解決をお考えの事業者様

 複数のスポットワークサービス利用による労務管理課題でお悩みの事業者様、または人手不足解決のための効率的なスポットワーク活用をご検討の企業様は、ぜひお気軽にご相談ください。

連携をお考えのスポットワーク事業者様

 スポットワークサービスを提供する企業様で、連携による地方求人数増加や当社特許にご関心をお持ちの場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

【お問い合わせ先】

株式会社Matchbox Technologies 経営企画チーム

メール: keiei-k@matchbox.jp

「matchbox(マッチボックス)」について

「マッチボックス」は、スポットワークの管理内製化を可能にするセルフソーシング®︎型のHRプロダクトです。現役従業員に加え、アルムナイ(退職者)や登録制アルバイト、一度雇用したスポットワーカーなどを、企業に合わせて開発したシステム内にメンバー登録することで、自社独自の人材プールを構築し、採用にかかる時間やコストを大幅に削減します。また、採用から給与労務までの全ての工程を、システムを通じて簡単に一元管理することができるため、業務の効率化にも最適です。事業所側が信頼できる人材を選定することを可能としたほか、求職者側への配慮として休業手当の支給や企業への与信調査などを行うなど、企業側と働き手の双方に対してフェアで安全なサービスをめざしております。マッチボックスは、企業と働き手の信頼関係をベースとしたコミュニティの構築により、あらゆる人が柔軟に働ける環境を実現させています。

「マッチボックス」サービスページ:https://business.matchbox.jp

「Matchbox Technologies」について

 私たちは「雇用主も従業員も無理なく、自分らしく働けるセカイ」の実現をめざし、「企業の柔軟な職場環境づくりを、テクノロジーで実現する」というミッションのもと、企業や自治体の抱える人材課題の解決を支援しております。2020年から、企業や自治体が簡単に独自のスポットワークプラットフォームを構築し、1日単位・数時間での柔軟な働き方を実現するクラウド型システム「matchbox」の展開を開始し、これまでに10,846の事業所に導入しています。また、新潟県や大阪府をはじめとする9府県58市町村に、自治体独自のスポットワークプラットフォームとして提供しています。私たちは、資本力の差による競争に巻き込まれるのではなく、本来注力すべき「社会課題の解決」に注力し続けたいという思いから、知財戦略を重視しています。現在、スポットワークおよびセルフソーシングに関する特許を国内外に40件以上出願しており、基本特許を含む18件の特許を取得済みです。Matchbox Technologiesは、スポットワークの柔軟性と信頼できる人材コミュニティの構築を両立させる新しい働き方のスタンダードを、世の中に広く伝えていきます。またその第一人者として、今後ともコンプライアンスを遵守した安心安全なサービスの研究開発を進め、社会課題の解決に努めてまいります。

企業ページ:https://www.matchboxtech.co.jp/about-us

「マッチボックス」関連ニュースレター:https://b.mxbx.jp/matchbox_newsletter_ss

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会社概要

株式会社Matchbox Technologies

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URL
https://matchboxtech.co.jp/about-us/
業種
情報通信
本社所在地
新潟県新潟市中央区女池上山3-14-10
電話番号
-
代表者名
佐藤洋彰
上場
未上場
資本金
4億3000万円
設立
2015年07月