不満買取センターのInsight Tech、「2024年を象徴する不満ワード」を発表
~2024年を象徴する不満ワードは「地震」、「裏金」、「米」~
「2024年を象徴する不満ワード」の第1位には「地震」が選ばれました。2位は「裏金」、3位は「米」と社会的に大きく話題になったニュースに関わる不満が続きました。
「2024年の不満ワード」からは「当たり前が当たり前ではなくなるのでは」という不安が更に拡がっている様子が確認できました。そのような中で、周囲や社会との「程よい関係づくり」への期待の高まりがうかがえます。
株式会社 Insight Tech(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:伊藤友博、以下、当社)は、当社が運営する「不満買取センター」にて収集している不満インサイトデータから抽出した「2024年を象徴する不満ワード」を発表いたします。
■不満買取センターとは(https://fumankaitori.com/:特許取得済み、商標登録済み)
不満買取センターは、「企業の商品やサービス、そして社会をより良くするために、あなたの不満を買い取ります。あなたの不満の中に眠った”ヒント”を私たちが企業や社会に届けます」をコンセプトに、2015年3月18日からサービス開始をしております。Webサービス及びスマートフォンアプリを通して生活者からの不満の声を収集しており、現在累計74万人以上の会員から、累計4,500万件以上の不満を買い取っています。
■2024年を象徴する不満ワードは「地震」、「裏金」、「米」
「2024年を象徴する不満ワード」は、2023年から2024年に大きく伸びたワード※の中で、投稿件数のボリュームに基づいて選定しました(※2023年で一定の投稿があったワードについて、各年1~11月の前年比を算出)。
結果、「2024年を象徴する不満ワード」の第1位には「地震」が選ばれました。2位は「裏金」、3位は「米」と社会的に大きく話題になったニュースに関わる不満が続きました。
【地震が生活者に不満と不安をもたらした1年】
2024年1月に発生した能登半島地震、そして2024年8月に発生した日向灘の地震と今年は大きな地震が複数発生し、改めて自然災害の恐ろしさを認識する1年となりました。
能登半島地震については復旧・復興の難しさも話題となり、日向灘の地震では南海トラフ地震との関連性が懸念され、日常生活における災害の備え・災害時対応への準備に対する意識が高まった1年となりました。
【政治家・選挙のあり方が大きな関心事となった1年】
2位にランクインした「裏金」をはじめ、今年は政治家のあり方が問われた1年でした。国民・市民の代表としての政治家に対して成果を残す以前に正しく高潔であってほしいという期待が高まりました。
また、都知事選や兵庫県知事選挙など「選挙」に対して大きな注目が高まった1年でもありました。候補者擁立や選挙ポスターのあり方、そして選挙におけるSNS活用・メディア発信のあり方が大きな話題となり、選挙自体への関心が高まりました。
【食の安全と安定供給の大切さが再認識された1年】
今年も食に関する不満が上位にランクインしています。特に「米」については「令和の米騒動」と言われるほどの「米不足」「価格高騰」が生活者の日常に大きな影響がもたらし、改めて食の安定供給の重要性が認識された1年でした。
また、「紅麹」問題も大きな話題となりました。本来健康を保ち増進させる期待があったからこその失望感が社会に拡がり、サプリメント等関連市場に大きな影響をもたらしました。
■部門別ランキング
【食品部門:「米」が1位。「キャベツ」「不足」が続く】
【食品部門】では米が1位となりました。そのほか、2位が「キャベツ」、5位が「オリーブオイル」となり、供給が不安定になった食材に対する不満とその背景にある不安を読み取ることが出来ます。3位の「不足」がそんな不安を象徴するワードとしてランクイン。これまでは当たり前だった「安定供給」があたりまえでなくなることへの不安が更に拡がった1年と言えます。
【人間関係部門:「ハラスメント」が上位に】
【人間関係部門】では「実母」「配偶者」が上位となり2023年と比較して増加、日常生活における人間関係に悩む生活者が増加しているのかもしれません。「ハラスメント」も増加が目立ちました。様々な「〇〇ハラ」に対する意識が高まる中で、「ハラハラ」(ハラスメントに過剰になるハラスメント)や「カスハラ」(カスタマーハラスメント)など、過剰な対応にも注目が集まり「程よい関係性」の難しさが問われた1年と言えそうです。
【美容・健康部門:「孤独」が上位に】
【美容・健康部門】では「感染症」がトップとなりました。今年はマイコプラズマ肺炎が記録的な患者数になるなど、新型コロナ感染症以外の疾病への関心も高まり、改めて感染症対策に関する意識が高まった1年と言えます。また、「孤独」という表現が2023年と比較して増加。単身世帯が増加する中で、「孤独」であることが心身の健康に影響を与えかねない状況が浮き彫りとなり2025年の社会問題の予兆と言えそうです。
■ランキングから見える生活者意識の“トレンド”
【「当たり前が当たり前ではなくなるのでは」との不安が加速している】
日々の生活において「これまでは当たり前に買えていた米が買えない」などこれまでの「当たり前」が問われる機会が2023年よりも一段と増え、日用品・食料品の値上げが続いていることも相まって日常生活における「不確実性」が生活者に不安をもたらしています。
また日常生活に限らず、「選挙」においても、ポスター掲出や立候補擁立のあり方、そして選挙活動におけるSNS活用・メディアのあり方などが大きな話題となりました。その中で情報の「信憑性」も話題となりました。
これまでの「当たり前」が当たり前でなくなるような大きなうねりに直面した1年でした。
【程よい関係づくりへの期待が高まっている】
人間関係において「ハラスメント」が上位にランクインしました。「ハラスメント」の多用(ハラハラ)が話題になったり、「カスハラ対策」が大きな社会課題となったりと、主張し合うだけでなく「適切で程よい関係性」に対する潜在的な期待が高まった1年と言えます。
また、美容・健康部門では「孤独」である事への不安が増加していることが分かりました。「おひとり様」「個〇」など一人暮らしの日々の生活を素敵に演出する様々な商品・サービスが増えていますが、一方で、心身の健康面からは「孤独」であることのケアが求められつつあるようです。
このように2024年は、周囲及び社会との「程よい関係づくり」への期待が高まった1年と言えそうです。
■当社代表取締役社長の伊藤友博のコメント
2024年、「不満買取センター」は会員数累計74万人、不満インサイトデータ4,500万件を突破し、生活者の声を集めるプラットフォームとして更なる飛躍を遂げた一年でした。日々、不満を投稿頂いている会員の皆様、そして不満インサイトデータを活用頂いている企業や自治体の皆様に改めて感謝申し上げます。
この度発表いたしました「2024年の不満ワード」からは2023年に見られた「当たり前が当たり前ではなくなるのでは」という不安が更に拡がっている様子が確認できました。そのような中で、「ハラスメント」や「孤独」といったキーワードからは周囲や社会との「程よい関係づくり」への期待の高まりがうかがえ、賛成・反対などに二極化されがちな関係性を円滑・穏やかにしたいとの欲求が高まっていると言えそうです。
2024年の不満の中には、2025年以降の「豊かな生活・社会」に繋がるイノベーションの種、マーケティングのヒントが隠されていると信じています。それを社会の皆様に届けるのが私たちインサイトテックのミッションです。
私たちのビジョンは「声が届く世の中を創る」こと。独自のデータ✕独自のAI(人工知能)を活かし、企業・社会への貢献を通じたビジョン実現と事業成長を目指す当社の「2025年の挑戦」にどうぞご期待ください。
株式会社 Insight Tech
代表取締役社長 伊藤友博
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