【調査報告】選考結果を左右する? 企業から見た「転職活動におけるChatGPT利用の印象」について 75.5%がChatGPTを利用した選考書類でも採用意欲は「変わらない」と回答 面接を重視する傾向
一方で約2割の企業からは「採用意欲が下がる」との声も 本人の考えや言葉を聞きたいとする意見
【ChatGPT転職利用への印象】75.5%が採用意欲は「変わらない」と回答 面接を重視する意見が優勢
世界中でChatGPTの利用が広がっています。一方で、プライバシー侵害や情報漏洩などのリスクから、利用制限や禁止に踏み切る企業・自治体・大学なども少なくありません。そんな中、4月に実施した調査(※)ではビジネスパーソンのChatGPT利用率が4割を超え、そのうち31.0%が「転職活動のため」と回答するなど転職活動においても利用するケースがあることがわかりました。そこで今回は、転職活動におけるChatGPTの利用を企業側はどのように捉えているのか、採用意欲に影響があるのか調査しました。
(※調査内容:「ChatGPTの利用」に関する実態調査 https://www.workport.co.jp/corporate/news/detail/849.html)
冒頭に記載した前回の調査の結果を踏まえて、対象者全員にもし候補者がChatGPTを使って選考書類を作成していた場合、採用意欲に影響はあるか聞いたところ75.5%が「変わらない」と回答し、基本的に採用意欲への影響はないとする回答が大多数を占めました。また、「採用意欲が下がる」との回答は22.3%、「採用意欲が上がる」との回答は2.2%に留まりました。企業の人事担当者の多くは、働き手がChatGPTを転職活動に利用することに対して強い抵抗感などを抱いているようすは見られませんでした。
ChatGPTを利用した選考書類でも採用意欲が変わらないと回答した人事担当者に、なぜ採用意欲に影響がないのか聞いたところ、「面接が一番の判断基準となるため」(建築・土木・設計)、「あくまで人物を評価するため」(小売・販売)など、最終的に面接で判断するため、応募書類作成時に利用していてもそれほど気にしないとする意見が多く見られました。選考における最初の判断材料として応募書類はもちろん大切であるものの、最終的には面接を重要視して選考を行う企業が多いことがうかがえる結果となりました。
▼採用意欲が変わらない理由(一部抜粋) 「当人が記載する・しない問わず、履歴書などには大げさな記載もあり、それも含めて面接を通じて確認するから」(機械メーカー) 「ChatGPTを使っているとバレバレな履歴書であればNGだが、うまく取り入れているならばむしろ能力が高いとも判断できる。素晴らしい履歴書、職務経歴書でも、嘘であれば面接時にボロが出るから」(サービス・アミューズメント) 「文章力は関係なく、職歴や実績をみているため」(コンサルティング・調査・士業) 「状況に応じて最適なツールを選択することに違和感はないため」(教育・保育) …など |
一方で、採用意欲が下がると答えた人事担当者に理由を聞いたところ、「本人の考えではなく模範的な意見という印象になるため」(製造業)、「自分の言葉ではないため弊社への応募意欲を疑うから」(ゲーム開発)などの意見が多く挙がりました。候補者本人の考えや言葉でないことが良くない印象、ひいては採用意欲の低下につながっているようすがうかがえます。
▼採用意欲が下がる理由(一部抜粋) 「文章作成のゼロからのタイミングで使用したとなると、文章構成力・思考力がなく、採用しても業務に支障が出るから」(メーカー) 「自身の考えを自分の言葉に表現できないのでは?と考えてしまうため」(機械メーカー) 「素の人物像が見えない恐れがあると感じてしまうから」(建築・土木・設計) 「本気度が理解しがたいため」(技術サービス) …など |
【ChatGPT転職利用への対応】71.0%が禁止する予定は「なし」 一方で3割の企業は禁止も検討
また、採用意欲が下がると答えた人事担当者に、選考過程において候補者のChatGPT利用を禁止する予定はあるか聞いたところ、「禁止しない」が71.0%、「禁止する(禁止を検討する)」が29.0%となりました。ChatGPTの転職利用に良くない印象を持ち、利用禁止まで視野に入れている企業も3割程度はあるものの、大半の企業は利用を受け入れる方針のようです。なお別の設問で、全体の4割近くにのぼる36.7%の人は、そもそもChatGPTを利用した選考書類を「見分けることができない」と回答しており、禁止しても結局は見分けることができないのであればあまり意味をなさないと考える企業もいると考えられます。
国内でもさまざまなシーンで利用が広がっているChatGPT。現状では転職活動において候補者がChatGPTを利用することに関してはさほど抵抗感なく、利用を見分けることが困難であるということも相まって、利用を許容する姿勢を持つ企業が多いことがわかりました。前回の調査では、すでに転職活動において文章や書類の作成・添削にChatGPTを利用している人や今後積極的に利用したいとする働き手が少なくないという結果でしたが、今回の調査の結果を踏まえると、今後も便利なツールを取り入れようとする転職希望者は増えていく可能性が大いにあると言えそうです。そうなった際に、それぞれの企業の採用基準が変化していくのかは、引き続き注意深く見ていきたいところです。AIやITの目まぐるしい発達によって、便利なツールが日々輩出されている時代だからこそ、人も企業もそれらのツールをどのように取り入れ、活用していくのか、その都度慎重に模索していく必要があるのではないでしょうか。
■調査概要 |
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