<台湾EV産業特集>第1回 三度目の正直?「国の総力を結集した 台湾自動車産業の発展計画」/3月15日より公開〜ワイズリサーチの業界レポート
<台湾調査>最新の市場調査・業界研究結果を発表、ワイズリサーチ
ワイズコンサルティング グループ(本社:中華民国台北市、 代表取締役:吉本康志)のワイズリサーチは3月中旬より台湾EV産業特集を公開しました。温室効果ガス実質排出ゼロ(ネットゼロ)を実現するための一環として、世界各国の政府と大手自動車メーカーが車両の電動化を加速している。 台湾のEV産業も注目されている。今回はワイズリサーチの最新調査結果を特集にまとめて、4回に分けて台湾自動車産業発展の歩みと今後の展望について紹介していきます。
===台湾EV産業特集===
台湾政府は自国の自動車産業を扶植したく過去に様々な政策を打ってきたが、その結果はどうだったのか。本特集では、台湾自動車産業発展の歩みと今後の展望について紹介していく。
台湾経済部工業局は1985年に「自動車工業発展プラン」を公布し、自動車部品および完成車業界の競争力向上を促すべく、台湾で独自に設計した車体、シャシー、エンジンを生産する企業に対し、3%の貨物税(物品税)補助を支給すると発表した。こういった政策を受けて海外の大手自動車メーカーは台湾にR&Dセンターを設置するようになり、新型車に台湾独自の改造を加えて付加価値を高めるとともに開発力を蓄積していった。
裕隆汽車(ユーロン・モーター)は1981年に設立した工程センターを日産自動車の海外R&D拠点となる「アジア技術センター(YATC)」に昇格させ、「セントラ」や「セフィーロ」といった台湾モデルの設計・開発を手がけた。また中華汽車(CMC)、福特六和汽車(FORD)、国瑞汽車(TOYOTA)も相次いでR&Dセンターを設置し、▽三菱バリカ(CMC)▽フォード・モンデオM2000(FORD)▽トヨタコロナ・プレミオシーリズ(国瑞)、といった台湾仕様車を開発した。
設計・開発の台湾現地化が進んだこと、および車両研究測試中心(ARTC)の検査体制にけん引される形で、板金部品、プラスチック部品、電機・電子部品といった協力メーカーを含めた台湾自動車業界全体の開発能力が向上した。各自動車メーカーがR&Dセンターを設立して自主開発を進めた結果、完成車、部品を含む台湾自動車産業の生産額と就業率は相次いで最高を更新した。台湾生産の国内販売台数は2005年に44万台に達した。しかし、輸入車関税率の低下とともに台湾生産車のシェアも低下していることがうかがえる。台湾の自動車産業は優れた分業体制と製造力を有しながら、海外市場で勢力を拡大することは難しく、世界大手自動車の受託生産業務を請け負うにとどまり、展開も小規模な国内市場に限られ、技術と利益を掌握する状態にできなかった。
その根本的な原因は台湾の自動車産業が真のブランドを有しておらず、独力で製品を生み出していないことにあった。
第2回以降は下記リンクから御覧ください。
・執筆者紹介
持ち前の明るく頼れる性格で社内外で前向きなリーダーシップに定評がある。業界・マーケット調査、消費者調査の豊富な経験を有する他、社員研修の講師としても活躍中。ISO27001審査員資格を保有し、クライアントの情報セキュリティ課題もサポート可能。
<調査レポート販売中>
●車載用半導体の現状と動向調査レポート
https://www.ys-consulting.com.tw/research/salesreport/101.html
https://www.ys-consulting.com.tw/service/marketing/report.html
【会社概要】
会社名:ワイズコンサルティング グループ
所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F
代表者:吉本康志
設立:1996年11月
URL:https://www.ys-consulting.com.tw/
事業内容:
・経営コンサルティング(人事労務・マーケティング・経営戦略・情報セキュリティ)
・人材トレーニング(階層別研修・職種別研修)
・日本語台湾経済ニュース配信
・市場調査・業界調査・顧客調査
・クラウドサービスの販売
【お客様からのお問い合わせ】
ワイズリサーチ(威志総研) 担当:段(ダン)
TEL:+886-22381-9711(日本時間10:00~19:00)
e-mail:research@ys-consulting.com
- 第1回 三度目の正直?「国の総力を結集した 台湾自動車産業の発展計画」
台湾政府は自国の自動車産業を扶植したく過去に様々な政策を打ってきたが、その結果はどうだったのか。本特集では、台湾自動車産業発展の歩みと今後の展望について紹介していく。
台湾経済部工業局は1985年に「自動車工業発展プラン」を公布し、自動車部品および完成車業界の競争力向上を促すべく、台湾で独自に設計した車体、シャシー、エンジンを生産する企業に対し、3%の貨物税(物品税)補助を支給すると発表した。こういった政策を受けて海外の大手自動車メーカーは台湾にR&Dセンターを設置するようになり、新型車に台湾独自の改造を加えて付加価値を高めるとともに開発力を蓄積していった。
裕隆汽車(ユーロン・モーター)は1981年に設立した工程センターを日産自動車の海外R&D拠点となる「アジア技術センター(YATC)」に昇格させ、「セントラ」や「セフィーロ」といった台湾モデルの設計・開発を手がけた。また中華汽車(CMC)、福特六和汽車(FORD)、国瑞汽車(TOYOTA)も相次いでR&Dセンターを設置し、▽三菱バリカ(CMC)▽フォード・モンデオM2000(FORD)▽トヨタコロナ・プレミオシーリズ(国瑞)、といった台湾仕様車を開発した。
設計・開発の台湾現地化が進んだこと、および車両研究測試中心(ARTC)の検査体制にけん引される形で、板金部品、プラスチック部品、電機・電子部品といった協力メーカーを含めた台湾自動車業界全体の開発能力が向上した。各自動車メーカーがR&Dセンターを設立して自主開発を進めた結果、完成車、部品を含む台湾自動車産業の生産額と就業率は相次いで最高を更新した。台湾生産の国内販売台数は2005年に44万台に達した。しかし、輸入車関税率の低下とともに台湾生産車のシェアも低下していることがうかがえる。台湾の自動車産業は優れた分業体制と製造力を有しながら、海外市場で勢力を拡大することは難しく、世界大手自動車の受託生産業務を請け負うにとどまり、展開も小規模な国内市場に限られ、技術と利益を掌握する状態にできなかった。
その根本的な原因は台湾の自動車産業が真のブランドを有しておらず、独力で製品を生み出していないことにあった。
第2回以降は下記リンクから御覧ください。
- 【第2回】二度目の挑戦「台湾の自動車ブランドの 誕生と衰退」
- 【第3回】EV産業育成のゴールは完成車? 「台湾EVサプライチェーンの形成と今後の動き」
- 【第4回】EVは車輪付きのスマホにすぎない!「台湾企業の技術力と優位性」
・執筆者紹介
持ち前の明るく頼れる性格で社内外で前向きなリーダーシップに定評がある。業界・マーケット調査、消費者調査の豊富な経験を有する他、社員研修の講師としても活躍中。ISO27001審査員資格を保有し、クライアントの情報セキュリティ課題もサポート可能。
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https://www.ys-consulting.com.tw/service/marketing/report.html
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【会社概要】
会社名:ワイズコンサルティング グループ
所在地:中華民国台北市襄陽路9號8F
代表者:吉本康志
設立:1996年11月
URL:https://www.ys-consulting.com.tw/
事業内容:
・経営コンサルティング(人事労務・マーケティング・経営戦略・情報セキュリティ)
・人材トレーニング(階層別研修・職種別研修)
・日本語台湾経済ニュース配信
・市場調査・業界調査・顧客調査
・クラウドサービスの販売
【お客様からのお問い合わせ】
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