オムロン 企業向け新サービス「健康投資コンパス」をリリース
健康課題が休職・生産性に与える影響を分析し、健康経営の投資判断をサポート
オムロン株式会社(本社:京都市下京区、代表取締役社長 CEO:辻永順太、以下オムロン)データソリューション事業本部は、健康投資の意思決定を支援するサービス「健康投資コンパス」を2026年10月28日より提供開始します。本サービスは、中期ロードマップ「SF 2nd Stage」で定めた13の注力事業が提供する新サービスで、2025年10月に完全子会社化した株式会社iCARE(以下iCARE)と共同で開発しました。中核となるのは、「企業ごとの特徴・状況を踏まえ、最も投資効果が期待できる健康課題を特定する機械学習モデル」です。健康課題の改善が従業員の休職・生産性に与える効果を、顧客企業自身のデータから試算し、取り組み優先順位の高い健康課題を特定します。健康データ分析サービスとして日本初の機能*1です。
*1 当社調べ(2026年10月時点)。健康課題の改善が従業員のパフォーマンス指標に与える効果を、企業単位で試算する機能として。

■背景・社会課題
2014年度に始まった経済産業省が顕彰する健康経営優良法人の認定法人は、日本の大企業のうち約36%まで普及しました*2。健康経営の次なるステップに向けて、政府は日本成長戦略において企業・保険者の健康投資額を2040年までに約2倍へ拡大する目標を掲げています。
一方で、多くの企業では「どの健康課題に優先的に投資すべきか」「健康投資が自社の生産性やパフォーマンス向上につながるのか」を定量的に把握できていません。健康課題とパフォーマンスの関係は研究レベルでは示されているものの、自社データに基づいて投資対効果を評価することは容易ではありません。
その結果、健康投資の意思決定が担当者の経験や他社事例に依存し、経営レベルでの投資判断が難しいという課題があります。
こうした課題の解決に向け、オムロンは企業ごとのデータを用いて、投資効果が期待できる健康課題を特定し、健康投資の意思決定を支援する「健康投資コンパス」を開発しました。
*2 出典: 経済産業省 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課「第6回 健康経営推進検討会 事務局資料」(2026年7月14日)
■「健康投資コンパス」の概要

従業員の健康を目的に人と環境へ投資する経営判断を、勘ではなくデータを根拠に決める。健康投資コンパスは、企業が自社の健康データを用いて、従業員の休職・生産性を左右する健康課題を見極め、専門家の支援のもとで計画・実行・振り返りを1年かけて進めるサービスです。
◾️「健康投資コンパス」の主な機能
「健康投資コンパス」は、健康課題の特定から、その背景にある職場要因の分析、経営層との合意形成までを、3つの機能・サービスで支援します。
1)改善効果シミュレーションによる取り組み優先課題の特定
健康と休職・生産性の関係を示す研究の多くは、企業の傾向を平均したものです。本サービスは、機械学習モデルを用いて、顧客企業のデータから、健康課題が改善した場合の従業員の休職・生産性に与える影響の大きさを推定します。従業員の年齢・性別構成や業種業態によって健康課題ごとの影響の大きさは異なります。企業は自社の特性に考慮して、優先して取り組む課題を決めることができます。
2)健康課題の背景にある職場環境要因の発見
健康課題への対策は、保健指導や啓発など、従業員一人ひとりへの働きかけが中心になりがちです。本機能は、健康課題の背景にある職場側の要因を分析します。個人への働きかけだけでなく、職場環境の見直しを打ち手として検討できるようになります。
3)健康経営戦略マップの策定支援(コンサルティング)
健康施策と経営指標のつながりを示す戦略マップは、これまで定性的な仮説にもとづいて描かれることが多くありました。本サービスでは、改善効果シミュレーションの試算結果を定量的な根拠として用いることで、経営層を含む全社で合意しやすい戦略マップの策定を支援します。
■今後の展望
国内の法人向け健康管理・健康経営支援の市場規模は4,400億円(自社推計)。このうち「健康投資コンパス」を含むコーポレートヘルス事業で、2030年度に売上120億円を目指します。
オムロンは中期ロードマップ「SF 2nd Stage」において注力するデータサービス事業をつうじて、産官学を巻き込みながら、企業と人々がともに成長し、幸せに過ごせる社会の実現を目指します。
<関連リンク>
健康投資コンパス サービスサイト
https://www.kenko-invest-compass.com
オムロン 中期ロードマップ「SF 2nd Stage」
https://www.omron.com/jp/ja/vision/sf2ndstage/
データソリューション事業本部
https://datasolutions.omron.com/jp/ja/
オムロン株式会社について
オムロン株式会社は、独自の「センシング&コントロール+Think」技術を中核としたオートメーションのリーディングカンパニーとして、制御機器、ヘルスケア、社会システム、そしてこれらの事業をつうじて取得した多種多様なデータを活用したデータソリューション事業を展開しています。1933年に創業したオムロンは、現在では130ヶ国以上で商品・サービスを提供し、よりよい社会づくりに貢献しています。詳細については、https://www.omron.com/jp/ja/をご参照ください。
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