新卒入社3年以内の離職率ゼロが続く住宅資材会社が今年も新入社員研修を実施
〜「まさか全部署回るとは思わなかった」広報から施工まで全10部署を二ヵ月かけて体験〜
当社では2022年以降、新卒入社3年以内の離職率0%を維持しております。10年前は50%を超える高い離職率でしたが、改善に取り組んだことで近年成果が出ております。当時、ただでさえ人材確保が難しい中小企業である当社が苦労して採用した社員が、わずか1~2年で辞めてしまうということが毎年繰り返されていました。この非効率な状況を変えたいと考え、入社5年以内の若手社員にヒアリング調査を実施。その結果、本配属先に対する新入社員の納得感がその後の定着に影響することがわかりました。そこで会社と本人とのギャップをできるだけなくすために2019年より新入社員研修の改革に取り組み現在の状況に至ります。
離職率を下げるために重要だと当社が考える5つのポイントをご紹介します。
1.全部署で研修を実施
新人研修では、工場を含む全ての部署で専門的な研修を行っています。これにより部署の業務内容だけでなく役割や会社全体の業務フローを把握できます。また、全部署で実際に業務を行うことで、自分でも気づいていなかった適性の発見にも繋がります。さらに、既存社員との接触機会が増えることで正配属前から社内に知った顔が増え、心細さが軽減されます。
2.研修期間を一ヵ月から二ヵ月に倍増
2018年まで、当社の新入社員研修の期間は一か月間でしたが、研修内容を一新し充実させたことにより二ヵ月間とそれまでの倍の期間になりました。全部署を回る業務研修やワークショップ、プレゼンテーションなど多岐に渡る研修ながら、余裕を持たせたスケジュールで行うことで詰込みにならずに取り組めるようにしています。
3.若手社員による先輩講話
新入社員は年の近い社員のモチベーションが気になるため、当社では入社3年目の社員による講話を行っています。年の近い先輩社員の経験談やアドバイスを直接聞くなど、若手同士の交流を促進することで、新卒社員・先輩社員の双方が声を掛け合ったり、相談したりしやすい環境を作っています。
4.ワークショップの開催
商品開発やPOPの作成など、40日の研修期間中に10回のワークショップを開催しています。コミュニケーション能力や問題解決能力を養いながらチームワークも強化することによって、連帯感を生み出し、同期内での孤立を防ぐことが目的です。
5. 新卒社員によるプレゼンテーションの実施
4月末、5月末に中間・最終プレゼン会を行っています。この会には役職者だけでなくこれまで研修で携わった社員もオーディエンスとして参加します。2度のプレゼンを通して新卒社員のその時点での能力や考えを知ることで、既存社員からの成長支援に繋がると考えております。
以上の研修を二ヵ月かけて実施し、会社への理解を深めてもらうと共に本人たちの適性をじっくり見極めることで、新卒社員が正配属先に納得し、安心して仕事に取り組めるように心がけております。
その結果、新卒入社社員の満足度は向上。本研修開始以前の2016年~2019年に入社した新卒社員の入社3年以内の離職率は53.8%ですが、2020年以降に入社した新卒社員の離職率はわずか7.6%、2022年以降は0 %という非常に低い数字を維持しております。厚生労働省(注1)が令和5年10月に発表した調査結果によると、2022年に入社した新卒社員(大卒社員)の3年以内の離職率は32.3%となっており、この数字を大きく下回る推移といえます。
注1 厚生労働省「新規学卒者の離職状況(令和2年3月卒業者)」
当社は社員一人ひとりの能力開発を真剣に考え、持続可能なキャリア構築を支援することを目指しています。この研修を通じて得た知識やスキルが、将来的に会社の発展に大きく貢献することを期待しています。
当社は社員一人ひとりの能力開発を真剣に考え、持続可能なキャリア構築を支援することを目指しています。この研修を通じて得た知識やスキルが、将来的に会社の発展に大きく貢献することを期待しています。
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