日本語版「オープンソースにおけるDE&I (多様性・公正性・包摂) に関する調査レポート」を公開
オープンソースにおける多様性、公正性、包摂の現状を確認し、必要な解決策を導き出すことを目的とした調査レポート「オープンソースにおけるDE&I (多様性・公正性・包摂) : オープンソースのエコシステムにおいて公正性と主体性を実現するための課題と機会を探る」の日本語版が公開されました。
オープンソース技術、そしてそれを構築し使用する人々の幅広いエコシステムは、より高いレベルの多様性から恩恵を受けることができます。多様性がイノベーションとより良いプロダクトを生み出すことは、研究により繰り返し示されています。したがって、オープンソースにおける多様性、公正性、包摂 (ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン= DE&IまたはDEI) を改善することは、世界中のオープンソース プロジェクトがグローバルなコミュニティをより良く反映する可能性を最大限に引き出すことになるのです。
今回のリサーチには2つの目的があります。1つ目は、オープンソース コミュニティにおける様々な層のレプレゼンテーション (代表性、妥当な割合の代表者が反映されている状態)、帰属性、包摂性の現状をより明確に把握することです。理解できないものを変えることはできないため、排除と平等性の欠如の程度を理解することは重要です。2つ目は、現在のイニシアチブと新たな機会領域の両方において、障壁を克服し、健全で生産的、かつ多元的なオープンソース環境を育成するために必要になる重要な解決策を特定することです。本レポートでは、生み出される技術とその環境の健全性に責任を持つエコシステム全体のリーダーシップチームを支援するため、戦略的な推奨事項を提示します。
Linux Foundationは2021年7月、オープンソース コミュニティを対象に、英語だけではなく10種類の言語でフィールド調査を実施しました。この調査には、世界中の参加者より2,000件以上の調査回答が集まりました。また、世界中のプロジェクト、DE&Iプログラム、企業のオープンソース プログラム オフィス (OSPO)、研究者など、20名以上のオープンソース界のリーダーにインタビューを実施しました。本レポートの調査結果が、社会から疎外された人々のアクセスを向上させ、参入障壁を低くするための、新しくより効果的な実践とポリシーの設計に影響を与えることを期待しています。
調査レポート (PDF 64ページ) は、こちらからダウンロードできます : https://www.linuxfoundation.jp/publications/2022/06/the-2021-linux-foundation-report-on-de-and-i-in-open-source/
- 日本語版「オープンソースにおけるDE&I (多様性・公正性・包摂) : オープンソースのエコシステムにおいて公正性と主体性を実現するための課題と機会を探る」
- オリジナル版 (英語)「Diversity, Equity, and Inclusion in Open Source Exploring the challenges and opportunities to create equity and agency across open source ecosystems」
目次
序文
エグゼクティブ サマリー
はじめに
第1部オープンソースにおける多様性、公正性、包摂の現状
- 世界的な普及の広がりを反映するオープンソースの多様性
- 時間:オープンソースへの参加を決定付ける第一の要因
- インクルージョンと帰属意識に対する評判の壁を克服するには
- 昔と今:多様性、公正性、包摂の経時的変化
- 排他的な行動がコミュニティの文化に影響を与える
- オープンソース参加のための公正なアクセスへの背景の影響
- リーダーシップにおけるレプレゼンテーションの壁
- 現在のオープンソースDE&Iへの取り組みの有効性
- 新たなソリューションと機会
- 手法
- 回答者層
- 定性的インタビュー
- 謝辞
- 著者について
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