ベルシステム24、2週間先の"もしも"を捉えて、行政・企業の防災対応を支援する「気象リスク予測」を提供開始

~防災の初動を早める超早期リスク予測を、全国約1,900地点の市区町村で提供~

 株式会社ベルシステム24(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:梶原 浩、以下:当社)は、激甚化する気象災害に対して、備える時間を最大限確保するための早期予測APIサービス「備えーるシグナル」の第1弾として、「気象防災シグナル(以下、本サービス)」の提供を開始します。

 本サービスは、大雨、短時間強雨/雷、大雪、暴風の4つの気象災害シグナルにより、従来の天気予報だけでは読み取れない「いつ・どこが・どのような危険な状況になるか」を早期タイミングから予測し、より適切な想定と防災対応をサポートするものです。

 自治体での防災対応支援や住民向けの防災アプリ・SNS・メール等のお知らせ、企業のBCP対策に加え、農業の生産工程管理、小売流通向けの仕入れ調整など、様々なシチュエーションでの活用が可能です。

 現在、サービス導入前に導入効果や予測精度を確認いただけるトライアルも用意しています。

 本サービスについて:https://www.solution.bell24.co.jp/ja/solution/data/bousaisignal/

■サービス提供に至る背景

 近年、気候変動の影響により、線状降水帯や局地的な豪雨、猛烈な暴風など、想定を超える気象災害が頻発しています。また、高齢化による災害弱者の増加、宅地造成による災害リスクエリアへの居住拡大、橋やトンネルなどのインフラの老朽化をはじめとする社会基盤の脆弱性などにより、気象災害リスクが高まっています。

 一方、気象災害は直前の対応だけでは被害を防ぐことが困難なケースも多いものの、突発する地震とは異なり、ある程度事前に予測可能なため、最適な予測により防災の初動を早めることで、人的被害を回避し、経済的損失を最小限にすることができます。

 このような背景の下、約30年にわたって一般気象情報から専門性の高い気象情報まで様々なコンテンツで独自の気象情報を提供する「お天気.com」を運営するベルシステム24では、大切な命や地域、企業活動などを守る活動を支援するため、本サービスの開発に至りました。

■本サービスの特長

本サービスの活用イメージ(左:カレンダー上での気象防災シグナルの予測、右:日別の詳細予測)

1. 最長2週間前から市区町村別に5段階の災害リスクを予測

膨大な数値予報データを独自ロジックで分析し、市町村別のリスク基準値等と組み合わせることで、災害発生の兆候を5段階で検知するシステムを構築。発生から消滅までのサイクルが2週間ほどの大きな低気圧にも対応し、最⻑2週間前から早期に危険性の高い市区町村を捉えることが可能です。

2.   気象予報士の専門知識を反映した独自予測アルゴリズム

「お天気.com」や「頭痛―る」を担当する経験豊富な気象予報士が防災⽀援をする際のノウハウを自動化したアルゴリズムを開発。線状降水帯など事前予測が非常に難しい狭い範囲で起きる集中豪雨に対しても、見逃しを防ぐ独自手法を取り入れることで高精度の予測を実現しています。

3.   大雨、強雨/雷、大雪、暴風の4つの気象災害シグナルを提供

多様な災害リスクに備える4種類の災害シグナルを設定。5段階の危険度ランクに加えて、最大降水量や最大風速などの詳細予測も提供します。

①大雨シグナル:線状降水帯、前線、台風などによる大雨の予測

②強雨/雷シグナル:強い雨や雷など積乱雲による激しい現象の予測

③大雪シグナル:冬型の気圧配置、低気圧などによる大雪の予測

④暴風シグナル:発達した低気圧や台風などによる暴風の予測

4.   全国約1,900地点の市区町村の最新予測をAPIデータで提供

全国約1900地点の市区町村*1ごとの気象リスク予測を1日6回*2算出。常に最新の予測情報を取り扱いしやすいAPIデータで連携可能です。基本プランは月額制となり、対象地点の数や利用形態(防災システム連携・自治体アプリ連携・企業BCP支援)など、ご利用用途に応じてプランをご用意しています。

*1 地区別など細分でのご提供はご相談ください。

*2 更新タイミングは2時・6時・9時・12時・15時・18時

■実証実験の取り組み

 防災対応への有効性を検証する目的で複数の自治体や企業のご協力により、気象防災シグナルの実証実験を行っています。

 その中の一つである、北海道標津郡中標津町では、2025年3月17日に発生した大雪事例(24時間降雪量46㎝)において、4日前の段階で大雪シグナルでは24時間予想降雪量44㎝と危険性がかなり高いと検知しました。早期のタイミングで町を対象としたピンポイント事前リスク通知により、教育機関の休校判断や町営バスの運行、除雪タイミングの検討など防災対応や関係機関とのスムーズな連携に繋がったと高いご評価をいただいております。

 その他にも、佐賀県佐賀市、金井度量衡株式会社、株式会社建設技術研究所、パシフィックコンサルタンツ株式会社、ファーストメディア株式会社など、複数の自治体・企業に実証実験にご協力をいただいております。(50音順)

北海道標津郡中標津町での実証実験結果

■今後の展望

 今後、本サービスのシリーズ第2弾として、農業生産者を早期リスク予測で支援する「農業気象シグナル」の展開を検討しています。農業生産者の生産管理や工程管理にさらに役立てられる情報提供のため、大雨、強雨/雷、暴風、大雪の4つのシグナル以外にも、極端な高温/低温のシグナルなどを開発予定です。

■ウェビナー配信について

 本サービスの詳しい解説として、当社ウェビナー「防災テック最前線!行政や企業が注目する超早期予測とは?」についてアーカイブ配信を行います。当社に在籍する気象防災の専門家が、最新の超早期予測の技術を基に開発した本サービスについて解説します。

 アーカイブ配信URL:https://www.solution.bell24.co.jp/ja/seminar/2025_0611_SP/?utm_source=release&utm_medium=prtime

 ※予告なく配信を終了する場合がございますので、あらかじめご了承ください。

■お天気.comについて

 2001年より20年超にわたって、30日間天気やピンポイント天気、風波予報などの天気予報や気象関連の詳細情報を提供している天気予報専門サイトです。様々な企業に向けて、リスク対策にむけた気象情報の提供も行っています。

 公式サイト:https://hp.otenki.com/

ベルシステム24について 企業URL:https://www.bell24.co.jp/

 株式会社ベルシステム24は、1982年に日本初の本格的コールセンターサービス開始以来、様々な企業の消費者との接点を担うコミュニケーション基盤を構築し、コンタクトセンターを中核としたBPO事業で業界スタンダードモデルを確立してきました。現在は、高度な人材力と最先端テクノロジーを融合し、「総合BPOパートナー」として進化を続けています。顧客体験の革新からビジネスプロセスの最適化まで企業のDXを推進し、次世代の企業競争力を創出する戦略的パートナーとして、クライアント企業のビジネス進化を加速させます。

 「イノベーションとコミュニケーションで社会の豊かさを支える」というパーパスのもと、社会のニーズに応える新たなソリューションを創出し、持続可能な社会の実現に貢献します。

本文中に記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。

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自然・天気
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会社概要

URL
https://www.bell24.co.jp/ja/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区虎ノ門4-1-1 神谷町トラストタワー6階
電話番号
03-6896-6199
代表者名
梶原 浩
上場
東証プライム
資本金
-
設立
1982年09月